2009年12月12日
長野市内パラリ
長野の天気・・・今日はやられてしまったので・・・反省をすることにしました。
・・・土曜の夜だし・・・・
長文と図の多い反省文ですから・・・土曜の夜・・・長野の天気に興味のある方だけウンチクのタネとして読んでいただければ・・・と思います。
今朝の予報、予報文では、北部では「所により 昼過ぎ から 雨」になっていました。
そこで、昼過ぎからの雲の様子をチェックしようと写真と撮っていたのですが・・・・
まず午前11時。

長野県北部・・長野市内の上空は中層・上層の雲が入り乱れるものの、青空も見えてまずまずの陽気。
菅平も良く見えています。
煙突の煙は北東方面に流れ、南~南西の風。
そして、午後・・・中野・須坂・長野市東部と順を追って北から低い雲が流れ込み始めました。
信濃町や志賀高原、せいぜい中野あたりまではパラリとあるかもしれないことは、今朝の天気チェック(ブログ記事はココ)で検討してありましたから、運動不足解消とばかり自転車で須坂方面へ。
ところが・・・・長野市東部のエムウェーブ付近まで来たところで・・・パラパラ・・・
こんな南でも雨????
長野市内でもパラパラくるところまでは想定していませんでした。
帰宅後、午後4時に午前中と同じ場所を撮ったのがこれ。

菅平はすっかり雲に隠れ、煙突の煙は南に流れて、北風に変わっているました。
日本海の雪(雨)雲・・・ここまで流れてくるのか????
今朝見た計算値をもう一度確認。

赤で囲んだところ、菅平方面まで降水域として計算されてはいます。
ただ、エリアが小さい場合は誤差ということも多いですし、雲を流す風は北風なので、雲は菅平を乗り越える傾向で考え、この雨域の広がりが長野市内にまで影響するとは考えてもいませんでした。
で・・・実際の雨の様子を見ると・・・・

レーダーを見ると雨雲は長野市東部を中心に長野盆地にもかかっています。
そしてこの雨雲は日本海から県境の山を越えてやってきています。
もっとも、アメダスはゼロミリですから、観測されない程度の降水量・・・とはいっても、Kasayanのダウンと髪はしっかり濡れていました。
よりイメージを沸かせるために、低空800Kmの極軌道衛星の画像をチェック。
静止軌道のひまわりのように毎時間観測できませんが、ちょうど15時の画像がありました。

うーん、長野市西部には雲の切れ間はあるけど、東部にはキチンと雲がかかってるぞ・・・
それも、野尻湖から長野盆地に流れ込み、志賀高原にぶつかって菅平、長野市東部に広がっている傾向・・・・
地形の影響だな・・・
上空1500m付近の風とレーダー画像を合成してみると、妙高山の東側を回り込むように日本海から風が入り込んでいます。

そして、風の流れにそって雨雲が志賀・・菅平・・長野市東部まで。
立体地形図もチェックすると・・・

長野市東部、若穂上空1200m付近から北を眺めると、妙高・黒姫の東側は比較的標高が低く、野尻湖はもとより日本海も見渡せます。
これじゃ雲も流れ込んでくるね・・・
今日のパターン、県境の雨雲(雪雲)がどれだけ流れ込んでくるのかという一つの勉強をさせてもらいました。
最後に今日12時と15時の実況の天気図。

3時間で、寒冷前線が若狭湾付近から島根付近まで伸びています。
新潟付近では前線のパワーも弱めかな・・・と思っていたのと大違い。
ちょっと甘かった・・・と反省・・・・・
気象庁のように、「所により」なら予報はハズレたことになりませんけど、Kasayanがエムウェーブあたりのピンポイントの予報を出していたら、絶対にクレームものでした。
そうそう、前線パワーが強くて、南部も気象庁の予報に反して、ちょっと雨もあったかも。
こっちも反省!
・・・土曜の夜だし・・・・
長文と図の多い反省文ですから・・・土曜の夜・・・長野の天気に興味のある方だけウンチクのタネとして読んでいただければ・・・と思います。
今朝の予報、予報文では、北部では「所により 昼過ぎ から 雨」になっていました。
そこで、昼過ぎからの雲の様子をチェックしようと写真と撮っていたのですが・・・・
まず午前11時。

長野県北部・・長野市内の上空は中層・上層の雲が入り乱れるものの、青空も見えてまずまずの陽気。
菅平も良く見えています。
煙突の煙は北東方面に流れ、南~南西の風。
そして、午後・・・中野・須坂・長野市東部と順を追って北から低い雲が流れ込み始めました。
信濃町や志賀高原、せいぜい中野あたりまではパラリとあるかもしれないことは、今朝の天気チェック(ブログ記事はココ)で検討してありましたから、運動不足解消とばかり自転車で須坂方面へ。
ところが・・・・長野市東部のエムウェーブ付近まで来たところで・・・パラパラ・・・
こんな南でも雨????
長野市内でもパラパラくるところまでは想定していませんでした。
帰宅後、午後4時に午前中と同じ場所を撮ったのがこれ。

菅平はすっかり雲に隠れ、煙突の煙は南に流れて、北風に変わっているました。
日本海の雪(雨)雲・・・ここまで流れてくるのか????
今朝見た計算値をもう一度確認。

赤で囲んだところ、菅平方面まで降水域として計算されてはいます。
ただ、エリアが小さい場合は誤差ということも多いですし、雲を流す風は北風なので、雲は菅平を乗り越える傾向で考え、この雨域の広がりが長野市内にまで影響するとは考えてもいませんでした。
で・・・実際の雨の様子を見ると・・・・

レーダーを見ると雨雲は長野市東部を中心に長野盆地にもかかっています。
そしてこの雨雲は日本海から県境の山を越えてやってきています。
もっとも、アメダスはゼロミリですから、観測されない程度の降水量・・・とはいっても、Kasayanのダウンと髪はしっかり濡れていました。
よりイメージを沸かせるために、低空800Kmの極軌道衛星の画像をチェック。
静止軌道のひまわりのように毎時間観測できませんが、ちょうど15時の画像がありました。

うーん、長野市西部には雲の切れ間はあるけど、東部にはキチンと雲がかかってるぞ・・・
それも、野尻湖から長野盆地に流れ込み、志賀高原にぶつかって菅平、長野市東部に広がっている傾向・・・・
地形の影響だな・・・
上空1500m付近の風とレーダー画像を合成してみると、妙高山の東側を回り込むように日本海から風が入り込んでいます。

そして、風の流れにそって雨雲が志賀・・菅平・・長野市東部まで。
立体地形図もチェックすると・・・

長野市東部、若穂上空1200m付近から北を眺めると、妙高・黒姫の東側は比較的標高が低く、野尻湖はもとより日本海も見渡せます。
これじゃ雲も流れ込んでくるね・・・
今日のパターン、県境の雨雲(雪雲)がどれだけ流れ込んでくるのかという一つの勉強をさせてもらいました。
最後に今日12時と15時の実況の天気図。

3時間で、寒冷前線が若狭湾付近から島根付近まで伸びています。
新潟付近では前線のパワーも弱めかな・・・と思っていたのと大違い。
ちょっと甘かった・・・と反省・・・・・
気象庁のように、「所により」なら予報はハズレたことになりませんけど、Kasayanがエムウェーブあたりのピンポイントの予報を出していたら、絶対にクレームものでした。
そうそう、前線パワーが強くて、南部も気象庁の予報に反して、ちょっと雨もあったかも。
こっちも反省!
2009年12月12日
天気予報は当たるのか?(12月12日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

長野市内から見た千曲市、美ヶ原方面の空(午前6時30分)。
遠く美ヶ原方面の空・・・低い雲がとれて明るくなってきています。
南部から晴れ間が広がってきているようですね。
長野市内も雲の切れ間から青空が見え始めています。
反対に北東方向、長野市浅川方面。

野尻湖あたりから厚い雲がたれこめていました。
志賀高原も、横手山が見えますが、どんよりとした中層の雲。

今日の天気・・今朝の空が傾向を示しているようです。
そうそう・・・昨夜、むこう一週間の雪の可能性と、月末までの天気傾向をまとめておきました。
興味のある方はご覧ください(ココをクリック)。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今日の日本、大ざっぱに二つのエリア分け。
日本海沿岸と北日本がぐずつき、太平洋側は曇りマークがベースになりますが、晴れ間の出る所が多くなっています。
北日本、「のち」回復マークになってますけど、予報文を読むと・・・みんな夕方とか夜になってからなんですね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

中部・南部は曇りベースですけど、くもり 時々 晴れ マーク一発で、「所により」なんてオマケはついていません。
一方、北部には「所により雨」がついています。
例によって、お隣の上越は・・・「朝から雨」。
このところ、同じパターンで少々うんざり気味ですけど、冬なんだから仕方ないですよね。
今日、図に掲載した予報文、週末ですから、明日の予報もつけておきました。
北部は雲がなかなかとれませんけど、中部・南部中心に、冬晴れになりそうです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

全国の天気マークで見た北日本と日本海側の傘マーク。
日本海に発生する低気圧と、これにともなう寒冷前線が通過するためです。
そして寒冷前線が通過した今夜、ちょっと北にかたよりながらも西高東低の冬型の気圧配置。
前線通過後も、日本海沿岸は雪(雨)雲がかって引き続き雨模様が続いちゃいます。
ただ、昨日太平洋側を通過した低気圧から吹き込んだ暖かい空気が残っているので、降っても雨・・・だから傘マーク。
北部の「所により雨」・・・「雨か雪」じゃないのもこのためです。
次に、北部の「所により」がどこか?をチェックしときましょう。

午後2時の雨域ですが、冬型の典型・・北アルプスから黒姫にかけて、そして志賀高原あたりですね。
昨日は、低気圧から湿った暖かい空気が吹き込む前に、そこそこ冷たい空気があったので、軽井沢方面などでは雪になりましたけど・・・今日はどうなんでしょう?
せっかく積もったスキー場の雪が雨で融けない?

上空1500m付近は5℃。
ちょっと気温が高すぎます。
ちなみに、上空3000m付近はマイナス3~4℃。
この組み合わせ・・地面に落ちてくるまでに雨粒にな可能性が高そうですが・・・・正直Kasayanにはよくわかりません。
今日の志賀高原のライブカメラでしっかり観察したいと思います(ホントは行ってみたいけど)。
あとは、曇りの程度・・・
北部は、北へいくほど低い冬の雲が広がっているイメージ。
中部南部は・・・背の高い雲・・・卷雲や卷層雲(薄雲)なんかかな?
曇りベースといっても、あんがい晴れのイメージかもしれません。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
この記事のタイトルを変更したくなっちゃうほど・・・
はずれる要素を考えると北部の「所により雨」なんですけど、予報文は「山沿い」とかをつけて場所を限定してませんから、北部で多少ぱらついてもハズレじゃないんですよね。
北部はマーク中の太陽のイメージを強く持ちすぎなければOKでしょう。
中・南部・・・どう転がっても天気マークのイメージの範囲内におさまると考えないほうがへそ曲がりです(回りくどい言い方ですけどニュアンスを感じてください)。
このパターンの天気チェックもちょっと飽きてきました。
ちょっとメリハリ考えなくちゃ・・・と思いつつも・・・・
長野の天気(予報)を勉強中の身・・・水戸黄門みたいに同じパターンの微妙な違いを感じとるのも大切かな?