2011年08月12日
盆の天気、猛暑いつまで?、今日の雷雨(8月12日)
1、盆の天気と熱帯低気圧の動向
南海上の熱帯低気圧の動向・・・気になっておられる方も多いと思うので、盆の天気をチェックしつつ今日も掲載することにしました。

夕立が発生し始める午後3時の天気図(気圧・1時間降水量)を並べてあります。
太平洋高気圧・・・・今日(12日)はいったん弱まる傾向を見せますが、14日にかけて再び西日本中心に勢力を盛り返し、15日には勢力をやや弱めるという小さくコマメな動き。
このため、太平洋高気圧の動向によって、高気圧縁辺を流れる暖かく湿った空気の流れ込み方が変化して、雷雨の発生しやすい場所も変化することになりそうです。
もっとも、当初懸念していた雨マークがつくほどの不安定な天気にはならないで済みそう(ここ数日掲載してきた同じ計算値参照)。
盆休みのレジャーに幸い・・・と思われるかもしれませんけど、当初平年並の気温で推移しそうだった気温は、東日本でやや上昇気味に変化していますから、電力需要ひっ迫の折、喜んでばかりはいられませんね。

あと・・・南海上の熱帯低気圧、GSMという上の天気図で見る限り、急激な発達はなく、今日から明日をピークにむしろ衰退傾向。
海面水温が27℃前後なので、台風になるかならないかは微妙なところですが、台風にならなくとも太平洋岸ではうねりの高まりには目配りをしておきたいところです。
2、今日の雷雨
原則的に晴れ+猛暑なので、タイトルが「今日の雷雨」になっちゃいました。

この季節、猛暑と雷雨が関心事になると、一般的な天気予報解説のポイントは暖湿流の流れ込み方しかありません。
テレビの天気予報でも、毎日同じような解説が続いているんじゃないかと思いますから・・・暖湿気の流れを多少はリアルに表現してみました。
熱帯低気圧の流れもまきこんで、気圧配置に従って流れていることがイメージできるんじゃないかと思います。
今日は西日本中心・・・山陰方面から暖湿気が流れ込みます。

上の暖湿気の流れを詳しくチェックしただけですけど、関東甲信地方の暖湿気の流れ方が非常に複雑。
北陸から北には比較的乾燥した空気があって、関東甲信地方は暖湿気と乾燥空気が混ざり合う場所になっています。
このため、日中の昇温によって内陸に発生する熱低気圧や南海上の熱帯低気圧の位置次第で、空気の流れが変化して、雷雨の発生場所やタイミング、発達の程度も変化してくるかも?(暗に予想が難しい・・・アヤシイと言っているだけだったりして・・・)。
それでは、いつものように・・・風と雨の関係・・・・


暖湿気が流れ込みやすい西日本中心の雷雨。
関東甲信越の風の流れは、上空・地上付近ともに昨日と似ています。
また、雷雨の発生しやすい場所も、奥多摩・秩父方面で、雷雲が東の平野部へと流れやすいということも同様です。
ただ、 暖湿気の流れ込みは少なくなっていますから、全般に雷雨の発生が少なかった昨日よりさらに雷雨の発生が少なくなりそう・・・ですが・・・・
暖湿気の流れ込み・・・本当に少ないと考えてイイのかな?
昨日に引き続き、Kasayanはこの状況がイマイチよくわからないので、昨日同様占い程度に見てください。
一応、MSMという計算値の降水アニメを作っておきました。
計算値の解像度は雷雨を予想するには大きすぎますから、表示されない雷雨もあると考えて参考にしてください。(今日のブログ・・・歯切れが悪すぎでごめんなさい)

気象庁レーダー(基本ツール): http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
河川情報センター(広域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/
Xバンドレーダー(地域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/xbandradar/
東京アメッシュ(地域限定詳細チェック用): http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
3、昨日(11日)の雷雨
今日も時間がなくなってしまったので、とりあえず図だけ掲載。
何時になるかわかりませんけど、時間がとれたら昨日同様、簡単な考察でも追記したいと思います。






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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)