2009年12月31日

大晦日の大雪情報!(12月31日)


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 大晦日に天気図を見ていると、昔のことを思い出します。

 大晦日・・・放送局の報道部の中にあるウェザーセンターは、天気図やらCG作成用の機器がゴミゴミとならび、ビデオラックの上にちょこんと置いたテレビは紅白歌合戦を映しています。




 民放キー局の報道部といっても大晦日は閑散としていて、普段着のままのデスクや記者たちは、自局の番組を見ずに紅白を横目で見ながら視聴率がムチャクチャ低いであろうニュース番組の準備中。
 初日の出は見えるのか?どこで見えるのか?日の出は何時?なんて自分には無関係の天気予報の原稿を夕方には書き上げて、ボケ~っと音のない紅白を眺めるKasayan。

 紅白の裏番組・・・それも天気予報なんて誰が見るんだろう?

 大晦日は家のコタツで一杯やりながら過ごすのが一番だとおもっていましたが、ずいぶん前にそんな生活も終え、今年は故郷長野で大晦日を過ごせるようになったのに、大晦日になるとちょっと寂しく感じるのは・・・貧乏性なのかな?




 さて・・・・長野駅付近も雪の粒が大きくなって道路にも積もってきました。
この調子だと、紅白が終わってからの善光寺参り・・・熱燗で温まった身体でもキツそうですねぇ・・・・・

 今朝5時半に、長野地方気象台から最新の予想降雪量が記載されている「大雪に関する長野県気象情報 第3号」が発表されました(原本はココ)。
 これまでの予想降雪量とは異なり、雪のピークをまたいだ予想ですから、長野市でも30センチが予想されています。
 記事の文末に、予想降雪量だけは転載しておきます。

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 冬型が強まる一つの典型的なパターンは、九州の西部も日本海沿岸エリアと同じく雪雲に覆われること。
 そして、名古屋で「のち 雪」になっているように、若狭湾から関ヶ原を通り抜ける雪雲が、東海地方にも雪を降らせることです。

 このどちらにも当てはまる天気マークの配置です。
 
3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。


 いつもと趣向を変えて、今朝の雨雲の様子から見ておきます。




 雪雲が北陸を南西から北東方向に向かって流れています。
この流れがだんだん西寄りに変わると長野県の大雪のスタート




 日の出の時点で雪がちらついていた北部も「朝 から 雪」の予報。
午前6時~9時の間にまともな雪になってくるっていうことです。

 中部や南部は「所により」がついていない雪。
「時々」ですから、降ったりやんだりしながら薄っすらと積もってくるというイメージだと思います。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。





 このところ、予想計算値に大きな変化はなくて、同じようなアニメばっかり作っているのでちょっとウンザリしてきましたが、それだけ強い冬型の気圧配置がガチンコだということですね。

 大雪の目安になる寒気のピークは今夜
朝は比較的気温が高めでも、日中も気温が下がり続けますから、雪とともに寒さが増してきます

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 例によって、防災情報の大雪情報が出ていますから、当たりハズレの検討はやめておきます。

 一番気になるのは、雪はどんな降り方をするの?どこに降るの?ということだと思います。

 そこで、上で見たレーダーの雪雲の様子から転じて明日朝までの降水(雪)をアニメにしてみました。

 6時間おきの情報なので、その間に一時的に雪雲のエリアが拡大したり減ったりするので・・・断続的・・・というイメージをもって見てくださいね。





 最後に、「大雪に関する長野県気象情報 第3号」予想降雪量を添付しておきます。

[予想降雪量]
 1日6時までの24時間に、いずれも多い所で、
 北部 中野飯山地域    :70センチ
    大北地域山沿い   :60センチ
        平 地   :30センチ
    長野地域山沿い   :60センチ
        平 地   :30センチ
 中部 乗鞍上高地地域   :30センチ
    松本地域の聖高原周辺と
     上田地域の菅平周辺:30センチ
    その他の地域    :10センチ
 南部 木曽地域      :20センチ
    その他の地域    :10センチ


 今朝のNHKの天気予報・・・長野県全域を対象に予想降雪量を70センチにしていました。
そんなわけないですよね。
 全国ネットの部分は、気象庁本庁発表の全国版の大雪情報で制作しますからやむをえないんですが、長野ローカルに降りてきたあと、NHK長野では県内の予想降雪量の分布を詳しく説明していませんでしたし、ニュース項目にもなし。
 人がいないから・・・とは思いますけど、情報発表時間から1時間以上あったわけですから、ちょっと配慮に欠けた構成じゃないかとブツブツ・・・・。
 年末の風物詩もイイですけど、先にやることがあるだろうと・・・・。

 ですから、ネットを使う方でしたら絶対の大雪情報の原本を読まれることをおすすめします。
注意報・警報も原本を読めば対象エリアの予想降雪量が書かれています。
 内容も簡単ですよ。

 気象庁HP
 http://www.jma.go.jp/jp/warn/

(15時半追記)

 長野市内午前8時半頃からいったん雪が止み、青空が出ました。




 この時点でのレーダーの雪雲の様子と降水・風の計算値




西寄りの風では、今日の場合北アルプスが壁になって市内には細切れの雪雲しか流れ込んでこないようです。

 ところが、昼頃から断続的ではありますが、大粒の雪が再び降り始めてきました。




 午前中の雪雲は西から長野市内に流れ込んでいましたが、今度は北から
北から長野盆地を覆いはじめ、松代や千曲市方面を包みはじめました。




 対応するデータがこれ。




 風は北西に変わっています。

 長野盆地の雪の降り方と風向の関係はここから考察できそうですね。
これから夜にかけても、微妙に風向は変化しながらも北西の風。
 どうなるんでしょう・・・????





 ということで・・・・・

 雪の降り方について夜の部をまとめようかと思っていましたが、近所の実家で大晦日の夜を過ごさなければなりません。
 ということで・・・・この記事で今年の長野のお天気に関する放談は終わり

 来年もよろしくお願いいたします!

  


2009年12月30日

大雪情報を原本で?(12月30日)



 長野地方気象台から、「大雪に関する長野県気象情報 第2号」が発表されました。

 とりあえずの注意喚起だった今朝5時の第1号とは異なり、キチンと予想降雪量が記載されています。
予想降雪量だけ添付しておきますが、詳しい内容などは気象庁HPにある原本(クリック)で確認してください。

 長野県ローカルのニュースでも取り上げられるはずですが、この原本を要約しただけですし、原本も平易なコトバで書かれていますから原本を読むのが一番だと思います。

予想降雪量
 31日18時までの24時間に、いずれも多い所で、
 北部 中野飯山地域    :50センチ
    大北地域山沿い   :40センチ
        平 地   :30センチ
    長野地域山沿い   :40センチ
        平 地   :20センチ
 中部 乗鞍上高地地域   :20センチ
    松本地域の聖高原周辺と
     上田地域の菅平周辺:20センチ
    松本地域と上田地域 :10センチ
    諏訪地域と佐久地域 : 5センチ
 南部 木曽地域      :20センチ
    その他の地域    :10センチ
の見込みです。
 1月1日にかけて、さらに降雪量が多くなるでしょう。
 また、31日から1月1日にかけて、山岳部では風雪がさらに強まり、大荒れの天気となるでしょう。


 ということで、Kasayanとしてはテレビやネットのニュースと同じことを書いても意味がないので、長野地方気象台が大雪情報を作成するにあたって見たであろう短期予報解説資料という本庁発表の天気予報を作成するための指針に専門天気図をつけてて、大晦日から元旦を中心にまとめておくことにしました(自分の備忘録もかねてます)。

 普段はかなり専門的な書き方がされているのですが、今日午後に発表された資料の内容はめずらしく平易でしたから、そのまま県内に関係ある「太字の部分だけ」を読みながら図と照らせば、大雪情報をより詳しく理解できると思います。

 なお、今夜から明日にかけての雪の降り方は、今朝の記事の内容そのままでOKだと思いますので、ここまで詳しく知らなくてもいいよ・・・という方は、そちらを見てください。

 ****以下、短期予報解説資料の関係部分抜粋、添付****

計算値の初期時間は30日09時。世界標準時FTの日本時間換算は+9時間。

短期予報解説資料1 2009年12月30日15時40分発表   気象庁 予報部

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点

①1 項①の低気圧は今後、急速に発達しFT18から50KT[SW]級となり、FT24 に北海道付近に達した後、FT48 にかけてほとんど停滞する見込み。
 31日から1 月1 日にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となり、太平洋側を含めて北日本~西日本にかけて海上を中心に風が非常に強く吹き、北日本の日本海側から山陰にかけて大しけ(6~7m)と
なる見込み。
 暴風や高波に警戒。西日本・東日本の太平洋側、沖縄、奄美でも強風や高波に注意。






③寒冷前線通過後は、西日本から寒気が流入し、明日は850hPa で-12℃線が西日本の太平洋側まで南下する。
 西日本太平洋側の山地や東海地方の平野部でも雪雲が流れ込み、積雪となる所がある。






 また、上・中層の寒気先端部に対応するシアーラインがFT24 頃にかけて日本海を南下し、その後日本海収束帯となってFT24~36 にかけ北陸付近に停滞する。
明日は日本海側の地方で大雪となり、特に北陸付近の日本海収束帯近傍では降雪量が多くなり警報級となるおそれがある。大雪による交通障害に警戒し、新雪による表層なだれ、電線などへの着雪に注意。










4.防災関連事項[量的予報と根拠]
①大雨・大雪ポテンシャル(18 時からの24 時間:地点最大)、北陸70、東北・関東甲信(長野)50
北海道・東海(岐阜)・中国(山陰)40、近畿北部30、九州北部(山口)20、四国10 センチ。②波:波浪
モデルが基本だが、低気圧による風の強まりに合わせ波の立ち上がりを早める。明日までの最大は、
北日本日本海側~北陸で6~7m、西日本の日本海側6m。

5.全般気象情報発表の有無「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」を17 時発表予定。




 どうでした?・・分かりにくかったらごめんなさい

 ただ、分かりにくかった方も、大雪情報の原本は目を通しておいてくださいね。
  


Posted by kasayan at 18:13Comments(0)短期予報解説資料

2009年12月30日

天気予報は当たるのか?(12月30日)

 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 今朝4時50分、気象庁が「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」を発表しました。

 いよいよ気象庁も本腰を入れて年末年始の雪を警戒している様子。
 放送局の天気予報担当者も、この情報が発表されると、ニュースデスクと掛け合ってニュース項目に入れるよう時間配分の交渉を開始するので、大雪に関する情報は台風などと同様ニュースになるような防災情報というわけです。




 気象庁のHPに原本がありますが(ココをクリック)、明日午前6時までの予想降雪量は、東海・関東甲信地方で20センチと書いてあります。
 たかが20センチですが、雪の降りだしが今夜ですから、降り始め数時間の予想にすぎません
 
 今日夕方17時に、新しい情報が発表される予定になっているようですが、さらなる積雪の上乗せが予想されますから、年末年始のお出かけの予定のある方は天気チェックをお忘れなく。
(追記:長野地方気象台も大雪情報を発表しました。URL・内容等は記事文末にあります)

 北アルプス、今年は1200人くらいの登山者があるらしいってニュースで聞きましたけど、何事もなければよいのですが・・・・。

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 日本海側が大晦日に向けての下り坂エリア。

 日本海側はほとんど「のち 雨」マークですが、降り始めの段階で気温が高いということ。
日付が変わり、寒気が南下してくるにつれて雨は雪に変わります。

3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。





 全県、天気マークは曇り時々晴れですが、予報文では「昼過ぎ まで」。
午後から次第に曇ってきて、夜雪のパターン。

 ところが・・・明日朝の予報文はいずれも「くもり」・・・いったん小康状態になるんですね。

 県内全域、今日の昼間は晴れるけど夕方には曇って、夜になると雪。
だけど明日朝までに一度止んで、昼前後から本格的な雪スタート
・・・という流れです。

 また、北部には「所により」が付いています。
 これがどこか?・・・たぶん山沿いだと思いますが・・・これはキチンとチェックしておきます。
だって、明日朝6時までに20センチの積雪が予想されているんですから。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 今日のアニメは文字が多いのでゆっくりチェンジするようにしました。




 年末年始、テレビに気象予報士が出演してまともに解説をやっているのはNHKくらいでしょう。
 冬型が強まる様子、寒気が南下する様子、あとは衛星画像で日本海の筋状の雪雲の様子を見せるのが解説の中心になるはずです。

 あとは、「大雪情報」の予想積雪量を地図で示すはずです・・・「いずれも多い所で20センチ」ってヤツですね。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 気象庁から防災情報が発表されているので、予報がハズレるという予想は不謹慎。
雪の降り方をビジュアルでイメージできるようにしてみます。
 
 ここからは時系列で超長文になってますから、太字だけ拾い読みするだけでもOKです。




 午後6時寒冷前線が長野県に差し掛かりはじめます。
このタイミングで、北アルプス方面や新潟県境、そして地形的に南西風が入りやすい木曽地方で雪が降り始めます。

 県内上空1500m付近は0℃以下・・・ようやく寒気が入り始めたところ。
南部の平地では雪まじりの雨になるところがあるかもしれません。




 午後9時・・・3時間ほどで寒冷前線は長野県を通過

 前線通過のタイミングで、北部より南部のほうが広い範囲で降水が計算されています。
前線に吹き込む南西の風が入りやすいからだと思います。

 いすれにしても、午後9時には雪もひと段落・・・前線通過の雪または雨でした。

 一方、寒気は前線よりワンテンポ遅れて南下するので、寒気は6時とかわっていませんね。




 深夜0時・・・前線は完全に太平洋上へ。

 寒気マイナス5℃のラインが急に北陸に上陸してきました。
ちなみにマイナス6℃は、平地でも降るものはみんな雪になる目安(地上の気温にもよりますが)。
 北陸も雨から雪に変わるタイミングです。

 そして、本格的な雪雲が北アルプスや新潟県境の山々にかかってきますが、まだ県内には広まっていません。
 また、南部の雨(雪)雲は早くも消えてしまうようです。

 これが予報文から読み取れた小康状態のようです。




 午前3時を飛ばして、明日午前6時
北部は相変わらず北アルプス方面が雪の中心
 結局、気象情報に書かれていた20センチの積雪は北アルプス方面の山沿いを想定しているようです。
 また、予報文の「所により」も、山沿いのことのようです。
ただ、ほんの数時間、雪雲が長野盆地に流れ込んだだけで薄っすらと積もることはザラですから、平地では雪が無い・・・なんて断言はできません。

 一方、いったん雪が止んでいた南部ですが、午前6時になると再び雪が予想されています。
上空のマイナス5℃の寒気はわずか6時間ほどで南部まで南下。

 西の風が強まって、北アルプスの南側から雪雲が流れ込んでくるんですね。
そして、日本海には北よりの風と西寄りの風が集まるシアーラインが出来ています。
これが雪雲を長野に運ぶベルトコンベア
 明日朝にはベルトコンベアの準備が整うようです。




 最後は、明日午前9時
いよいよシアーラインが強まりながら長野県に向かって雪雲を運びはじめます
 洗車のホースを長野県に向けているかのようですね。

 また、大雪の目安のマイナス9℃が目前・・・寒気の南下も急激。

 この状態、さらに強まりながら元旦の夜まで続きます


 ずいぶん長くなりましたけど、明日にかけての雪の降り方がイメージでき・・・・ればよいのですが・・・
19日の大雪であわてちゃった方・・・積雪量は前回と同程度、あるいはそれ以上になる可能性もあると思いますので・・・注意してくださいね。


 あっ!・・・記事をアップしようと思ったら、長野地方気象台も大雪情報を発表していました。
積雪の予想は今日夕方に発表するようですが、その前に注意喚起をするつもりのようです。

 一応、重要なところを抜粋して添付しておきます(原本はここをクリック)。

[降雪の予想]
 30日夜には、北部の山沿いや西側の地域から雪が降り始め、31日朝には、北部の広い範囲に広がる見込みです。その後、31日の昼前後にかけて降雪の範囲はさらに南に広がり、中部や南部の市街地でも、数センチの積雪となる所があるでしょう。
 31日夜以降も北部を中心に雪は断続的に降り続く見込みで、1月1日には、長野市街地でも数十センチの積雪となる可能性があります。
 また、31日から1月1日にかけて、山岳部では風雪がさらに強まり、大荒れの天気となるでしょう。



 これで、この冬2回目の雪チェック。
実際にどうなるか・・・・の情報集めをしなくちゃいけないんだけど・・・メンドイ・・・・



  


2009年12月29日

大晦日は吹雪き?(12月29日)

 やっと年賀状書きも終わり・・・いつも滑り込みなんですよね。
今年は長野に引っ越したので大掃除も通常の掃除で十分。

 夕方・・・今夜から大晦日朝までの天気図のアニメを作ってみました。

 昨夜の記事にも書きましたが・・・大晦日の長野県、とくに北部は吹雪くところもありそうな感じ。

 テレビの天気予報番組の本数も減っているでしょうから、テレビやネットの天気予報じゃなかなか見ることのできない情報を作ってみようと思ったので・・・。




 大晦日にかけて日本海の低気圧が急速に発達しながら北海道方面に進むのがわかりますよね。
西高東低・・・強ーい冬型の気圧配置になるわけです。

 ところで、この予想天気図のアニメ・・・NHKの天気予報では動く天気図なんてやってますけど、動く範囲は12時間だけ・・・・どんなに長くても24時間以上はやってません

 予想天気図のアニメ・・・今はどうやって作っているかは知りませんけど、コンピューターの生データを動かすと等圧線がガクガクの違和感のあるアニメになっちゃうので、アニメの原図を複数枚作って、放送局のCGさんがアニメにしていました。

 12時間くらいなら原図の数も少なくてよく、等圧線のつながったり切れたりする様子を比較的簡単に考えることができます。
 これが48時間ともなると大変・・・どの等圧線がどうつながって、どこに新しい等圧線ができるのか・・・複雑なパズルのよう。

 頭の中で、この記事のアニメみたいなものを作ってから、さらにその間の等圧線のつながりを原図にするわけです。
 一度だけチャレンジしたことがありますが、放送時間との戦いで死ぬ思いでした。

 テレビで放送する場合、気象庁の予報官も見ていますし、大学の偉い先生も見ているわけですから、アニメが完成して放送されるときはドキドキもの・・・です。

 横道にそれちゃったので・・・・大晦日から元旦にかけての雪の様子をもうちょっとリアルに・・・。
そこで、降水(雪)の様子のアニメも作ってみました。
 テレビで雨の様子・・なんてやってますけど、同じもの。
ただ、中部地方を拡大してあります。




 大晦日の昼ころから、長野県南部まで雪のエリアが拡大。
紅白歌合戦が始まるころには北部全域、南部は木曽地方中心に雪模様。

 降水(雪)量が多めに計算されていますから、北部ではチラチラではなくてしっかり大粒の雪が降ってもおかしくない感じ。

 元旦の朝、南部の雪は弱まりますが、北部は引き続き雪。

 北部では紅白を見ながら飲み始め、そのまんま寝て起きたら雪かきなんてことになりそうです。

 中部や南部でも広い範囲で薄っすらっていうことはありそうですね。

 まあ・・・明後日以降のことですから、計算値に多少の変化はあります。

最終的な行楽の計画は明日午前11時発表の予報で決定するのが吉だと思います。

 ・・・・今でもアニメの原図・・・作れるかな?
 原図作りが気象解析の一番のトレーニングなんで・・・・リハビリに来年ははじめてみようかな・・・

 ちなみに、この記事で作ったアニメの元ネタは、全部インターネットで見ることができます。
どう表現するかの問題ですが、ネットの情報は帯に短し、タスキに長しなんですね。

 また、降水(雪)のアニメの原本は、ウェザーニューズ社の月300円のサービスで手に入れることもできます。ブログなどに使用する際は、同社の広報に使用許諾をもらえばOK。
 興味のある方は、同社のHPをご覧ください。



  


Posted by kasayan at 20:51Comments(0)雑記

2009年12月29日

天気予報は当たるのか?(12月29日)

 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 昨夜、年末年始の週間予報をまとめてみました(昨夜の記事)。

 ご存じのように、週間予報は先になるほど予報があやしくなるので、今朝も修正があるか?チェックしてみましたが、少なくとも大みそかから元旦にかけては大雪モードのまま。
 年末年始に遠出や登山を予定されている方は、キチンと予報をチェックしてくださいね




 これは、長野市内から見た飯綱山
スーパーの駐車場からも見え、長野市民には見慣れた山だと思います。

 こうやって飯綱山に雲がわき立ち始めると・・・・冬型になってきた証拠
日本海の雪雲が北西の季節風に乗って北信五岳に吹きつけ、雪を降らせた最後の雲が飯綱山を覆います
 冬型が強くなってくると、この雲が市内まで




 昨日の冬型は弱かったので、雪雲の残りかすの雲が、ちぎれた雲になって市内に流れ込んでいました。

 明日の夕方以降の飯綱山・・・・・大雪の前・・・・どんな姿を見せるでしょうか?


2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 今日はエリア分けしません。
一目で全国「的」に晴れ
 北海道の一部を除いて、青空が広がってくる・・・・・高気圧モードです。

3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。





 県内の天気も北部が「のち 晴れ」というだけで、晴れモード
北部晴れてくるのは?・・・予報文を読むと「昼前から」のようですね。

 問題は明日の後半から。
午後には曇り始めて夜には各地で

 年末の大掃除、今日、明日の日中の晴れ間を使って終わらせてしまいたいところですね。
Kasayanは引っ越ししたばかりで部屋は綺麗だから・・・・・でも、年賀状がマダだったりして。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 天気図アニメ・・・今日は明日のほうがメインになっちゃいました。




 今日は高気圧に覆われる晴れモード
とくに説明はいらないですよね。

 明日、日本海に飛び出てくる低気圧
こいつが日本海を北上しつつ急激に発達
 日本海は演歌がピッタリの風雪モードに変化していきます。

 もっとも日中の県内は、低気圧に吹き込む南風がちょっと強めですが、暖かい冬晴れ
寒冷前線が通過したあと、夜は急激に寒くなって北部から雪が降り始めます。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 今日は、高気圧に覆われた晴れモード。
ライブカメラで松本方面や飯田方面を見ると、もうすでに晴れたり青空が見え始めていますから、中部や南部では予報が外れることはまずないと思います。

 ということで、北部がいつ晴れてくるのか?ですが、予報は「昼前から」になっています。




 これ、MSMという計算値が示す雲と風の様子。
正午の段階で北よりの風に乗って、長野市北部の飯綱山を乗り越えた雪(雨)雲が市内から菅平方面まで流れ込むことが予想されています。

 一番上で見た飯綱山を越える雲が昼頃まで多いっていうイメージ。

 ここ数日、このような計算値がでるときは、長野市南部は晴れても北部から飯山方面にかけては曇りというパターン。
 
 ということで北部の北東部?では回復が遅れるがそれ以外は昼前に晴れという条件付きで予報は当たると考えます。

 まあ、今日なんか予報の当たりハズレを考える必要なんかないですけどね。

 
 ・・・・年末は早起きがちょっと遅れがち・・・・・仕事納めだし良しとしよう・・・・


  


2009年12月28日

年末年始は大雪?(12月28日)


 今日、すでに仕事納めの方も多いようで、スーパーも人であふれていました。

 年末カウントダウンモードに入ると、妙に週間予報の人気が出てきます。
ただ、テレビやラジオの天気予報番組の本数が減ってきますし、放送時間枠も短くなるので、天気マークだけ見せられて早口の解説がばかり。

 こういうときほどネットでじっくりと週間予報をチェックしたいところですけど、わかったようなわからないような週間予報が多いんですよね。

 ということで・・・・気象庁発表の週間予報を、もうちょっとビジュアルにいうコンセプトで記事を書いてみることにしました。




 と思って・・・資料をチェックし始めたら、気象庁から、「暴風と大雪に関する全般気象情報 第1号」が発表されていました。
 防災情報なので、無視できませんので、まずはこちらから。

 この情報、年末年始の大移動や、冬山登山シーズンを控えて、前倒しに、防災上必要と判断して発表されています。ですから天気予報だけじゃなくてニュース番組でも取り上げられるはずです。

 具体的な数字の記載などありませんから、とりあえず原本をそのまま引用しておきます。(原本はココ

暴風と大雪に関する全般気象情報 第1号
平成21年12月28日11時00分 気象庁発表
(見出し)
 12月31日から1月2日頃にかけて、強い冬型の気圧配置となり、日本付近に強い寒気が流れ込む見込みです。
 このため、北日本から東日本を中心に風が強まり、日本海側では大雪となり、海や山は大荒れの天気となる見込みです。強い風と雪に注意してください。
(本文)
 30日に低気圧が日本海を東北東に進み、北海道付近で急速に発達する見込みです。
 このため、31日から1月2日頃にかけて、大陸から強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となり、北日本から東日本を中心に風が強まり、日本海側では大雪となり、海や山は大荒れの天気が続くおそれがあります。
 年末年始でもあり、強い風や降雪により交通機関などに影響が予想されます。
 山岳部や積雪の多い傾斜地では、なだれの危険も高まりますので注意してください。

 今後、地元気象台の発表する警報・注意報や気象情報に留意してください。


 ちなみに、今日18時現在で、長野地方気象台から大雪に関する情報は発表されていませんが、遅くとも30日までには発表される可能性が高いので、発表され次第随時ご紹介することにします。

 さて、気象庁発表の週間予報・・・30日から1日までの前半と、2日から4日までの後半に分けてまとめてみました(図中の天気マーク上段は北部、下段は中南部、気温は長野市の最高・最低気温)。

 まず、大雪情報が発表されている前半から・・・・




 要点は全部天気図の中に書き込んでおきました。
30日の日中はポカポカ陽気ですがになると一転、急速に冬型の気圧配置が強まってきます。
 そして31日、1日と持続
 大雪の目安になる上空1500m付近の寒気も長野県中部にまで南下しています。
(矢印部分が長野県)

 さらに、大雪の様子を詳しく見てみます。




 これは、大雪のスタートラインになると思われる31日正午の降水(雪)と上空の気温の計算値。

 前回の大雪は、上空5300m付近の寒気のピークと、地上に近い上空1500m付近の寒気のピークがほぼ同時にやってきましたが、今回は上層の寒気のピークのあとに下層の寒気のピークがやってきます。
 このあたりが前回の大雪よりちょっとパワー不足の原因の一つですが、寒気のレベルとしては一級ですし、前回同様、日本海に雪雲のベルトコンベアーともいえる風の道(シアーライン)がしっかりとできますから、大雪を降らせるに十分な状況が整っているといえます。

 南部の雪に関して、予報の信頼度はC(的中率が低め)ですが、北部は明日の予報なみにガチンコですから、お出かけの計画には大雪をしっかり織り込んでおいたほうがよさそうです。
(予報がそれなりに固まる30日朝の予報で最終決定するのをおすすめします)

 次は、後半、2日から4日にかけて・・・・




 2日冬型は弱まってくる傾向ですから、雪も北部限定へ。
寒気も新潟県付近まで北上します。
 もっとも降るものは確実に雪になる上空1500m、マイナス6℃の寒気は長野県全域を覆っています。

 中部や南部でも黒い雪雲が流れ込めばすぐにチラチラ・・・
もっとも積もるような雪はないはずです。
 諏訪地方などは冬晴れの可能性大。
 ただ、木曽地方は・・・・正直わかりません・・・・晴れだと思いますが、Kasayanの今回の宿題です。

 最後、3日と4日は黄色の枠でくくってあります。
南部の晴天の可能性は高いのですが、北部の予報の信頼度がイマイチなので。
計算値どおり北日本中心の冬型であれば山沿い中心の雪ですが、このあたりは来年になってからチェックすればよいですね。



 ・・・・う~ん・・・情報盛り込みすぎて余計わかりにくくなっちゃったかな?・・・・・
 テレビの天気予報の解説で分かりにくいところがあったら、この記事を使ってみてください。

 ご存じのとおり、週間予報は水もの?の要素もありますから、修正する必要があれば明日以降の記事で修正したいと思います。



 
  


Posted by kasayan at 18:25Comments(0)今週の週間予報は?

2009年12月28日

天気予報は当たるのか?(12月28日)


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

 朝の7時前・・・薄暗い窓の外を見ながらシコシコと・・・気象解析・・・という仰々しいものではなくて・・・目覚めのお天気チェック

 観測データや計算値を沢山見比べて考えたほうが良いので、モニター二つで対応してます。




 どんな家に住んでも、もう一部屋あったら・・・なんて考えてしまうもんですが、PCの画面も同じ。

 でも・・・頭の処理能力が減退しているから増やしても意味ないか?

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 天気マークが二つでワンセットになっている所が多いですけど、「のち ?」の後半部分だけでエリア分けするとこんな感じ。

 結局「のち」には、日本海側ぐずつき傾向、太平洋側晴れ傾向の冬型になるってことがわかります。

3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。





 県内の天気マークも、全部「のち」になっていますから、「のち」の部分だけ見てみると・・・北部だけ雪で、中部南部は晴れ

 典型的な冬型の天気分布ですけど、「のち」がいつになるのかは、予報文を読まないとわかりません。

 北部は夕方から雪。
中部南部は、昼前後からゆっくりと晴れてくるようです。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 年末になるとテレビの天気予報番組も減ってきます。
ワイドショーが無くなるし、放送局だって年末休みをとりたいから・・・・。

 解説のある番組はNHKに限られてきますけど、アニメに書き込んだような解説になると思います。




 今朝の段階で、低気圧や前線は中部付近を通過中
明け方前から中部南部で雨が降り始めています(高いところでは雪かな?)。




 この雨、予報どおりちゃんと止むのかな?・・・が、一番の気になるところです。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 今日の予報のチェックポイントは、まず南部の雨(雪)が止むのはいつか?ですよね。
予報は昼前を予想しています。
 



 雨がピークだろうと思われる午前9時の雨エリアの予想がこれ。
寒冷前線の進路の前に流れ込む湿った空気による雨です。

 寒冷前線が午前中に通過するので、そのタイミングで上がってくると考えられます。
「昼前 から くもり」という予報のタイミング・・・多少雨の残るエリアもありそうですが、あまりアヤシサは感じられません
 そのあとの晴れ間は・・・湿り気が残りそうなのが気になります。

 北アルプスが湿った空気をブロックする関係で、午前中の北部の雨や雪は限定的・・・くもりの予報のイメージで推移すると思います。

 最後は北部の雪
冬型が強まってくる夕方以降、山沿いで降るのは確実だと思いますが、平地ではどうか?が悩ましいところです。

 専門の天気図でチェックしてみると・・・・




 低気圧や前線のメインの雲は右の図の赤の点線のところまで進みます。
でも、この図では表現されない雪雲が日本海に広がってきます。




 日本海に北西の風と西の風が集まるシアーラインができて、雪雲が北陸から県内に流れ込むので、それなりに雪が降ってもおかしくないパターンなんですけど・・・冬型がすぐに弱まっちゃうんですよね。

 多少ちらつく程度はあるかもしれませんが、がっちり積もるということはないと思います。

 この点、北部の予報には、「所により」という限定はありませんが、防災的にエリアを限定していないと考えます。

 結局、今日の予報・・・・中部南部は晴れ間を期待しすぎなければ予報は当たる北部の雪は限定的と考えれば予報はあたる・・・と考えます。
 
  条件付きですね。

  今夜は、正月を含むむこう一週間の天気をチェック・・・してみようかな?

  


2009年12月27日

小川村へ・・・(12月27日)

 昼食後、青空が広がってきたので小川村まで行ってきました。

 雪の北アルプスを近くで見たかったので・・・・




 雪融けの頃を思わせるほど穏やかな小川村からは、いつもは遠目で見ている鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳などの山々を、目の前に見ることができました。




 わずか40分ほどでこのような所に行かれることに、横浜出身の女房もちょっと感動した様子。
小川村仕様?の焼いたおやきも堪能。
このまま骨を埋める気になってくれればよいのですが。

 帰りは、鬼無里経由で。
鬼無里上空はコバルトブルーの空
昔、タバコのCMで見たことがあるような長い飛行機雲が鬼無里の谷間を横断していました。





 空・・・湿り始めているのかな?




 明日朝、長野県上空を低気圧と前線が通過中。

 足早に通過してしまうものの、北海道付近で急速に発達して冬型の気圧配置へ。
北部は灰色の空に戻って雪もチラチラ。
 中部や南部は朝のうちに回復。

 正月飾りもチラホラと見かけるようになりました。
久々に長野の正月・・・楽しみです。
  


Posted by kasayan at 18:27Comments(0)雑記

2009年12月27日

天気予報は当たるのか?(12月27日)

 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言




 この写真は、善光寺大本願と仁王門
昨日の夕方、ブラブラと散歩中の一枚。

 小学生のころ、宿坊や近所の老舗の同級生と軟式野球をここでしていました
今じゃ考えられないですけど、平日の夕方は観光地というより近所の子供の遊び場だったんです。

 先日の大雪の雪も参道の脇に残るだけになりましたが、明日、明後日とこの上に少し積もることになるかも・・・・

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 一目で西日本は「のち 雨」の下り坂だってわかります。
 ただ、西日本の傘マーク、予報文を読んでみると、いずれも「夜 から 雨」。
とりあえず県内、今日は下り坂エリアに巻き込まれないっていうことでしょう。
 そうなると・・・問題になるのは今夜遅くか明日ってことになります。

3、長野県の予報
 長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。





 今日の県内、天気マークは太陽と雲がセットになっていますが、基本的に太陽マークが左側の晴れベース
 南部は「のち くもり」ですけど、予報文を読めば曇るのは夜ですから、やっぱり晴れベースです。

 今日もまずまずの天気といったところでしょう。

 結局、全国の天気マークで見た下り坂エリアには入っていないってことですけど、いつから下り坂エリアに入るの?ということで、明日の予報文も添付しておきました。

 南部は「明け方 から 朝」、中部は昼過ぎに晴れなので、午前中のくもりの最中に「所により 雪」がありそう。
そして、北部は午前中から雪が予想されています。

 イマイチ傾向がわかりにくいですが、いずれにしても明日はちょっと何か降りそうな予感・・・

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 電話の177で天気予報を聞くと、予報の前に概況を読み上げてくれますが、同じものが気象庁HPで見れます(クリック)
 これが使える場合と使えない場合と玉石混交なんですけど、ネットで天気予報を確認するのであればチラッと横目で見ておくと天気変化の傾向や、予報のアヤシサなんかがわかりやすくなります。

 今日の概況にあわせて天気図をアニメにしてみました。




天気概況
平成21年12月27日05時02分 長野地方気象台発表
 今日は、冬型の気圧配置が次第に緩む見込みです。また、夜には日本海西部で低気圧が発生する見込みです。
 このため、北部では曇りで朝は雪の降る所がありますが、日中は晴れるでしょう。
中部南部は、概ね晴れますが、夜には曇りとなる見込みです。

 明日は、日本海を低気圧が発達しながら北東に進み、再び冬型の気圧配置となるでしょう。
また、明け方から朝にかけて、南岸を低気圧や前線が通過する見込みです。


 これが今朝発表の概況ですから、これを読みながら上の天気図アニメを見れば、なんとなく状況がわかると思います。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 まず、大丈夫だとは思いますが、今日県内になにか降ってこないか?ということはチェックしておきます。




 これは12時間の予想降水量の計算値の専門天気図。
青の点線の内側、一応の降水(雪)が予想されているところ。
 長野県からは程遠いところですから、いったん晴れたらなにか降るってことはなさそうです。

 早めに曇っちゃうんじゃないの?




 曇りのエリアも今夜9時の段階では、西日本まで。
今日、日中晴れ間が広がったら、すくなくとも今夜9時頃までは晴れのまま

 予報は、全県とも夜に曇りを予想していますが、上層の雲をメインに考えているようです。
 
 もっとも、南部・・・関東南岸に局地的な前線ができそうなんですよね。
これは、もっと詳しい天気図に計算されているんですけど・・・そうなると予報よりちょっと早めに曇る可能性もなきにしもあらず。

 県内への影響はほとんどないと思いますが・・・・

 ということで、今日の天気予報は当たる!と考えます。

 では、ついでに明日の様子もチェックしときます。




 明日午前6時・・・状況は一転して、県内は南部中心に降水(雪)のエリア内

 低気圧は日本海を進みますけど、南から湿った空気が低気圧に向かって吹きこむため南部中心。

 降るものが雨?それとも雪?ですけど・・・・




 今夜9時の段階で、降ってくるものがほぼ確実に雪になる寒気はまだ西日本方面
こいつが明日朝には県内にやってくるわけですけど、何かが降るタイミングにちょっと遅れそう。
 南部では雨の可能性が高く、標高の高いところで雪っていう感じでしょうね。


  


2009年12月26日

天気はテンポよく?(12月26日)


 NHKの天気予報を見ていたら、「天気は早いテンポで変化します」って解説していました。

 でも・・・長野県はあんまり早いテンポで変化しないんですよね・・・・
多少気温の乱高下はありそうなんですけど。

 昨日から今日にかけて、日本海と太平洋側にワンセットで低気圧が発生しては東へ進みましたが、全く同じパターンが明日から明後日にかけて繰り返されます。




 二つの低気圧にはさまれた長野県・・・どっちの影響もあまり受けずに今日は晴れになりました。
そして、明日から明後日にかけて同じことが繰り返されるんですけど、やっぱり長野県は中立地帯


 さて、明日の県内・・・・




 西高東低の弱い冬型の気圧配置になりますから、例によって北部は雲が広がりやすく、山沿い中心に雪も。
 ただ、全体としては晴れベース

 今年最後に日曜日、まずまずといったとこですね。



 ところで・・・今日、昼頃までの長野市内・・・
地上から上空3000m付近まで暖かく湿った空気が入り込み、暖かくなったけど薄ぼんやりとした青空

 ただ、午後になって北風が吹き始めるとともに寒気がゆっくりと入り始め、空が澄んできました。




 胃もたれだったKasayanも調子が出てきて、夕方になってから善光寺までぶらぶらと・・・・

 TOiGOっていうんですね・・・SBCが入っているビル。
むかし・・そごうより前、丸光デパートがあったころ、屋上の観覧車に乗った場所も大きく様変わり。
 空気が澄んだ上空にはがポツン。




 望遠を最大にしてみると・・・・クレーターまでハッキリと見えました。




 まだ、凍るような月・・・じゃないな・・

  


Posted by kasayan at 19:50Comments(0)雑記