2011年10月21日

西日本から下り坂、大雨警戒の週末へ(10月21日)


 昨日の記事で週末・・ひょっとしたら防災モードなんて書いていたら、本当に「大雨情報」が発表されてしまいました。




(詳しい降水量など本文は・・・http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/


 実況3点セットの情報で今朝の空模様を見ると・・・・




 九州方面に活発な雨雲・・・特に宮崎付近にまとまった雨・・・そして警報も。
 実況天気図を見ると、九州付近の等圧線が高気圧側に凸になっていますから、九州付近が弱い気圧の谷になっていることがわかります。

 日本を覆う高気圧から吹き出す風が、弱い気圧の谷(低圧部)になっている九州方面に吹き込んで雨を降らせているようですが・・・・

 今日の天気・・・この雨がこれからどう変化するのか?「大雨情報」では、今朝雨が降っていない東海地方まで警戒が呼びかけられています







 今夜の予想天気図は、九州の西に低気圧が描かれているだけですから、天気図をどう見てよいのか、すぐに判断できません。
 こんなときには、天気図で悩んでいないでサッサと短期予報解説資料(プロ用の資料)を見てしまうのがオススメ(予報士試験を受けるわけじゃないんですから)。
 そして、わからないことは読みとばして、斜め読みすればOK(予報を作るわけじゃないんですから)。

 短期予報解説資料(PDF): 
   http://img.n-kishou.co.jp/image4/lfax/tkaisetu_201110210340.pdf

 必要なことは書き込みしておきましたが、ポイントはシアーライン(風が集まって上昇気流が出来るところ)と暖湿気
 そして、低気圧の動きが非常に遅いこと・・・・台風12号の動きが遅くて紀伊半島では大雨になってしまいましたが、動きの遅い低気圧も要注意です。

 まずは、シアーラインの様子を見ながら、雨の様子をチェックしてしまいましょう。




 短期予報解説資料に書かれていたシアーライン以外にも、いくつかシアーラインがあります。
 シアーラインの部分で冷涼乾燥空気と、温暖湿潤空気が複雑にぶつかりあって雨雲発達

 二つの空気の様子を見ると・・・・




 九州の西には冷涼乾燥空気が南下していて、九州の西側のシアーラインは寒暖の空気のシアーライン。
 一方四国から南に延びるシアーラインは、暖湿気が異なる方向からぶつかるシアーライン。
 さらに、東日本南岸は、暖湿気と冷涼乾燥空気がぶつかるシアーライン。

 ・・・・空気が集まると上昇気流が出来て雨雲発生というわけですが、空気の種類が異なると雨雲の発生の様子も異なりますから、今日はシアーラインのオンパレードです(南岸は前線にしてもイイかも?)。

 今日の空模様・・・だいたいイメージできたと思いますから、ここで天気マークの予報を。




 イメージどおりでした?最寄りの地域は府県天気予報でチェックしてください。

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm

 最後に週末・・・・




 あえてアニメにしていないのは、低気圧の動きや雨の変化のタイミングが微妙に変化するかもしれないから。
 あくまで府県天気予報の明日・明後日の予報を参考にしてください(明後日の予報は11時発表)。

 【Kasayanの備忘録】








 
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 可能な限り返信いたします。



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Posted by kasayan at 07:53Comments(0)雑記