2011年10月17日
北海道で初雪も?冬型の天気分布へ(10月17日)

薄っすらと霞んで見える菅平。
一番高い緩やかな斜面の山が根子岳(2207m)で、裾野に広がるのが菅平高原。
そこにあるのが菅平アメダス(1253 m )。

今朝5時までは北海道を抜いて日本で一番寒い場所でしたが、同じ長野県の野辺山に一位の座を明け渡し、日本で二番目に寒い場所になりました。
とはいっても、氷点下というわけではありません。

実況3点セットを見ると、スパッと晴れているというわけではありません。
放射冷却がそれほど強くなかったので、1~2℃というところ。
ただ、北日本の気圧配置は西高東低・・・冬型のフォーメーション。
日本海にも前線のような雲の帯があって沿岸では雨も。
日本海の前線のような雨雲が抜けたら・・・寒気が南下してくるんじゃないの?

昨夜21時の上空の寒気の様子を見ると、大陸の日本海沿岸では、平地でも平気で雪を降らせるような寒気が南下。
日本海の前線のような雨雲は上空のジェット気流と対応していて、寒気の先端の雲だったようです。
今日の天気・・・この寒気に注目してチェックしておくことにしましょう。

予報官が予報を作成するにあたって着目したのが、北日本冬型による荒れ模様と、秋雨前線の沖縄への影響。
着目されなかったそれ以外の多くの地域は・・・・無難な秋晴れが期待できるかも?
さて、北日本は、「寒気トラフ」が荒れ模様の天気を作ると予報官は言っていますが、「寒気トラフ」は寒気を伴った上空の気圧の谷のこと。
寒気が大気を不安定にして、トラフが低気圧発達の渦パワーを供給するので地上は荒れ模様、。
まずは、トラフ(上空の気圧の谷)の様子から。

今夜から北日本に渦パワーをもった上空の気圧の谷接近。
稚内付近を通過する+329の渦パワーが通過する今夜は荒れ模様のピークかも?
そして、寒気。
まずは、上の実況天気図と同じ上空5700m付近の寒気から。

平地の雪の目安・・・-30℃が北海道のすぐ西まで。
次は、上空1500m付近の寒気。

今夜9時の段階で、0℃ラインは北海道を覆っていますから、ちょっと高い山では早めに雪に変化。
平地でも雪になる-6℃ラインが北海道のすぐ西まで来ているので、この寒気が北海道にかかると、「雨は夜更け過ぎに雪へと変わる・・・♪」ということになるんでしょうね。
初冠雪の便りはすでに届いていますけど、平地での初雪の便りが届くことでしょう
北日本の話しはこのくらいにして、沖縄方面も一応・・・・

沖縄も秋モードなんですね・・・・以上・・・・
以上のチェックを踏まえていつものMSMシミュレーション。

イメージができたところで・・・・予報官の模範解答は?

最寄りの地域の天気の模範解答は、府県天気予報でチェックしてください。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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