2009年12月15日
天気予報は当たるのか?(12月15日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
目が覚めて、「雪、積もった?」とドキドキしながらカーテンを開けるのは、子供のころから変わりません。
良い意味、悪い意味、様々なドキドキがあると思いますが・・・・いかがでしたか?
そんな方のために、真っ先に気象庁アメダスの積雪量から。

昨日、気象庁が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」は、降り始めから今日の昼までに大北地域の平地で10センチ、山沿いで20センチ、長野地域の平地で5センチを予想していました。
山をひとつ越えただけで積雪がうーんと異なることは、長野県民ならだれでもご存じだと思います。
ですから、気象庁の予想が正しかったか否かは、そう簡単に結論は出せません。

ただ、長野地方気象台がある善光寺近辺では積雪ゼロ、アメダスの観測データだけ見れば、スキー場の雪が気になる白馬も積雪ゼロでした。
(追記:日が昇って、ライブカメラで見たら白馬の平は薄い雪化粧ですね。)
蛇口をちょっとひねるとドバッと水が出すぎてしまう水道のように、長野の積雪予測の調節が難しいことはよくわかりました。
このブログを読んでいただいた方で、昨日の雪の予報を見てイメージした雪と、今朝起きての実感について、コメントいただけませんでしょうか?・・・今後の参考になりますから。
できれば、大ざっぱなお住まいのエリアも添えていただけると助かります。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

昨日とほぼ同じ・・・大きくエリアは二分できます。
ただ、太平洋側「のち 曇り」マークが多くなっています。
なぜ?・・このあたりは県南部への影響が心配になりますから、天気図を見る際のチェックポイントになりますね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部にだけ「のち」雪だるまマークがついています。
ただ、予報文を見れば・・・北部・中部ともに、「所により」がつくこともなく、夕方から雪が予想されています。
このエリア、明日までずっと北風の予報。
冬の季節風が吹き続けるってことですから、冬型の気圧配置が今日、明日と続くということを想像させます。
いずれにせよ、今日のチェックポイントは、「夕方 から 雪」でしょう。
いつものように、どこに?どれだけ?を考えます。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
まずは、今朝の実況天気図。

西高東低、冬型の気圧配置で、等圧線が縦に並んでいることだけ見ておいてください。
そして、今夜9時の予想天気図。

何が違うのか?・・・間違い探しみたいですけど、等圧線の間隔がうんぬんといっても大して変わらないし、せいぜい九州南岸に停滞前線ができることくらいです。
まあ、この前線の影響で太平洋岸もやや下り坂ということでしょう。
上空の寒気とコース次第では、東海や関東でも雪がちらつくことがあるかもしれませんね。
じゃ・・・・なんで長野県・・・「夕方 から 雪」なんでしょうか?
気象庁の本庁が発表する、全国の地方気象台も見る虎の巻・・・短期予報解説資料を見ると・・・・
なんて書いてあります。
こいつが原因かもしれませんが・・・ちょっとわかりにくいですよね。
まず、日本海にできる風の集まる場所・・・シアーラインについて。

朝鮮半島の付け根には山岳地帯があるのですが、大陸から冷たい北風が吹きだしてくるとき、この山岳地帯を南北に風は迂回します。
この風が、再び日本海の上で合流するのですが、ぶつかった風は上に行くしかありませんから、上昇気流ができて、暖かい日本海の水蒸気をたっぷりと吸った雪雲ができやすくなるわけです。
で・・・このシアーラインが日本海に停滞する・・・雪雲が出来続けるということですが・・・・

まず、午前9時のシアーラインの様子の計算値。
日本海沖で風がまとまり始めていて、まとまった部分の先端に小さな低気圧が出来ています。
そして、午後9時。

二つの風の合流地点は、能登半島付近に上陸し、長野県北部にまでかかっています。
気象庁(長野地方気象台)は、このシアーラインの影響を考慮して、「夕方 から 雪」を予想しているんですね。ですから、北部中心の雪で、中部にまで影響・・・ということでしょう。
(追記:北部山沿い中心、長野市内は・・・場合によってはチラチラ?・・・なのかは今日の宿題)
予想降水量からみると、積雪は・・・下手なKasayanの予想より、たぶん今日発表されるであろう長野地方気象台の予想を待ちたいと思います・・・なにせ長野の雪の勉強中・・・・
ただ、降ってくるものが雪になるか?は別に気温を調べなくてはなりません。

上空1500m、雪の目安になるマイナス6℃の線は、とりあえず長野県北部まで。
ただ、長野県は標高が高い・・・・そして、今日の地上付近の予想気温も、日中の最高で5℃前後で、夕方には雪の目安になる2℃程度には下がってくると考えられますから、降ってくるものは雪になる可能性十分でしょう。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
繰り返しますが、Kasayanは長野の雪を勉強中の身。
今回の雪については、長野地方気象台の予報がどんな理由で出されているのか?を、自分なりに検討してみることにしていますから、予報のあやしさ・・・を考えるのは封印しておきます。
ただ・・・・・・いかん、いかん・・・・・
1、今日の一言
目が覚めて、「雪、積もった?」とドキドキしながらカーテンを開けるのは、子供のころから変わりません。
良い意味、悪い意味、様々なドキドキがあると思いますが・・・・いかがでしたか?
そんな方のために、真っ先に気象庁アメダスの積雪量から。

昨日、気象庁が発表した「雪に関する長野県気象情報 第1号」は、降り始めから今日の昼までに大北地域の平地で10センチ、山沿いで20センチ、長野地域の平地で5センチを予想していました。
山をひとつ越えただけで積雪がうーんと異なることは、長野県民ならだれでもご存じだと思います。
ですから、気象庁の予想が正しかったか否かは、そう簡単に結論は出せません。

ただ、長野地方気象台がある善光寺近辺では積雪ゼロ、アメダスの観測データだけ見れば、スキー場の雪が気になる白馬も積雪ゼロでした。
(追記:日が昇って、ライブカメラで見たら白馬の平は薄い雪化粧ですね。)
蛇口をちょっとひねるとドバッと水が出すぎてしまう水道のように、長野の積雪予測の調節が難しいことはよくわかりました。
このブログを読んでいただいた方で、昨日の雪の予報を見てイメージした雪と、今朝起きての実感について、コメントいただけませんでしょうか?・・・今後の参考になりますから。
できれば、大ざっぱなお住まいのエリアも添えていただけると助かります。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

昨日とほぼ同じ・・・大きくエリアは二分できます。
ただ、太平洋側「のち 曇り」マークが多くなっています。
なぜ?・・このあたりは県南部への影響が心配になりますから、天気図を見る際のチェックポイントになりますね。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

北部にだけ「のち」雪だるまマークがついています。
ただ、予報文を見れば・・・北部・中部ともに、「所により」がつくこともなく、夕方から雪が予想されています。
このエリア、明日までずっと北風の予報。
冬の季節風が吹き続けるってことですから、冬型の気圧配置が今日、明日と続くということを想像させます。
いずれにせよ、今日のチェックポイントは、「夕方 から 雪」でしょう。
いつものように、どこに?どれだけ?を考えます。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
まずは、今朝の実況天気図。

西高東低、冬型の気圧配置で、等圧線が縦に並んでいることだけ見ておいてください。
そして、今夜9時の予想天気図。

何が違うのか?・・・間違い探しみたいですけど、等圧線の間隔がうんぬんといっても大して変わらないし、せいぜい九州南岸に停滞前線ができることくらいです。
まあ、この前線の影響で太平洋岸もやや下り坂ということでしょう。
上空の寒気とコース次第では、東海や関東でも雪がちらつくことがあるかもしれませんね。
じゃ・・・・なんで長野県・・・「夕方 から 雪」なんでしょうか?
気象庁の本庁が発表する、全国の地方気象台も見る虎の巻・・・短期予報解説資料を見ると・・・・
日本海では、下層寒気移流が強くFT48(16日午後9時) にかけてシアーライン(風が集まるところ)が形成されてほぼ停滞し、北陸中心に降水量が増える見込み。
モデルではFT12~18 頃(今日午前9時から午後3時)にかけてシアーライン上に小じょう乱(小さな低気圧)が発生し北陸を指向している。
小じょう乱付近では大気の状態が不安定となることから、北陸では、落雷、突風、降ひょう、降水(降雪)の強まりに注意。(カッコ内Kasayan加筆)
なんて書いてあります。
こいつが原因かもしれませんが・・・ちょっとわかりにくいですよね。
まず、日本海にできる風の集まる場所・・・シアーラインについて。

朝鮮半島の付け根には山岳地帯があるのですが、大陸から冷たい北風が吹きだしてくるとき、この山岳地帯を南北に風は迂回します。
この風が、再び日本海の上で合流するのですが、ぶつかった風は上に行くしかありませんから、上昇気流ができて、暖かい日本海の水蒸気をたっぷりと吸った雪雲ができやすくなるわけです。
で・・・このシアーラインが日本海に停滞する・・・雪雲が出来続けるということですが・・・・

まず、午前9時のシアーラインの様子の計算値。
日本海沖で風がまとまり始めていて、まとまった部分の先端に小さな低気圧が出来ています。
そして、午後9時。

二つの風の合流地点は、能登半島付近に上陸し、長野県北部にまでかかっています。
気象庁(長野地方気象台)は、このシアーラインの影響を考慮して、「夕方 から 雪」を予想しているんですね。ですから、北部中心の雪で、中部にまで影響・・・ということでしょう。
(追記:北部山沿い中心、長野市内は・・・場合によってはチラチラ?・・・なのかは今日の宿題)
予想降水量からみると、積雪は・・・下手なKasayanの予想より、たぶん今日発表されるであろう長野地方気象台の予想を待ちたいと思います・・・なにせ長野の雪の勉強中・・・・
ただ、降ってくるものが雪になるか?は別に気温を調べなくてはなりません。

上空1500m、雪の目安になるマイナス6℃の線は、とりあえず長野県北部まで。
ただ、長野県は標高が高い・・・・そして、今日の地上付近の予想気温も、日中の最高で5℃前後で、夕方には雪の目安になる2℃程度には下がってくると考えられますから、降ってくるものは雪になる可能性十分でしょう。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
繰り返しますが、Kasayanは長野の雪を勉強中の身。
今回の雪については、長野地方気象台の予報がどんな理由で出されているのか?を、自分なりに検討してみることにしていますから、予報のあやしさ・・・を考えるのは封印しておきます。
ただ・・・・・・いかん、いかん・・・・・
大晦日の雪は?
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
今夜から雪?今年二回目の本格的冬型へ(11月2日)
また雪?明日にかけて冬型へ、北は荒れ模様(11月1日)
台風一過の晴天にならない?ぐずつきの日曜日(10月31日)
台風情報:台風14号予想進路とお役立ちリンク(10月30日)
台風14号予想進路と台風対策情報(10月29日)
Posted by kasayan at 07:34│Comments(0)
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