2011年10月25日
今夜冬型へ、長野初雪?関東木枯らし1号?(10月25日)
行きつ戻りつする季節の変わり目・・・今日は初冬が季節のドアをたたきます。

さっそく実況3点セットから。
誰が見ても天気悪化の前兆がわかりますよね?・・・・寒冷前線の通過。
寒冷前線が通過するタイミングで雨が降る・・・というのは教科書通りですが、教科書通りにならないのが空模様のメンドウで面白いところ。
今朝は、前線通過前にも暖かく湿った空気の流れ込みで雨雲が発生・・・西日本中心に雨が降っています。
この寒冷前線通過で何が起こるのか?・・・今日の天気をチェックしていきましょう。

この季節、低気圧と前線が通過して西高東低の気圧配置になる・・・・前線の後から寒気が南下してきて、日本海側はしぐれて、寒気の強さ次第では雪も・・・・という流れも教科書通り。
でも・・・・教科書通りにならないのが実際の空模様。
まずは、今日の天気変化の第1段階・・・前線通過のタイミングで降る雨から見ていきましょう。

前線に沿った雨の様子は言わずもがなですが、前線通過後に南西の風が北西の風に変化する様子がハッキリと計算されています。
この季節・・・急に北風が吹きだして気温が下がるといえば・・・・「木枯らし1号」。
(昔、NHKBSの天気予報で「木枯らし一番」と言ってしまい落ち込んでいた同僚を思い出すんです・・このコトバを見ると)

気象庁の時系列予報では、夕方から風向きが180度変化して強まり、気温が急降下。
木枯らし1号の定義は「10月半ばから11月末・西高東低の冬型の気圧配置・北よりの風速8メートル以上」ですが、東京大手町の気象庁で風速8メートルを観測すれば定義にバッチリあてはまります。
気象庁の営業時間?との関係で吹きはじめの時間が気になりますが、可能性はあるかな?
横道にそれてしまったので・・・・次は、前線通過後の寒気の南下について。

これは上空5700m付近の寒気・・・天気予報番組で天気図上に「冬将軍」とか「寒」のマークを載せる場合の原図です。
今日あたりは、北海道の西側に「冬将軍」マークを載せるパターンでしょうね。
教科書通りだと・・・・-30℃の寒気が平地で雪の目安と言われますから、北海道は平地でも雪の可能性がたかくなってきそう・・・ですが・・・・・

こちらは、地上に近い上空1500m付近の寒気。
0℃なら、そこそこの高原で雪になることが考えられますが、その0℃のラインが今夜には山陰や北陸、東北付近まで南下してきます。

ついにKasayanの住む長野県北部の予報に「雪」の文字がついてしまいました。
標高の高いところで雪が混じる程度でしょうけど、ついに来たか・・・という感じ。
じゃぁ上空に強い寒気が近づいてくる北海道はどうよ?と思って北海道各地の予報を見ると、明日の「胆振西部」を除いて「雪」の文字は見当たりません。
上空1500m付近の気温の様子をもう一度良く見ると、北海道の北へ進む低気圧に吹き込み暖かい風の影響で、道東を中心に気温が高め。
明日朝の予想気温ものきなみ5℃を上回っているので、雪が予想されていないのでしょう。
でも・・・・教科書通りにならないのが空模様(しつこいですね)・・・・先日の稚内の初雪は地上付近が6℃以上なのに降りました。
今日17時に発表される最新の予報で確認しておいたほうがイイんじゃないかと思います。
最後・・・明日朝の気温はまだそれほど下がらないと思いますど・・・明後日朝の気温が特に要注意。
農家の方・・・・霜注意報の発表には注意をしておいてくださいね。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
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