2009年11月16日

週間予報は当たるのか?(11月16日)

 テレビの天気予報・・・週間予報を聞いて「雪!」と驚かれた方のために・・・・・

 テレビの週間予報では、天気マークが7つ並んだ表が使われていますが、これでは「なんでそういう天気になるの?」という理由がまったくわかりませんから、そのまま信じるしかありません。

 明日の天気については、夕方の7時前の天気予報で予想天気図を出してくれますから、なんとか理由もわかりますけど、週間予報についてはブラックボックスそのものです。

 そこで・・・・週間の予想天気図と気象庁発表の週間予報をまとめてみました。




(天気図中、黒く塗られた場所は雨(雪)の可能性のある場所と思ってください)

18日は、西高東低の冬型の気圧配置・・・マークは雪のち曇り
 ただ予報文を読むと、北信だけが「雪か雨 後 くもり」。
中信は「くもり のち 晴れ」、南信は「晴れ 時々 くもり」で、雪は全く無関係です。

 「雪か雨」というのはちょっとあいまいな表現ですから、ちょっと自分なりに考察してみました。

 これ、18日午前9時の気圧配置と降水の様子の計算値。





 西高東低の冬型の気圧配置ですから、おなじみのように北信はひと山越えて新潟に近づくにつれて天気が悪くなるわけです。

 じゃ、雪か雨かどっちなんだよ?ということになりますが・・・・これが難しい・・・・・
東京ではちょっとした雪で大騒ぎするので、放送局にいたときは、どこに中継を出すかも含めてずいぶん経験を積んだのですが、長野については教科書的なことと、幼少期の経験しかありません。

 あえて、考えてみると・・・・・





 教科書的には、上空5500m付近の寒気がマイナス30℃になったとき、降水があれば雪の可能性大ですが、18日、長野県北部でもマイナス20℃
 ただ、長野は標高が高いのが特徴。
 標高が高いほど雪の可能性大という意味だと考えます

 イメージしてみると、長野市内で雪が混じる感じ・・・・ひと山越えて信濃町に入るあたりから雪では???

 白馬あたりから北も雪かな??????

 こればっかりはあてになりませんよ。

 ちなみに、新潟県上越や富山の予報は雨・・・・。


 Kasayanは明日から一週間横浜へ・・・
 肝心の18日は長野にいられませんが、モバイルでチェックしようかとノートPCをカバンにしのばせました。書き込めるかしらん?
  


Posted by kasayan at 19:48Comments(0)今週の週間予報は?

2009年11月16日

善光寺40年前

  昨日に引き続き善光寺の裏
ご存じのように善光寺に裏には「つばめ池」があります。





 水色の柵に囲まれ、コンクリートで固められていますから、防火用水?という感じすらします。

 40年前、この池の周囲には松の木や草が生え、貸しボートが浮かんでいました
そして、善光寺周辺では唯一の釣りスポットでした。
 大人も子供も釣り糸をたれ、フナやコイ釣りを楽しんでいた光景は、今のつばめ池の姿からは想像もできません。

 池の北側には、貸しボート屋が茶店を出していて、ちょっとした憩いの場を提供していました。
 茶店からは、地附山を上り下りするロープウェイがよくみえたように記憶しています。

 あのフナやコイ達は、今の濁った水の下を泳いでいるのでしょうか?  


Posted by kasayan at 13:15Comments(3)昭和の長野へ

2009年11月16日

天気予報は当たるのか?(11月16日)

 明日(17日)から久々に横浜へ行きます。
天気チェックの記事の更新は一週間ほどストップ。
 今夜あたり、週間予報をチェックしてみようと思います。今週は雪も?


1、今日の一言

 天気予報で「上空の気圧の谷の影響で」っていうコトバを良く聞きますけど、わかりにくくありませんか?
Kasayanも気象予報士になるまでは?????でした。
 「山あれば谷あり」なんていいますから、なんとなく天気が悪くなる感じはしますけど・・・・





 これ、ひまわりの水蒸気画像。テレビやネットで見かける赤外画像とは異なり、空気中の水蒸気や水滴を白く写します。
 北日本に「U」字型に水蒸気の少ない部分がありますが、この北側が上空の気圧の谷。
 空の上では気圧の谷に沿って、赤の矢印のように空気の川が流れています。

 川が曲がって流れるとき、その周辺で渦ができますが、空の上では低気圧が発生したり、雲が発生しやすくなります。

 あまり使うべきでないコトバだと思いますが、もしお天気キャスターがそんなことを言っていたら、思い出してみてください。

2、全国の予報
 「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。






 全国の天気分布を大雑把にエリア分けしましたが、昨日に引き続き北日本の日本海側は雨や雪
冬の天気分布です。
 また、九州・四国方面には「のち 雨」のマークが並んでいます。
天気下り坂ってことですね。
 ただ、近畿地方に太陽マークがありますから、今日、長野県まで下り坂エリアがやってくるおそれはなさそうに見えます。

3、長野県の予報
 天気マークしか見ていませんか?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。






 長野にズーム。
 全県で「くもり 時々 晴れ」になってます。
 太陽マークが目立ちますけど、基本的には曇りベース。太陽もそれなりに出るってイメージですね。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。





 テレビの解説者もこのアニメと似た解説をすると思います。

 ただ最後に「そのほかの地域は、張り出した高気圧の覆われますが、上空の気圧の谷の影響で、雲が広がりやすいでしょう」なんて言うかもしれません。

 だいたい長野地方気象台発表の概況にも、
「今日は、大陸に中心を持つ高気圧が県内を覆いますが、上空の気圧の谷が通過する見込みです。
 このため、曇りですが、時々晴れ間の広がる時間もあるでしょう。」

 なんて書かれています。

 上で見た「U」字型の上空の気圧の谷の動きをアニメにしました。





今日の「U」字はお椀みたいに浅いので雲が広がりやすい程度ですけど、明日は壺のように深い谷が西からやってきます。
 これが、東シナ海の低気圧や前線にパワーを与えて、明日県内にも雨を降らせる原因になりそうです。


5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 基本的に高気圧の範囲内ですから、たとえ上空の気圧の谷の影響で雲が広がりやすくてもハズレる可能性は低いでしょう。
 ただ、昨日同様、ぐずつきエリアの新潟県と隣り合わせの小谷や信濃町エリア、そして上空の流れがぶつかりやすい北アルプス方面は、予報よりちょっと悪目に考えておいたようがよいかもしれません。

 ということで、明日から1週間、天気チェックはお休み・・・・・横浜いくのメンドイよぉ・・・・