2011年08月11日
盆の天気、さらに猛暑、今日の雷雨は?(8月11日)
夜中に暑さで目が覚めて・・・・今朝はちょっと寝坊。
更新時間が遅くなったので、文章は短め・・・その変わり図は盛りだくさん。
興味のある図の書き込み中心に読んでみてください。
1、盆の天気(週間天気図)、熱帯低気圧(台風11号のタマゴ?)の動向

15日まで、前線帯が停滞したり湿った空気が流れ込みやすかったりと、不安定な天気が続きそう。
右下には夕立の様子(夕立の有無程度に思ってください)がわかるように、21時の図も掲載しておきました。
繰り返しになりますが、これはGSMというシミュレーションの生データですから、11時に発表される最新の週間予報の天気マークや降水確率を解釈し、頭上の空模様をイメージするための道具に使うのが吉です。
ところで南海上の熱帯低気圧・・・・気象庁としては海面水温の高さ、停滞の長さなどから、台風11号に成長する可能性も示唆しています。
規模が小さいので、台風(風速17.2m/s以上)への発達は微妙なところですが、盆休みの海のレジャーに注意喚起が必要なことも考えれば妥当な判断だと思います。
2、今日の猛暑と雷雨
猛暑が昨日よりすごい!!!熱中症注意!!とニュースで連呼していると思います。
今日の雷雨は猛暑の原因とも関係しているので、その辺を中心に・・・・・

ポイントは暖湿流(赤矢印)の流れ込む方向。
山陰方面から緩やかな角度で流れ込み、長野県付近の高い山々を越えて関東に流れ込むわけですが、風下の関東では下降気流になってフェーン現象が発生します。
ただでさえ強い日射で猛暑なのにフェーンが加われば猛暑も強烈ですね。
ということで、今日の暖湿流の流れを詳しくチェック・・・

フェーンが発生すれば関東は乾燥した下降気流の場になりますから、雷雲の発達も抑えられる傾向。
今日の雷雲の発生は西風の湿り気がそぎ落とされる中部山岳地帯中心ということになります。
ただ、雷雲の「発生」が中部山岳ということ。
発生した雷雲は西風にのって平野部へと移動する可能性があります。
雷雲が弱まりながら関東方面に流れ込み、そこそこのお湿りになればイイんですけれど・・・・・
とりあえず、西風が吹きやすい状況や上空の寒気の様子などをチェックしておきました。

4枚の図はそれぞれ猛暑や雷雲の発生・発達に関係している事柄ですけど、ちょっと専門的なので、書き込みを読んでいただいて「ふーん」程度でも、普通の天気予報プラスアルファにはなると思います。
さて、今日の雨の様子を具体的に・・・・


ここ数日と地上付近の風の流れが異なっています・・・特に長野県内。
この流れが長野県内の雷雲の発生・発達にどう影響するのか?・・・Kasayanにはイマイチわかりません。
今日はこの状況を勉強すべき状況なので、予想は占い程度だと思って見てくださいね。
もっとも関東地方のゲリラ(的)雷雨の発生は少ないこと、そして、夜になって秩父や丹沢方面の雷雲が流れ込みやすいという点はかなり可能性が高いと思います。
16時追記:
日中は平野部への流れ込みが少なめ(雷雲が弱まるため)かと思いましたが、秩父・奥多摩方面で発達した雷雲は、日中でも衰弱せずに平野部(都心まで)へと流れ込みました(ガストフロントを発生させつつ連鎖的に西へと移動した可能性もあると思います)。また、ガストフロントが、千葉・茨城方面の不活性な南北方向の収束帯を活性化させてしまうおそれもあります。日没以降、山岳の雷雲が発達するとともに、平野部の流れ込みがより活発化するおそれがあるかもしれません。

3、昨日(10日)の雷雨のおさらい
昨日の雷雨の様子を、眠れぬ夜中にモソモソとまとめておきました。
考察などを書いている時間がないので、図だけ掲載しておきますが、昼頃に時間があれば、追記をしたいと思います。








16時追記:
昨日(10日)、関東平野南部でゲリラ雷雨発生が無かったのは、気温上昇が極めて強く、北関東にも低圧部が発生し、強い海風が北関東まで順当に吹きあがったこと。そして、上空の太平洋高気圧のコアを回るように吹く風(上空1500m以上)が南西風となって山梨、静岡方面からフェーンとなって吹き下りる傾向にあり、対流雲の発達が抑制される傾向にあったこと、などと考えました。
気象庁レーダー(基本ツール): http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
河川情報センター(広域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/
Xバンドレーダー(地域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/xbandradar/
東京アメッシュ(地域限定詳細チェック用): http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)