2009年11月14日

天気予報のチェック方法(8)

 正しく天気予報をチェックしていますか?

 「晴れのち曇り」という予報の「のち」とは何時?を指すのですか?

 正しくチェックすれば、何倍も役立つ天気予報!

 天気予報の使い方」カテゴリーでは、天気予報の正しいチェック方法、裏技をお伝えしています。



【所により】

 気象庁発表の予報の読み方のルールを簡単にまとめてきましたが、最後は「所により」

 なんともあいまいな表現ですが、散発的に雨が降ったりする場合には、どうしても場所を特定できませんから、この用語をなくすことは困難でしょう。

 しかし、「所により」が使われるとき、自分の頭上が「所」になってしまった場合、その人はたいていの場合予報が外れたと感じてしまうのでやっかいです。

 「所により」は天気マークに表現されていません
 テレビの天気予報でも解説の中でキチンとコメントされていない限り、所によっては雨が降る?なんてわかりません。ましてやネットで天気マークの予報だけ見たら、天気マークの裏に隠されている「所によって雨」なんて絶対に知ることができないでしょう。
 天気マークしか見ていない人の頭上が「所」になったら、その人は予報がハズレたと思うに違いありませんね。

 以前書いたように、天気マークの予報より、177番のような予報文の予報のほうがイイという理由がおわかりいただけると思います。





 このほか「山沿い」という用語がつかわれる場合があります。
なんとなく、山の近くなんだな・・・ということはわかりますが、長野県のように山ばっかりのところでは、どこが山沿いなんだ?といいたくなります。

 これも、しっかりとルールが決まっています。
長野地方気象台のHPによれば、

  天気予報などにおける「山沿い」に含まれる地域について
 天気予報で、「北部の山沿いは、曇り時々雪」などと表現されることがあります。
 この「山沿い」は長野県北部の冬期間(11月頃~3月頃まで)の降雪のみを対象に使用し、「長野」の一部(長野市の一部(旧戸隠村・旧鬼無里村)、高山村の標高800m以上の地域、飯綱町、信濃町、小川村)及び「大町」の大部分(小谷村、白馬村、大町市の標高800m以上の地域)を「山沿い」と呼称します。


 と書いてあります。
 ですから、自分の家が山沿いにあるからといって予報の対象になっているわけではありません


(2)いつ使うのか?

 予報を読むためのルールがわかりましたが、いつ(何時)使うのか?がまた問題になります。

最新の予報で確認しましょう・・・・ということは感覚的にわかるのですが・・・・・・・

 続きは次の記事で・・・・・
  


Posted by kasayan at 18:12Comments(0)天気予報の使い方

2009年11月14日

善光寺40年前

30年ぶりに長野に住むことになりましたが、いざ住んでみると立ち寄っていたとき以上に長野の変貌ぶりに驚かされます。
同時に、高校を卒業して長野を離れたとき以前のことも思いだします。





これ、善光寺の西側にある観光バス用の駐車場ですけど、昭和40年代前半、ここには遊具が設置してある公園がありました。
今は周囲を立派な塀が取り囲んでいますが、もっと開放的だったという記憶があります。
また、遠くに忠霊殿が見えますが、そこにも木造の建物(名前は忘れました)が立っていました。  


Posted by kasayan at 11:48Comments(0)昭和の長野へ

2009年11月14日

14日の天気予報は当たるのか?

1、今朝の一言
 昨夜からの雨、先日のしっかりした雨と比べて、県内各地で弱い雨が散発するというようなものでした。
確かにエリア内で予報時間中、1ミリ以上の雨は降っていますが、昨日中自分の頭上では雨が降らかった人も多いでしょうから、ハズレたと感じる人が多かったと思います。特に北信では。





 昨日の朝、雨の降りだしのタイミングがあやしい・・・・と書きました。
 たしかに、降りだしのタイミングがあやしかったわけですけど・・・・降りだしが早まる方向であやしいと考えてしまったわけですから、これは大失敗でした。

 しばしば、人間によるエラーは、コンピューターの計算値を修正をしすぎたという点に多く発生するのですが、反面、雨の予報は「見逃しより空振りがいい」という考えが働くので、修正が足りなかったということがあります。とくに、昨日のように低気圧が進んできて雨が降る場合、低気圧を押し流す上空の流れに乗るタイミングが少しズレただけで、降りだしのタイミングが劇的に変化します。台風が急速に速度を速める場合と同じですが、こういう場合はこんなエラーが発生しやすくなります。

 今回、Kasayanも同じエラーを起こし(二重のエラー)、降りだしがさらに遅くなるという予報のズレの選択肢については真っ先に斬り落としていました。





 今朝のレーダーを見ると、まとまった雨は今朝から・・・およそ10時間近い遅れです。

2、14日の天気

 昨日17時発表の県内の予報は、全県で「雨 夕方 から くもり」でしたが、今朝5時発表の予報は大きく変化しています。





北部
今日 雨 昼過ぎ から くもり 後 晴れ 所により 朝 から 昼前 雷 を伴う
明日 南の風 くもり 時々 晴れ

中部
今日 南の風 日中 北の風 雨 昼過ぎ から くもり 後 晴れ 所により 朝 から 昼前 雷 を伴う
明日 南の風 やや強く 晴れ 朝晩 くもり

南部
今日 南の風 雨 昼過ぎ から くもり 後 晴れ 所により 朝 から 昼前 雷 を伴う

 なんと、雨が上がるタイミングが夕方から昼過ぎ(12時~15時)に早まっています。
 短期予報解説資料という予報を作った根拠の資料を読むと、昨夕の予報の根拠となった天気変化のシナリオは変わっていませんから、天気変化の速度が昨日より早まってきているようです。

 また、予報作成にあたっては、昨日大幅に修正を加えたGSMという計算値をそのまま採用すると書いてあります。そこで、雨が上がるタイミングをなぜ昼過ぎにしたのか?を同じ計算値で確認してみます。





 たしか午後2時の段階で長野県内から雨雲は抜けています。
 そして、昨日は大きく異なったGSMとMSMという二つの計算値が一致しています。
 二つの計算値が両方とも同じ結果を出していますから、今日は修正なしに計算値にしたがった予報を組み立てているのでしょう。こういうときは当たる可能性は高いのですが・・・・

うーん・・・・太陽マークのイメージまで回復するのか?明るいうちに晴れ間がでるのか?
下層から上層まですべての雲の様子を見ると、少なくとも18時には雲が取れてきます。





 昨日の続いて、天気変換のシナリオのタイミングが問題になるわけですが・・・
今朝は目先に雨雲が迫った状態ですから、予報の当否を考えるより実況で適時修正を加えるという予報の使い方がベストでしょう。
11時発表の予報で気象庁が修正をかけますから、午前中の雨で足止めされた方は11時発表の予報で雨が上がるタイミングを確認して、午後の行動パターンを決定したほうがよさそうです。





 ちなみに、明日日曜日の天気ですけど、北に偏ってはいるものの、夜には西高東低の冬型の気圧配置になります。
日中は冬型が強まってくる段階なので、冬の北信の空・・・まではいかないと思いますが、もし早めに冬型が強まってくるとしたら、「くもり 時々 晴れ」の予報から「くもり」になる可能性はあります。
場合によっては、一時的に小雨(雪?)の可能性も・・・・
 中・南信は問題ないと思いますが、北信の方は今夜の最新の予報でチェックしたほうが良いと思います。
11時15分追記:長野県内の雨の峠は越え、雨雲は東へ抜けています。天気は急速に回復。)

 ・・・・・・・・・・と、朝の頭のトレーニングは終わりにして、今日は土曜日!、戸倉上山田温泉まで朝風呂にでもつかりに行くか・・・・っと!