2009年12月30日
大雪情報を原本で?(12月30日)
長野地方気象台から、「大雪に関する長野県気象情報 第2号」が発表されました。
とりあえずの注意喚起だった今朝5時の第1号とは異なり、キチンと予想降雪量が記載されています。
予想降雪量だけ添付しておきますが、詳しい内容などは気象庁HPにある原本(クリック)で確認してください。
長野県ローカルのニュースでも取り上げられるはずですが、この原本を要約しただけですし、原本も平易なコトバで書かれていますから原本を読むのが一番だと思います。
[予想降雪量]
31日18時までの24時間に、いずれも多い所で、
北部 中野飯山地域 :50センチ
大北地域山沿い :40センチ
平 地 :30センチ
長野地域山沿い :40センチ
平 地 :20センチ
中部 乗鞍上高地地域 :20センチ
松本地域の聖高原周辺と
上田地域の菅平周辺:20センチ
松本地域と上田地域 :10センチ
諏訪地域と佐久地域 : 5センチ
南部 木曽地域 :20センチ
その他の地域 :10センチ
の見込みです。
1月1日にかけて、さらに降雪量が多くなるでしょう。
また、31日から1月1日にかけて、山岳部では風雪がさらに強まり、大荒れの天気となるでしょう。
ということで、Kasayanとしてはテレビやネットのニュースと同じことを書いても意味がないので、長野地方気象台が大雪情報を作成するにあたって見たであろう短期予報解説資料という本庁発表の天気予報を作成するための指針に専門天気図をつけてて、大晦日から元旦を中心にまとめておくことにしました(自分の備忘録もかねてます)。
普段はかなり専門的な書き方がされているのですが、今日午後に発表された資料の内容はめずらしく平易でしたから、そのまま県内に関係ある「太字の部分だけ」を読みながら図と照らせば、大雪情報をより詳しく理解できると思います。
なお、今夜から明日にかけての雪の降り方は、今朝の記事の内容そのままでOKだと思いますので、ここまで詳しく知らなくてもいいよ・・・という方は、そちらを見てください。
****以下、短期予報解説資料の関係部分抜粋、添付****
(計算値の初期時間は30日09時。世界標準時FTの日本時間換算は+9時間。)
短期予報解説資料1 2009年12月30日15時40分発表 気象庁 予報部
2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
①1 項①の低気圧は今後、急速に発達しFT18から50KT[SW]級となり、FT24 に北海道付近に達した後、FT48 にかけてほとんど停滞する見込み。
31日から1 月1 日にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となり、太平洋側を含めて北日本~西日本にかけて海上を中心に風が非常に強く吹き、北日本の日本海側から山陰にかけて大しけ(6~7m)と
なる見込み。
暴風や高波に警戒。西日本・東日本の太平洋側、沖縄、奄美でも強風や高波に注意。

③寒冷前線通過後は、西日本から寒気が流入し、明日は850hPa で-12℃線が西日本の太平洋側まで南下する。
西日本太平洋側の山地や東海地方の平野部でも雪雲が流れ込み、積雪となる所がある。

また、上・中層の寒気先端部に対応するシアーラインがFT24 頃にかけて日本海を南下し、その後日本海収束帯となってFT24~36 にかけ北陸付近に停滞する。
明日は日本海側の地方で大雪となり、特に北陸付近の日本海収束帯近傍では降雪量が多くなり警報級となるおそれがある。大雪による交通障害に警戒し、新雪による表層なだれ、電線などへの着雪に注意。


4.防災関連事項[量的予報と根拠]
①大雨・大雪ポテンシャル(18 時からの24 時間:地点最大)、北陸70、東北・関東甲信(長野)50、
北海道・東海(岐阜)・中国(山陰)40、近畿北部30、九州北部(山口)20、四国10 センチ。②波:波浪
モデルが基本だが、低気圧による風の強まりに合わせ波の立ち上がりを早める。明日までの最大は、
北日本日本海側~北陸で6~7m、西日本の日本海側6m。
5.全般気象情報発表の有無「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」を17 時発表予定。
どうでした?・・分かりにくかったらごめんなさい。
ただ、分かりにくかった方も、大雪情報の原本は目を通しておいてくださいね。
Posted by kasayan at 18:13│Comments(0)
│短期予報解説資料