2009年12月08日

雪は降るのか?

 雪が降りませんよね・・・・・・

 今日の長野県内のニュースや天気予報では、「今朝は冷え込みましたね」なんて言ってましたけど・・・雪はマダ?




 11月からの累積の降雪量(積雪深じゃないですよ)、県内トップの菅平でさえ、平年の65%
その他、名だたるスキー場があるエリアの観測所ですら平年比0パーセントばかり

 ガッチガチの冬型の気圧配置・・・・高気圧と低気圧が日本をがっぷりとはさんだ西高東低の気圧配置になりません。
せいぜい、北海道をちょこっとはさんだ、超北よりの西高東低の気圧配置くらい。

 寒気も降りてこない
シベリアにたっぷりと貯まった寒気は、そろそろ我慢しきれなくなって、日本海に吹きだしてくる時期なんですけど、まだまだ・・・・

 で・・・今後・・・雪は降るの?・・・・気象庁発表の週間予報をみると・・・




 傘マークはあれど、雪マークはなし
 先週のように「雨または雪」というコメントすらついていません。

 降ってくるものが雪になる目安の一つ・・・むこう一週間の上空1500m付近の寒気の動向を見ても・・・




 傘マークがついている日・・・せいぜい0℃どまり
それ以外の日でも、マイナス6℃は東北まで

 ところで、「冷えましたね・・」という今朝の上空1500mの寒気・・・・・・せいぜい0℃です。
放射冷却で、地上付近の熱が上空に逃げたので、地上付近で氷点下の所が多くなっただけ。
「強い」寒気が南下したから冷えたっていうわけじゃないです。

 じゃ・・・いつ降るんだよ?


 ・・・神のみぞ知るです。

 長野のテレビの天気予報・・・県民が一番気にしているはずなのに・・・せめてNHKくらいは触れてもイイんじゃないの?
  


Posted by kasayan at 20:04Comments(0)雑記

2009年12月08日

天気予報は当たるのか?(12月8日)


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 童話で、青い鳥ってありましたけど、今年の秋、そんな気分になりました。

 これ、野尻湖を帆走するレーザーという一人乗りのディンギーヨットのレースの写真。
Kasayanは、審判として小さなクルーザーヨットに乗って、レースを見守っていました。




 横浜に住んでいたころ、Kasayanはヨットにどっぷりの生活。
いわゆるクルーザーヨットに乗り、東京湾にはじまって、伊豆大島、紀伊半島、瀬戸内海・・・水平線の向こうに行きたくて、ずいぶん遠くまで行きました。

 そして、水平線の向こうで、根を下ろしたくなるほど人情あふれる小さな漁港に出会いました。

 長野に戻り、久々の野尻湖。湖面に浮かぶ小さなヨットを見かけ、ディンギーヨットに乗ってみたい!
機会に恵まれて、20年ぶりに小さなヨットに乗ることができました。
 湖面に映る妙高山や黒姫、湖畔のこじんまりとした別荘。
山しかないと思っていた故郷の近くに、こんな素晴らしいところがあったのか・・・青い鳥と同じですね。




 先日、早朝に野尻湖を訪ねてみました。
ヨットは岸に引き上げられ、すっかり冬支度終了
 湖面からは、水蒸気が立ち込め、幻想的な高原の湖の姿を見せていました。
 
2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 「のち 晴れ」マークの北日本日本海側と、それ以外のエリアにわけることができますけど、基本的に太陽マークばっかり。
 今朝のテレビやラジオも、「高気圧に覆われて・・・全国的に晴れる所が多いでしょう」「北日本も回復に向かいます」みたいなコメントが多かったと思います。

3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。





 県内は全部太陽一発マーク
こうなるとちょっとくらい疑いの目で見たくなります。
 
 お隣の上越・・・「朝晩 くもり」、静岡では「夕方 から くもり」。
北部と南部が、これらの「くもり」の影響を受けるのか?・・・疑ってもたいした内容じゃありませんね。

 上越では、「海上では はじ北西の風 やや強く」になっています。
昨日の冬型の気圧配置の影響がちょっと残ることを意味しているんですね。
 風が弱く、山の影響で複雑な風向になる長野と違って、沿岸の県では風の予報がとても重要で、欠かすことができません。漁業のためですね。
 長野の天気予報番組では全く触れられないことが多いのですが、最近・・・ホントにこれでいいのか?と感じています。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。





 昨夜の実況天気図から今夜の予想天気図まで24時間アニメ。

 今日、県内は高気圧のど真ん中に入ってきますから、太陽マークで問題なし。
この高気圧にケチ?をつけるとすれば、図にも書き込んでおいた気圧の谷です。
 今日すぐに影響があるわけじゃありませんけど、東海の南岸と九州西部・・・今夜から雲が広がりやすく、明日になると低気圧が発生・・・もう下り坂になっちゃいます。

 今日は、特に詳しく検討することもないので、とりあえず下り坂の明日夜の予想天気図も見ておきます。




北部明日の予報は「晴れ 昼前 から くもり 所により 夜 雨」、南部は「くもり」。
 南岸の低気圧の影響よりも、日本海の気圧の谷の影響が問題になりそうですね。

 ただ、気圧の谷の影響は繊細ですから、予報が変わる可能性があります。
明日は下り坂だけど遅くなってちょっとだけ・・・程度に覚えておいて、明日朝しっかり見るのが吉でしょう。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 今日の予報のあたりはずれを検討するのは、重箱のスミをつつき破る?ようなものですから、やめておきます。

 ・・・・といいながらも、重箱のスミを見たくて、気象衛星ひまわりよりもずっと地上に近い所を飛んでいる衛星の画像を見てみました。




 午前2時・・・北アルプス、上越県境付近にまだ雪(雨)雲が残っています。
朝、こいつが残っていれば、北信の予報は太陽マーク一発のイメージから崩れそうですけど・・・・まあよしとします。

 ところで・・・今朝は放射冷却で、ずいぶん冷え込みましたけど、長野は寒いのが当たり前?なんで昔からあまり気温は気にしてませんでしたけど・・・
 農作業もひと段落?・・・・この季節の気温の扱いがイマイチわかりません。
 どうなんでしょう?