2009年12月16日
雪の序章(12月16日)

これ、今日午後3時の衛星画像。
日本海には大陸を吹き出し口にしたような扇形の雲の帯がありますよね。
これ、収束線とかシアーラインといって、北西の季節風が集まるところ。
雪雲だらけの日本海の中でも、一番雪雲が発生しやすい場所です。

計算値でもそうなっていますよね。
この雲の帯の行く先がちょうど北陸。
その延長上にある長野の雪はこの雲の帯がどれだけ県内に入り込むか?にかかっています。
気になる今夜の雪と明日の雪・・・
長野地方気象台発表の今夜と明日の予報から・・・・
長野県 16日17時
北部
今夜 北の風 くもり 夜 雪
明日 北の風 後 南の風 くもり 時々 雪
中部
今夜 南の風 晴れ 夜 くもり 所により 雪
明日 南の風 くもり 夕方 から 夜のはじめ頃 雪
南部
今夜 南の風 晴れ 夜 くもり
明日 南の風 くもり 夕方 から 夜のはじめ頃 雪
今夜は、中部に「所により」がついた雪、北部にはストレートに雪が予想されています。
北部中心に雪だってわかります。
一方、明日の予報は・・・
北部は一日を通して「時々 雪」、中部と南部は「夕方 から 夜のはじめ頃」・・・つまり午後3時から午後9時までの間で広い範囲で雪が予想されています。
そして、長野地方気象台、夕方5時発表の天気概況には・・・
今夜は、低気圧がに日本の東海上に抜け、日本付近は次第に冬型の気圧配置になる見込みです。
このため、晴れている所も次第に曇りとなり、夜には北部や県の西側の地域を中心に雪となるでしょう。
明日は冬型の気圧配置となり上空に強い寒気が流れ込む見込みです。
このため、北部では曇りで断続的に雪となるでしょう。中部や南部では曇りで、夕方から夜のはじめ頃にかけて、雪となるでしょう。
と、書いてありました。
今夜は、なんで西側の地域中心なの?具体的にはどのエリア?
上で見た雲の帯は、県内にどこまで入り込むんでしょうか?
そこで、今夜24時の降水量(雪)のエリアの計算値を見てみます。

オレンジの矢ばねが風向。
北陸で雪が多くなるのは当然ですが、雲の帯を運んでくる北西の風がぶち当たる北アルプス付近が雪の中心になっていることがわかります。
この時間が今夜の雪のピークと思われますから、県内のほとんどのエリアは豪雪というほどではないと思われます。
ですから、気象台発表の概況では「北部や県の西側の地域を中心に」と書かれているんでしょう。
一方、明日午後6時の同じ計算値を見てみると・・・・

雪雲を運ぶ風は北西から西風に変わっています。
そして、雲の帯は遠く若狭湾方面を経由して県南部にまで吹き込んでいることがわかります。
北アルプス周辺はもちろん、ぶち当たる高い山がない木曽南部では、雪雲が県内に一気に流れ込み、ぶち当たった中央アルプスや南アルプス方面に雪を降らせることになるようです。
今夜は雪の序章・・・明日以降・・・クライマックス?に近づいていくわけですね。
ところで、今日、雪の前兆・・・・観天望気に使えるかもしれない雲を発見したので、ちょっとまとめてみました。
今日午後2時過ぎの長野市内の空。

白馬方面と戸隠方面から延びた二筋の雲の帯。
白馬方面から延びた雲は須坂付近の千曲川上で消滅。
戸隠方面からの雲は善光寺の裏山・・・地附山付近で消滅していました。
あまりにハッキリと帯状になっていたので、理由を考えてみたのですが・・・・どうやら冬型が強まって雪になる前兆の雲・・・・かもしれません。
そうだとすれば、長野盆地で雪が降るときの目安にすることができるかも?
さっそく地図上に、上空1500m付近の風の様子の計算値を重ねてみました。

まず、白馬方面の雲から・・・
この時間、富山県側は全般に北西の風でしたが、富山県側の地形の影響で、白馬岳に向かって風が集まっていました(水色の矢ばね)。
また、同時刻、長野県の上空には、今夜からの雪をひかえて、この冬一番の寒気が入りつつありました。
富山県側で集まった風が白馬岳を乗り越えるときに山岳波という上下に波打つ空気の波が発生し、上昇した空気が寒気に触れて帯状の雲を発生させた・・・のかもしれません。
ちょうどスキー場のスノーマシンから人工の雪が吹きだしている様子に似ています。
ただ、長野盆地では、飯綱・黒姫などを東側に迂回した北風が吹いていたので(オレンジの矢ばね)、長野盆地東側で山岳波が消滅し、帯状の雲も途切れた・・・と考えるとますますつじつまが合います。
一方、戸隠方面の雲・・・
こちらも、北アルプスの北側の比較的標高が低いところをすり抜けてきた北西が戸隠連峰にぶつかり、やはり山岳波が発生したものと思われます。
ただ、戸隠連峰となりの飯綱山の東側には強い北風が吹いていた(オレンジの矢ばね)ので、比較的短い帯状の雲になった・・のではないでしょうか。
今回の寒波は、里雪型といって、西風が強まって大雪になるパターンです(詳しくは今朝の記事)。
その前兆の北西の風によって、このような雲が発生したのであれば・・・長野盆地で雪になる目安になりますから、この冬、もっと観察してみたいと思ってます。
2009年12月16日
天気予報は当たるのか?(12月16日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
テレビの天気予報では、衛星画像を示しながら「日本海に寒気の吹き出しに伴う筋状の雲が発達しています」って言っています。
毎日原稿を書いていたころは、マンネリ化して、違う言い方はないのか?と考えていました。

「大陸の冷蔵庫のドアが開いたので、白い湯気が出来ました」じゃ・・・・だめ?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

長野の民放の天気予報では、全国の予報は県内の予報の後にやるんですよね。
全国的にも「地元が大切!」という放送局の意向で、こうなっちゃうんんですけど、予報をキチンと理解してもらうためには先に全国の予報から放送したほうが良いと思うんですけど・・・。
・・・という余談はやめて、相変わらず二つのエリア分け。
ただ太平洋側、太陽マークじゃなくて「のち くもり」「のち 晴れ」の回復エリアがある・・・ここが典型的な冬型とは異なるところ。
低気圧や前線が抜けるんじゃないか?と想像できますよね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部だけ「のち 雪」マーク。
中南部は雪マークはないけど、予報文には「所により 夜 雪」。
ここ数日のパターンですけど、今日はちょっと雰囲気が違うんです!
気象庁は予報の発表と同時に、短文の天気概況も発表しているのですが、そこには・・・
・・・と書かれています。
具体的に天気の流れをイメージできるような、短文でも”力の入った自信のある”概況だと思うんですがいかがですか?
ここまで具体的だと、当たったの?という結果の検討に役立つ・・・意地悪くいえば、判断の誤りがはっきりすることになります。人口の多い「平地でも」が一番気になりますよね?
今日は、この概況を発表するに至った根拠を見ながら、予報のストライクゾーンを考えてみたいと思います。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

天気概況に書いてあった、「今日は、日本の南を低気圧が通過する見込みです。夕方からは、冬型の気圧配置が強まるでしょう。」・・・そのとおりになってますよね。
今日のポイントは、昨日の記事にも書いたように、日本海上の弱い気圧の谷。
冷たーい空気が線状にぶつかりあって、雪雲をたっぷりと発生させます。
(昨日の記事で詳しく説明しておきました)
これ、「里雪パターン」と呼ばれていて、山だけじゃなくて平野部にも雪を沢山降らせる気圧配置のです。
ただ・・・北陸や新潟はそうだとしても、長野県の場合はパターンに当てはまるのか?このあたりがイマイチ不明なところ。
概況にあった「夕方からは平地でも雪となるでしょう」は、このあたりを考慮したのかもしれません・・・また中南部の「西側を中心に」もそうですが・・・今日の注目点です。
では、予報官が見たであろう専門天気図で、もうちょっと掘り下げてみます。
なぜ冬型の気圧配置が強まるのか?

これ、地上の天気変化にパワーを与える上空の低気圧や気圧の谷の様子。
このところ続く冬型の気圧配置の原因は、北海道の北に居座る上空の低気圧でした。
そして、上空の低気圧の周辺では、周期的に上空の気圧の谷が発生し、反時計回りに進んでいます。
この気圧の谷が通過するタイミングで、冬型が強まったり弱くなったりするので、「夜から雪」でも昼間には晴れるなど、周期的に雪が降るわけです。
そして、今夜、上空の気圧の谷がやってくるので・・・「夜 雪」になります。
次に、なぜ雪が強まるのか?

理由は天気図のアニメで説明しときましたけど、専門天気図ではもっと具体的に描かれています。
風が集まる場所に+14とか、+19と書かれていますが、降水(雪)量が極大になる場所の計算値ですから、雪雲が発達する場所ということになります。
この場所の延長上に長野があるので、雪が強まると考えられます・・・が・・・どれだけ雪雲が流れ込むのか?はこれだけではイマイチわからないので、後で別の計算値を見てみましょう。
そして、一応、降るものが雪になるのか?をチェックしておきます。

降るものは、まず間違いなく雪になるであろうという目安・・・上空5400m付近の寒気は長野県の北半分を覆っていますから、雪雲の受け入れ態勢は十分といったところでしょう。
で・・・最後に具体的な県内の雪のエリアは?

今夜、各時間帯の降水(雪)のエリアをチェックしましたが、降水(雪)エリアのピークと思われる午後9時の予想図を添付しておきました。
上で見た上空の気圧の谷が通過する時間帯です。
ザクッと見たエリアを書き込んでおきましたけど・・・なんだかイマイチな感じです。
計算の誤差を考えてGSMという別の計算値もチェックしましたが・・・やっぱりイマイチ。
計算されているエリア・・・ちょっと降水量が少ないんですよね・・・・・
平野部・・・せいぜいちらつく程度かなぁ・・・積もっても長野盆地の北側の一部で、うっすら程度かなぁ・・・・なんて気がするんですが・・・・正直確信が持てません。
長野地方気象台の予報官は、きっと過去のデータにもとづいて計算に修正を加えているんでしょうから、今日の実況をチェックすれば、かなり長野の天気の勉強が進みそう。
予報官の修正方向を見ること・・・これを今日の宿題にしておきます。
ということで・・・・天気予報は当たるのか?のお題に反して、今日も「天気予報はどうなってるの?」にしておきます。
余談:昨日の朝、北部の予報は「所により」がついていない「夕方 から 雪」。
夕方5時発表の予報では・・・「所により 雪」に変更。
気象庁の予報官もサジ加減に悩んでいるようです。
傾向として、ちょっと悪目の予報出すような気がするんですが・・・見逃しよりも空振りのほうがイイという考え方があるんでしょうか?
1、今日の一言
テレビの天気予報では、衛星画像を示しながら「日本海に寒気の吹き出しに伴う筋状の雲が発達しています」って言っています。
毎日原稿を書いていたころは、マンネリ化して、違う言い方はないのか?と考えていました。

「大陸の冷蔵庫のドアが開いたので、白い湯気が出来ました」じゃ・・・・だめ?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

長野の民放の天気予報では、全国の予報は県内の予報の後にやるんですよね。
全国的にも「地元が大切!」という放送局の意向で、こうなっちゃうんんですけど、予報をキチンと理解してもらうためには先に全国の予報から放送したほうが良いと思うんですけど・・・。
・・・という余談はやめて、相変わらず二つのエリア分け。
ただ太平洋側、太陽マークじゃなくて「のち くもり」「のち 晴れ」の回復エリアがある・・・ここが典型的な冬型とは異なるところ。
低気圧や前線が抜けるんじゃないか?と想像できますよね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部だけ「のち 雪」マーク。
中南部は雪マークはないけど、予報文には「所により 夜 雪」。
ここ数日のパターンですけど、今日はちょっと雰囲気が違うんです!
気象庁は予報の発表と同時に、短文の天気概況も発表しているのですが、そこには・・・
今日は、日本の南を低気圧が通過する見込みです。
夕方からは、冬型の気圧配置が強まるでしょう。
このため、北部では初め晴れますが、次第に曇りとなり、昼過ぎから山間部を中心に雪の降る所があるでしょう。また、夕方からは平地でも雪となるでしょう。
中部と南部では曇りで時々晴れますが、夜には西側を中心に雪の降る所があるでしょう。
・・・と書かれています。
具体的に天気の流れをイメージできるような、短文でも”力の入った自信のある”概況だと思うんですがいかがですか?
ここまで具体的だと、当たったの?という結果の検討に役立つ・・・意地悪くいえば、判断の誤りがはっきりすることになります。人口の多い「平地でも」が一番気になりますよね?
今日は、この概況を発表するに至った根拠を見ながら、予報のストライクゾーンを考えてみたいと思います。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

天気概況に書いてあった、「今日は、日本の南を低気圧が通過する見込みです。夕方からは、冬型の気圧配置が強まるでしょう。」・・・そのとおりになってますよね。
今日のポイントは、昨日の記事にも書いたように、日本海上の弱い気圧の谷。
冷たーい空気が線状にぶつかりあって、雪雲をたっぷりと発生させます。
(昨日の記事で詳しく説明しておきました)
これ、「里雪パターン」と呼ばれていて、山だけじゃなくて平野部にも雪を沢山降らせる気圧配置のです。
ただ・・・北陸や新潟はそうだとしても、長野県の場合はパターンに当てはまるのか?このあたりがイマイチ不明なところ。
概況にあった「夕方からは平地でも雪となるでしょう」は、このあたりを考慮したのかもしれません・・・また中南部の「西側を中心に」もそうですが・・・今日の注目点です。
では、予報官が見たであろう専門天気図で、もうちょっと掘り下げてみます。
なぜ冬型の気圧配置が強まるのか?

これ、地上の天気変化にパワーを与える上空の低気圧や気圧の谷の様子。
このところ続く冬型の気圧配置の原因は、北海道の北に居座る上空の低気圧でした。
そして、上空の低気圧の周辺では、周期的に上空の気圧の谷が発生し、反時計回りに進んでいます。
この気圧の谷が通過するタイミングで、冬型が強まったり弱くなったりするので、「夜から雪」でも昼間には晴れるなど、周期的に雪が降るわけです。
そして、今夜、上空の気圧の谷がやってくるので・・・「夜 雪」になります。
次に、なぜ雪が強まるのか?

理由は天気図のアニメで説明しときましたけど、専門天気図ではもっと具体的に描かれています。
風が集まる場所に+14とか、+19と書かれていますが、降水(雪)量が極大になる場所の計算値ですから、雪雲が発達する場所ということになります。
この場所の延長上に長野があるので、雪が強まると考えられます・・・が・・・どれだけ雪雲が流れ込むのか?はこれだけではイマイチわからないので、後で別の計算値を見てみましょう。
そして、一応、降るものが雪になるのか?をチェックしておきます。

降るものは、まず間違いなく雪になるであろうという目安・・・上空5400m付近の寒気は長野県の北半分を覆っていますから、雪雲の受け入れ態勢は十分といったところでしょう。
で・・・最後に具体的な県内の雪のエリアは?

今夜、各時間帯の降水(雪)のエリアをチェックしましたが、降水(雪)エリアのピークと思われる午後9時の予想図を添付しておきました。
上で見た上空の気圧の谷が通過する時間帯です。
ザクッと見たエリアを書き込んでおきましたけど・・・なんだかイマイチな感じです。
計算の誤差を考えてGSMという別の計算値もチェックしましたが・・・やっぱりイマイチ。
計算されているエリア・・・ちょっと降水量が少ないんですよね・・・・・
平野部・・・せいぜいちらつく程度かなぁ・・・積もっても長野盆地の北側の一部で、うっすら程度かなぁ・・・・なんて気がするんですが・・・・正直確信が持てません。
長野地方気象台の予報官は、きっと過去のデータにもとづいて計算に修正を加えているんでしょうから、今日の実況をチェックすれば、かなり長野の天気の勉強が進みそう。
予報官の修正方向を見ること・・・これを今日の宿題にしておきます。
ということで・・・・天気予報は当たるのか?のお題に反して、今日も「天気予報はどうなってるの?」にしておきます。
余談:昨日の朝、北部の予報は「所により」がついていない「夕方 から 雪」。
夕方5時発表の予報では・・・「所により 雪」に変更。
気象庁の予報官もサジ加減に悩んでいるようです。
傾向として、ちょっと悪目の予報出すような気がするんですが・・・見逃しよりも空振りのほうがイイという考え方があるんでしょうか?
2009年12月15日
雪のピークは?週間予報チェック(12月15日)
散髪に行ったり、営業マンと話すとき、社交辞令でとりあえず天気の話をしたりしますよね?

これ、気象予報士になってから、返答に悩むようになりました。
たいてい、天気の話は「いつになったら雪が降るんでしょうねぇ?」とか、「今度の週末は大丈夫かしら?」で締めくくられるものですけど、どうなるかを、つい答えてしまったりします。
うまい具合に話が次につながっていかないんですよね・・・・
反面、それがきっかけで早くうちとけたりすることもありますから、悪いというわけではないんですけど。
今夜も、今週の週間予報をチェックしときますけど・・・ここまで突っ込んだ解説はテレビでもやっていませんから、適当に覚えておくだけで営業ツールとして・・・・使えるかなぁ?
今回は、超超長文になっちゃったので、ひとつの情報源として、面白そうな図の場所や、気になる日の部分だけつまんで読んでください。

・・・さて・・・・今週の週間予報、長野県北部は雪マークが並んでいます。
ただ、雪マークが並んでいるからといって、毎日が同じ雪というわけじゃありません。
雪だって降り方や寒さは日々異なります。
いつものように週間の天気図を見ながら、長野地方気象台発表の週間予報をチェックしますけど・・・・
今回は気象庁が、気象事業者向けに・・・つまりプロのために発表している「週間天気予報解説資料」という虎の巻と天気図を照らし合わせながら、むこう一週間の空をイメージしたいと思います。
難しそうに見えますけど、図とあわせて読めばそれほどでもないはず・・・です。
これは簡単ですよね・・・今週後半、日曜日まではガチンコの冬だってことです。

3日間とも西高東低の気圧配置ですけど、注目すべきは19日の低気圧の位置。
18の低気圧は、北海道の北東かなたにありますけど、19日は北海道の東で発達しています。
これ冬型が強烈なときの傾向です。

降ってくるものが雨じゃなくて雪になる目安の一つに、上空1500mがマイナス6℃以下という条件があります。
太平洋側まで南下する可能性があるので、本州で落ちてくるものはみんな雪になる可能性があるってことです。
さらに、大雪になる目安のマイナス10℃に迫るマイナス9℃の寒気まで一時的に日本を覆うって言っています。
まあ、大雪にならなくても19日(土曜日)は寒~い!ですね。
雪になるための上空の気温の条件には、もうひとつ、上空5400m付近の寒気があります。
マイナス30℃で雪、マイナス36℃で大雪の傾向にありますが、大雪の可能性があるマイナス36℃の寒気が北海道だけじゃなくて長野上空にもやってくるということですね(図はなし)。
テレビの天気予報で「上空の寒気を天気図に重ねてみると」・・・なんてやっていますけど、まさにコレ。
結局、言いたいのは、「19日の土曜日、降ってくるものはみんな雪になるんだよ!寒いよ!」ってことになります。

トラフというのは、気圧の谷のこと。
上空の気圧の谷が通過すると、地上の空気の流れが活発化します。
たとえば、寒気もググッと南下しますし、空気の流れがぶつかるところではより活発に雲が発生するようになりますから、予報を考える人は必ず上空の気圧の谷の動きを確認します。
添付した天気図は午後9時のものですが、気圧の谷はすでに東海上に抜けていますから、日中に寒気のピークがくることを遠回しに言っているんだと思います。
上空の気圧の谷が通過するタイミングで、地上・・・日本海だから海上・・・に、はっきりとした風のぶつかりあうことろができる・・・と言っています。
今朝の記事にも収束線=シアーラインを簡単にまとめてありますが、もう一度模式図をご覧ください。

朝鮮半島の付け根にある山岳地帯を迂回する季節風が日本海上で合流してぶつかりあう場所です。
ここでは雪雲が発達するので、この雲がやってくる19日には日本海側で・・・大雪ということです。今日も同じことが発生しているので見てみましょう。

日本海中央で、南北にひときわ雪雲が発生しているところがそうです。
こいつと同じものがうーんと発達するから、大雪になって、太平洋側にも雲が流れ込むってことでしょう。
気象庁の予報官・・・19日だけにたっぷりと解説を加えています。
むこう一週間の山場が19日土曜日だってことなんですね。

これはそのまんま。
等圧線の間隔がゆっくりと開いて、西高東低の気圧配置が崩れてくるのがわかりますよね。

上で見た図と同じです。
上空の気圧の谷が通過するから、地上付近の空気の動きが”多少”活発になるといっています。
気圧の谷がそれほど深くないとみたわけです。
上空の気圧の谷が通過しても、全体として冬型は緩む傾向。
予報官は大ざっぱな天気のイメージを書いているわけです。

未来を計算するための初期値=観測値が、ちょっとズレただけでも、一週間先の予報は大きく変わってきます。
気象庁では初期値をわざと少し変えてみて、予報の味見をしています。
その味見の結果、シナリオ・・・空模様の変化のシナリオがずいぶんばらついていることがわかったわけです。
そこで、天気を悪目に予想して、図に書き込んだ弱い気圧の谷の影響があると考えたようです。
ということは、22日の予報はあんまり当てにならないってことでしょうね。
これも大ざっぱな天気傾向を述べただけですね。
ということで、超長文でまとめ・・・まとまってない・・・
ここから長野の予報にズームしようと思ったけど力尽きました。
ようは19日土曜日が雪や寒さのピークだよ!ということ。
まあ、あとの情報は、営業ツールとして使うウンチクにされてもよし、子供に教えてもよし、うまく料理してください。

これ、気象予報士になってから、返答に悩むようになりました。
たいてい、天気の話は「いつになったら雪が降るんでしょうねぇ?」とか、「今度の週末は大丈夫かしら?」で締めくくられるものですけど、どうなるかを、つい答えてしまったりします。
うまい具合に話が次につながっていかないんですよね・・・・
反面、それがきっかけで早くうちとけたりすることもありますから、悪いというわけではないんですけど。
今夜も、今週の週間予報をチェックしときますけど・・・ここまで突っ込んだ解説はテレビでもやっていませんから、適当に覚えておくだけで営業ツールとして・・・・使えるかなぁ?
今回は、超超長文になっちゃったので、ひとつの情報源として、面白そうな図の場所や、気になる日の部分だけつまんで読んでください。

・・・さて・・・・今週の週間予報、長野県北部は雪マークが並んでいます。
ただ、雪マークが並んでいるからといって、毎日が同じ雪というわけじゃありません。
雪だって降り方や寒さは日々異なります。
いつものように週間の天気図を見ながら、長野地方気象台発表の週間予報をチェックしますけど・・・・
今回は気象庁が、気象事業者向けに・・・つまりプロのために発表している「週間天気予報解説資料」という虎の巻と天気図を照らし合わせながら、むこう一週間の空をイメージしたいと思います。
難しそうに見えますけど、図とあわせて読めばそれほどでもないはず・・・です。
●18~20日:強い寒気が南下し冬型の気圧配置が続く。
これは簡単ですよね・・・今週後半、日曜日まではガチンコの冬だってことです。

3日間とも西高東低の気圧配置ですけど、注目すべきは19日の低気圧の位置。
18の低気圧は、北海道の北東かなたにありますけど、19日は北海道の東で発達しています。
これ冬型が強烈なときの傾向です。
寒気の予想は、850hPaでは-6℃線が太平洋側まで南下した状態が続き、-9℃線も一時本州南岸まで下がる。

降ってくるものが雨じゃなくて雪になる目安の一つに、上空1500mがマイナス6℃以下という条件があります。
太平洋側まで南下する可能性があるので、本州で落ちてくるものはみんな雪になる可能性があるってことです。
さらに、大雪になる目安のマイナス10℃に迫るマイナス9℃の寒気まで一時的に日本を覆うって言っています。
まあ、大雪にならなくても19日(土曜日)は寒~い!ですね。
500hPaでは-36℃線が19日頃本州中部にかかる予想。
雪になるための上空の気温の条件には、もうひとつ、上空5400m付近の寒気があります。
マイナス30℃で雪、マイナス36℃で大雪の傾向にありますが、大雪の可能性があるマイナス36℃の寒気が北海道だけじゃなくて長野上空にもやってくるということですね(図はなし)。
テレビの天気予報で「上空の寒気を天気図に重ねてみると」・・・なんてやっていますけど、まさにコレ。
結局、言いたいのは、「19日の土曜日、降ってくるものはみんな雪になるんだよ!寒いよ!」ってことになります。
19日の5340m付近のトラフ通過に対応して寒気はピークとなる。

トラフというのは、気圧の谷のこと。
上空の気圧の谷が通過すると、地上の空気の流れが活発化します。
たとえば、寒気もググッと南下しますし、空気の流れがぶつかるところではより活発に雲が発生するようになりますから、予報を考える人は必ず上空の気圧の谷の動きを確認します。
添付した天気図は午後9時のものですが、気圧の谷はすでに東海上に抜けていますから、日中に寒気のピークがくることを遠回しに言っているんだと思います。
地上では、日本海に明瞭な収束線と、これに対応して広がる降水域が予想されている。
このため、日本海側では大雪となるおそれがある。
また、太平洋側でも雲の広がる所が多く雪の降る所がある見込み。
上空の気圧の谷が通過するタイミングで、地上・・・日本海だから海上・・・に、はっきりとした風のぶつかりあうことろができる・・・と言っています。
今朝の記事にも収束線=シアーラインを簡単にまとめてありますが、もう一度模式図をご覧ください。

朝鮮半島の付け根にある山岳地帯を迂回する季節風が日本海上で合流してぶつかりあう場所です。
ここでは雪雲が発達するので、この雲がやってくる19日には日本海側で・・・大雪ということです。今日も同じことが発生しているので見てみましょう。

日本海中央で、南北にひときわ雪雲が発生しているところがそうです。
こいつと同じものがうーんと発達するから、大雪になって、太平洋側にも雲が流れ込むってことでしょう。
気象庁の予報官・・・19日だけにたっぷりと解説を加えています。
むこう一週間の山場が19日土曜日だってことなんですね。
●21日:冬型の気圧配置は続くが、寒気は次第に緩む。

これはそのまんま。
等圧線の間隔がゆっくりと開いて、西高東低の気圧配置が崩れてくるのがわかりますよね。
北日本は日本海側で雪、太平洋側ではトラフ通過の影響でやや雲が多い見込み。

上で見た図と同じです。
上空の気圧の谷が通過するから、地上付近の空気の動きが”多少”活発になるといっています。
気圧の谷がそれほど深くないとみたわけです。
東日本と西日本の日本海側は雪や雨の所が多いが、太平洋側は20日まで降水のあった所は止み、晴れる所も多くなる。
上空の気圧の谷が通過しても、全体として冬型は緩む傾向。
予報官は大ざっぱな天気のイメージを書いているわけです。
●22日:後述のとおりシナリオにばらつきが見られる。
FEFE19では本州南岸に明瞭な移動性高気圧を予想しているが、割り引いて考え、日本海の気圧の谷及び東シナ海~西日本南岸付近の気圧の谷の影響も考慮した予報とする。

未来を計算するための初期値=観測値が、ちょっとズレただけでも、一週間先の予報は大きく変わってきます。
気象庁では初期値をわざと少し変えてみて、予報の味見をしています。
その味見の結果、シナリオ・・・空模様の変化のシナリオがずいぶんばらついていることがわかったわけです。
そこで、天気を悪目に予想して、図に書き込んだ弱い気圧の谷の影響があると考えたようです。
ということは、22日の予報はあんまり当てにならないってことでしょうね。
北~西日本は概ね曇りベースで、寒気の影響が残る日本海側では降水の所がある。
これも大ざっぱな天気傾向を述べただけですね。
ということで、超長文でまとめ・・・まとまってない・・・
ここから長野の予報にズームしようと思ったけど力尽きました。
ようは19日土曜日が雪や寒さのピークだよ!ということ。
まあ、あとの情報は、営業ツールとして使うウンチクにされてもよし、子供に教えてもよし、うまく料理してください。
2009年12月15日
天気予報は当たるのか?(12月15日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
目が覚めて、「雪、積もった?」とドキドキしながらカーテンを開けるのは、子供のころから変わりません。
良い意味、悪い意味、様々なドキドキがあると思いますが・・・・いかがでしたか?
そんな方のために、真っ先に気象庁アメダスの積雪量から。

昨日、気象庁が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」は、降り始めから今日の昼までに大北地域の平地で10センチ、山沿いで20センチ、長野地域の平地で5センチを予想していました。
山をひとつ越えただけで積雪がうーんと異なることは、長野県民ならだれでもご存じだと思います。
ですから、気象庁の予想が正しかったか否かは、そう簡単に結論は出せません。

ただ、長野地方気象台がある善光寺近辺では積雪ゼロ、アメダスの観測データだけ見れば、スキー場の雪が気になる白馬も積雪ゼロでした。
(追記:日が昇って、ライブカメラで見たら白馬の平は薄い雪化粧ですね。)
蛇口をちょっとひねるとドバッと水が出すぎてしまう水道のように、長野の積雪予測の調節が難しいことはよくわかりました。
このブログを読んでいただいた方で、昨日の雪の予報を見てイメージした雪と、今朝起きての実感について、コメントいただけませんでしょうか?・・・今後の参考になりますから。
できれば、大ざっぱなお住まいのエリアも添えていただけると助かります。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

昨日とほぼ同じ・・・大きくエリアは二分できます。
ただ、太平洋側「のち 曇り」マークが多くなっています。
なぜ?・・このあたりは県南部への影響が心配になりますから、天気図を見る際のチェックポイントになりますね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部にだけ「のち」雪だるまマークがついています。
ただ、予報文を見れば・・・北部・中部ともに、「所により」がつくこともなく、夕方から雪が予想されています。
このエリア、明日までずっと北風の予報。
冬の季節風が吹き続けるってことですから、冬型の気圧配置が今日、明日と続くということを想像させます。
いずれにせよ、今日のチェックポイントは、「夕方 から 雪」でしょう。
いつものように、どこに?どれだけ?を考えます。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
まずは、今朝の実況天気図。

西高東低、冬型の気圧配置で、等圧線が縦に並んでいることだけ見ておいてください。
そして、今夜9時の予想天気図。

何が違うのか?・・・間違い探しみたいですけど、等圧線の間隔がうんぬんといっても大して変わらないし、せいぜい九州南岸に停滞前線ができることくらいです。
まあ、この前線の影響で太平洋岸もやや下り坂ということでしょう。
上空の寒気とコース次第では、東海や関東でも雪がちらつくことがあるかもしれませんね。
じゃ・・・・なんで長野県・・・「夕方 から 雪」なんでしょうか?
気象庁の本庁が発表する、全国の地方気象台も見る虎の巻・・・短期予報解説資料を見ると・・・・
なんて書いてあります。
こいつが原因かもしれませんが・・・ちょっとわかりにくいですよね。
まず、日本海にできる風の集まる場所・・・シアーラインについて。

朝鮮半島の付け根には山岳地帯があるのですが、大陸から冷たい北風が吹きだしてくるとき、この山岳地帯を南北に風は迂回します。
この風が、再び日本海の上で合流するのですが、ぶつかった風は上に行くしかありませんから、上昇気流ができて、暖かい日本海の水蒸気をたっぷりと吸った雪雲ができやすくなるわけです。
で・・・このシアーラインが日本海に停滞する・・・雪雲が出来続けるということですが・・・・

まず、午前9時のシアーラインの様子の計算値。
日本海沖で風がまとまり始めていて、まとまった部分の先端に小さな低気圧が出来ています。
そして、午後9時。

二つの風の合流地点は、能登半島付近に上陸し、長野県北部にまでかかっています。
気象庁(長野地方気象台)は、このシアーラインの影響を考慮して、「夕方 から 雪」を予想しているんですね。ですから、北部中心の雪で、中部にまで影響・・・ということでしょう。
(追記:北部山沿い中心、長野市内は・・・場合によってはチラチラ?・・・なのかは今日の宿題)
予想降水量からみると、積雪は・・・下手なKasayanの予想より、たぶん今日発表されるであろう長野地方気象台の予想を待ちたいと思います・・・なにせ長野の雪の勉強中・・・・
ただ、降ってくるものが雪になるか?は別に気温を調べなくてはなりません。

上空1500m、雪の目安になるマイナス6℃の線は、とりあえず長野県北部まで。
ただ、長野県は標高が高い・・・・そして、今日の地上付近の予想気温も、日中の最高で5℃前後で、夕方には雪の目安になる2℃程度には下がってくると考えられますから、降ってくるものは雪になる可能性十分でしょう。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
繰り返しますが、Kasayanは長野の雪を勉強中の身。
今回の雪については、長野地方気象台の予報がどんな理由で出されているのか?を、自分なりに検討してみることにしていますから、予報のあやしさ・・・を考えるのは封印しておきます。
ただ・・・・・・いかん、いかん・・・・・
1、今日の一言
目が覚めて、「雪、積もった?」とドキドキしながらカーテンを開けるのは、子供のころから変わりません。
良い意味、悪い意味、様々なドキドキがあると思いますが・・・・いかがでしたか?
そんな方のために、真っ先に気象庁アメダスの積雪量から。

昨日、気象庁が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」は、降り始めから今日の昼までに大北地域の平地で10センチ、山沿いで20センチ、長野地域の平地で5センチを予想していました。
山をひとつ越えただけで積雪がうーんと異なることは、長野県民ならだれでもご存じだと思います。
ですから、気象庁の予想が正しかったか否かは、そう簡単に結論は出せません。

ただ、長野地方気象台がある善光寺近辺では積雪ゼロ、アメダスの観測データだけ見れば、スキー場の雪が気になる白馬も積雪ゼロでした。
(追記:日が昇って、ライブカメラで見たら白馬の平は薄い雪化粧ですね。)
蛇口をちょっとひねるとドバッと水が出すぎてしまう水道のように、長野の積雪予測の調節が難しいことはよくわかりました。
このブログを読んでいただいた方で、昨日の雪の予報を見てイメージした雪と、今朝起きての実感について、コメントいただけませんでしょうか?・・・今後の参考になりますから。
できれば、大ざっぱなお住まいのエリアも添えていただけると助かります。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

昨日とほぼ同じ・・・大きくエリアは二分できます。
ただ、太平洋側「のち 曇り」マークが多くなっています。
なぜ?・・このあたりは県南部への影響が心配になりますから、天気図を見る際のチェックポイントになりますね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部にだけ「のち」雪だるまマークがついています。
ただ、予報文を見れば・・・北部・中部ともに、「所により」がつくこともなく、夕方から雪が予想されています。
このエリア、明日までずっと北風の予報。
冬の季節風が吹き続けるってことですから、冬型の気圧配置が今日、明日と続くということを想像させます。
いずれにせよ、今日のチェックポイントは、「夕方 から 雪」でしょう。
いつものように、どこに?どれだけ?を考えます。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
まずは、今朝の実況天気図。

西高東低、冬型の気圧配置で、等圧線が縦に並んでいることだけ見ておいてください。
そして、今夜9時の予想天気図。

何が違うのか?・・・間違い探しみたいですけど、等圧線の間隔がうんぬんといっても大して変わらないし、せいぜい九州南岸に停滞前線ができることくらいです。
まあ、この前線の影響で太平洋岸もやや下り坂ということでしょう。
上空の寒気とコース次第では、東海や関東でも雪がちらつくことがあるかもしれませんね。
じゃ・・・・なんで長野県・・・「夕方 から 雪」なんでしょうか?
気象庁の本庁が発表する、全国の地方気象台も見る虎の巻・・・短期予報解説資料を見ると・・・・
日本海では、下層寒気移流が強くFT48(16日午後9時) にかけてシアーライン(風が集まるところ)が形成されてほぼ停滞し、北陸中心に降水量が増える見込み。
モデルではFT12~18 頃(今日午前9時から午後3時)にかけてシアーライン上に小じょう乱(小さな低気圧)が発生し北陸を指向している。
小じょう乱付近では大気の状態が不安定となることから、北陸では、落雷、突風、降ひょう、降水(降雪)の強まりに注意。(カッコ内Kasayan加筆)
なんて書いてあります。
こいつが原因かもしれませんが・・・ちょっとわかりにくいですよね。
まず、日本海にできる風の集まる場所・・・シアーラインについて。

朝鮮半島の付け根には山岳地帯があるのですが、大陸から冷たい北風が吹きだしてくるとき、この山岳地帯を南北に風は迂回します。
この風が、再び日本海の上で合流するのですが、ぶつかった風は上に行くしかありませんから、上昇気流ができて、暖かい日本海の水蒸気をたっぷりと吸った雪雲ができやすくなるわけです。
で・・・このシアーラインが日本海に停滞する・・・雪雲が出来続けるということですが・・・・

まず、午前9時のシアーラインの様子の計算値。
日本海沖で風がまとまり始めていて、まとまった部分の先端に小さな低気圧が出来ています。
そして、午後9時。

二つの風の合流地点は、能登半島付近に上陸し、長野県北部にまでかかっています。
気象庁(長野地方気象台)は、このシアーラインの影響を考慮して、「夕方 から 雪」を予想しているんですね。ですから、北部中心の雪で、中部にまで影響・・・ということでしょう。
(追記:北部山沿い中心、長野市内は・・・場合によってはチラチラ?・・・なのかは今日の宿題)
予想降水量からみると、積雪は・・・下手なKasayanの予想より、たぶん今日発表されるであろう長野地方気象台の予想を待ちたいと思います・・・なにせ長野の雪の勉強中・・・・
ただ、降ってくるものが雪になるか?は別に気温を調べなくてはなりません。

上空1500m、雪の目安になるマイナス6℃の線は、とりあえず長野県北部まで。
ただ、長野県は標高が高い・・・・そして、今日の地上付近の予想気温も、日中の最高で5℃前後で、夕方には雪の目安になる2℃程度には下がってくると考えられますから、降ってくるものは雪になる可能性十分でしょう。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
繰り返しますが、Kasayanは長野の雪を勉強中の身。
今回の雪については、長野地方気象台の予報がどんな理由で出されているのか?を、自分なりに検討してみることにしていますから、予報のあやしさ・・・を考えるのは封印しておきます。
ただ・・・・・・いかん、いかん・・・・・
2009年12月14日
雪は積もるのか?(12月14日)
今朝の記事・・・予報の当たりハズレのコメントは避けて、自分に宿題を出しておきました。
とりあえず、雪・雨の降り始めの午後4時の情報中心に、今夜の空模様を検討してみます。
長野地方気象台17時発表の今夜の予報・・・・

北部は全域雪を予想しています。
もっとも、今日の午後、降りだし・・・善光寺付近の旧長野市内は雨。
ライブカメラで見る限り、山間部を除いて長野盆地内は雨となっているところが多く、信濃町方面でようやく雪となっているようです。
まず、なぜ雨か?
雨は本当に雪に変わるのか?
まず、なぜ雨か?について、雨(雪)が降り始めた16時現在の情報をまとめてみると。

長野市内の気温は4.6℃。
上空5500m付近の気温も雪に目安となるマイナス30℃に届かず、下層1500m付近の寒気もマイナス2℃前後で、雪の目安マイナス6℃に及びませんでした。
地上付近が0℃前後だった信濃町は雪で、4.6℃の長野は雨。
これが原因だと思いますが、その理由は?
もちろん、アメダスの日照観測と体感からして、日中の日差しによる気温の上昇は十分にあったと思います。
ただ、午後3時の実況天気図を見ると・・・・

日本海に消滅しつつある低気圧があって、この低気圧と関東沖に発生した低気圧を結んだ赤の線上・・・等圧線が北西側に折れ曲がっています。
ここが弱い気圧の谷・・・こいつがクセモノのようです。
そこで、詳細な計算値も見てみます。

弱い気圧の谷の部分、予想計算値では低圧部が計算されています。
この低圧部に吹き込む南の暖気が、弱い気圧の谷に沿って長野付近まで流れ込んでいたと考えるとつじつまが合いそうです。
実際、上空1500m付近の気温を見ても、低圧部の北側・・長野付近まで0℃の線が折れ曲がっていることがわかりました。
気温が高すぎて、市内の降り始めは雨になった・・・・当たり前のようですけど、その理由を考えるのって結構大変です。
今日の日中、長野市内の気温は8℃近くまで上がりましたが、この季節、日射だけでここまで昇温したと考えるのはちょっと強引ですから・・・
で・・・なぜ降り出しが雨になったか?という理由がわかったところで・・・・
これから雪に変わるのか?が問題になりますが・・・その前に、そもそも降ってくるモノがあるのか?をチェックしなくてはなりません。

午後9時頃までは南部も含めて、雨や雪のどちらかが降りますが、日付の変わる頃には北部の県境付近に限定されてくるようです。
この理由・・・高層の専門天気図を見ると・・・冬型を強める上空の気圧の谷が抜けるタイミングにあたるから。
・・・・レーダーの実況と照らし合わせても、平野部で降ってくるもの(この言い回し気を使ってます)は上がる傾向・・・・・・
じゃ・・・降ってくるものは雪になるのか?
まず、地上付近・・・・18時現在で長野市内は1.9℃。
地上付近が2℃以下になることが雪になる条件の一つといわれていますが、これはクリア。
気温の低下傾向からして、午後7時頃には、さらに気温が下降することが予想されますし、明日朝の長野市内の予想気温はマイナス2℃。
十分に条件を満たすと思われます。
加えて、上空1500m付近の寒気・・・

午後9時には、北部全域と上田佐久方面までマイナス5℃以下に下がってきます。
これなら雪と考えるのが自然でしょう。
もっとも・・・・・降ってくるものが上がるタイミングと寒気が南下するタイミングがクロスします。
このクロス・・・・・・どう考える????
結果的にどれくらいの降雪になるのか?
長野地方気象台が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」によれば、
だそうです。
今回の雪・・・Kasayanは長野地方気象台発表の予報を徹底的に理解するための勉強中。
気象庁の予報の理由を考えておくにとどめます。
でも・・・本当にこれだけ降るのか?
明日の朝、しっかりと確認したいと思います。
最後にオマケ・・
今日午後4時の上空の風の流れと上昇流の発生場所、そして下層雲の発生場所がよくわかります。
長野の天気は本当に山に影響されているんですね。

とりあえず、雪・雨の降り始めの午後4時の情報中心に、今夜の空模様を検討してみます。
長野地方気象台17時発表の今夜の予報・・・・

北部は全域雪を予想しています。
もっとも、今日の午後、降りだし・・・善光寺付近の旧長野市内は雨。
ライブカメラで見る限り、山間部を除いて長野盆地内は雨となっているところが多く、信濃町方面でようやく雪となっているようです。
まず、なぜ雨か?
雨は本当に雪に変わるのか?
まず、なぜ雨か?について、雨(雪)が降り始めた16時現在の情報をまとめてみると。

長野市内の気温は4.6℃。
上空5500m付近の気温も雪に目安となるマイナス30℃に届かず、下層1500m付近の寒気もマイナス2℃前後で、雪の目安マイナス6℃に及びませんでした。
地上付近が0℃前後だった信濃町は雪で、4.6℃の長野は雨。
これが原因だと思いますが、その理由は?
もちろん、アメダスの日照観測と体感からして、日中の日差しによる気温の上昇は十分にあったと思います。
ただ、午後3時の実況天気図を見ると・・・・

日本海に消滅しつつある低気圧があって、この低気圧と関東沖に発生した低気圧を結んだ赤の線上・・・等圧線が北西側に折れ曲がっています。
ここが弱い気圧の谷・・・こいつがクセモノのようです。
そこで、詳細な計算値も見てみます。

弱い気圧の谷の部分、予想計算値では低圧部が計算されています。
この低圧部に吹き込む南の暖気が、弱い気圧の谷に沿って長野付近まで流れ込んでいたと考えるとつじつまが合いそうです。
実際、上空1500m付近の気温を見ても、低圧部の北側・・長野付近まで0℃の線が折れ曲がっていることがわかりました。
気温が高すぎて、市内の降り始めは雨になった・・・・当たり前のようですけど、その理由を考えるのって結構大変です。
今日の日中、長野市内の気温は8℃近くまで上がりましたが、この季節、日射だけでここまで昇温したと考えるのはちょっと強引ですから・・・
で・・・なぜ降り出しが雨になったか?という理由がわかったところで・・・・
これから雪に変わるのか?が問題になりますが・・・その前に、そもそも降ってくるモノがあるのか?をチェックしなくてはなりません。

午後9時頃までは南部も含めて、雨や雪のどちらかが降りますが、日付の変わる頃には北部の県境付近に限定されてくるようです。
この理由・・・高層の専門天気図を見ると・・・冬型を強める上空の気圧の谷が抜けるタイミングにあたるから。
・・・・レーダーの実況と照らし合わせても、平野部で降ってくるもの(この言い回し気を使ってます)は上がる傾向・・・・・・
じゃ・・・降ってくるものは雪になるのか?
まず、地上付近・・・・18時現在で長野市内は1.9℃。
地上付近が2℃以下になることが雪になる条件の一つといわれていますが、これはクリア。
気温の低下傾向からして、午後7時頃には、さらに気温が下降することが予想されますし、明日朝の長野市内の予想気温はマイナス2℃。
十分に条件を満たすと思われます。
加えて、上空1500m付近の寒気・・・

午後9時には、北部全域と上田佐久方面までマイナス5℃以下に下がってきます。
これなら雪と考えるのが自然でしょう。
もっとも・・・・・降ってくるものが上がるタイミングと寒気が南下するタイミングがクロスします。
このクロス・・・・・・どう考える????
結果的にどれくらいの降雪になるのか?
長野地方気象台が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」によれば、
[予想降雪量]
15日12時までの24時間の降雪量は、いずれも多い所で、
北部 中野飯山地域 :20センチ
大北地域 山沿い :20センチ
長野地域 山沿い :20センチ
大北地域 平地 :10センチ
長野地域 平地 : 5センチ
中部 上田地域の菅平周辺 :10センチ
乗鞍上高地地域 : 5センチ
松本地域の聖高原周辺 : 5センチ
中部のその他の地域 : 3センチ
南部 3センチ
だそうです。
今回の雪・・・Kasayanは長野地方気象台発表の予報を徹底的に理解するための勉強中。
気象庁の予報の理由を考えておくにとどめます。
でも・・・本当にこれだけ降るのか?
明日の朝、しっかりと確認したいと思います。
最後にオマケ・・
今日午後4時の上空の風の流れと上昇流の発生場所、そして下層雲の発生場所がよくわかります。
長野の天気は本当に山に影響されているんですね。

2009年12月14日
天気予報は当たるのか?(12月14日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
朝、布団の中でラジオを聴いていたら、「今日は北陸でも遅い初雪になりそうですよ」とか、今週後半は寒くなりますよ」って連呼してました。

今日の雪は第1ラウンド・・寒気も様子見のジャブ程度。
明日は一休みして、明後日以降の第2ラウンドから本格的な雪になりそうです。
ただ、今日の雪の降り始めのタイミング・・・夕方の帰宅時間と重なりそう・・・
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

冬型定番の二つのエリアに分けられますが、日本海側も雨エリアと雪エリアにわけることができます。
各地の予報文をしっかり読むと、どうやら富山県以北・・・降ってくるものが雪になるようです。
石川県能登の予報文を添付しておきましたが、能登で雪にならないようではパワー不足の寒気ですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

きましたねぇ・・・
北部だけ雪マークがついてますけど、予報文では全県とも雪の可能性が見てとれます。
そして、中・南部には「所により」がついていますが、北部にはついていません。
北部は広い範囲でそれなりに雪になると気象庁は予想しているようです。
雪の降りだし時間・・夕方・・・予報用語では、15時~18時。
帰宅時間に重なりますから、気をつけてくださいね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
今日のお天気放談!、長野地方気象台のHPにある「長野県の冬の特徴」という解説に照らし合わせながら検討してみます。
予報が当たるか?よりも、雪に関してはなにせ勉強中の身ですから。
まず、大雪と上空の気温との関係は・・・・
長野県北部の雪の降る量は、上層の気温と深い関係があり、特に500hPa (5,300m付近)で-35℃以下の寒気が入ると大雪になりやすいといわれています。また、700hPa (2,900m付近)では-20℃以下、850hPa(1,500m 付近)では-10℃以下といわれています。
・・・とういうことだそうです。気象の教科書に書かれていることとほぼ同じ。
確認してみます。

マイナス30℃の寒気が東北南部にかかる程度。

上空1500m付近の寒気も、一応の雪の目安となるマイナス6℃が北部にかかる程度ですから、北部の雪は妥当としても、大雪ってほどではありません。ジャブですな。
ただ、長野は標高が高い点は要注意でしょう・・・これが宿題。
次に、北部全域の大雪のパターンの解説。
季節風の最盛期で、上層の寒気の中心は日本海北部や北日本にあって、下層から上層まで北西の風となり、上層の気圧の谷が通過中に出現します。
地上の等圧線は南北に立って、北部の信越県境に近づくほど雪の量が多くなります(信越線の大雪)。新潟県では、山沿いで大雪となります。
気圧の谷:通常、上層の流れが蛇行したときの谷の部分について用いられます。
・・・とのこと。
これを今夜9時の予想天気図でチェックしてみます。

今日は雪マーク、明日は曇りマークなので、一応今日が冬型の季節風最盛期として考えます。
上層と下層の風について触れられているので、専門の予想天気図を見ると、長野県北部の地上付近は北の風中心。上層になるにしたがって、北西~西に風が予想されています。
下層から上層まで西の風・・・じゃない。
これ、今日北陸沖で消滅する低気圧が作用しているようです。
等圧線が南北に立たないで、福井県付近で北西側に折れ曲がっているところ。
やっぱり大雪パターンにはちょっと遠いようですね。
まあ、こんなところでしょうか。
寒気のジャブですけど、一応、どこのエリアでどの程度の雪?ということも考えておきます。

予報用語の夕方の定義は15時~18時。
15時の予想降水域がコレですけど、広い範囲で降水が予想されています。
この範囲・・・どこまでが雪と観測されるか?
中南部全体が降水と予想されていますが、「所により」ってどこなのか?
別のMSMという計算値では・・・

中南部は、中央アルプスや美ヶ原方面が予想されています。
このあたり・・・本当にそうなるのか?については、正直なところ確信がもてないので、今夜確認しておきたいと思います。
最後・・・降りだしたら止む時間も気になります。

次第に北部県境あたりに限定されてきて、明日朝までには止んじゃうようですね。
明日朝の凍結が心配。
フウ・・今日の天気チェック・・・いつもの倍近く時間がかかっちゃいました。
・・・・・スタッドレスに換えておいてよかったぁ・・・・になるかな?
2009年12月13日
長野上空から天気チェック!
長野の天気の考え方・・・・高い山や細長い盆地を3D・・・立体的に考える・・・・
というのがここ数カ月、長野の天気をチェックしていてたどり着いた結論。
海の影響が強く、まっ平らの関東では船長の視点、長野ではパイロットの視点ということですが、やっぱり自分自身の目で見ないと満足できないのがKasayan。
関東の海は、伊豆諸島、相模湾、鹿島灘と・・・一通りヨットで帆走して自分の目で見てきました。
じゃあ長野の空は・・・・・
ということで、パイロットの視点になるべく・・・・・
善光寺の空を飛んできました。

まずは、善光寺を上空750mから参拝して・・・・

須坂上空から北北東方面。
地上から上空1200m付近までは北の風。
新潟方面から北風に乗って流れ込む雪(雨)雲が飯山方面から志賀高原へ滑り上がっていくのがわかります。

同じく須坂上空から豊野、野尻湖方面。
長野盆地上空から日本海が見渡せるほどの風の通り道があることを昨日の記事に添付した3D地形図で確認しておきましたが、日本海方面から中下層の雲が川のように流れ込んでいました。

そして長野盆地の北西の山際・・・飯綱・戸隠方面も、山の上にだけ層状の雲。
牟礼方面から盆地に吹きだす風と、戸隠方面を迂回して流れ落ちる風が収束して雲を形成しているように思えます。

最後に、南の松代方向。
雲が砕けて、青空から日差しが見えていました。
北信五岳を越えた風が盆地に下降して雲を消しているようです。
下から見上げているより、自分が雲の位置まで昇って見るのが一番理解できますね。
今日の気圧配置・・・
今朝の記事にも書いたように、西高東低、冬型の気圧配置のはじまり。

冬の大雪のミニチュア版ともいえますから、このイメージに強弱つければこの冬の雪の予想に役立ちそうです。

そして、今日正午の上空の風と雲が作られる様子の計算値。
計算値に現れない規模の天気傾向を考えるための情報量が増えました。
スタッドレスタイヤに交換を終え、冬場の天気チェックの特効薬?を飲んだところで、明日からの本格的寒気の南下・・・
天気チェックの朝稽古、まだまだ頑張りますかぁ!
というのがここ数カ月、長野の天気をチェックしていてたどり着いた結論。
海の影響が強く、まっ平らの関東では船長の視点、長野ではパイロットの視点ということですが、やっぱり自分自身の目で見ないと満足できないのがKasayan。
関東の海は、伊豆諸島、相模湾、鹿島灘と・・・一通りヨットで帆走して自分の目で見てきました。
じゃあ長野の空は・・・・・
ということで、パイロットの視点になるべく・・・・・
善光寺の空を飛んできました。

まずは、善光寺を上空750mから参拝して・・・・

須坂上空から北北東方面。
地上から上空1200m付近までは北の風。
新潟方面から北風に乗って流れ込む雪(雨)雲が飯山方面から志賀高原へ滑り上がっていくのがわかります。

同じく須坂上空から豊野、野尻湖方面。
長野盆地上空から日本海が見渡せるほどの風の通り道があることを昨日の記事に添付した3D地形図で確認しておきましたが、日本海方面から中下層の雲が川のように流れ込んでいました。

そして長野盆地の北西の山際・・・飯綱・戸隠方面も、山の上にだけ層状の雲。
牟礼方面から盆地に吹きだす風と、戸隠方面を迂回して流れ落ちる風が収束して雲を形成しているように思えます。

最後に、南の松代方向。
雲が砕けて、青空から日差しが見えていました。
北信五岳を越えた風が盆地に下降して雲を消しているようです。
下から見上げているより、自分が雲の位置まで昇って見るのが一番理解できますね。
今日の気圧配置・・・
今朝の記事にも書いたように、西高東低、冬型の気圧配置のはじまり。

冬の大雪のミニチュア版ともいえますから、このイメージに強弱つければこの冬の雪の予想に役立ちそうです。

そして、今日正午の上空の風と雲が作られる様子の計算値。
計算値に現れない規模の天気傾向を考えるための情報量が増えました。
スタッドレスタイヤに交換を終え、冬場の天気チェックの特効薬?を飲んだところで、明日からの本格的寒気の南下・・・
天気チェックの朝稽古、まだまだ頑張りますかぁ!
2009年12月13日
天気予報は当たるのか?(12月13日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
毎日、こうやって天気チェックしながらブログに思いつくことを書きつつ、ちょっとした図を作ったりしています。
ブレーンストーミングってわけじゃありませんけど、こんなことをしているだけで、だんだん頭の中が整理されて、未来の空のシナリオがイメージされてくるんです(ならないこともあるけど)。
それに、記録として残りますし・・・。
中でも図を作るのが効果的なんで、たくさん図を作っているのですが、これを削るのもプレゼンテーションの勉強になるので、泣く泣く削っています。

これ、今日作った図の一部。作るにあたっては、もっと多くの天気図を見ています。
天気予報は、伝えるタイミングが遅れると「予」報じゃなくなっちゃうんで、確実なものを早く出すことが必要です。だから天気図解析のスピードも大切。番組担当をしているなら、放送時間に遅れたらゴミですし。
相撲の朝稽古と一緒です。
年齢とともに処理能力の衰えを感じるわけですが、解析作図30分、ブログ仕上がり20分、どんなに長くても全体60分以内・・・・今日も滑り込みかぁ・・
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

ほんとに大ざっぱですけど、日本海側と太平洋側にエリア分けできます。
日本海側ぐずつくってほどではないですけど、曇りがち・・・冬型の気圧配置のはじまりを予感させます。
ということは、太平洋側はピーカンではないにしても晴れベース。
長野県は南北に長いですから、北部と南部もこんな傾向がイメージできますよね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

全県とも「くもり 時々(一時) 晴れ」マークですけど、予報文を読めば、マークの裏に隠された微妙な違いがわかります。
北部・中部は、「時々 晴れ」ですけど、南部は「朝から昼前 晴れ」ですから、「一時 晴れ」。
北部・中部は曇りベースで晴れ間も出るというイメージですけど、南部は午後になって曇るというイメージ。今日はそこそこの天気。
明日の予報文もオマケにつけておきましたけど・・北部「夕方から 雨か雪」・・これ「所により」はありません。中部「所により 雪」。
今朝のお天気放談は、今日から明日の流れでチェックします。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
いつもは、ここで、予想天気図のアニメに書き込みをしてますけど、今日は雪の目安になる上空5500m付近、マイナス30℃の寒気が南下してくる様子をチェックしてみます。
ここ数日、この寒気は中部地方に到達してなかったんで、予備的な雪の目安・・・上空1500m付近の寒気の様子をチェックしてきました。
でも、上空5500m付近の寒気ががっちり南下してくるようになれば、本格的な冬もスタートって感じ。

今日は、まだ大陸沿岸までしか南下しませんが、明日になると急激に南下速度を速め、明日日中には、長野県北部に到着します。今日はまだ寒気の影響は小。
まず、寒気をチェックしましたが、寒気だけでは雪になりません。
寒気が暖かい日本海から水蒸気を吸い上げて雲を作り、冬型の気圧配置で吹く北西の風にのって日本海沿岸、そして長野にやってくることはご存じだと思います。
で・・・雪雲を流し込む冬型の気圧配置は?

今夜にかけて北にかたよっているものの、西高東低、冬型の気圧配置が強化開始。
大陸の高気圧から、北海道の北の発達した低気圧に風が吹き込みはじめます。
そして、明日、南下してくる寒気が日本海の水蒸気を吸って筋状の雪雲を作り・・・寒気長野到達にワンテンポ遅れて雪雲が長野に流れ込む・・・というシナリオになりそうです。
ですから、冬型が強まり始める今日は、県内北部中心に曇りベース。
明日はいよいよ雪雲の登場で、北部中心ですけど盆地でも雪ですね。
北部「雨か雪」というあいまいな表現なのは、地上付近の気温がイマイチ下がらないためだと思います。
ただ、気象庁は、明日、天気マークに雪マークを使いなさいというテロップ番号という数字を予報文につけていますから、控え目ながら雪の可能性が高いと判断しているようです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
長野にUターンして、久々の長野の雪。
今回は、気象庁の予報官のキモチを読み取る練習として、謙虚に長野地方気象台の予報を見守りたいと思います。
あやしい・・・と思う部分・・・たとえば、明日の降りだしのタイミング・・・なんかはありますけど・・・いや・・・今回は・・・
2009年12月12日
長野市内パラリ
長野の天気・・・今日はやられてしまったので・・・反省をすることにしました。
・・・土曜の夜だし・・・・
長文と図の多い反省文ですから・・・土曜の夜・・・長野の天気に興味のある方だけウンチクのタネとして読んでいただければ・・・と思います。
今朝の予報、予報文では、北部では「所により 昼過ぎ から 雨」になっていました。
そこで、昼過ぎからの雲の様子をチェックしようと写真と撮っていたのですが・・・・
まず午前11時。

長野県北部・・長野市内の上空は中層・上層の雲が入り乱れるものの、青空も見えてまずまずの陽気。
菅平も良く見えています。
煙突の煙は北東方面に流れ、南~南西の風。
そして、午後・・・中野・須坂・長野市東部と順を追って北から低い雲が流れ込み始めました。
信濃町や志賀高原、せいぜい中野あたりまではパラリとあるかもしれないことは、今朝の天気チェック(ブログ記事はココ)で検討してありましたから、運動不足解消とばかり自転車で須坂方面へ。
ところが・・・・長野市東部のエムウェーブ付近まで来たところで・・・パラパラ・・・
こんな南でも雨????
長野市内でもパラパラくるところまでは想定していませんでした。
帰宅後、午後4時に午前中と同じ場所を撮ったのがこれ。

菅平はすっかり雲に隠れ、煙突の煙は南に流れて、北風に変わっているました。
日本海の雪(雨)雲・・・ここまで流れてくるのか????
今朝見た計算値をもう一度確認。

赤で囲んだところ、菅平方面まで降水域として計算されてはいます。
ただ、エリアが小さい場合は誤差ということも多いですし、雲を流す風は北風なので、雲は菅平を乗り越える傾向で考え、この雨域の広がりが長野市内にまで影響するとは考えてもいませんでした。
で・・・実際の雨の様子を見ると・・・・

レーダーを見ると雨雲は長野市東部を中心に長野盆地にもかかっています。
そしてこの雨雲は日本海から県境の山を越えてやってきています。
もっとも、アメダスはゼロミリですから、観測されない程度の降水量・・・とはいっても、Kasayanのダウンと髪はしっかり濡れていました。
よりイメージを沸かせるために、低空800Kmの極軌道衛星の画像をチェック。
静止軌道のひまわりのように毎時間観測できませんが、ちょうど15時の画像がありました。

うーん、長野市西部には雲の切れ間はあるけど、東部にはキチンと雲がかかってるぞ・・・
それも、野尻湖から長野盆地に流れ込み、志賀高原にぶつかって菅平、長野市東部に広がっている傾向・・・・
地形の影響だな・・・
上空1500m付近の風とレーダー画像を合成してみると、妙高山の東側を回り込むように日本海から風が入り込んでいます。

そして、風の流れにそって雨雲が志賀・・菅平・・長野市東部まで。
立体地形図もチェックすると・・・

長野市東部、若穂上空1200m付近から北を眺めると、妙高・黒姫の東側は比較的標高が低く、野尻湖はもとより日本海も見渡せます。
これじゃ雲も流れ込んでくるね・・・
今日のパターン、県境の雨雲(雪雲)がどれだけ流れ込んでくるのかという一つの勉強をさせてもらいました。
最後に今日12時と15時の実況の天気図。

3時間で、寒冷前線が若狭湾付近から島根付近まで伸びています。
新潟付近では前線のパワーも弱めかな・・・と思っていたのと大違い。
ちょっと甘かった・・・と反省・・・・・
気象庁のように、「所により」なら予報はハズレたことになりませんけど、Kasayanがエムウェーブあたりのピンポイントの予報を出していたら、絶対にクレームものでした。
そうそう、前線パワーが強くて、南部も気象庁の予報に反して、ちょっと雨もあったかも。
こっちも反省!
・・・土曜の夜だし・・・・
長文と図の多い反省文ですから・・・土曜の夜・・・長野の天気に興味のある方だけウンチクのタネとして読んでいただければ・・・と思います。
今朝の予報、予報文では、北部では「所により 昼過ぎ から 雨」になっていました。
そこで、昼過ぎからの雲の様子をチェックしようと写真と撮っていたのですが・・・・
まず午前11時。

長野県北部・・長野市内の上空は中層・上層の雲が入り乱れるものの、青空も見えてまずまずの陽気。
菅平も良く見えています。
煙突の煙は北東方面に流れ、南~南西の風。
そして、午後・・・中野・須坂・長野市東部と順を追って北から低い雲が流れ込み始めました。
信濃町や志賀高原、せいぜい中野あたりまではパラリとあるかもしれないことは、今朝の天気チェック(ブログ記事はココ)で検討してありましたから、運動不足解消とばかり自転車で須坂方面へ。
ところが・・・・長野市東部のエムウェーブ付近まで来たところで・・・パラパラ・・・
こんな南でも雨????
長野市内でもパラパラくるところまでは想定していませんでした。
帰宅後、午後4時に午前中と同じ場所を撮ったのがこれ。

菅平はすっかり雲に隠れ、煙突の煙は南に流れて、北風に変わっているました。
日本海の雪(雨)雲・・・ここまで流れてくるのか????
今朝見た計算値をもう一度確認。

赤で囲んだところ、菅平方面まで降水域として計算されてはいます。
ただ、エリアが小さい場合は誤差ということも多いですし、雲を流す風は北風なので、雲は菅平を乗り越える傾向で考え、この雨域の広がりが長野市内にまで影響するとは考えてもいませんでした。
で・・・実際の雨の様子を見ると・・・・

レーダーを見ると雨雲は長野市東部を中心に長野盆地にもかかっています。
そしてこの雨雲は日本海から県境の山を越えてやってきています。
もっとも、アメダスはゼロミリですから、観測されない程度の降水量・・・とはいっても、Kasayanのダウンと髪はしっかり濡れていました。
よりイメージを沸かせるために、低空800Kmの極軌道衛星の画像をチェック。
静止軌道のひまわりのように毎時間観測できませんが、ちょうど15時の画像がありました。

うーん、長野市西部には雲の切れ間はあるけど、東部にはキチンと雲がかかってるぞ・・・
それも、野尻湖から長野盆地に流れ込み、志賀高原にぶつかって菅平、長野市東部に広がっている傾向・・・・
地形の影響だな・・・
上空1500m付近の風とレーダー画像を合成してみると、妙高山の東側を回り込むように日本海から風が入り込んでいます。

そして、風の流れにそって雨雲が志賀・・菅平・・長野市東部まで。
立体地形図もチェックすると・・・

長野市東部、若穂上空1200m付近から北を眺めると、妙高・黒姫の東側は比較的標高が低く、野尻湖はもとより日本海も見渡せます。
これじゃ雲も流れ込んでくるね・・・
今日のパターン、県境の雨雲(雪雲)がどれだけ流れ込んでくるのかという一つの勉強をさせてもらいました。
最後に今日12時と15時の実況の天気図。

3時間で、寒冷前線が若狭湾付近から島根付近まで伸びています。
新潟付近では前線のパワーも弱めかな・・・と思っていたのと大違い。
ちょっと甘かった・・・と反省・・・・・
気象庁のように、「所により」なら予報はハズレたことになりませんけど、Kasayanがエムウェーブあたりのピンポイントの予報を出していたら、絶対にクレームものでした。
そうそう、前線パワーが強くて、南部も気象庁の予報に反して、ちょっと雨もあったかも。
こっちも反省!
2009年12月12日
天気予報は当たるのか?(12月12日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

長野市内から見た千曲市、美ヶ原方面の空(午前6時30分)。
遠く美ヶ原方面の空・・・低い雲がとれて明るくなってきています。
南部から晴れ間が広がってきているようですね。
長野市内も雲の切れ間から青空が見え始めています。
反対に北東方向、長野市浅川方面。

野尻湖あたりから厚い雲がたれこめていました。
志賀高原も、横手山が見えますが、どんよりとした中層の雲。

今日の天気・・今朝の空が傾向を示しているようです。
そうそう・・・昨夜、むこう一週間の雪の可能性と、月末までの天気傾向をまとめておきました。
興味のある方はご覧ください(ココをクリック)。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今日の日本、大ざっぱに二つのエリア分け。
日本海沿岸と北日本がぐずつき、太平洋側は曇りマークがベースになりますが、晴れ間の出る所が多くなっています。
北日本、「のち」回復マークになってますけど、予報文を読むと・・・みんな夕方とか夜になってからなんですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

中部・南部は曇りベースですけど、くもり 時々 晴れ マーク一発で、「所により」なんてオマケはついていません。
一方、北部には「所により雨」がついています。
例によって、お隣の上越は・・・「朝から雨」。
このところ、同じパターンで少々うんざり気味ですけど、冬なんだから仕方ないですよね。
今日、図に掲載した予報文、週末ですから、明日の予報もつけておきました。
北部は雲がなかなかとれませんけど、中部・南部中心に、冬晴れになりそうです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

全国の天気マークで見た北日本と日本海側の傘マーク。
日本海に発生する低気圧と、これにともなう寒冷前線が通過するためです。
そして寒冷前線が通過した今夜、ちょっと北にかたよりながらも西高東低の冬型の気圧配置。
前線通過後も、日本海沿岸は雪(雨)雲がかって引き続き雨模様が続いちゃいます。
ただ、昨日太平洋側を通過した低気圧から吹き込んだ暖かい空気が残っているので、降っても雨・・・だから傘マーク。
北部の「所により雨」・・・「雨か雪」じゃないのもこのためです。
次に、北部の「所により」がどこか?をチェックしときましょう。

午後2時の雨域ですが、冬型の典型・・北アルプスから黒姫にかけて、そして志賀高原あたりですね。
昨日は、低気圧から湿った暖かい空気が吹き込む前に、そこそこ冷たい空気があったので、軽井沢方面などでは雪になりましたけど・・・今日はどうなんでしょう?
せっかく積もったスキー場の雪が雨で融けない?

上空1500m付近は5℃。
ちょっと気温が高すぎます。
ちなみに、上空3000m付近はマイナス3~4℃。
この組み合わせ・・地面に落ちてくるまでに雨粒にな可能性が高そうですが・・・・正直Kasayanにはよくわかりません。
今日の志賀高原のライブカメラでしっかり観察したいと思います(ホントは行ってみたいけど)。
あとは、曇りの程度・・・
北部は、北へいくほど低い冬の雲が広がっているイメージ。
中部南部は・・・背の高い雲・・・卷雲や卷層雲(薄雲)なんかかな?
曇りベースといっても、あんがい晴れのイメージかもしれません。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
この記事のタイトルを変更したくなっちゃうほど・・・
はずれる要素を考えると北部の「所により雨」なんですけど、予報文は「山沿い」とかをつけて場所を限定してませんから、北部で多少ぱらついてもハズレじゃないんですよね。
北部はマーク中の太陽のイメージを強く持ちすぎなければOKでしょう。
中・南部・・・どう転がっても天気マークのイメージの範囲内におさまると考えないほうがへそ曲がりです(回りくどい言い方ですけどニュアンスを感じてください)。
このパターンの天気チェックもちょっと飽きてきました。
ちょっとメリハリ考えなくちゃ・・・と思いつつも・・・・
長野の天気(予報)を勉強中の身・・・水戸黄門みたいに同じパターンの微妙な違いを感じとるのも大切かな?