2010年04月29日

短期予報解説資料(4月29日)



【今日のブログは失敗作。わかりにくくてごめんなさい】


 今日からゴールデンウィークがスタート

 毎朝の天気チェックトレーニングのついでに作っているこのブログもお休みしちゃおうかな?なんて考えましたが、この季節は気象的に面白い現象が起こりやすいので、全く休んでしまってはトレーニングをしている意味がなくなります。

 そこで、「短期予報解説資料」という資料をまとめるというカタチで、多少手を抜こうかな?と考えました。
 「短期予報解説資料」とは、気象庁が気象会社などの気象事業者のために発表している天気予報の虎の巻
 気象庁が発表した天気予報が、どんな解析にもとづいて作られたのか?とか、観測にもとづいてスーパーコンピューターがはじき出した計算値をどう修正して予報にしたのか?を簡単にまとめたものです。

 この資料を簡単にまとめてみる・・・ということで、自分で解析する労力を省いちゃおうかな?なんて考えてみたのですが・・・・・・
 短期予報解説資料を読んだ後で予報を見れば、予報の理由やアヤシサがわかるんじゃないかな?と思うので、ちょっと挑戦してみます。

 「短期予報解説資料」 2010年4月29日 03時40分発表 気象庁予報部

1.実況上の着目点
500hPa 寒冷渦に対応した低気圧は、日本海まで東進してきた。寒冷前線に対応するエコーは中国地方から四国にのびている。低気圧近傍と四国付近で発雷を検知しており、四国付近では、竜巻などの激しい突風の吹く可能性が高い状態となっている。


「500hPa寒冷渦」




 上空5500m付近にある寒気のカタマリが反時計回りに回転している渦のこと。
 上空の強い西風に流されて北極からやってきた寒気が、大きく蛇行した流れから切り離されて日本付近に漂って、一週間程度にわたって日本にイタズラをします。
 寒冷渦の様子は昨日、一昨日の記事にアニメや図に色を塗って詳しく説明してありますので、この図でわからないようでしたら、そちらをご覧ください。

「寒冷前線に対応するエコー」




 これはレーダーで見た雨雲の様子。




 レーダーの雨雲と対応して、午前3時の段階で中国地方から四国に寒冷前線がのびてますよね。

「発雷を検知」
 今ではどこで落雷があったかがわかっちゃうんですね。
 こちらを参考にしてください・・・http://weather.yahoo.co.jp/weather/lightning/

②北日本の太平洋側では、南東風の吹き付けにより、多い所で1 時間15mm~20mm の降水が続いており、東北の太平洋側では、土砂災害の発生しやすい状態となっている所がある。
③波は、東北太平洋側で5m 前後の実況。


 これは読んでそのまま。
 南東風は太平洋の湿った空気を運んでくるので、湿った空気によって雨雲が発生して雨が降っているということです。
 レーダーでも北日本太平洋側で雨雲が観測されていますよね。

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
①1 項①の寒冷前線の動きは比較的速く、FT12 には東北から関東北部を通り、東海沖付近まで進む。
温暖前線は、東海上の動きの遅い高気圧との間で、次第に不明瞭となる。解説FT24 の、北海道から関東の東海上にのびるシアーラインは、寒冷前線の位相を表現している。寒冷前線及びシアーライン近傍では、大気の状態が不安定なため、1 時間30mm 前後の短時間強雨、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょう等に注意。また、低気圧近傍の日本海と、高気圧との間の気圧の傾きによる太平洋側の海上の強風は、FT30 頃まで40KT[GW]級。強風、高波に注意。


 「1項①」というのは、上で見た「1、実況上の着目点」の項目の①の部分。
 実況天気図で見た寒冷前線がFT=12・・・観測時間の昨夜21時を基準にして12時間後・・・今日午前9時には新潟・群馬・愛知を結んだ線のあたりまで進むということです(資料はわかりにくい表現ですね)。

 「解説FT24の・・・シアーライン」




 気象庁は午後9時には寒冷前線という形をとらず、シアーライン=空気の流れが急変しているところと解析しているんですね。
 とはいえ、寒冷前線とほぼ似たような現象が起こります。
 赤の点線部分がシアーライン。
 
「大気の状態が不安定」




 激しい上昇気流が発生して、雷雲が発生するということです。
 これはSSIという雷が発生する可能性を示す指数の図。
 前線近傍が紫の色になっていて不安定を表しています。

「FT30」は、明日朝午前3時のこと・・それまで太平洋側海上の強風が強いんですね。




 一応、地上付近の風の様子・・・緑が濃いところほど風速が強いです。

②1 項②の東北の降水は、明け方頃には一旦おさまる見込みだが、前線通過に伴う降水が今日日中に予想されている。引き続き土砂災害に警戒。
③小笠原諸島付近を、FT36 からFT48 にかけて低気圧が通過する。GSM の予想は、やや不安定だが、低気圧の通過のタイミングでの、雨、風の強まりに留意。


 これはそのまんまですね。
 小笠原付近をFT36・・・明日午前9時以降に通過する低気圧のGSMという計算値が不安定・・・アヤシイということです。

3.数値予報資料解釈上の留意点
最新のGSM を基本とする。降水についてはMSM も参考
波浪モデルは、関東から四国にかけては、今日はうねりの影響で、実況との差を見ながら+0.5~1m 検討。日本海の波の立ち上がりは、早め、高めの修正検討。


 数値予報・・・スーパーコンピューターの計算値を解釈するにあたって、このように考えたという解説です。
 GSMという全世界の天気を対象にした計算値を基本に考えたけど、雨についてはMSMという日本付近の詳しい計算値を参考にしたということです。

 今日のMSMによる計算値をアニメにするとこうなります。




 午前9時から午後9時まで3時間毎のアニメです。

 最後は・・・・・

4.防災関連事項[量的予報と根拠]
①大雨ポテンシャル(06 時からの24 時間:地点最大):北海道太平洋側130mm、2 項の短時間強雨に注意。
②波(明日までの最大)北日本太平洋側6m、北日本日本海側5m。関東、北陸、西日本日本海側4m。


 防災に関して、何ミリの雨が降るの?なんてこともこうやって書いてあります。

 一応、今夜9時の予想天気図は掲載しておきましょう。





 なんだか楽をしようと思って、メンドウなことになっちゃいました
 明日からは通常営業?に戻そうと思います。

 ここまで読み進めたら、以上のことを頭に入れて、予報を見てください
なんだかお天気キャスターになった気分になりませんか?

 予報http://www.jma.go.jp/jp/yoho/


  


Posted by kasayan at 06:51Comments(0)短期予報解説資料

2009年12月30日

大雪情報を原本で?(12月30日)



 長野地方気象台から、「大雪に関する長野県気象情報 第2号」が発表されました。

 とりあえずの注意喚起だった今朝5時の第1号とは異なり、キチンと予想降雪量が記載されています。
予想降雪量だけ添付しておきますが、詳しい内容などは気象庁HPにある原本(クリック)で確認してください。

 長野県ローカルのニュースでも取り上げられるはずですが、この原本を要約しただけですし、原本も平易なコトバで書かれていますから原本を読むのが一番だと思います。

予想降雪量
 31日18時までの24時間に、いずれも多い所で、
 北部 中野飯山地域    :50センチ
    大北地域山沿い   :40センチ
        平 地   :30センチ
    長野地域山沿い   :40センチ
        平 地   :20センチ
 中部 乗鞍上高地地域   :20センチ
    松本地域の聖高原周辺と
     上田地域の菅平周辺:20センチ
    松本地域と上田地域 :10センチ
    諏訪地域と佐久地域 : 5センチ
 南部 木曽地域      :20センチ
    その他の地域    :10センチ
の見込みです。
 1月1日にかけて、さらに降雪量が多くなるでしょう。
 また、31日から1月1日にかけて、山岳部では風雪がさらに強まり、大荒れの天気となるでしょう。


 ということで、Kasayanとしてはテレビやネットのニュースと同じことを書いても意味がないので、長野地方気象台が大雪情報を作成するにあたって見たであろう短期予報解説資料という本庁発表の天気予報を作成するための指針に専門天気図をつけてて、大晦日から元旦を中心にまとめておくことにしました(自分の備忘録もかねてます)。

 普段はかなり専門的な書き方がされているのですが、今日午後に発表された資料の内容はめずらしく平易でしたから、そのまま県内に関係ある「太字の部分だけ」を読みながら図と照らせば、大雪情報をより詳しく理解できると思います。

 なお、今夜から明日にかけての雪の降り方は、今朝の記事の内容そのままでOKだと思いますので、ここまで詳しく知らなくてもいいよ・・・という方は、そちらを見てください。

 ****以下、短期予報解説資料の関係部分抜粋、添付****

計算値の初期時間は30日09時。世界標準時FTの日本時間換算は+9時間。

短期予報解説資料1 2009年12月30日15時40分発表   気象庁 予報部

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点

①1 項①の低気圧は今後、急速に発達しFT18から50KT[SW]級となり、FT24 に北海道付近に達した後、FT48 にかけてほとんど停滞する見込み。
 31日から1 月1 日にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となり、太平洋側を含めて北日本~西日本にかけて海上を中心に風が非常に強く吹き、北日本の日本海側から山陰にかけて大しけ(6~7m)と
なる見込み。
 暴風や高波に警戒。西日本・東日本の太平洋側、沖縄、奄美でも強風や高波に注意。






③寒冷前線通過後は、西日本から寒気が流入し、明日は850hPa で-12℃線が西日本の太平洋側まで南下する。
 西日本太平洋側の山地や東海地方の平野部でも雪雲が流れ込み、積雪となる所がある。






 また、上・中層の寒気先端部に対応するシアーラインがFT24 頃にかけて日本海を南下し、その後日本海収束帯となってFT24~36 にかけ北陸付近に停滞する。
明日は日本海側の地方で大雪となり、特に北陸付近の日本海収束帯近傍では降雪量が多くなり警報級となるおそれがある。大雪による交通障害に警戒し、新雪による表層なだれ、電線などへの着雪に注意。










4.防災関連事項[量的予報と根拠]
①大雨・大雪ポテンシャル(18 時からの24 時間:地点最大)、北陸70、東北・関東甲信(長野)50
北海道・東海(岐阜)・中国(山陰)40、近畿北部30、九州北部(山口)20、四国10 センチ。②波:波浪
モデルが基本だが、低気圧による風の強まりに合わせ波の立ち上がりを早める。明日までの最大は、
北日本日本海側~北陸で6~7m、西日本の日本海側6m。

5.全般気象情報発表の有無「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」を17 時発表予定。




 どうでした?・・分かりにくかったらごめんなさい

 ただ、分かりにくかった方も、大雪情報の原本は目を通しておいてくださいね。
  


Posted by kasayan at 18:13Comments(0)短期予報解説資料