2011年10月13日
天気ゆっくり下り坂、週末の天気は?(10月13日)
本の企画に関してご意見のメールを昨日もたくさんいただきました・・・本当にありがとうございます。
正直なところ、これほど多くの方からメールを頂けるとは思っていませんでした。
遅くとも今月中には、すべてのメールに返事を書きたいと思っています。

今朝のレーダーを見ると、西と南から雨雲が接近。
衛星画像を併せ見ると、西から下り坂なんだな・・・という気配がうかがえます。
下り坂の様子を、今夜の予想天気図とマークの予報でチェックしてみると・・・・・


予想天気図から読みとれることと、天気マークが面白いように対応しています。
確かに西から下り坂ですけど・・・まだゆっくりと坂を下り始めた段階のようです。
(天気マークの予報も予想天気図と比較しながら見ると、今までとは違った見方ができるようになるので、ちょっとオススメです)
今朝のKasayan・・・いつものように、各地の予報官はどんな予報を出しているのかな?と、府県天気予報をパラパラとチェックしていると・・・これまた面白いことに気付きました。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
千葉県南部の府県天気予報は、「くもり 時々 晴れ」でマークと同じ。
ただ、天気概況( http://www.jma.go.jp/jp/yoho/318.html )を読むと、「夕方から夜にかけて雨の降る所があるでしょう」なんて書かれています。
マークや府県天気予報では雨を予想していなくても、天気概況にちょっとだけ雨のことが書かれているんですよね・・・・・
予報官の心理としては、「予報にするほどの雨じゃないけど、心配だから一応天気概況には書いておこう」というところだと思います。
気持ちはわかるんですけど・・・・
ちなみに、今日から明日にかけて、気象庁の予報の中核を担うGSMというシミュレーションを見ると・・・・

今日の夜、関東付近に雨が計算されています。
千葉県の銚子地方気象台の予報官は、この計算値の評価をすごく迷ったんでしょうね。
GSMより解像度がよいMSMという別のシミュレーションを見ると・・・・

(下層雲を紫で追加してあります)
GSMほど関東付近に雨は計算されていません。
こりゃ迷うよなぁ・・・と思いながら、東京の府県天気予報を見ると、「くもり 朝晩 晴れ 所により 夕方 雨」になっていて、「雨」を予報に入れています。
こういうときは、関東南部の予報はアヤシイと考えて、神奈川県のように雨を予想していないところでも安全マージンをとるというのが天気予報を上手に使うコツ。
このブログには、そのための材料を掲載していますから、仕事に行楽に天気が気になるときには、ご自分の地域でもこんなふうに天気チェックをしてみてください。
なんかノウハウを書いただけになってしまいましたが、今日の天気・・・簡単に言ってしまえば、高気圧が東へ抜けて、高気圧から吹きだす風が南東風になって、暖湿気(雨の原料)を運んでくるので、西日本はぐずつき気味・・・・明日以降、上空の深い谷が接近するので、前線と低気圧が活発になって西からまとまった雨になる・・・・ということです。
必要なことは図に書きこんでおいたのでイイですよね?
気になる週末の天気も、あのGSMでアニメにしておきました。

未来の計算値になるほど誤差が大きくなるのは感覚的にご理解いただけると思いますけど、今回の雨は狭い帯状の雨。
それだけに、雨雲の通過のタイミングがちょっとズレただけで体感的な天気はコロリと変わります。
(特に朝の段階で降っているか降っていないかで、たった3時間のズレでもイメージはずいぶん変わりますよね)
ですから、必ず、前夜あるいは当日朝に府県天気予報を見て、頭の中の空模様をアップデートしてください。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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