2011年03月31日
東日本の風向と降水(4月1日予想)
明日4月1日の東日本の風向の様子をまとめておきました。
解説は図中に書いておきましたが、午前中は海陸風中心。
午後からは次第に南風が優勢になってくると思われます。
放射能拡散シミレーション(SPEEDY)や、ドイツの拡散シミレーションなどが発表されていますが、いずれも、気象庁のスパコンが計算した風の予想の計算値がベースになっているようです。
したがって、風の予想の計算値の根拠を知り、修正をすることができるのでなければ、天気予報の確からしさを判断するのと同様に、シミレーションの確からしさを判断することができないということになります。
まずは、気圧配置と風の関係を把握して・・・

生の計算値を見ます・・・・矢印がなぜ、このように計算されているのかを、気圧配置から理由づけしてみます。
高気圧の位置が変化したら・・・とか、低気圧の発達の程度、コースのブレなどを想定しながら、計算値の確からしさや、はずれた場合を想定してみるわけです(基本は・・・・)。


4月の平均的な風向や風速が気象庁から発表されています。
解説もありますので、気になる方は、以下のURLでチェックしてください。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.php?
解説は図中に書いておきましたが、午前中は海陸風中心。
午後からは次第に南風が優勢になってくると思われます。
放射能拡散シミレーション(SPEEDY)や、ドイツの拡散シミレーションなどが発表されていますが、いずれも、気象庁のスパコンが計算した風の予想の計算値がベースになっているようです。
したがって、風の予想の計算値の根拠を知り、修正をすることができるのでなければ、天気予報の確からしさを判断するのと同様に、シミレーションの確からしさを判断することができないということになります。
まずは、気圧配置と風の関係を把握して・・・

生の計算値を見ます・・・・矢印がなぜ、このように計算されているのかを、気圧配置から理由づけしてみます。
高気圧の位置が変化したら・・・とか、低気圧の発達の程度、コースのブレなどを想定しながら、計算値の確からしさや、はずれた場合を想定してみるわけです(基本は・・・・)。


4月の平均的な風向や風速が気象庁から発表されています。
解説もありますので、気になる方は、以下のURLでチェックしてください。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.php?
2011年03月30日
東日本の風向と降水(週間予想・31日の予想)
今のところ、放射性物質の拡散等によって、身体に影響が生じるような切迫した危険はありませんが、農作物から放射能が一定量検出されると、出荷停止になってしまいますから、農家の方々にとっては、気が気ではないと思います。
出荷停止の甚大な影響を考えるなら、対策ができる云々は抜きにして、テレビやネットの天気予報は、もっと専門的な図を掲載し、十分な解説を加え、農家の方々の不安を和らげる努力をすべきだと思います。
さて・・・今日は気になる週間の風向きも簡単に検討しておきましたが、まずは、明日31日の予想から。



基本的には、北西の風。理由などは書き込みを見てください。
関東の東にできる低気圧の位置によっては北よりの傾向が強まる可能性があるかもしれません。
また、昨日の記事に掲載したように、上空の寒気が入っているため、大気が不安定ですから、局地的な低圧部の形成によって、風向が乱れる可能性はあると思います。
次は、週間の風向の大ざっぱな予想。
週間予報ですから、日々の修正が必要になるのは当然なので、ご注意ください。

4月2日前後で一時的に冬型・・・寒くなるのは当然ですが、風は北西の風中心。
ただ、4日以降は春の移動性高気圧の緩やかに覆われて、海陸風(昼は海風)が優勢になってくる可能性がありそうです(日中は海からの風)。
一応、気温のグラフも・・・

東日本は3日が寒気の底ということになりそうですね。
このところ、テレビの天気予報を見ていて気になるのですが、気象予報士が出演して「解説」をしているわけですが、画面のマークを読むだけだったり、天気図上の低気圧や高気圧の位置を読み上げるだけで、「本当の意味の解説」がされていません。
画面を読むだけなら、誰でもできることです。
”なぜそうなるのか?”を、理科の授業にならないよう、それでいて分かりやすいように、一言で説明することが「解説」です。
「解説」は、”可能性を伝える天気予報”の”確からしさ”と”はずれた場合の対応”を教えてくれる大切なものです。
そして、こんなときほど、「予想が変わる可能性が高いので、明日朝の予報で修正してください」くらいのことを言ってもよいはずです。
気象予報士自身が不安に感じるような予報をズバリと言われても迷惑ですよね?
テレビ番組の制作担当者には猛省していただきたいと・・・・・古い気象予報士は怒っています。
PS 東日本の平年の4月の平均風向を昨日の記事に掲載してあります。
興味のあるかたはオススメします。
出荷停止の甚大な影響を考えるなら、対策ができる云々は抜きにして、テレビやネットの天気予報は、もっと専門的な図を掲載し、十分な解説を加え、農家の方々の不安を和らげる努力をすべきだと思います。
さて・・・今日は気になる週間の風向きも簡単に検討しておきましたが、まずは、明日31日の予想から。



基本的には、北西の風。理由などは書き込みを見てください。
関東の東にできる低気圧の位置によっては北よりの傾向が強まる可能性があるかもしれません。
また、昨日の記事に掲載したように、上空の寒気が入っているため、大気が不安定ですから、局地的な低圧部の形成によって、風向が乱れる可能性はあると思います。
次は、週間の風向の大ざっぱな予想。
週間予報ですから、日々の修正が必要になるのは当然なので、ご注意ください。

4月2日前後で一時的に冬型・・・寒くなるのは当然ですが、風は北西の風中心。
ただ、4日以降は春の移動性高気圧の緩やかに覆われて、海陸風(昼は海風)が優勢になってくる可能性がありそうです(日中は海からの風)。
一応、気温のグラフも・・・

東日本は3日が寒気の底ということになりそうですね。
このところ、テレビの天気予報を見ていて気になるのですが、気象予報士が出演して「解説」をしているわけですが、画面のマークを読むだけだったり、天気図上の低気圧や高気圧の位置を読み上げるだけで、「本当の意味の解説」がされていません。
画面を読むだけなら、誰でもできることです。
”なぜそうなるのか?”を、理科の授業にならないよう、それでいて分かりやすいように、一言で説明することが「解説」です。
「解説」は、”可能性を伝える天気予報”の”確からしさ”と”はずれた場合の対応”を教えてくれる大切なものです。
そして、こんなときほど、「予想が変わる可能性が高いので、明日朝の予報で修正してください」くらいのことを言ってもよいはずです。
気象予報士自身が不安に感じるような予報をズバリと言われても迷惑ですよね?
テレビ番組の制作担当者には猛省していただきたいと・・・・・古い気象予報士は怒っています。
PS 東日本の平年の4月の平均風向を昨日の記事に掲載してあります。
興味のあるかたはオススメします。
2011年03月29日
東日本の風向と降水(3月30日予想)
まずは、福島県の原発を中心とした、明日30日の東日本の気圧配置と風の様子。

ドカンと大きな低気圧があるわけじゃありませんが、日本付近は高気圧の囲まれた気圧の谷が継続。
全般に風向きは複雑ですが、関東から東北南部にかけては東シナ海に中心を持つ高気圧からの吹き出しの北東風が場の風になりそうです。
(30日10時追記:計算値が微妙に変化しています。昨日の計算値と異なる風が吹く可能性がありますが、いずれにせよ、ここ数日の中では内陸に吹き込みやすい風だとは思います)
具体的には・・・・


北東の風がメインということがわかると思います。
また、夜には、北関東を中心に一時的な雨が予想されています。
上空の冬の寒気が南下してくるので、夕立という表現は強すぎるかもしれませんが、にわか雨の可能性あり。
北東の風と雨がセットになると・・・・アレですから・・・・情報は注意しておきたいところです。

ところで、先日、放射性物質の拡散計算が発表になったのはご存じだと思います。

これですね・・・・
一方、気象庁から、毎月の平年の風向の傾向が発表されています。
で・・・これが4月の平年の風向。

どのように評価されるかは、ご自分で判断してください。
2011年03月28日
東日本の風向と降水(3月29日予想)
例によって明日29日の東日本の風の様子をまとめておきました。
気象庁発表の天気予報(天気マーク)をご覧になるとわかりますが、明日の東日本は雲が多め。
夕方以降、雨や雪が予想されている所もあります。
日本付近が二つの高気圧にはさまれた相対的に気圧の低い場所・・・・いわゆる弱い気圧の谷にあたるからです。
ということは、風もちょっと複雑・・・ということになることが多いのですが、明日は太平洋の高気圧から吹きだす南西風優位のまま推移しそうです。
とりあえず、福島の原発から三陸沖方面の海に吹きだす風中心ということですね。
もっとも、風が弱めになると、海風・陸風のほうが支配的になって、日中は海からの風が吹きこむという局地的な傾向が見られるかもしれませんが。
いずれにせよ、明日朝5時発表の予報で修正がかかる可能性もありますから、気になる方は明日朝の予報で修正してください。
時間があれば、この記事に追記してみますが・・・・時間が許せば・・・ということで・・・・・



2011年03月27日
東日本の風向(3月28日予想)
いつものように、福島の原発からの放射性物質の拡散が気になる方のために・・・・・
明日28日は、風が穏やかですから・・・・先週のように北東の風で拡散という恐れは少ないですね。
もちろん、風だけではなくて、どのタイミングで放射性の気体や塵が放出されるか?降水の状態はどうか?などが関係してきますから、風だけで一喜一憂することは、全く無意味ですけれど・・・・。




2011年03月26日
東日本の風向と降水(3月27日予想)
気になる風向についてまとめていますが、外出が危険などという趣旨で掲載しているわけではありません。
北関東のように、放射性物質が拡散し、Kasayanの住む長野県や、お隣の新潟県まで農作物の出荷停止などの影響が出てしまうことを心配してチェックをしているだけです。
健康に被害がなくとも、出荷ができなくなる農家にとっては被害以外の何物でもないわけですから。
基本的には気象庁発表のMSMという計算値を忠実に掲載しているつもりですが、計算値を鵜呑みにして表示するだけなら気象予報士でなくてもできますから、予想天気図と照らして、理由づけと、予測にズレが生じたらどうなるのか?懸念される場合には、コメントも付加するようにしているつもりです。
だからどうする?については、自己責任で判断してくださいね。
で・・・明日、27日の予想気圧配置と、空気の流れの様子。


日中は、北西の風メインで、福島県沿岸は海へ吹きだす風。

夜になると、西から高気圧が進み、東海沖の弱い気圧の谷(低圧部)に風が吹きこむので、北東傾向に変化してくるようです。
2011年03月25日
東日本の風向と降水(3月26日予想)
天気予報番組や情報番組でも、さりげなく風向の話がされるようになっています。
やはり気になる方が多いからでしょうね。
まずは、今夜18時の計算値から。

二つの低気圧・・・・日本海の低気圧は間もなく消滅しますけど、関東付近に低気圧が発生して、明日にかけて発達します。
で・・・関東付近で低気圧が発生発達するというのがイヤなところ。
天気予報などでは、東北から関東に吹き込む北東の風は予想されていませんが、低気圧が発達しながら北東進する過程の一時的なタイミングで降水(雨や雪)とともに北東の風、あるいは東よりの風が関東北部あるいは新潟方面に流れ込む可能性が考えられます。
(可能性です)
実際、25日16時のアメダスを見ても、発達しつつある低気圧の渦が関東にでき始め、その北側に東よりの風のエリアが形成されつつあります。

あくまで一時的ではありますが、この風が日本海側の低気圧と相まって、空気をどのように流すのか・・・着目してみたいと思います。
報道では、放射線が身体に影響はない・・・ということが強調されています。
確かに身体に影響はないと思いますが、農家にとっては出荷停止など、「直ちに」影響がでる大きな問題です。
風向が分かったからといって、何ができるのか?かもしれませんが、だからといって、可能性を伝えることは風評被害を助長するものではないと思います。
なお、明日は、冬型の気圧配置になるので、海へ吹きだす風中心。
サッサとこの風向に変化してくれるのであれば問題はないのですけれど・・・・

なお、明日夜の上空の寒気の様子。

ここにきて、真冬並みの寒気が南下してきます。
ところで・・・・乳児用にペットボトルを増産したり、買占めが問題になってきていますが、隣接都市の水道は健全なのですから、行列してペットボトルを買うくらいなら、近くの町へ行って、水道水を汲んでくれば良いのではと思うのは私だけでしょうか?
2011年03月24日
東日本の風向と降水(3月25日予測)
例によって、明日25日の気圧配置と風の様子。
まずは、全般の気圧配置と風の変化をアニメにしてみました。

日本海を低気圧が進みますが尻すぼみ・・・・夜には消滅
一方、夜には関東南岸に別の低気圧が発生・・・という2ステップの気圧配置の変化になりそう。
このため、南岸の低気圧発生のタイミングと、その位置次第で風向の予測がかわってしまうという悩ましい状態。
気象庁発表の予報(24日17時発表)の関東の予報では、全般に、「北のち南の風(やや強く)」とい傾向になっていますが、低気圧が少し南よりの発生して進む場合には・・・北東の風+降水という関東には嬉しくない状態がセットになる恐れもあります。
詳しく見ると以下のようになります。


夜・・・南岸の低気圧次第で風向が変化しやすいのがよくわかりますよね。
また、日本海を低気圧が東進するため、新潟県・長野県方面にも東北南部の空気が流れ込む可能性が、ここ数日の中で最も高いと・・・・Kasayanは心配しています(取り越し苦労ならよいのですが)。
2011年03月23日
東日本の風向(3月24日予想)
野菜の出荷停止など、農業関係では福島の原発事故の影響が「直ちに」発生しています。
そして、いよいよ東京の水道にも影響が・・・・
東北の福島にとどまらず、北関東の県はのきなみ影響を受けていますが、お隣の長野県や新潟県には影響は出ていません。
この季節、北西の風が優位であるということ。
そして、北東の風によって福島から群馬県方面に流れ込む空気も、志賀高原や妙義山などの山々に遮られ、長野県方面に流れ込みにくいという傾向があるからだと思います。
それでも心配になるのは当然。
繰り返しになりますが、放射線量の発表だけではなく、テレビの天気予報でも、空気の流れについて、もう少し詳しく解説しても良いのではないでしょうか?
ということで、明日の東日本の風の様子と気圧配置。



細かいことは、図中に書き込んでおきました。
ちなみに気象庁発表の明日の風向きは、関東全般に、「北の風 日中 南(東)の風」の傾向。
冬型もどき?の気圧配置がゆるみ、風が弱めなので、日中気温が上昇するタイミングで南の海風が入る可能性があります。
ひとことでいえば、風向がかわり易いということです。
2011年03月22日
東日本の風向(23日予想・週間予想)
北関東では野菜の汚染が現実的になってきました。
「直ちに健康に影響はない」といわれていますが、農家の方には「直ちに影響がある」ことです。
心配しても避けることは困難でしょうけれど、誰もが心配するのは当然です。
テレビの天気予報番組でも、もうちょっと詳しい図で解説することが望まれると思うのですが・・・。
ということで、明日23日の東日本の風の様子と天気図、そして、むこう1週間の風の予想(GSMという計算値も考慮した結果ですが・・・)を掲載しておきます。
向こう1週間、基本的に冬型ではありますが、北西の風ばかりではなく風向が定まりにくい傾向が見てとれます。
掲載の図はあてにしないで、できる限り直近の予報でチェックしてください。



