2011年10月16日
西から回復、北日本は強風・不安定(10月16日)
Kasayanの住む長野市・・・強い雨音で目を覚ましてしまいました。

今朝、07時前のレーダー画像。
前線の雨雲は北日本にシフトして西から回復傾向。
天気図を見ているうちに、長野市も青空が顔を出し始めました。
前線の通過が3時間遅くなっていたら・・・イヤーな雨の朝になっていたはずですから、前線通過のタイミング次第で、体感的な天気はずいぶん変わるもんですよね・・・・・
週間予報はハズレやすいなんて言われますけど、一週間先の前線通過が3時間以上ズレるのは当たり前です。
体感的な天気で、週間予報はずいぶん濡れ衣を着せられてるんじゃないかな?なんて考えていました。
さて、回復傾向に見える空模様ですが・・・・・・ホントに大丈夫?

今夜の予想天気図を見る限り、西日本から高気圧に覆われて天気回復がうかがえますが・・・・
北海道の北では低気圧が猛烈に発達して、北日本付近の等圧線が混雑・・・かなりの強風が予想されます。
また、高層天気図で北日本上空を見ると、寒気を伴った上空の気圧の谷が接近中。
大気不安定による雨も予想されますから、北日本は回復とはいえないようです。
その高層天気図ですが・・・・

そもそも、等高度線(等圧線と同じです)がU字にカーブしている部分全体が上空の気圧の谷ですが、さらに細かく見ると、小さな気圧の谷(赤の点線)がチョコマカと北日本を通過します。
小さな気圧の谷が通過するタイミングで、偏西風上の反時計回りの空気の渦(赤塗りの数字)が北日本を通過。
渦が通過する度に、地上付近では雨雲が活発になって、不安定な天気が続いてしまいそうです。
そして、上空の気圧の谷が運んでくる寒気。

今夜から明日にかけて-20℃以下の寒気が北海道へ。
すぐ北側には-30℃以下の寒気の中心(平地で雪の目安)までやってきますから、大気が不安定になってますます雨雲活発化。
強風まで予想されていますから、北海道はちょっとした荒れ模様の天気ということになりそうです。
ちなみに、この寒気で季節は一歩前進。

明日、北海道では平年を5℃以上も下回る寒さに。
東日本・西日本も平年を下回ります。
20日前後には、再び平年を上回りますから、すぐに季節は戻ってしまいますけど、気温が大きく変化しながら冬へと向かって行きます。
さて、北日本はこれくらいにして、あとの地域は回復傾向ですから、いつものMSMシミュレーションで、今日の空模様をチェックして終わりにしましょう。

このアニメでザックリと空模様の変化を確認しておいて・・・・府県天気予報で最寄りの地域の予報官の見解をお聞きする?というのが、この図のオススメの使い方です。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
オマケ・・・・前線の様子をまとめてみようかと思ってCGを作ってみたんですけど・・・いらねーな・・・と思ってカットしました。
もったいないので、掲載だけ・・・・
なんか、今日のブログはさえない感じ・・・・・


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