2011年08月07日
台風9号黄海へ、猛暑とゲリラ雷雨は?(8月7日)
台風9号の一番外側の雲が西日本にかかっていますが、台風の直接の影響は高波だけで済みそう・・・・

そうなると、気になることは猛暑とゲリラ雷雨。
まずは猛暑の予想から・・・

猛暑の原因・・・むこう一週間の太平洋高気圧の勢力ですが、11日(木)あたりまで西日本中心に北へ勢力を拡大。
少なくとも今週いっぱい・・・金曜日あたりまで猛暑が続き、その後やや収まるといったところでしょうか。
次はゲリラ雷雨・・・まずは今日の予想図から。

天気図がシンプル過ぎるので、気圧配置の変化や注意項目が書かれている短期予報解説資料というプロ用の資料から図を抜粋しておきました(Kasayan加筆)。
昨日に引き続き、ポイントは雷雨の原因になる暖湿気(雨の原料)が、どこにどの程度流れ込むのかということ。
九州は、台風9号に吹き込む暖湿流の影響。
東日本は、日本海と大平洋の暖湿気が、海風や熱気で発生した局地的な低気圧に吹き込む風に乗って流れ込む影響が問題になります。
ということで・・・まずは暖湿気の様子を概観。

昨日に引き続き日本海、大平洋ともに暖湿気が流れ込んでいるのがわかります。
この暖湿気が集まったり、ぶつかったり、山岳などで強制的に上昇させられるとそこに雷雲が発生。


そんな場所にざっくりと線を引いてみました。
もっとも、昨日の記事に書いたように、シミュレーションプログラムの解像度が雷雨を予想するには大きすぎること、風が弱く海風の影響が予測しきれないこと・・・などの理由から、計算されていない雷雨の予想が特に困難な状態。
ちなみに、昨日(6日)も、関東南部でゲリラ(的)雷雨が発生しました。


長野県や北関東の山岳地帯の雷雨はお約束のようなものなので、ある程度予想はできるのですが、赤丸で囲んだ風の弱い平野部での雷雨の発生についてはほぼお手上げの状態。
アメダスの風向風速データなどを使って後から分析してみると、様々な方向からの海風が収束する場所で雷雨が発生したことがわかるのですが、事前にどこで収束が起こるのか?を予想することは難しいのです。
とりあえず、東日本では昨日とほぼ同じ風の流れが予想されるので、昨日と同様の場所で雷雨が発生すると考え、レーダー画像などを携帯でチェックしつつ対応するのが無難だと思います。
(明日は微妙に暖湿気の流れ込みが強まりそうですが・・・今日は昨日より少し活発かな?)
気象庁レーダー(基本ツール): http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
河川情報センター(広域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/
Xバンドレーダー(地域詳細チェック用): http://www.river.go.jp/xbandradar/
東京アメッシュ(地域限定詳細チェック用): http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
ということで・・・十分に降水が計算されていないということを意識しつつ午後からの雨の様子をチェックしてください。

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可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)