2010年09月18日

台風11号進路予想と連休の天気、月末は低温?(9月18日)



  故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。
 今日の天気予報はあたるんでしょうか?


 昨日のYahooニュースに、こんな記事がありました。



 どの程度気温が下がるのか?
 長野ではこれからリンゴやぶどうの最盛期ですから、かなり気になるところです。

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 シベリアから寒気南下!


 25日(土)には、北日本方面の上空1500m付近に、シベリアから6℃の寒気が流れ込みます。
 今日の同じ高さの気温は15℃前後が予想されていますから、8℃~10℃も下がる予想

 ということは、今日の最高気温25℃を越えるところが多くなりますが・・・来週の週末以降は最高気温が20℃を下回る可能性も十分にあるわけです。
 「農作物の管理に注意」という警戒情報も、かなりリアリティーをもって感じられますよね。

 昨日、ニュースに書かれている一か月予報と異常天候早期警戒情報についてまとめてみましたので、興味のある方はご覧ください。
 一か月予報(台風の傾向等): http://kasayan.naganoblog.jp/e562170.html

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 北海道の初雪は?
 ところで、北海道ではクイズにもなるという大雪山の初雪・・・質問メールいただいちゃったんです。
 北海道の方は、この季節、もう初雪を気にしているんですね。
 先週の段階では今週末が有力でしたが、イマイチ・・・・・



 北海道上空5700m付近には-20℃の寒気が入り、上空1500m付近2℃前後
 24日~25日は、高い山で何かが降れば雪になる可能性は十分にありそうです。



  おなじみ天気マークの天気予報使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも?


 東北北部と道南が下り坂エリア。
 この場所に秋雨前線があるとすると、その南側の晴天エリアは晩夏の様相
 西日本を中心に残暑モードです。

 明日以降、下り坂エリアの秋雨前線がどのように影響するか?が問題になりそうですね。



  地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。


 東日本は晩夏の晴れエリア。
 長野県内も30℃に手が届きそうな気温が予想されています。

 もっとも、北風優勢の中北部では比較的乾燥しているので、木陰は過ごしやすいと思いますが、南風が入り始める南部では、ちょっとムシムシするかもしれません。

 いずれにせよ、連休初日の東日本は行楽日和といってよさそうですね。



  予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。


 台風11号の北東側に高気圧がありますから、台風は北上できずに西へ進むだけ。
 あとは、書き込みどおりですが、上空の寒気も北上していますから、強い日差しと相まって、西日本の残暑は厳しくなりそうです。



  難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。
 沖縄は台風モードですから、一応台風の進路についてチェックしたあと、連休初日の今日の天気、そして明日・明後日の雨の様子についてチェックしていくことにしましょう。

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 台風11号はなぜ西へ?
 台風が高気圧に阻まれて北上できないのはわかりますが、なぜ西へ進むんでしょう?



 西日本に進んでくる移動性高気圧の上空・・・・台風を流す指向流も時計回りの高気圧性の循環。
 この流れの南側は東風ですから、台風は西へ進むことになるわけです。
 沖縄や先島諸島では影響重大ですけど、本土には直接の影響はなさそうですね。
  米軍台風予想進路図: https://www.fnmoc.navy.mil/tcweb/cgi-bin/tc_home.cgi
  気象庁5日間進路予想: http://www.jma.go.jp/jp/typh/10115.html

15時追記
 アメダスの風向を使って、台風の中心を推定する方法・・。
 台風の中心を推定する方法として、バイスパロットの法則が知られています。風を背に受けて左手を30°前に突き出すと台風の中心の位置・・・なんて言いますけど、強風を背に受けられないところでも、アメダスの風向の矢印の指す方向を12時と考えて、10時の方向に線を引くと台風の中心が推定できます。




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 今日(18日)の天気傾向は?
 今日は雨の心配があまりないので、ざっくりと、雲と雨そして地上付近の空気の流れでチェックしておきます。



 紫色の下層雲(地上付近の雲)は前線付近の北日本だけ。
 ただ、関東付近北東の風が吹いていて、三陸沖の湿った空気の影響で低い雲が発生しやすい状態
 とりあえず海上中心ですが、今夜関東に接近・・・夜はちょっとだけぐずつく可能性も?

 そこで、東日本・・・今夜9時の雨と下層雲の様子を掲載しておきます。大したことじゃないですけどね。




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 残暑!!!


 ここ数日の涼しさをもたらしていた上空の寒気・・・特に-9℃の寒気は北海道付近まで北上
 平年気温の目安になっていた-6℃の寒気も東北北部へ。
 西日本や東日本では平年を上回る残暑が復活です。

 ムシムシの程度について、雨の原料の様子(青色)でまとめておきました。
 東海より西の太平洋側ではちょっとムシムシするかも?・・・真夏のムシムシよりはずっと楽でしょうけど。




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 19日・20日の天気は大丈夫?
 今夜は北日本中心に下り坂。
 明日以降、雨はどうなるんでしょうか?



 明日(19日)は北陸も下り坂へ。
 明後日(20日)もイマイチ回復が遅いようです。
 また、九州方面には台風の一番外側の雲がかかってきますから、明日の予報は一応チェック要
 それ以外は・・・残暑モードの晴天というところでしょう。

21時10分追記
 今夜の計算値でも、明日以降の連休は上のように推移しそうです。
 20時現在、東京福生や神奈川相模原方面で局地的な雨。計算値が冴えています。



  天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。
 今日の長野県の天気予報・・・この状況で天気予報の当たりはずれを云々するのは重箱のスミを突き破る?ようなものですから・・・そんなヤボなことはやめにします



 コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)