2009年11月26日
善光寺40年前
ご存じ、大門から善光寺参道への入口。
今では大門通りも石畳になっていますけど、それまではここが石畳のスタート地点でした。

石畳に沿って本堂にたどり着くまでには、宿坊や仲見世をはじめ、数多くの店が立ち並んでいますが、その昔、善光寺に向かう時、第一番目に出会うお店が、石畳スタート地点左側にあった甘栗屋さんでした。
お祭りの屋台とは違い、周囲が紅白に彩られたトタンでおおわれているそれなりのお店。
小布施の栗が有名な長野にあって、売っている栗はなぜか「天津甘栗」。
店の中のカマで小石と栗を撹拌しつつ、この交差点に香ばしい栗の臭いを漂わせていました。
今でこそ、スーパーなどで天津甘栗を買うことができますが、昔は旧長野市内で唯一、常時天津甘栗を買うことができたお店。
子供の私にとっては高価だったので、特別なときにだけ買ってもらえました。
残りの栗の数を数えながら少しずつ食べる癖は、今でも抜けていません。
今では大門通りも石畳になっていますけど、それまではここが石畳のスタート地点でした。

石畳に沿って本堂にたどり着くまでには、宿坊や仲見世をはじめ、数多くの店が立ち並んでいますが、その昔、善光寺に向かう時、第一番目に出会うお店が、石畳スタート地点左側にあった甘栗屋さんでした。
お祭りの屋台とは違い、周囲が紅白に彩られたトタンでおおわれているそれなりのお店。
小布施の栗が有名な長野にあって、売っている栗はなぜか「天津甘栗」。
店の中のカマで小石と栗を撹拌しつつ、この交差点に香ばしい栗の臭いを漂わせていました。
今でこそ、スーパーなどで天津甘栗を買うことができますが、昔は旧長野市内で唯一、常時天津甘栗を買うことができたお店。
子供の私にとっては高価だったので、特別なときにだけ買ってもらえました。
残りの栗の数を数えながら少しずつ食べる癖は、今でも抜けていません。
2009年11月26日
天気予報は当たるのか?(11月26日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
昨夜7時前のNHK、民放の長野ローカルの天気予報を見比べたんですけど、どこも「明日は高気圧におおわれてさわやかに晴れるでしょう」みたいなことを言ってました。

これ、天気予報番組の原稿作成の初心者がやりがちなんですけど、南北に長く天気分布の異なる長野県の天気予報としては配慮を全く欠きます。
同じ晴れでも”晴れ方”というものがあって、曇りに近い晴れから快晴まで色々です。
この季節、晴れ方と気温もリンクしていたりしますから、外作業の多い農家のことを思えば、もっと空の様子を具体的にイメージできるコメントが欲しいところです。
ところが、「高気圧に覆われて・・・」以外は、気温の数字や天気マークなど、”見りゃわかる”はずの画面の表示を読んでいるだけの原稿の多いこと。多少傾向を伝える必要があるにせよ、同じような時系列の表(「詳しい天気を見てみましょう」ってヤツです)を連続で見せられて「すっきりと晴れるでしょう」「さわやかに晴れるでしょう」「雨具の必要はありません」と連発されたら頭にきます。
また、太陽マークばかりで困ったあげくは、気温の数字を読み上げて、「14℃まで上がります」。
ピンキリあれども関東ローカルでは、こんなバカなことはやっていません。
地域格差と叫ばれていますけど、天気予報までとはヒドイ話・・・・・朝から酔っ払いのような天気オヤジの暴言でした。
2、全国の予報
「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

朝の天気予報では、「全国的に晴れて小春日和」みたいな話が多いんじゃないでしょうか。
でも、よーく見ると、日本海には傘マークもあるし、関東は「曇り 時々 晴れ」ですから、基本的には曇りベース。北海道も太平洋側は雪マークだってついています
全国ネットの天気予報番組を担当していたとき、「全国的に」というコトバを使うにはものすごく慎重にならざるをえませんでした(クレームってあるんですよ)。
そのエリアの人を見捨てるようなコトバなんですよね。
3、長野県の予報
天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

天気マークは「晴れ 時々 曇り」。
予報文を見ると、曇りは「朝晩」。加えて「所により霧」も。
なんで朝晩・・・朝だけですむの?・・・霧の「所」はどこ?
これに答えようとすれば、「気持ちよく晴れるでしょう」なんていうコメントをしているヒマはないはずなんですが・・・・。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝、予想天気図を使って最低限伝えるべき内容をまとめてみたつもりです。
長野県向きにさらに加えるとしたら、「高気圧の中心が東海上にあるため、高気圧の縁にあたる県内は夕方から雲が広がりやすい」点だと思います。
ここで、北信で午前中影響があると思われる、日本海の寒気の雲の様子をチェックしておきます。

ひまわりの画像をそのまま見ても、雨雲なんだかよくわかりませんよね?
これ強調画像といって発達した雲が赤で表示されるんですけど、北信を含む北日本に雨雲がかかっているのがわかります。
(台風も見えますね。これ北上してきますけど、東にそれる可能性が高そう?)

ついでに、落雷の状況を見ると、新潟や山形で落雷多し。
小粒でもパワーのある雲・・・これが北信にどの程度影響があるのか?が今日のポイントになりそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
中部・南部は基本的に高気圧の範囲内を重視して小春日和の晴れ。午前中の霧がかかりやすいところ・・・たとえば千曲川や天竜川沿い(川からの蒸発した水蒸気による)、美ヶ原・霧ヶ峰・南中央アルプス沿い(山の冷たい空気が下りてくる、または水蒸気が登る影響)では、霧の回復を待つといったところだと思います。
まあ、天気予報のままで考えておいて良いと思います。
で・・・・今日のポイントの北信の雲。

これ、今日正午の下層から上層までの全雲量を示したもの。
長野市内はギリギリOKですけど、飯山や信濃町方面は薄雲がかかっています。
下層にも雲が多く、今朝新潟に雨を降らせた寒気の影響が若干残るんだと思います。
雲量から統計的に計算した分布予報などでは晴れのエリアに入るとは思いますが、今日予報がハズレと感じる場合があるとすれば、この雲の下で曇りと感じるパターンでしょう。
いずれにせよ、新潟県境で雨が上がってしまえばそれ以降雨の心配はほとんどないので、どうでもイイ話なんですけど・・・・
今日の一言で、クダを巻いたので、同じ晴れでもコメントの余地はあるんだと、重箱のスミをつつき破って?みました。
1、今日の一言
昨夜7時前のNHK、民放の長野ローカルの天気予報を見比べたんですけど、どこも「明日は高気圧におおわれてさわやかに晴れるでしょう」みたいなことを言ってました。

これ、天気予報番組の原稿作成の初心者がやりがちなんですけど、南北に長く天気分布の異なる長野県の天気予報としては配慮を全く欠きます。
同じ晴れでも”晴れ方”というものがあって、曇りに近い晴れから快晴まで色々です。
この季節、晴れ方と気温もリンクしていたりしますから、外作業の多い農家のことを思えば、もっと空の様子を具体的にイメージできるコメントが欲しいところです。
ところが、「高気圧に覆われて・・・」以外は、気温の数字や天気マークなど、”見りゃわかる”はずの画面の表示を読んでいるだけの原稿の多いこと。多少傾向を伝える必要があるにせよ、同じような時系列の表(「詳しい天気を見てみましょう」ってヤツです)を連続で見せられて「すっきりと晴れるでしょう」「さわやかに晴れるでしょう」「雨具の必要はありません」と連発されたら頭にきます。
また、太陽マークばかりで困ったあげくは、気温の数字を読み上げて、「14℃まで上がります」。
ピンキリあれども関東ローカルでは、こんなバカなことはやっていません。
地域格差と叫ばれていますけど、天気予報までとはヒドイ話・・・・・朝から酔っ払いのような天気オヤジの暴言でした。
2、全国の予報
「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

朝の天気予報では、「全国的に晴れて小春日和」みたいな話が多いんじゃないでしょうか。
でも、よーく見ると、日本海には傘マークもあるし、関東は「曇り 時々 晴れ」ですから、基本的には曇りベース。北海道も太平洋側は雪マークだってついています
全国ネットの天気予報番組を担当していたとき、「全国的に」というコトバを使うにはものすごく慎重にならざるをえませんでした(クレームってあるんですよ)。
そのエリアの人を見捨てるようなコトバなんですよね。
3、長野県の予報
天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

天気マークは「晴れ 時々 曇り」。
予報文を見ると、曇りは「朝晩」。加えて「所により霧」も。
なんで朝晩・・・朝だけですむの?・・・霧の「所」はどこ?
これに答えようとすれば、「気持ちよく晴れるでしょう」なんていうコメントをしているヒマはないはずなんですが・・・・。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今朝、予想天気図を使って最低限伝えるべき内容をまとめてみたつもりです。
長野県向きにさらに加えるとしたら、「高気圧の中心が東海上にあるため、高気圧の縁にあたる県内は夕方から雲が広がりやすい」点だと思います。
ここで、北信で午前中影響があると思われる、日本海の寒気の雲の様子をチェックしておきます。

ひまわりの画像をそのまま見ても、雨雲なんだかよくわかりませんよね?
これ強調画像といって発達した雲が赤で表示されるんですけど、北信を含む北日本に雨雲がかかっているのがわかります。
(台風も見えますね。これ北上してきますけど、東にそれる可能性が高そう?)

ついでに、落雷の状況を見ると、新潟や山形で落雷多し。
小粒でもパワーのある雲・・・これが北信にどの程度影響があるのか?が今日のポイントになりそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
中部・南部は基本的に高気圧の範囲内を重視して小春日和の晴れ。午前中の霧がかかりやすいところ・・・たとえば千曲川や天竜川沿い(川からの蒸発した水蒸気による)、美ヶ原・霧ヶ峰・南中央アルプス沿い(山の冷たい空気が下りてくる、または水蒸気が登る影響)では、霧の回復を待つといったところだと思います。
まあ、天気予報のままで考えておいて良いと思います。
で・・・・今日のポイントの北信の雲。

これ、今日正午の下層から上層までの全雲量を示したもの。
長野市内はギリギリOKですけど、飯山や信濃町方面は薄雲がかかっています。
下層にも雲が多く、今朝新潟に雨を降らせた寒気の影響が若干残るんだと思います。
雲量から統計的に計算した分布予報などでは晴れのエリアに入るとは思いますが、今日予報がハズレと感じる場合があるとすれば、この雲の下で曇りと感じるパターンでしょう。
いずれにせよ、新潟県境で雨が上がってしまえばそれ以降雨の心配はほとんどないので、どうでもイイ話なんですけど・・・・
今日の一言で、クダを巻いたので、同じ晴れでもコメントの余地はあるんだと、重箱のスミをつつき破って?みました。