2010年09月29日

秋晴れ!でも西から早くも下り坂(9月29日)



  故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
 今日の天気予報はあたるんでしょうか?


 


 この図・・・TSAS1といって、ひまわりの雲画像を解析して、雲の高さや、どんな種類の雲かを表示した図

 衛星画像をただ見ただけでは、なかなか雨を降らせる雲なのか、雨とは関係ない上空の高い雲なのか・・・判別するのは難しいものです。
 少し勉強しないと、雲がかかっていないエリア・・・つまり晴れのエリアだけをピックアップするようになってしまうようですが、この図を使えば、多少判別ができるようになるかもしれません。

 ネット上に公開されている図なので・・・今日の晴天・・・のんびりした昼休みにでも検索して探してみて下さい
 「TSAS1」で検索すれば・・・・・・




  おなじみ天気マークの天気予報使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?


 ホントに久々だと思います・・・全国的に「日中は晴れ模様」
 あくまで天気だけのことで、北日本では強い西風が吹いていますけど・・・・・

 ただ、「日中は」と書かなければならないのが残念なところ。
 西日本~東日本の天気マークのほとんどは「のち くもり」
 「のち」のタイミングはそれぞれ異なりますけど、西日本では「午後 くもり」と予想されています。

 その理由は?・・・天気図でチェックですね。




  地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。


 東日本・・・太陽マークが目立ちますけど、よく見ると北陸は雲マークが左側の曇りベースで、それ以外は、太陽マークが左側の晴れベース
 そして、太平洋に近いエリアほど「のち くもり」マークになっています。

 雨は降らずに太陽が出るんだから・・・くもりの程度なんかどうでもいいじゃん・・・という方はこれ以上読まなくてもイイですけど、曇りの様子・・・に興味のある方は続けてお読みください




  予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 今夜9時の予想天気図でアニメを作っていますけど、南西高北東低という気圧配置。
 今朝3時の実況天気図では、カタチだけは西高東低の冬型の気圧配置になっています。
 西高東低の気圧配置といえば、北西~西の強い季節風を思い出しますが、それと同じ理由で北日本では西風が強くなっているわけです。

 もっとも低気圧の北上とともに風は弱まる傾向ですけど、冬場の日本海側と同じどんよりとした雲・・・・これが日本海側を午前中曇りベースにします。
 そして、・・・冬型の気圧配置の場合、太平洋側の天気の特徴は・・・基本的に天気に晴れベースですね。

 ただ、秋の冬型は寿命が短く、早くも西から気圧の谷接近
 夜には九州から雨が降り出すという短期政権の秋晴れになりそうです。




  難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
style='border-collapse:collapse;mso-yfti-tbllook:1184;mso-padding-alt:0mm 0mm 0mm 0mm'>
 周期的な天気変化の理由


 地上の天気変化の設計図・・・上空の天気図を見ると・・・
 北海道から九州までのわずかな範囲に、上空の気圧の谷~上空の気圧の尾根~上空の気圧の谷が3つも登場しています。
 それぞれ低気圧や高気圧に対応しますから天気はコロコロ変化

 上空の谷や尾根を作るのは、上空を流れる強い風・・・いわゆる偏西風の南北の波動ですけど、日本付近を小刻みに揺れながら流れています。
 これが秋です。


style='border-collapse:collapse;mso-yfti-tbllook:1184;mso-padding-alt:0mm 0mm 0mm 0mm'>
 冬型?の弱まり・・・北日本の強風のゆくえ
 とりあえず、今日災害に関係するのは北日本の強風
 一応チェックしておきます。



 北陸の風は次第に弱まりますけど、北海道・・・特に西岸の風は夜まで強い模様
 北海道では厳しい冬が近いことを感じさせる強風になっているかもしれません。


style='border-collapse:collapse;mso-yfti-tbllook:1184;mso-padding-alt:0mm 0mm 0mm 0mm'>
 曇りの様子を考える
 さて、今日は晴れベースですから、雨は降らないね・・・終わり・・・に、しようかと思ったんですけど、それでは芸がないので、くもりの様子を簡単にチェックしときます。
 洗濯物はいつ干すのがイイ?



 午前中には西日本でくもりに・・・と書きましたが、雨を降らせない上空の雲は朝のうちから東日本まで触手を伸ばしています。
 日本付近の高気圧と大陸沿岸の高気圧の間・・・気圧の谷には湿った空気が流れ込んで雲ができやすいんですね。
 これがかかっても、次第に空が白っぽくなりますけど、すぐにくもりというイメージにはなりません



 次は中層の雲・・・これがかかってくるとかなりくもりのイメージが強くなります。
 前線に近い南岸ほどこの雲がかかりやすいですよね。
 上層の雲とこの雲が重なれば、かなりくもりというイメージが強くなります。

 全国の天気マークの「のち くもり」マークとピッタリ一致していると思いますから、見比べてみてください。


style='border-collapse:collapse;mso-yfti-tbllook:1184;mso-padding-alt:0mm 0mm 0mm 0mm'>
 雨の様子を考える
 で・・・一応、今日の雨



 夜、九州に雨マークがついていましたけど、今日の間は、広範囲に強い雨が降るというものではなさそうですね。
 それ以外は・・・雨の心配はなし




  天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
 今日の長野県の予報・・・くもりの様子を云々するほど神経質じゃありませんから当たりということでイイでしょう。




 コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)