2011年10月19日

週末の天気は荒れ模様、明日からゆっくり下り坂(10月19日)


 行楽シーズンの秋、水曜日あたりになると週末の天気が気になるものですが、週間予報を見ると週末には傘マークがガッチリと陣取っていて、降水確率も軒並み高め。

 早くも週末の天気に関する書き込みやメールをいただいているので、GSMデータで今週末の天気をチェックしておきます。

 まずは、今夜から明後日夜までの上空5700m付近の気圧配置の動向から見ていきましょう。
 地上の天気の骨格ですから、天気変化の流れをザックリとイメージするのにイイんです。




 上空の天気図というと、なんだかとっつきにくい感じがしますけど、予報を作るためではなく、予報を深読みするために使うなら大ざっぱに使えばイイんです。

 等圧線(本当は等高度線と言いますけど等圧線と思って見ればOK)がになっているところが上空の気圧の谷・・・・になっているところが上空の気圧の尾根
 上空の気圧の谷が深まると、その下の地上付近に低気圧が発生・・・・さらに深まると、地上の低気圧が発達することになりますが・・・・

 明後日夜にかけて九州の西で、上空の気圧の谷が急速に深まってきて、地上に低気圧発生

 そして週末




 うーんと深まった上空の気圧の谷は、動きが遅いので、週末いっぱいかけて日本を通過
 週末の傘マークがガンコなのは、このためです。

 上空の気圧の谷を迂回して蛇行する偏西風はシベリアの寒気を運んできますから、太平洋の高気圧が持っている暖かく湿った空気とぶつかって、雨雲が活発に。
 低気圧の等圧線もそこそこ混雑していますから、風も強く・・・・荒れ模様の週末になる可能性大。
 
 北極と赤道の空気の温度差を日本付近でかき混ぜようとする力が働いているわけですが、なにも週末にならなくたって・・・・・。
 もちろん、明日、明後日の予報で修正してくださいね。

 さて、今日の天気・・・・基本は秋晴れなので、アッサリとまとめておくことにします。




 今朝発表された短期予報解説資料というプロ用の資料ですが、原則が秋晴れなので、日本周辺の例外部分ばかりが書かれています。
 これを今夜の予想天気図で見てみると・・・・




 高気圧周辺で等圧線が混雑して風が強くなる・・・・
 そして、南岸の秋雨前線・・・前線をはさんだ二つの高気圧から流れ込む冷たい空気と暖かい空気がぶつかって、関東沖付近で雨雲活発化・・・というのが今日のポイント。

 南岸の雨雲が活発になると、海上だけでは済まなくなって沿岸部にも影響が出てくるおそれがあります。
 具体的にはどうなるんでしょう?




 南岸ギリギリまで雨エリアが接近してきます。
 この雨エリアが南岸で雨を降らせるのか?予報官はどう考えているんでしょう?




 天気マークを見ると、南岸には「のち くもり」マークが並んでいますから、予報官も前線の影響を次第に受けると考えているようです。

 それでは雨は?・・・・・各地の府県天気予報を見れば書いてあるはずですが・・・興味のある方はチェックしてみてください。

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 静岡県天気予報・概況: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/327.html

 
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

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Posted by kasayan at 06:28Comments(3)雑記