2009年11月11日
天気予報のチェック方法(5)
正しく天気予報をチェックしていますか?
「晴れのち曇り」という予報の「のち」とは何時?を指すのですか?
正しくチェックすれば、何倍も役立つ天気予報!
「天気予報の使い方」カテゴリーでは、天気予報の正しいチェック方法、裏技をお伝えしています。
【「夜のはじめ頃」】
この用語が、天気予報に登場したのは2007年から。
それまでは「宵のうち」という用語がつかわれていましたが、示す対象時間帯がわかりにくいということで変更されました。
とはいっても、夜のはじめというイメージも夏と冬で2時間程度も異なりますから、あいかわらずわかりにくい表現。
これについても、当然に気象庁のルールがあります。

表を見て気付かれたと思いますが、驚くことに時間に関する用語だけで一日を3時間単位ですべて表現してしまっています。
いわゆる「時系列予報」と呼ばれる予報のほとんどは3時間とごの天気を表にして表現していますが、文字だけの予報文も、それと同等の時系列性を確保しているといってよいでしょう。
むしろ、時系列予報の内容は、視覚にうったえるものであるだけに全部覚えておくことは困難ですが、予報文は簡単に覚えておくことができるという点で、お天気チェックに使う情報の主体は予報文にして、時系列予報を補助的に使うという位置づけにすべきです。
続きは次の記事で・・・・・
「晴れのち曇り」という予報の「のち」とは何時?を指すのですか?
正しくチェックすれば、何倍も役立つ天気予報!
「天気予報の使い方」カテゴリーでは、天気予報の正しいチェック方法、裏技をお伝えしています。
【「夜のはじめ頃」】
この用語が、天気予報に登場したのは2007年から。
それまでは「宵のうち」という用語がつかわれていましたが、示す対象時間帯がわかりにくいということで変更されました。
とはいっても、夜のはじめというイメージも夏と冬で2時間程度も異なりますから、あいかわらずわかりにくい表現。
これについても、当然に気象庁のルールがあります。

表を見て気付かれたと思いますが、驚くことに時間に関する用語だけで一日を3時間単位ですべて表現してしまっています。
いわゆる「時系列予報」と呼ばれる予報のほとんどは3時間とごの天気を表にして表現していますが、文字だけの予報文も、それと同等の時系列性を確保しているといってよいでしょう。
むしろ、時系列予報の内容は、視覚にうったえるものであるだけに全部覚えておくことは困難ですが、予報文は簡単に覚えておくことができるという点で、お天気チェックに使う情報の主体は予報文にして、時系列予報を補助的に使うという位置づけにすべきです。
続きは次の記事で・・・・・
2009年11月11日
11日の天気予報は当たるのか?
昨夜の雨の降り出しをレーダーで見ると、18時過ぎに中部で降り始め、21時頃全県に拡大しました。
昨日朝の予報では、南部の降り始めが「夕方」でしたから、南部では予報より遅い降りだしということになったわけです。
昨日も書きましたが、見逃しよりも空振りがマシ・・・それも数時間のズレなら全く問題はないでしょう。
予報は、現在の空模様を基にして、人間(予報官)がコンピューターがたたき出す未来の計算値を修正してつくるわけですが、昨朝の予報は、まさに予報官のさじ加減が絶妙な予報でした。
では、今日の予報から・・・


朝から雨の長野県内。
(10時追記:長野県南部・中部の予報がはやくも9時に変更されました。)
どの天気予報を見ても傘マークばかりの画面にうんざりされたと思います。
テレビの天気予報では「今日一日雨」とか「降り方に注意してください」なんて言葉の連発だったんじゃないでしょうか?
加えて「東日本の南岸では大雨に注意してくさい」という注意喚起のコメントも多かったと思います。
この点、今朝7時の段階で、長野県内には注意報・警報は発表されていませんから、「いまのところ」通常の雨対策を気象台は想定しているようです。
(ウンチク:テレビで警報を「発令」という人がいますが、行政命令ではなく処分性がないので「発表」が正しいです)
(10時追記:午前8時40分、長野地方気象台は、南部と中部の一部にに大雨洪水注意報、北部に大雨注意報を発表しています。遅い!)
ただ、長野県南部では、雨の神様がちょっとヘソを曲げただけで危険な大雨になる可能性もありますから、今朝はいつものように「天気予報の当たりはずれ」の検討はやめておいて、おとなしく、テレビの天気予報ではわかりにくい”雨の降り方”について理由を考えながら検討してみます。
まず、未来を予測するスタートライン・・・現在の雨雲の様子から見てみます。

これ、テレビで放送する衛星画像ではなく、水蒸気画像といって、空気中の水滴や水蒸気の様子を写したものです(テレビと同じ赤外画像では、雲が多いだけで雨雲なんだかよくわかりませんよね?)。
近畿から東海にかけて雨のモトになる水蒸気が集まって、真っ白に写っているのがわかります。
九州付近の低気圧がポンプのように南海上の温かく湿った空気を北へ吸い上げ、湿った空気が晩秋の冷たい空気とぶつかって発達した雨雲を発生させていると考えられます。
そこで、湿った空気の流れが今後どう変化するのか?を調べてみます。

これは湿った空気(雨の素)の流れを予想する専門天気図ですが、今夜にかけても本州南岸に湿った空気が流れ込んでいることがわかります(テレビでは天気図に赤の矢印を書き込むだけです)。
ということは、今日一日、南岸を中心に大雨の可能性があり。
次に、この湿った空気の流れと気圧配置の関係もチェックしておきます。

九州付近の低気圧はあまり東へと進まず、むしろ南岸に前線が発生することがわかります。
この前線、東海沖で「へ」の字になっていますが、この部分は天気図には書かれない低気圧がありますから、引き続きこの部分がポンプの役目をして、南の湿った空気を北へ吸い上げることが考えられます。
(10時追記:午前6時の実況天気図では、はやくも前線の「へ」の字の部分に低気圧が書き込まれました)
ということで、湿った空気の大量流入?による大雨の可能性が一日を通してあることがわかりました。
そこで、長野に近い南岸の静岡の地方気象台に目配せすると・・・・大雨・洪水注意報や、「大雨に関する情報」を発表しているほど警戒モードに入っています。
それじゃ長野の雨の様子をもっと詳しくチェックしなくっちゃ・・・ということで、テレビでも放送する雨域の変化のアニメーションを長野県にズームして作ってみました。

午前中を中心に南信では、時間20~30ミリの雨も予想されています。
もっとも長野県の注意報基準には達していないという判断で長野には注意報が発表されていないのでしょう。
とはいっても、南信・・それも南からの湿った空気がぶつかる南斜面にお住まいの方は実際の雨の降り方への気配りはしておいたほうが良いと思います。
(10時追記:南部には大雨・洪水注意報が発表されていますから、当然に要注意です。)
そして、今日の雨の降り方・・・長野県では午前中を中心にやや強い雨・・・ということがわかりました。
じゃ・・・いつ止むの?
予報文では、中信や南信では「夜 くもり」になっています。
「夜」の定義は18時以降ですから、暗くなってからということ。
本当に止むんでしょうか?
ついでに午後9時の雨雲の様子もチェック。

うーん・・・・水色で塗った専門天気図を見ても、アニメと同じ雨域の図でも、長野県内では所々で雨が予想されています。
中信・南信の「夜 くもり」エリアでも、夜まで雨が残るところがありそうですから、「くもり」にはあまり期待しないほうがよさそうです。
なお、気象台は午前中の実況にもとづいて午前11時に新しい予報を発表します。
午後に予定のある方は、必ず11時の修正予報をご覧になることをお勧めします。
今日はこれでおしまい・・・・なんだかまとまりなかったなぁ・・・・・
昨日朝の予報では、南部の降り始めが「夕方」でしたから、南部では予報より遅い降りだしということになったわけです。
昨日も書きましたが、見逃しよりも空振りがマシ・・・それも数時間のズレなら全く問題はないでしょう。
予報は、現在の空模様を基にして、人間(予報官)がコンピューターがたたき出す未来の計算値を修正してつくるわけですが、昨朝の予報は、まさに予報官のさじ加減が絶妙な予報でした。
では、今日の予報から・・・


朝から雨の長野県内。
(10時追記:長野県南部・中部の予報がはやくも9時に変更されました。)
中部
今日 北の風 後 やや強く 雨 夜 くもり 所により昼前 激しく 降る
南部
今日 南の風 後 北の風 やや強く 雨 夕方 から くもり 所により 昼前 激しく 降る
どの天気予報を見ても傘マークばかりの画面にうんざりされたと思います。
テレビの天気予報では「今日一日雨」とか「降り方に注意してください」なんて言葉の連発だったんじゃないでしょうか?
加えて「東日本の南岸では大雨に注意してくさい」という注意喚起のコメントも多かったと思います。
この点、今朝7時の段階で、長野県内には注意報・警報は発表されていませんから、「いまのところ」通常の雨対策を気象台は想定しているようです。
(ウンチク:テレビで警報を「発令」という人がいますが、行政命令ではなく処分性がないので「発表」が正しいです)
(10時追記:午前8時40分、長野地方気象台は、南部と中部の一部にに大雨洪水注意報、北部に大雨注意報を発表しています。遅い!)
ただ、長野県南部では、雨の神様がちょっとヘソを曲げただけで危険な大雨になる可能性もありますから、今朝はいつものように「天気予報の当たりはずれ」の検討はやめておいて、おとなしく、テレビの天気予報ではわかりにくい”雨の降り方”について理由を考えながら検討してみます。
まず、未来を予測するスタートライン・・・現在の雨雲の様子から見てみます。

これ、テレビで放送する衛星画像ではなく、水蒸気画像といって、空気中の水滴や水蒸気の様子を写したものです(テレビと同じ赤外画像では、雲が多いだけで雨雲なんだかよくわかりませんよね?)。
近畿から東海にかけて雨のモトになる水蒸気が集まって、真っ白に写っているのがわかります。
九州付近の低気圧がポンプのように南海上の温かく湿った空気を北へ吸い上げ、湿った空気が晩秋の冷たい空気とぶつかって発達した雨雲を発生させていると考えられます。
そこで、湿った空気の流れが今後どう変化するのか?を調べてみます。

これは湿った空気(雨の素)の流れを予想する専門天気図ですが、今夜にかけても本州南岸に湿った空気が流れ込んでいることがわかります(テレビでは天気図に赤の矢印を書き込むだけです)。
ということは、今日一日、南岸を中心に大雨の可能性があり。
次に、この湿った空気の流れと気圧配置の関係もチェックしておきます。

九州付近の低気圧はあまり東へと進まず、むしろ南岸に前線が発生することがわかります。
この前線、東海沖で「へ」の字になっていますが、この部分は天気図には書かれない低気圧がありますから、引き続きこの部分がポンプの役目をして、南の湿った空気を北へ吸い上げることが考えられます。
(10時追記:午前6時の実況天気図では、はやくも前線の「へ」の字の部分に低気圧が書き込まれました)
ということで、湿った空気の大量流入?による大雨の可能性が一日を通してあることがわかりました。
そこで、長野に近い南岸の静岡の地方気象台に目配せすると・・・・大雨・洪水注意報や、「大雨に関する情報」を発表しているほど警戒モードに入っています。
それじゃ長野の雨の様子をもっと詳しくチェックしなくっちゃ・・・ということで、テレビでも放送する雨域の変化のアニメーションを長野県にズームして作ってみました。

午前中を中心に南信では、時間20~30ミリの雨も予想されています。
もっとも長野県の注意報基準には達していないという判断で長野には注意報が発表されていないのでしょう。
とはいっても、南信・・それも南からの湿った空気がぶつかる南斜面にお住まいの方は実際の雨の降り方への気配りはしておいたほうが良いと思います。
(10時追記:南部には大雨・洪水注意報が発表されていますから、当然に要注意です。)
そして、今日の雨の降り方・・・長野県では午前中を中心にやや強い雨・・・ということがわかりました。
じゃ・・・いつ止むの?
予報文では、中信や南信では「夜 くもり」になっています。
「夜」の定義は18時以降ですから、暗くなってからということ。
本当に止むんでしょうか?
ついでに午後9時の雨雲の様子もチェック。

うーん・・・・水色で塗った専門天気図を見ても、アニメと同じ雨域の図でも、長野県内では所々で雨が予想されています。
中信・南信の「夜 くもり」エリアでも、夜まで雨が残るところがありそうですから、「くもり」にはあまり期待しないほうがよさそうです。
なお、気象台は午前中の実況にもとづいて午前11時に新しい予報を発表します。
午後に予定のある方は、必ず11時の修正予報をご覧になることをお勧めします。
今日はこれでおしまい・・・・なんだかまとまりなかったなぁ・・・・・