2009年11月15日
善光寺40年前
車で善光寺の西側を通り過ぎ、裏に回ってすぐの場所にあるのがこの駐車場。

いまから40年ほど前までここには通称、蓮池という池がありました。
全面が蓮に覆われていて、池というよりは沼という感じ。
ここはザリガニが豊富で、善光寺周辺の小学生は、週末になるとイカのアラを持ってザリガニ捕りに集まっていました。その数も数人という単位ではなく、ポイントというポイントはイカのアラをつけたひもを手に持った小学生で埋め尽くされていましたから相当なものです。
たも網で池の水をすくうと、小さく透明なエビも捕れました。
今はその面影もありませんが、あの小学生たちの脳裏には、蓮の葉の間を真っ赤な背中を見せながら浮かんでくるザリガニの姿が焼き付いているに違いありません。

いまから40年ほど前までここには通称、蓮池という池がありました。
全面が蓮に覆われていて、池というよりは沼という感じ。
ここはザリガニが豊富で、善光寺周辺の小学生は、週末になるとイカのアラを持ってザリガニ捕りに集まっていました。その数も数人という単位ではなく、ポイントというポイントはイカのアラをつけたひもを手に持った小学生で埋め尽くされていましたから相当なものです。
たも網で池の水をすくうと、小さく透明なエビも捕れました。
今はその面影もありませんが、あの小学生たちの脳裏には、蓮の葉の間を真っ赤な背中を見せながら浮かんでくるザリガニの姿が焼き付いているに違いありません。
2009年11月15日
天気予報は当たるのか?(11月15日)
このブログをはじめて10日間。まとまりのない記事ばかり書いていましたが、少しは整理された内容にしよう・・・・と考えてみました。
1、今日の一言
本屋に並んでいる「天気予報の活用術」とか、海や山のレジャーのための天気予報の本を見ると、ほとんどは理科の本。「高気圧とは・・・」「前線とは・・・」なんてことが書かれていて、しまいには観天望気(天気のことわざ)まで持ち出して、「気象をよく理解して行動しましょう」で終わってしまいます。
誰もいまさら理科の勉強なんてする気もないでしょうし、勉強したからといって超専門家の集団である気象庁が発表した予報にまさる予報を作れるはずもありません。テントの中でラジオを聞いて書いた天気図をもとに天気を考え、命をかけるなんてそうそうできませんよね。

本当の「天気予報の活用術」は、ラジオやテレビ、ネットにあふれている天気予報の”どれを、どのタイミングで、どのように使うのか?”っていうことじゃないでしょうか?
2、全国の予報
「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

天気マークの傾向を大雑把にエリア分けしておきました。
日本海側がぐずつき、太平洋側は基本的に晴れベース。
理由はあとで天気図を使って考えます。
長野に晴れマークがついていますが、ぐずつきエリアの新潟に近い北信では本当に晴れ?っていう感じがしませんか?
3、長野県の予報
天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

長野の天気マークは全県で太陽マーク。
なんだ晴れじゃん!という感じがしますけど、天気マークには裏がある!
電話の177番の元ネタになる気象庁発表の予報文をチェックすると・・・
中信・南信は天気マークと同じ内容ですけど、北部では「所により夜のはじめ頃 まで 雨」なんて書かれています。
「夜のはじめ頃」というのは18時~21時のこと。
驚きませんか?北信では太陽マークがついているのに、一日中雨が降っている場所があるんですよ!
じゃあ「所」ってどこなんでしょうか?
全国の天気予報を見てなんとなくあやしかった新潟に近いエリア・・・・信濃町や小谷?、飯山かもしれませんよね?
こんなときにはメッシュ予報とか分布予報とか言われている図(クリック)をチェックします。

やっぱり新潟県境でした。
4、天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
気象庁発表の予報の根拠が書かれている「短期予報解説資料」(クリック)という虎の巻があるのですが、テレビのキャスターはまずコレを読んでいます。これが読めれば誰でもキャスターができるのですが、ちょっと難解。そこで、長野に関係しそうな部分を箇条書きにして、その番号を今夜9時の予想天気図に書き込んでみました。

天気図の形を見ると、西の大陸に高気圧、東の北海道付近に低気圧という並びになっていますから、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置(モドキ?)。それで、豪雪地帯にあたる新潟に傘マークがついているわけです。日本海が大荒れなのも冬と同じ。
もっとも、日本海にある低気圧に南から暖かい空気が吹き込んでいるので雪にはなりません。
今朝の県内の気温も7~8℃で、雪が降る頃の冷え込みではないですよね。

ただ、西日本から高気圧が張り出すにつれて、南の風が弱まって、大陸でヒエヒエになったシベリアの寒気が南下してきます。今夜9時には上空1500m付近で0℃の寒気が長野県上空へ。
明日の朝は今朝よりずっと冷え込むかも・・・昨日の週間予報では長野で2℃が予想されていますから、氷や霜の可能性があるかもしれませんね。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
中信と南信は高気圧が十分に張り出しているようですし、隣接県の予報も似たようなものですから、太陽マーク一発より雲が広がることがあっても大ハズレということはなさそうですよね。
やっぱり問題は北信でしょう。
予想より冬型(らしさ)が強まれば、小谷や信濃町にとどまらず、長野市あたりも飯綱山を越えた冬の雲に覆われてくる可能性があります。また、高気圧の張り出しの程度や北寄りにまわった風向次第で新潟県境エリアの雨の降り方も変わってくるかもしれません。
海抜の高いところの雪の可能性も、石橋をたたくなら想定の範囲内に入れておきたいところです。
明日朝は今朝より気温急降下の可能性。気になる方は、今夜の予報で必ずチェックしてくださいね。
1、今日の一言
本屋に並んでいる「天気予報の活用術」とか、海や山のレジャーのための天気予報の本を見ると、ほとんどは理科の本。「高気圧とは・・・」「前線とは・・・」なんてことが書かれていて、しまいには観天望気(天気のことわざ)まで持ち出して、「気象をよく理解して行動しましょう」で終わってしまいます。
誰もいまさら理科の勉強なんてする気もないでしょうし、勉強したからといって超専門家の集団である気象庁が発表した予報にまさる予報を作れるはずもありません。テントの中でラジオを聞いて書いた天気図をもとに天気を考え、命をかけるなんてそうそうできませんよね。

本当の「天気予報の活用術」は、ラジオやテレビ、ネットにあふれている天気予報の”どれを、どのタイミングで、どのように使うのか?”っていうことじゃないでしょうか?
2、全国の予報
「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

天気マークの傾向を大雑把にエリア分けしておきました。
日本海側がぐずつき、太平洋側は基本的に晴れベース。
理由はあとで天気図を使って考えます。
長野に晴れマークがついていますが、ぐずつきエリアの新潟に近い北信では本当に晴れ?っていう感じがしませんか?
3、長野県の予報
天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

長野の天気マークは全県で太陽マーク。
なんだ晴れじゃん!という感じがしますけど、天気マークには裏がある!
電話の177番の元ネタになる気象庁発表の予報文をチェックすると・・・
長野県 15日 5時
北部
今日 南の風 後 北の風 晴れ 所により夜のはじめ頃 まで 雨
中部
今日 南の風 後 やや強く 晴れ 所により 昼前まで 霧
南部
今日 南の風 日中 やや強く 晴れ 所により 昼前まで 霧
中信・南信は天気マークと同じ内容ですけど、北部では「所により夜のはじめ頃 まで 雨」なんて書かれています。
「夜のはじめ頃」というのは18時~21時のこと。
驚きませんか?北信では太陽マークがついているのに、一日中雨が降っている場所があるんですよ!
じゃあ「所」ってどこなんでしょうか?
全国の天気予報を見てなんとなくあやしかった新潟に近いエリア・・・・信濃町や小谷?、飯山かもしれませんよね?
こんなときにはメッシュ予報とか分布予報とか言われている図(クリック)をチェックします。

やっぱり新潟県境でした。
4、天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
気象庁発表の予報の根拠が書かれている「短期予報解説資料」(クリック)という虎の巻があるのですが、テレビのキャスターはまずコレを読んでいます。これが読めれば誰でもキャスターができるのですが、ちょっと難解。そこで、長野に関係しそうな部分を箇条書きにして、その番号を今夜9時の予想天気図に書き込んでみました。
①昨日雨を降らせた低気圧は発達しながらオホーツク海へ。
②日本海に発生した低気圧が北海道へ。
③日本海の低気圧に吹きこむ南西の風が強く、日本海大しけ。
④低気圧通過後、高気圧の張り出しに伴い寒気が南下。

天気図の形を見ると、西の大陸に高気圧、東の北海道付近に低気圧という並びになっていますから、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置(モドキ?)。それで、豪雪地帯にあたる新潟に傘マークがついているわけです。日本海が大荒れなのも冬と同じ。
もっとも、日本海にある低気圧に南から暖かい空気が吹き込んでいるので雪にはなりません。
今朝の県内の気温も7~8℃で、雪が降る頃の冷え込みではないですよね。

ただ、西日本から高気圧が張り出すにつれて、南の風が弱まって、大陸でヒエヒエになったシベリアの寒気が南下してきます。今夜9時には上空1500m付近で0℃の寒気が長野県上空へ。
明日の朝は今朝よりずっと冷え込むかも・・・昨日の週間予報では長野で2℃が予想されていますから、氷や霜の可能性があるかもしれませんね。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
中信と南信は高気圧が十分に張り出しているようですし、隣接県の予報も似たようなものですから、太陽マーク一発より雲が広がることがあっても大ハズレということはなさそうですよね。
やっぱり問題は北信でしょう。
予想より冬型(らしさ)が強まれば、小谷や信濃町にとどまらず、長野市あたりも飯綱山を越えた冬の雲に覆われてくる可能性があります。また、高気圧の張り出しの程度や北寄りにまわった風向次第で新潟県境エリアの雨の降り方も変わってくるかもしれません。
海抜の高いところの雪の可能性も、石橋をたたくなら想定の範囲内に入れておきたいところです。
明日朝は今朝より気温急降下の可能性。気になる方は、今夜の予報で必ずチェックしてくださいね。