2009年11月07日

天気予報のチェック方法(3)

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②いまさら177番・・・ネットで177番?

 電話の177番がスゴイ!ということがおわかりいただけたと思いますが、ネット社会の現代ではちょっと古いような気がします。また、耳だけで情報を入手できるという点ではすぐれているものの、文字情報の必要性も感じます。

 そこで、気象庁発表の予報文をネットで見ることができるのか?
 不思議なことに、気象庁発表の予報文をそのまま表示してくれるサイトはなかなかないのです。
 Kasayanが知っている唯一予報文をまるごと表示してくれるのが国際気象海洋のサイト。

 http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kasayan/kasayanflame.htm

 トップページの「府県天気予報文」がそれ。

 http://www.imocwx.com/yohoud.htm

 これを丸ごと読めば、自家製の177番になります。

 また、地方ローカル局のテレビやラジオの天気予報番組も、予報文の末尾に「・・になる見込みです」とか「・・・となるでしょう」という言葉をつけているだけですから、これを見ればまともな解説のついていないテレビやラジオの天気予報番組は不要になりますよね。





 それでは、気象庁のサイトはどうなっているでしょうか?
 残念ながら発表もとの気象庁のサイトでさえ、天気マーク付きの表に加工してしまっています。
 まったく余計なことをしてくれるものですが、、予報文に書かれている文字情報はほぼ網羅していますから、使う上で問題はないと思います。

 http://www.jma.go.jp/jp/yoho/322.html





 それでは外出先で携帯を使った場合は何を見れば良いのでしょうか?
 残念ながら予報文をまるごと表示してくれるサイトをKasayanは見たことがありません。
 知っている方がいらっしゃったらぜひ教えてほしいのですが・・・・携帯なんだから177にかければ良いのでは?

(2)どうやって使うのか?


①予報文を読むためのルール

 気象庁発表の予報の最終製品である予報文ですが、これを読むには簡単なルールがあります。
このルールを知っておくだけで、予報文をさらに情報量の多いものにすることができます。

 では、予報文を・・・・・


 続きは次の記事で・・・

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Posted by kasayan at 18:20Comments(0)天気予報の使い方

2009年11月07日

7日の天気予報は当たるのか?

 今朝の気象庁発表の長野の天気予報は、晴れ一発!

 あまりのガチガチの予報なので、はずれる可能性を検討するのもバカバカしい。

 せいぜい上空の薄い雲のかかり具合で、「晴れ時々曇り」とか「曇り時々晴れ」だったんじゃないの?とケチをつけられる程度でしょう。
(午前中、北アルプス等の山は大気不安定による雨雲に・・・ほんの少し気を配る必要があるかもしれませんが)

 そこで、今日は私Kasayanが週末にトレーニングしている資料を公開しておきます。

 気象庁本庁は、各地方気象台発表の予報が統一されたものとなるように「 短期予報解説資料」というものを一日に2回発表しています。

 各気象台は、この資料の方針にのっとって予報を作成し、民間の気象会社でもこの指針を横目で見ながら、独自の解析を行って予報を組み立てています。

 したがって、この資料は、その日に発表される予報がいかにして作られたか?を知ることのできる貴重な素材です。

 もっとも資料は文章で発表されるので、内容を理解するためには、作成した予報官が見たであろう資料を探し、照らし合わせながら読む必要があります。

 いつもなら5分程度で照らし合わせの作業を終えるのですが、週末は可能な限り資料をまとめ、じっくり理解するトレーニングをしています。

 見慣れない方には難解な資料ですが、気象に興味のある方でしたら、理解できるところだけ目を通しただけで、いつもご覧になっている天気予報で週末の天気予報をチェックする際に役立てることができるかと思います。


1.実況上の着目点

① 気圧傾度の大きい北海道の北部で15m/s 前後の南西風が継続。





 コメント:長野に影響なし

②日本海上空の流れは蛇行の振幅が大きくなっており、水蒸気画像では複数の渦
が見られる。









 コメント:蛇行の場所次第で長野に影響あり。ただし上空の薄雲程度。

上空寒気の影響で東西日本は大気の状態が不安定で、西日本の日本海側や房総半島付近の海上などで局所的に対流雲が発達し、雷を伴う。





 コメント:北アルプス・中央アルプス付近のレーダーエコー注意


2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点


①北海道付近で気圧傾度の大きい状態は、オホーツク海の低気圧の東進に伴い7 日日中には緩和されるが、北海道北部日本海側中心に風の強い状態が8 日にかけて続く。





 コメント:長野に影響なし

②1項②の上空寒気はFT12 で北陸から東北地方付近で500hPa-21℃以下を示す。
-18℃以下の領域は7日夜にかけて東日本の南海上にまで広がる。









 コメント:長野に影響あり。安定の方向。

中・下層が比較的乾燥しており、広範囲で雷雨となる可能性はないが、房総半島沖など下層のハイセル循環の境目に形成されるシアーライン近傍では、局地的に対流雲が発生・発達しやすい。落雷や突風に注意。









 コメント:長野に影響なし

西日本は7日日中以降、上空の温度は昇温し、大気は安定化してくる。






 コメント:長野に影響あり。安定化の方向

③先島付近の西海上で下層風が収束し対流雲の発生が持続している。
収束域が現状より東にシフトすることはない見込みだが、対流雲の動向に注意。

 コメント:長野に影響なし

④FT36 には日本海で850hPa の3~6℃線に対応する寒冷前線が明瞭となり、FT48 には北海道にかかってくる。









 コメント:長野に影響の可能性あり。8日朝再検討必要。

⑤8 日は、高気圧縁辺の湿った気流が収束する九州西海上で雨雲が拡大傾向を示す。