2010年10月31日
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

今朝のレーダー画像・・・

西日本中心に雨雲が散在していて、東海や長野県付近にも小さな雨雲が観測されています。
東北にも所々に雨雲があって、台風一過のスカッとした晴天・・・にはなっていません。
なんで???という理由が、空模様の解説のポイントになると思います。
・・・ところで、11月3日で、ブログを書きはじめてちょうど一年。
長野にUターンしてきたので、長野の天気に慣れること、そして日々の天気チェックと解説の世界から少々遠ざかっていたので、久々のリハビリを兼ねて書いてきたブログですが、毎朝の修行の日々から解放されようかと思っています。
したがって、毎朝、天気を解説するような・・・独り言のような・・・こういったスタイルのブログの執筆は11月2日をもって終了するつもりですが、何かしら天気チェックのワンポイントは書き続けたいと考えています。
日々、このブログをご覧いただいている方もいらっしゃるようですので、よろしければコメント欄かメールで、”今後、こんな情報が欲しいな・・”なんてことがありましたら、お伝えいただけると幸いです。
せっかくブログを書くのであれば、読んでくださる方のお役に立ちたいですから・・・・

おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

台風が通過したというのに、西と北を除いて傘マークばかり。
ほとんどの傘マークが「のち 雨」マークになっていますから、レーダーで見た雨雲が夜にかけてしっかりして移動してくることが想像できます。
どうしてなんでしょう?また、雨雲はどれだけしっかりして頭上にやってくるんでしょうか?

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

東日本は全部「のち 雨」マーク。
「のち」のタイミングは?・・・ということで予報文を読むと、愛知県や富山県は「夕方から」ですが、それ以外は「夜」。
日中はくもりベースということですが、レーダーを見る限り、ただのくもりで済むような気がしませんよね?
ぐずつき気味のくもりとしても、どの程度ぐずついて、夜にかけて雨が強まるんでしょうか?

予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |

今日のぐずつきの原因・・・台風が通過しても、日本付近が気圧の谷にあたるから・・・というのが理由のようです。
また、「のち 雨」マークが多く、夜にかけて雨ベースになるのは、気圧の谷が深まって、日本海と太平洋に低気圧が発生するから・・・ということのようです。
まあ、気圧の谷がやってきてくれたおかげで、台風を流す偏西風が南岸に吹いて、台風をサッサと追いやってくれたわけですから、日曜日・・・台風一過の晴天にならないとしても、諦めるしかないか・・・という気もします。

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

九州の西の上空には等高度線(等圧線と同じ)が凹・・・U字になっている・・・部分があって、これが上空の気圧の谷。
朝鮮半島付近に上空の低気圧があります。
この谷の南側には赤矢印で示したように、強い風の流れ(偏西風)があって、谷の東側では暖気が北上・・・西側では寒気が南下してきます。
寒気と暖気がまじりあう場所・・・そして偏西風が急カーブする場所・・・川の蛇行する場所のように、地上付近には渦・・・低気圧が発生して・・・雨模様になります。
また、寒気と暖気がぶつかれば前線も活発に。

上空の気圧の谷の南側の偏西風に沿って、前線が活発化。
前線の南側の暖かく湿った空気が、発生しつつある低気圧付近で特に急激に上昇して、雨雲が活発化。
南岸を中心に、まとまった雨になりそう・・・ということです。

いつものアニメで見ると、低気圧が発生するに従って雨域もしっかりしてくる様子、そして雨域が北東進する様子がよくわかります。
また、東日本や東北が「のち 雨」マークであっても、日中、そこそこぐずつくんじゃないか?という感じがします。
東日本を拡大して見ると・・・・

昼頃から、南西方向から雨雲が流れ込み、時々パラリ・・・というぐずつき傾向が予想されます。
先に見たレーダーと併せて考えると、ちょっと悪目に考えて雨具の準備をしておいたほうが無難かもしれません。
降水確率は低めですけど・・・・・

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |
そもそも、朝の段階で、パラリ・・になっている所もありますから。
「所により・・・」を入れても良かったのでは?という気もします。
南西方向にちょっとアヤシイ雲が現れたら・・・要注意・・・ですね。

コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年10月30日
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

今日(30日)は、九州や北海道を除いて、台風モード。
台風が通過するときは、時々刻々と状況が変化します。
また、時々刻々と変化した状況に対応して、今後の対応にも修正をかける必要があります。
したがって、常に新鮮な実況と、それにもとづく新しい予測に接する必要がありますから、追記や更新があるとしても、書きっぱなしが原則になるブログは、速報性を趣旨とする台風の”予測”をまとめるものとしては不適切です。
そこで、今日は、今朝の段階の情報をまとめるとともに、その情報の入手方法や読み方などを中心にまとめてみたいと思います。
そうすれば、台風用に新しい情報を入手するためのリンク集として、この記事を使うことができますから・・・・

おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

今日、天気マークに傘が付いている所が、台風の雨雲がかかるエリアと考えても良いでしょう。
天気マークの予報は、原則として、午前5時、午前11時、午後5時の3回発表され、必要に応じて例外的に、随時更新されます。
台風のコースが変化した場合、予報も訂正される可能性がありますから、以下のURLでアップデートしてください。
気象庁天気予報: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

東日本の天気予報も同様、台風のコース次第で随時訂正される可能性がありますから、必要に応じて、アップデートしてください。
気象庁天気予報:http://www.jma.go.jp/jp/yoho/207.html
図中の最寄りの地域をクリックすると、書き込みと同様の予報文を読むことができます。
予報文には、風について「やや強く」とか「非常に強く」などと書かれていますが、厳格な定義にしたがって書かれていますから、風速を知るための目安に使いましょう。

また、雨についても「激しく」「非常に激しく」などという用語が使われていますから、雨量を知る目安にしてください。


予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |
基本は台風の予想進路図を使います。

気象庁の予想進路図を参考にしながらも、気になる方はアメリカ軍の予想進路図なども見比べるとよいでしょう。

米軍予想進路図: https://www.fnmoc.navy.mil/public/

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |
全体をアニメで・・・

そして、東日本中心に・・・・

さらに、長野県や関東に最も影響が出そうな午後3時頃の様子。

反時計回りに台風に風が吹き込むのが原則ですけど、関東平野から山岳地帯の甲信地方に風が流れ込む際、例外的に複雑な風向に変化して、長野県北部では南風が予想されています(予報文も同様)。
風が山にぶつかって迂回・・・盆地に沿って流れる・・・盆地が狭まるところで風速が強まる・・・などと考えると、どのような風が吹くのか?見えてくると思います。
この情報は無料で入手できませんが、ソースの同じ情報は以下のURLで入手できるので参考までにご紹介しておきますので、情報の発表時間を気にしながら使ってみてください。
WeatherReport社HP:
http://www.weather-report.jp/com/professional/msm/kosui/japan.html
(注:このような図を紹介すると、気象庁発表の予報を無視してこちらを優先して考えてしまう方が多いのですが、あくまでコンピューターの生データ。予報官は、当然これらの情報を見ながら、実況や過去の計算値も考慮して予報を作成しています。ですから、予報を具体的にイメージするための道具としてこのような図を使うべき。生データを優先させてしまうのは本末転倒です)
そして、沿岸の波と風。
今回の台風は東日本沿岸に影響を与えるので・・・・

この予想図は、一日何回も発表されるものではありませんけど、今後の必要なら、以下のURLで入手できます。
サーフィンや、ヨットなど、マリンスポーツをするのなら、上手く付き合いたい図ですね。
北海道放送HP: http://www.hbc.co.jp/pro-weather/
基本的には、アメダスの風向・風速のデータで確認します。

まず、強い風が最寄りのエリアまでどのくらい迫っているのか?強まるのか?弱まるのか?を数時間前までさかのぼってチェックします。
また、台風に反時計回りに風が吹き込むのが原則である・・・ということを意識しながら、例外的にどのような風向になっているのか?を、地形を意識しながら傾向として読みとることが大切です。
そして、対策すべき(遅い場合は諦めますが)風向はどうなるのか?を考えます。
アメダス風向風速URL: http://www.jma.go.jp/jp/amedas/000.html?elementCode=1
ただ、陸上の風向や風速は、地形や陸地の摩擦の影響を受けます。
沿岸の正確な風の様子を知りたければ、海上保安庁の通報をチェック。
台風の位置によって、教科書通りに風向や風速が変化するので、台風位置の推定にも使える便利な情報です。
図中のリンクをたどれば、全国の沿岸の風や波浪の様子を知ることが可能です。

保安庁気象情報: http://www6.kaiho.mlit.go.jp/shimizu/kisyou/index.htm
あとは、レーダー、衛星画像・・・おなじみのところですね。
基本は気象庁HPを利用しつつ、他のお気に入りのサイトを使ってチェックしましょう。
気象庁HP: http://www.jma.go.jp/jp/gms/

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |
台風の文章での情報は以下でチェックしましょう。
ニュースでは、文章を要約してアナ読み原稿にしますから、原本でチェックするのが吉です。
気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh_text.html
長野地方気象台発表情報: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/322_index.html
今日も必要に応じて追記したりtwitterに書きこみます。

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可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年10月29日
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

週末金曜日になりましたけど・・・・週末・・・少なくとも土曜日の天気は絶望的。
秋の行楽よりも・・・リンゴなどの果実の最盛期を迎えて、台風対策のほうが気になりますよね。
今日は一時的に天気が回復するので、幸い台風対策日和?
台風対策に役立つ情報を特集することにしました。

もうお馴染みという感じの米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想進路図(米軍予想進路図)ですけど、コース、進行のタイミングともに、昨日から日本の気象庁とほぼ同様の計算結果を示しています。
まずは、ご自分で新しい情報を見たいという方にURL等をご紹介しておきます。
アメリカ海軍気象情報 URL: https://www.fnmoc.navy.mil/public/
右下の「Tropical Applications」の項目中
「Satellite Imagery of Tropical Cyclones (TCWEB)」をクリック。
”FNMOC Satellite Data Tropical Cyclone Page”が開く。
左側「West Pacific」中、台風14号については「16W.CHABA」をクリックする。
予想進路図が表示されるので、画像をクリックすると予想進路図が拡大する。
表示時間はすべて世界標準時ですから、日本時間にするには9時間を加算してくださいね。

おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

今日は台風対策のために空の神様がくれた晴天?といいたくなるような、一時的な晴れ間。
今夜以降、急速に下り坂を転がり落ちるので、雨が降らないだけマシと思って天気分布を見ておきましょう。
なお、南岸の傘マークは「のち 雨」の傘マークですが、予報文を斜め読みする限り、雨のタイミングは「夜」の所が多くなっています。
ということは、日中の台風対策、大丈夫ですね。

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

東日本の太陽マーク・・・予報文を読む限り、多くは「午後」とか「夕方 から」になっていますから、過大な期待はしないほうがイイかと・・・・
また、南岸の「のち 雨」のタイミングは、ほとんどが「夜 から」。
今夜雨が降り始めたら、そのまま台風モードへの突入サインになりそうです。

予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |

今日は一時的に高気圧が張り出して”晴れ間”モード。
高気圧が台風の北上を抑え込んでくれるので、台風は大東島方面で一時的に足踏みをします。
そして、明日になると、高気圧が東海上へと抜けてしまい、日本付近は大陸の高気圧と東海上の高気圧にはさまれる気圧の谷に・・・。
気圧の谷が掃除機のように台風を吸いこみ・・・気圧の谷の上空の偏西風に台風が乗って・・・・明日から明後日朝にかけて足早に台風が通過していくことになりそうです。

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

米軍とほぼ同じですよね。
やはりオススメの図は気象庁オリジナルのこちらのURLです。
気象庁HP: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
明日、日本付近にやってくる気圧の谷に吸い込まれて台風が一気に北上ということですが、気圧の谷付近では、上空に蛇行した偏西風が流れています。
この偏西風に台風が流されるので、台風の予想進路図を理解するためにも、偏西風と上空の気圧の谷の様子を上空の天気図で確認しておきましょう。

地上の気圧の谷のやや西側で上空の気圧の谷がやや深まりながら東進。
上空の気圧の谷の南側を流れる蛇行した偏西風(赤矢印)も北東方向への成分を強めながら東進。
遅くとも明日朝、台風は偏西風に乗って、南岸を速度を上げて北上するということになりそうです。
もっとも、この偏西風に乗るタイミングがズレると、速度が一気に変化します。
また、上空の谷が深まったりすると、コースが一気に上陸・内陸通過コースに変化します。
これが不確定要素なんですよね・・・・・
だから「最新の情報で確認してください」といわれるわけです。
ところで、予想進路図のコースやタイミングは、気象庁が通常の天気予報に使っているGSMというシミュレーションプログラムの計算値ともほぼ一致してきましたから、台風の進行につれて、雨や風がどうなるのか?をアニメーションで見てみましょう。

今夜東日本南岸から雨が降り始め・・・・
明日(30日)午前中は近畿地方南岸中心に強い雨。
明日(30日)午後から夜にかけて東日本全般に強い雨。
明後日(31日)午前中、台風は三陸沖に抜けて天気回復へ・・・
もっとも・・・・日本付近は気圧の谷にあたるので、台風一過でスカッと晴れる・・・というわけにはいかない感じです。
気象庁の予報もこんな感じになっていますから、各地の予報と照らし合わせて確認してみてください。
どちらの方向から風が吹くのか?どのタイミングでどの程度の雨が降るのか?、波はどの方向からどの程度の高さでやってくるのか?という具体的な現象を想定して、対応しなくては意味がないですよね?
ということで、まず風から・・・・

予想進路図どおり、台風が南岸に沿うように進んだ場合、台風に吹き込む反時計回りの風をイメージすれば、陸上の風の風向は全般に北東~南東、そして北~北西へと推移すると考えるのが自然でしょう。
もっとも、中部山岳方面では高い山や盆地の形状などで複雑な方向で風が吹きます。
また、場所によっては風速が強まったり、弱まったり・・・・
ベースになる風向は反時計回りの台風の風をイメージしつつも、各気象台が発表する予報の予報文や、台風情報に書かれている風速を参考にし、風は強く吹くと考えて、少し広角な風向への対策が必要だと思います。
また、日本付近は気圧の谷に入っていますから、台風通過後の吹き返しの風向がイレギュラーな吹き方をするかもしれません。
その意味でも、予報文をしっかり読むのがオススメです。
次は、波。

中心付近で8mの波。
遠州灘沿岸でも8mが予想されていますから、遠州灘、駿河湾、伊豆半島方面はかなりキツイ感じがします。
風向は、教科書通りに考えればよいですが、コース上にあたりますから、通過する中心の位置がちょっとずれると予想と大幅に異なる方向から風が吹きます
大変ですけど、かなり広角な風・波対策が必要になりそうですね。
11時20分追記 明日(30日)15時のMSM(メソスケールモデル;防災用)の計算値を掲載しておきます。 予報文には、教科書通りに考えると、想像しにくい風向が書かれている場合がありますが(特に長野県内)、どうしてそうなるの?を考えてみてください。 平均的な風速は低めでも、その1.5~2倍の瞬間値を想定しておく必要があります。 ![]() ![]() 平成22年 台風第14号に関する長野県気象情報 第1号 平成22年10月29日11時20分 長野地方気象台発表 ■見出し 長野県では、台風第14号の影響で、30日昼過ぎから31日未明にかけて激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。土砂災害、低地の浸水、河川の増水、強風に注意して下さい。 ■本文 [台風の現況] 強い台風第14号は、29日9時には奄美市の東南東約250キロの海上にあって、1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心の北西側170キロ以内と南東側130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北西側440キロ以内と南東側370キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。 [台風の今後の予想] 強い台風第14号は、今後本州の南海上を速度を速めながら北東に進み、30日には西日本から東日本に接近し、上陸する恐れがあります。長野県には30日夕方から夜遅くにかけて最も近づくでしょう。 [長野県内への影響] <風の予想> 30日夕方から31日未明にかけて、北よりのやや強い風が吹く所があるでしょう。 <雨の予想> 台風第14号の影響により、30日昼過ぎから31日未明にかけて、1時間に40ミリの激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。30日12時までの24時間降水量の多い所は、 北部 30ミリ 中部 40ミリ 南部 50ミリ の見込みですが、その後も、更に降水量が増えるでしょう。 [防災上の留意事項] 強風による交通障害、収穫期を控えた果実の落下などの農作物への被害、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に注意して下さい。 [特記事項] 台風の今後の進路や勢力によっては、風や雨などの予想が変わる可能性がありますので、最新の気象情報等に留意して下さい。 次の「平成22年 台風第14号に関する長野県気象情報」は、29日17時頃に発表する予定です。 |

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今日日中、計算値などの大幅な変化があるようでしたら・・・・時間が許すなら・・・・追記やtwitterへの書き込みで対応したいと思います。

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2010年10月28日
台風14号予想進路と今日の雨(10月28日)

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昨日午後、長野駅付近から見た菅平方面。

標高1000m付近以上は雪景色で、志賀高原方面も低く垂れこめた雲の間に白い頂が見えていました。
さて・・・GSMという通常の天気予報に使われることの多い計算値のアニメ・・・・

ここ数日、中国地方を北上し、日本海を北東進するコースを叩き出していましたが、昨日午前9時初期値の計算値から、南よりの転じて、紀伊半島付近に上陸、東日本縦断を計算するようになっています。
台風の進行と雨の様子・・・わかりやすいですよね。
気象庁の台風予想進路図(台風モデルという計算値)や、米軍の予想進路図(JTWC)の予想進路とほぼ同じですから、三つの計算値が一致する傾向になってきたわけですね。
これでほぼコースは確定??

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台風前の今日の全国の天気。
西と北で太陽マークがちょっとだけ・・・・東日本を中心に傘マーク主体の天気分布です。
このまんま週末の台風になだれ込むのか?という気がしてきますけど、とりあえず明日は回復へ。

週末の台風対策は、明日に済ませてしまいたいところです。

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今日日中は全般に北よりの風。
一日を通して雨ですから、体感的には昨日の日中よりずっと肌寒く感じるかもしれません。
東日本は今日一日、冷たい雨・・・
詳しくは下のアニメで。

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日本付近が気圧の谷になるわけですから、ここぞとばかりに台風が北上・・・・と思われますが、位置がイマイチ南なので、気圧の谷に吸い上げられて一気に北上というわけにはいきません。
明日は、大陸にある高気圧が日本付近に張り出してきて、天気はいったん回復。
高気圧に頭を押さえられる台風は、明日いっぱい、ゆっくりと北上し、明後日になると一気に日本を通過することになりそうです。

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また、偏西風がどのように吹くか?は、上空の気圧配置・・・上空の気圧の谷の様子と密接に関係しています。
台風の位置と偏西風、そして上空の気圧の谷の様子をアニメにしてみると・・・・

台風が、どのタイミングで上空の偏西風に乗るのか?どの方向に進むのか?が、上空の気圧配置との関係でわかると思います。
この様子をベースにして、日本の気象庁は・・・

また、米軍は・・・・

上で見たように、通常の天気予報に使われるGSMというプログラムも、気象庁の台風モデルというプログラムも、米軍の計算値も、ほぼ似ています。
通常、こうなると、このコースで進む可能性が高いといえるのですが・・・・・どうなりますか?
ぼちぼち、このコースを想定して対策をして、新しい予想進路図で修正というのが良いと思います。
台風に伴う風の様子は、今日の一言で掲載したGSMアニメに書きこんでおきましたので参考にしてください。
また、海上の実況も掲載しておきますので、台風の進行に伴ってどのような影響があるか?という目で参考にしてください。


気圧の谷に、南から湿った空気が流れ込んで、南岸に前線と低気圧が発生。
台風接近前に東日本南岸を中心に雨雲が発達。
幸い、強い雨のエリアは海上ですけど、南岸の低気圧には昨日の冷たい空気を運びこむ北風が吹きこんで、陸上は冷たい雨になりそうです。
また、台風の前面・・奄美方面も湿った空気が流れ込み、島の周辺で雨雲発達。
まとまった降水が計算されていますから・・・いわずもがな・・・心配ですよね・・。
そして、雨の原料・・・湿った空気の様子は・・・

今日、まとまった雨が降るあたり・・・東日本南岸と、台風の北東側の二か所で南風が強まるとともに、湿った空気(青の濃いところ)が流れ込んでいるのがわかりますよね。
台風の接近とともに、雨の原料がどこに流れ込むのか?を注視していく必要があります。

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今日は図を沢山作ったので・・・このへんで・・・疲れました・・・・

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2010年10月27日
冬型ゆるむ、台風14号予想進路は北より?(10月27日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

昨日の天気予報やニュースは初雪や寒さで持ち切りだったと思いますが・・・・・このブログのトップは台風14号。

昨日に引き続き、気象庁のスーパーコンピューターで、日々の通常の天気予報のために計算されるGSMというシミュレーションプログラムの計算値をアニメにしました。
昨日とほぼ同様、豊後水道付近を北上した後、中国地方を日本海に抜け、北日本に再上陸という流れが計算されています。
また、台風の東側・・・四国・紀伊半島の山の南斜面中心にまとまった雨が予想されています。
もちろん・・・「気象庁の予想進路はこの計算値を採用していません」・・・・が、予想進路図の予報円の北側を通過すれば、このコースになりますから、ある意味、想定の範囲の話?
米軍の予想進路図も併せて、下にまとめておくことにします。
08時30分追記 志賀高原などの長野市東方の山々で初冠雪が公式に観測されたようです。 ■日時:2010年10月27日 ■場所:長野県 長野 ■内容:初冠雪 ■平年比:05日遅い ■昨年比:07日早い ■備考:トウホウレンザン |

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西高東低冬型の気圧配置では、日本海側雪や雨、太平洋側晴天・・・といことになりますが、早くも冬型がゆるんでくる場合には、日本海側「のち 曇りor晴れ」、太平洋側「晴れ」or「のち 曇り」という天気分布になる傾向にあります。
今日の天気分布は・・・冬型がゆるんでくる場合のパターンですね。

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東日本も冬型がゆるむパターンの天気分布。
長野県北部の予報文に付いている「所により 昼前 まで 雨か雪」が、回復を示唆しています。
もっとも、日中の気温は10℃前後。
気圧配置は比較的足早に変化しても、寒気はゆっくりと抜けていきます。
そうなると・・・明日朝晴れた場合、放射冷却でかなり冷え込んだり、霜が心配になったりしますが、とりあえず、雲が多めなので、放射冷却は避けられそうですけど・・・・・・用心は必要ですね。

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今日もありきたりなことばかり書きこんだアニメになりましたけど、付け加えるとすれば、高気圧は足早に東海上へ。
明日には次の気圧の谷がやってきて、天気は下り坂。
次の気圧の谷と台風との関係次第で、台風のコースが決定されますから、次に通過する谷は、今後を左右する重要な気圧の谷といってよいでしょう。

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

昨日の予想進路図より、やや北よりのコースが予想されています。
昨日15時の計算値では関東方面に上陸の可能性も示唆されていましたが、今朝3時の計算値ではとりあえず房総半島をかすめるコースに変化しています。
それでは、米軍の予想進路図。

こちらも昨日よりやや北より?かほぼ同様のコースを示していますが、その行き先は遠州灘で東海地方への上陸を示唆。
日米双方の台風用のプログラムとも、日を追うごとに北より・・上陸傾向を示している・・・・ように感じます。
さらに、上で見たGSMというプログラムの・・・中国地方を日本海に抜ける計算値も併せ考えると・・・・
テレビやラジオの天気予報では、「上陸」というコメントにはかなり慎重になっていますけど、台風対策に時間がかかったり、安全マージンをとる必要がある場合には、「上陸は十分に可能性あり」「最悪日本海へと抜けるコースもありうる」と考えて、対策すべきだと思います。
テレビやラジオでは気象業務法という法律に縛られていますから、かなりコメントには慎重になります。
もちろん、ネットも気象業務法の対象になるわけですけど・・・・このブログは、Kasayanの備忘録ですから・・・・・・

日本海や北海道の降水が弱まること・・・・沖縄奄美方面で、台風の北側の雨域が活発になること・・・この二つがポイント。
回復はイイとして、沖縄奄美方面は復旧途中ですから、かなりイヤな感じですね。
次は、寒気が抜ける様子を一応・・・・

上空5600m付近、-30℃以下の寒気はサッサと北海道の北へ。
一方、-15℃以下の寒気は北陸以北に居座ります。
明日朝も今朝なみに冷える可能性あり・・・放射冷却があれば、かなり冷える・・・
農家の方などは、今日夕方の天気予報をチェックするときは、気温と霜注意報に着目してください。

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |
当たる・・・ということでイイですよね。

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2010年10月26日
雪は降るのか?台風14号予想進路は?(10月26日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

気象庁が計算しているGSM(全地球モデル)というシミュレーションプログラム・・・・週末30日以降をアニメにしてみました。

台風14号が九州に上陸し中国地方を横断して日本海へ・・・そして北日本に再上陸・・・・
”気象庁発表の台風予想進路図はこの計算値を採用していませんが!!”、今週末にかけて、予想進路図の大きな予想円の北側を通過するようならこうなります。
一方、アメリカのGFSという計算値は、紀伊半島付近に上陸、あるいは南岸をかすめるようなコースを計算しています。

目先・・・早めの冬型の気圧配置や雪が話題になっていますけど、台風も目を離せない状態ですね。
14時20分追記 雪に関する長野県気象情報 第1号 平成22年10月26日10時43分 長野地方気象台発表 (見出し) 県内では、10月26日夕方から27日に明け方にかけて、北部や中部の標高の高い地域を中心に積雪となる所がある見込みです。路面の凍結などによる交通障害に注意して下さい。 (本文) [気象状況] 26日夕方から27日に明け方にかけて、長野県上空約1500メートルにはマイナス3度以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みです。 このため、北部や中部の標高の高い地域を中心に雪となり、積雪となる所がある見込みです。 [防災事項] 標高の高いところでは、雪や路面凍結などによる交通障害に注意して下さい。 [補足事項] これで「雪に関する長野県気象情報」は終了します。 |

おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

テレビの天気予報でもバンバンコメントされているはずですが・・・・西高東低冬型の気圧配置が強まれば・・・天気分布も冬の天気分布に・・・
太平洋側晴天、日本海側雪(雨)・・・ということになりますが、今日日中は冬型の移行期で、南西高・北東低ともいえる高気圧優勢の変形の冬型なので、北日本では太平洋側もぐずつくカタチになります。

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

東日本も白の点線で示したように、日本海側と太平洋側で天気が二分されます。
上越国境や、長野県北部の高い山・・・・北アルプスや北信五岳、志賀高原などでは雪・・・積もることも予想されます。
明日の朝は山々の頂が白くなっているのが見られるかも・・・・
昨年は11月3日・・・このブログスタートの日が初冠雪の日でしたが、今年は昨年より約一週間早くなるかもしれません。
明日朝は、冷え込みそうですから、平地の初霜には注意が必要ですね。

予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |

ありきたりのことばかりですけど・・・・詳しくは下でということで・・・・

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

南岸をそこそこ離れて通過することを予想しています。伊豆諸島の八丈島付近を通過するという感じでしょうか。
このコースだと、台風通過前に、南岸でまとまった雨が予想されることになります。
一方、米軍の予想進路図は・・・・

昨夜21時を初期値とする計算値ですが、気象庁よりやや北よりを予想しています。
紀伊半島付近を指向していますが、ぎりぎり南岸をかすめるのか?微妙なところです。
一番上に掲載したGSMという計算値が最もストレートな北上を予想していますが、いずれにせよ、すべて気象庁の広大な?予報円の範囲内の話です。
つまり、どのコースも予想の範囲内?・・・可能性があると考えておきたいですね。
良く知られた説明には、気団変質の話がよくつかわれますが・・・・
大陸の空気が冷やされて、地面付近にたまって背の低いシベリア高気圧ができる → 大陸に寒気が貯まると西高東低の気圧配置になって日本海に寒気放出 → 北西の冷たい季節風が吹く → 暖かい日本海から水蒸気吸収し筋状の雪雲(ロール状対流)発生 → 日本海沿岸に雪雲がやってくる →日本の脊梁山脈にぶつかって雪が降る
という流れ。
まず、大陸の寒気がやってくる様子。

上空5700m付近の寒気のコアの部分・・・-36℃といえば、冬の寒気としても一級品ですが、今夜北海道方面へ。
-30℃の冬の平均的な寒気は東北北部まで。
すくなくとも、これらの寒気の下は完全な冬。
この寒気より南側は、初冬という感じですが、地上付近の気温が低ければ、降るモノは雪になります。
そこで、上空1500m付近の寒気の様子を見ると・・・・

0℃のラインは本州の南岸付近まで。
西日本でも海抜1000m以上の山で降るモノは雪になる可能性が十分にあります。
で・・・雪になる寒気は十分としても、降るモノがあるの?ということですが・・・・

季節風(矢印)に沿った筋状の雲に対応して、筋状の降水域が日本海に計算されています。
そして、山陰から北日本まで日本海側にベッタリと降水の予想。
地上付近の気温次第で、雨または雪のどちらかになるということでしょうね。
ちなみに今朝の衛星画像を見ると・・・・

日本海の大陸沿岸には、すでに寒気が吹きだしていますから、筋状の雪雲が形成されつつあります。
寒気の南下と季節風の強まりとともに、この筋状の雲が北陸や北日本に到達する今夜・・・・雪になるというわけですね。

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |
中信地方の山岳地帯・・特に霧ヶ峰や八ヶ岳方面は、降水が予想されていませんけど・・・ちょっとだけ雪が気になります。
大丈夫だとは思いますが、今日11時の予報に「所により」が記載されていないか?を確認して行動を決定してください。

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2010年10月25日
今日の雨、明日の雪、そして週末台風14号(10月25日)

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この週末、多忙につき更新ができず、訪問していただいた方・・・申し訳ありませんでした。
さて・・・・

テレビの天気予報では、明日からの冬の到来?(長野県高地でも雪?)、で持ち切りだと思いますが、台風14号・・・・こちらも忘れるわけにはいきません。
最新のGSMという計算値をアニメにしてみましたが、”今のところ”29日あたりに最接近ということのようですが・・・・他の計算値と比較してみると、速度にかなりバラツキがある状態。
接近のタイミングを断定できる状態ではありませんけど、台風接近に伴い、奄美大島で発生したようなことが、今度は本州で発生する可能性があります(28日の降水を見てください)。
今週は寒波の襲来と同時に、台風の接近・・・それに伴う大雨と、多くのチェックポイントがありますから、天気予報は新しいものでキチンとチェックしておいてください。

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ここまで全国的に傘マークが散らばったのは久々です。
「のち 雨」 「のち くもり」 「時々 雨」 「時々 くもり」 「一時 雨」など、内容は様々ですけど、予報文にザッと目を通す限り、地方によって止み間は様々なタイミング。
雨を降らせる原因が大きく二つあって、それぞれの動きによって各地の雨のタイミングがズレるので、詳しい降り方は、各地の予報文を読んで確認してください(上のリンク参照)。

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

東日本も傘マーク散在。
長野県中北部は、「のち くもり」マークで、予報文に書かれた曇りのタイミングは「昼前」。
でも・・・周辺の県の予報を見る限り、「朝晩 雨」の所がほとんどで、新潟方面は一日「雨」。
周辺と比較してイレギュラーな予報の長野県・・・・「のち」回復をあまり期待しないほうがイイような気がしませんか?
たぶん北アルプスなど、高い山による雨雲のブロック効果を想定したものだと思いますが・・・・・・夜の雨・・・・冷たい雨があってもおかしくないと思うんですけど・・・・
ところで、明日は今シーズン初の雪も予想されているので・・・明日の予報も・・・

「雨か雪」ですから、雨の可能性のほうが高い予報になっていますけど、海抜次第で「雪か雨」だと思うのが吉。
高原の方は、せめてチェーンが使えたかな?、どこに仕舞ったな?はチェックしておきましょう。
スタッドレスへの交換は、時期的にためらわれますけど・・・・交換上手な方は、心積もりくらいは・・・・

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今日の雨の原因は、南岸の前線と、北日本を通過する前線・・・二つの前線の影響。
南岸の前線の南側は秋の空気・・・その北側は晩秋の空気・・・そして北日本通過の寒冷前線の北側は初冬・・・それも雪モードの空気。
それぞれの空気の境目で雨が降るのですが、境目の間隔が非常に狭いので、全国的に雨模様です。
特に東日本から北日本では、今日から明日にかけて晩秋から初冬へと季節が変化・・・なんて話がテレビやラジオの天気予報でバンバン解説されると思います。

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まず、今回冬型の気圧配置になる原因ですが・・・・上空5700m付近を気圧の谷(赤の点線)が深まりながら通過します。
谷の東側では南西の風にのって暖気が北上、西側では寒気が南下するのですが、谷が深いので、ずいぶん南まで寒気が南下。
南下してくる寒気は・・・・・・

上空5700m付近で-30℃以下の寒気が東北北部まで南下。
輪島に-30℃の寒気が南下してくれば、北陸や長野県北部の平地でも雪になる・・・・という寒気ですから、北日本・・・特に北海道の平地ではかなりの確率で雪になる可能性がありそうです。
また、図の下段・・・上空1500m付近で0℃のラインが本州内陸まで南下していますから、少なめに見積もっても、本州の海抜1500m以上の峠では雪の可能性大。
地上付近で2℃前後まで下がっていれば雪になる可能性はありますから、安全をみれば、海抜1000m前後の山も雪の可能性が・・・・・
スタッドレスは早すぎる感じもしますけど、峠越えするなら車のトランクにはチェーンくらいは入れておきたいものですねぇ・・・・
志賀高原・・・軽井沢付近・・・・安房峠・・・・・
日本海はいよいよ冬の日本海の様相でしょうか・・・・

北日本中心に北西~西の季節風が急に強まりますから、海は荒れ模様というところでしょう。
また、海面水温は比較的高めですから、上空の寒気が入ってくると、日本海沿岸では活発な積乱雲が発生しやすい状態。
先週ありましたけど・・・・竜巻や突風・・・・可能性が高まりますから、北陸や東北日本海側では竜巻の警戒情報にアンテナを立てておいたほうが良いかもしれませんね。

南岸の前線・・・多少は本州から離れるものの、スパッと回復するものではなさそう。
また、北日本を通過する寒冷前線もサッサと抜けきるものでもありません。
そして、それぞれが影響するエリアも東日本中心に混在傾向。
「のち くもり」の地域も、雨がそこそこ尾を引く可能性があるとおもっておいたほうが無難かもしれません。
東日本にズームしてみると・・・

ベタっとした雨雲で雨が降るわけじゃないので、日中は曇りベースで推移する所もあるでしょうけど・・・・・
北日本を通過する寒冷前線の影響・・・・15時の計算値を見ると、北アルプスのブロック効果は多少ありそうなものの、県内の雨は「のち くもり」というように、スパッと回復するような雰囲気ではありません。

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11時30分追記 午前11時、長野地方気象台発表の予報は「北部:北の風 くもり 夕方 から 雨」、「中部:北の風 くもり 夕方 から 雨」。 「所により」のオマケはついていますが、夜の雨が加わってきました。 なんで午前5時の予報から雨の可能性を伝えないんでしょうか? 帰宅時間の雨の予想は朝の段階で伝えないと意味がないと思うのですが・・・・不思議でなりません。 |

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2010年10月22日
台風14号・15号発生?今日日中は秋晴れへ(10月22日)

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台風14号・・・昨日中に発生しそうでしたが・・・まだ・・・
一方、今朝発表の「今夜の」予想天気図を見ると、今日中に2個の台風・・・14号・15号が発生するとのこと・・・
台風と熱帯低気圧の違いは、風速が約17メートルを超えるか否かだけのことですけど。
ところで、この気温のグラフ見てください。

むこう一週間の気温を示したものですけど、26日から平年の気温を6℃以上も下回ることが予想されています。
週明け25日に平年を5℃前後も上回る高温になった後の急降下ですから、一段階季節が進んでいきなり晩秋・・・初冬へ。
北海道や平地の標高の高いところでは、暖房が必要になってきます。
というのも・・・・

週明け月曜日・・・南から暖かく湿った空気が流れ込んで暖かいけど気温が上昇した後、西高東低の冬型の気圧配置へ。
上空1500m付近で0℃の寒気が日本海付近まで南下してきますから、長野県の高い山でも、何かが降れば雪になる可能性が大。
高原にお住まいの方、暖房の用意はこの週末にしておいたほうがイイですよ。

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沖縄・奄美方面はまだまだ油断ができない状態ですが、その他のエリアに傘マークは見えません。
昨日より太陽マークが増えて、日本海側から天気回復傾向ということが読みとれます。
回復・・・「のち 晴れ」のタイミング・・・予報文を読むと、日本海側では「昼前」、太平洋側では「昼過ぎ」あるいは「夕方から」のようです。

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日本海側ほど晴れ・・・という傾向がマークからもわかりますよね。
太陽マークが左側にあるほど晴れベースですから。
関東では北東の風が予想されていますが、関東で北東の風が吹くときは鹿島灘から低くどんよりとした雲が流れ込みやすい傾向。
忍者雲なんて言われていて、予想を外す可能性がありますから、関東の太陽マークは晴れればラッキーくらいに思っておいたほうがいイイかも?

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昨日とほぼかわりありません。
台風発生のタイミング・・・微妙ですけど、風速だけのことですから、いつ発生?よりも、これからどう動く?のほうが大切です。

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26日以降、沖縄方面へと北上していくようですから、週明けから進路・発達の程度については、日々確認しなくちゃいけませんね。

一目で雨の心配はなさそう・・・ということがわかります。
もう一つの計算値・・・GSMも同様の傾向。
確認はこの程度でイイですよね?

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長野県北部でも多くの方が・・雨に降られた・・・と感じたと思います。
なんで「所により雨」を付けようとしないんだろう?・・・・昨日も11時発表の予報で修正して付けていました。
まあ・・・どんな理由にせよ・・・今日はどの計算値を使っても雲の多い晴れ・・・ということで当たりですね。

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2010年10月21日
台風14号?予想進路と予報にない雨?(10月21日)

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奄美方面で、超記録的な雨になって災害も多発しているようですが・・・・・
一時は久々に900ヘクトパスカルを下回り、記録的な発達を見せた台風13号から流れ込む暖湿流の影響・・・という解説が多いのではないかと思います。
暖湿流については、下で検討するとして・・・一方・・・・・

この図は、28日21時の予想天気図。
次の台風・・・14号が発生して先島諸島付近へ。
今度は九州方面への暖湿流の影響があるかも・・ですが、一か月遅れの台風シーズン到来?

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昨日と天気分布はあまり変わりはありません。
南岸は前線の雨で・・・・北へいくほど前線の影響は少なくなって晴れ間がでるけれど・・・・北海道は冬との境目にあたるので、境目に発生した小さな低気圧の影響を受けて、はじめちょっとぐずつく・・・という感じですね。

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南岸の雨・・・昨日と同じ。
ただ、昨日太陽マークが混じっていた北陸も曇りマークになりましたから、昨日よりちょっぴり前線の影響が強くなったということが想像できます。
長野県内は、昨日朝の予報と同じくもり一発・・・予報文も同様。
昨日、南岸の雨の影響が県の中南部にありそうだよ・・・と書きましたが、昨日の11時発表の予報で、予報文には「所により雨」が加わりました。
「所により・・・」を、なんで朝からつけなかったんでしょうね?
さて・・・今日はどうでしょう?

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特にコメントをすることはありませんが、台風14号?の動向、これから一週間は要注意です。

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確かに、奄美付近の上空5700m付近には-5℃程度の寒気が南下してきていますが、特に奄美付近だけに寒気が南下しているというわけではありません。

奄美付近に流れ込んでいる暖湿流は342Kという値をもっていて、この値は夏場に高温になった本州内陸部で、猛烈な夕立が発生するときに見られる暖湿気。
このような暖湿流が継続的に記録的に発達した台風から奄美方面に流れ込み、いつもの台風シーズンより低めの-5℃前後の寒気が南下してきていれば、記録的な大雨になるのはうなずける感じがします。
これから一か月遅れの台風シーズンになるようなら・・・・似たようなことが、他のエリアでも起こりうるわけですから、台風14号?・・・今後の台風の動向は、前線の位置も含めて特に注意する必要があると思います。

いつものアニメですが、奄美方面はまだまだ要注意ですね。
一方、日本海側から晴れのエリアが拡大してきそうな気配は読みとれますが、南岸は夕方まではぐずつく感じ。
東日本は?

MSMという計算値では、午後3時ころまでは、そこそこ降水が計算されているんですよね。
また、レーダーを見ても、そこそこ活発な雨雲が内陸に流れ込む傾向が読みとれます。
今日もまた11時発表の予報に「所により」を追加する必要が出ちゃうんじゃないの?・・・うーん・・・

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曇り一発の予報ですけど・・・・中南部では、「所により雨」をしっかりと意識しておきたいところです。
・・・今日の11時発表の予報・・・訂正されるのかな?

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2010年10月20日
長野県中南部の予報は??南岸ぐずつき気味(10月20日)

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昨日朝の天気予報・・・関東地方を中心に傘マークがたくさん付いていましたが、ハズレだったといってよいでしょう。

昨日の記事に何種類かの計算値を掲載しましたが、GSM(全地球モデル)という計算値をベースとしたデータはすべて”悪め”の予想をしていましたが、MSM(メソスケールモデル)という計算値は”ぎりぎり雨は降らない”という予想になっていました。
気象庁の予報官は、”悪め”の予想の計算値を採用して予報を組み立てて・・・ハズレてしまったわけですが・・・・
計算値の多くが”悪め”の予想をしているときに、一部の”ぎりぎり雨は降らない”という計算値をどう評価して、予報を組み立てるべきか?
一方、私たちが、このような状態を知ってしまったとき(知ることができる時代になっています)、どう考えて行動すべきか?
あらためて考えさせられたような気がします。

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今日の天気マークの分布・・・斜めになっていますけど、南から曇りベース、晴れベース、曇りベースと・・・・地層のように天気分布が層をなしています。
そして、各層の境目の点線付近の天気はどちらともつかないアヤシイ状態ですから、今日の予報・・・全国的にアヤシイ・・・多少のズレはあるよ・・・・という感じです。

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北陸は「のち くもり」マークですが、予報文を読むと「のち」のタイミングは「夜」ですから、日中は晴れベース。
一方、それ以外は曇りベースで、南岸には傘マーク。
予報文を斜め読みすると、曇りマークの場所でも、南岸ほど「雨」の文字が多くなっています。
南岸ほど雨の可能性が高い・・・ということですが、雨のエリアはどこまで北上するの?・・・このあたりの判断が予報をアヤシクします。
また、北陸の晴れベース・・・案外、長野県北部は晴れ間があるかも?

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基本的に、日本付近が気圧の谷になることはおわかりいただけると思います。
あと・・・書きませんでしたけど、大陸の高気圧付近には強い晩秋(初冬?)の寒気、日本付近は秋真っ盛りの空気、前線の南側には初秋の空気が層をなしています。
各層の境目で天気が悪くなる・・・前線が発生したり、低気圧が発生したりしている・・・ということです。
で・・・それぞれの層の勢力の強まり方、位置の変化で、気温や空模様が変化する・・・という構造ですね。

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日本付近の上空・・・深い気圧の谷が通過している・・・というわけではありません。
ですからシビアな天気が発生することもないわけですが、この図の等高度線(実線:等圧線と同じ見方をすればOK)が微妙に凹になっているところ(弱い上空の気圧の谷:赤い点線)が通過するたびに、微妙に天気が悪くなる状態。
また、季節の境目の前線付近の上空には強い偏西風の流れがあって、南岸に吹き続けていて、大きな変化は見られません。
急激に秋が深まりましたが、ようやく落ち着いた秋モードに入ってきたのかもしれませんね。

南岸の前線がわずかに北上して、雨のエリアも波打つようにちょっとだけ北上。
まさに「南岸を中心にぐずつく」という表現がぴったり。
一方、日本海に発生する低気圧の雨はそれほど活発ではなさそうです。
東日本にズームすると・・・・

なんと長野県南部はもちろん、中部にまで雨の影響がありそう。
昨日はこれと同じMSMという計算値が雨をあまり予想しておらず、GSMという計算値が雨を予想していたのですが、今日は正反対・・・・MSMのほうが雨を多めに予想しています。
そして・・・・気象庁はGSMという昨日ハズレた計算値を今日も採用して、予報を組み立てています。
本当にイイの?これで・・・・
今朝のレーダーを見ると・・・・

非常に弱いものであるにしても、長野県中部付近まで雨雲が観測されています。

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これらのデータだけじゃなくて・・・他のデータも併せ見ると・・・・
そこそこの面積で降水が予想されると思うので・・・MSMを採用して、せめて「所により雨」を入れるべきじゃないかと・・・・・

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