2011年10月15日

雨の週末回復ゆっくり、北日本は冬型へ(10月15日)


 行楽の秋ですが、先の3連休が秋晴れに恵まれたツケが今週末に回ってきたような・・・・・




 昨日夕方から今朝未明にかけての雨の様子・・・気象庁がレーダーとアメダスを合成して解析雨量として表示しているモノをアニメにしました。

 大雨のエリアが東へシフトしていることがわかりますが、かといって西日本がスカッと回復に向かっている気配は見られません。
 明日には回復へ・・・といきますかどうか?まずは実況天気図⇒予想天気図のアニメを作っておきました。




 この週末、日本付近は大陸の高気圧と太平洋の高気圧にはさまれて、気圧の谷になっています。
 このため、谷底の日本には、北から寒気が、南からは暖湿気が流れ込んできて、行き場の無くなった水蒸気が雨になって落ちてくる・・・・・という感じ。

 明日、高気圧が張り出してくる西日本では青空が顔を出すまでに回復することが考えられますけど、それ以外の地域は太陽は見えても雲が多めに推移しそうな気圧配置です。

 では、この週末・・・・具体的にどのような天気変化になるのか?
 昨日の記事で詳しく書きましたが、地上の低気圧や前線にパワーを与えて天気を悪くするモト・・・上空5700m付近の気圧の谷と、偏西風の蛇行部分にできる低気圧性の渦の様子を、1時間降水量の図と併せてアニメにしました。

 ちなみに、薄っすらと紫に見えるのは上空5700m付近の寒気




 昨日からの雨の変化を見る限り回復の気配が見えた西日本ですが、今夜には朝鮮半島付近に深い気圧の谷が接近。
 北九州付近をかすめる程度で日本海へと進むので、大崩れにはなりませんけど、午後から再びぐずつき気味

 そして、この気圧の谷・・・次第に浅くなりながら、明日日中、北日本を通過
 今日雨を降らせている前線や低気圧は東海上へ抜けますが、北日本では再び一時的な雨が降りそうです。

 ちょっと複雑な天気変化の週末になりそうですが、この雨でまた季節が一歩前進の気配
 明日、北海道方面にやってくる寒気は-20℃ですから、この秋一番というほどではありませんけど(明後日は一番?)、大陸上空には-35℃の寒気が顔を出しています。
 日本上空にやってくると大雪をもたらすだけの寒気ですから、間近に真冬が顔を出し始めたということです。

 それでは、今日の空模様・・・・もっと詳しくチェックしておきましょう。
 下層雲を紫で表示していますから、雨が止んだ地域でも雲がとれにくいということをイメージしていただければ・・・・




 北海道付近の海上に黒く計算されているのは、海上の霧。
 全体を見ると、まさにあいにくの土曜日・・・・という感じですね。

 で・・・いつもはここで終わりにするんですけど・・・・ここまでの計算値をご覧になっていれば、頭の中には未来の空模様がイメージできているはずです。
 そこで・・・・答え合わせじゃないですけど・・・予報官はどのように予報を作ったか?見てみましょう。







 ブログを読んでいただいて、天気マークの予報の見え方がちょっと変わったのなら・・・思考過程がお天気キャスターに近づいたということだと思います。
 さらに最寄りの気象台の予報官がどう考えた?・・・府県天気予報を読んでみてください。

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm

 
 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

(当ブログはリンクフリーです)

   


Posted by kasayan at 08:00Comments(0)雑記