2010年08月12日
台風4号備忘録(8月12日)


Kasayanの台風4号備忘録・・・・単にデータを保存するための記事ですから興味のある方だけどうぞ。

台風南東側の第一波の雨域午前9時前後に長野県通過。
北アルプス付近の降水を残して東へ移動。
長野県北部では強い日差しとともに気温上昇。
12時、台風最接近直前に南風が強まり雨域第二波北アルプス越え、北部北信五岳へ拡大。
16時前後に強雨域終息へ。
最終的に大北地域に大雨警報残る。
終始北アルプスの強制上昇による降水多・・・北アルプスの南西風・西風のブロック強い。
他方、長野地域は下降流域?
13時前後、長野市999hPaにて気圧最低。

一環して長野アメダスは西風。

他方、松本アメダスは南風で推移。
台風最接近直前、12時頃、南風風速最大。


松本盆地・伊那盆地南風の通り道。
西風となっても、御嶽山迂回して南風に。
台風近傍、輪島沖、舳倉島灯台、13時前、完全に西風に変化。
佐渡島、弾埼灯台、13時頃に風向変化、西風へ。

午前9時 500hPa

南岸までトラフ形成
5820mライン強風軸に沿って台風北東進。
午前9時 850hPa

輪島、南西強風。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、コメント欄だけではなく、以下のアドレスにメールしていただいても構いません。
kasayangw@yahoo.co.jp
可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年08月12日
台風4号の長野県への影響2(8月12日)台風情報

長野県、台風4号が接近していますから、今日は台風モードでまとめてみようかと・・・・・

台風4号は○○時現在・・・付近にあって・・・という台風の位置情報は、時々刻々と変化するものですからすぐに古くなってしまいます。
ブログのようなもので掲載するのはあまり好ましくないので、以下のURLでチェックするのが一番でしょう。
気象庁発表全般台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh_text.html
台風経路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
さて、台風4号は風速15メートル以上の強風域は伴っているものの、暴風域はありません。
長野県の場合、盆地や谷を南風が通り抜けるときに、風速が強まる可能性がありますが、どちらかといえば、短時間降る強い雨への注意がメインになるかと思います。

今朝5時現在のアメダスの風の様子ですが、台風近くの能登半島付近では8m/s程度の風。
風の強い沿岸部・・・海上保安庁の灯台の風向風速を見ても、10m/sをやや越える程度。
台風最接近で吹きあがる可能性はありますが、風は台風としては弱い部類に入ると思います。
長野県では、南北に盆地が形成されている松本から大町付近、伊那盆地で、局地的に風速が強まっています。
この傾向が日中続き、台風最接近時には、10m/sは越えてくる可能性(最大週間風速は1.5倍~2倍)は十分にありますから、この地域中心にビニールハウスや果樹の落果に注意が必要ということになりそうですね。
長野盆地がどういう傾向になるかは、今日のKasayanの観察テーマなので????です。
10時40分追記:県内の風が強いエリアは、ほぼ上記のエリアでよいようです。北部は、風が回っていますが、北信五岳の東側を新潟に抜ける南風がやや強めに吹いています。10時現在、長野市の気圧はまだ下降中。

14時20分追記:長野市の気圧は底を打ったようです。今後は風が西寄りに。中南部の強い南風はおさまる傾向だと思います。午後から北部には第2波の降水がきていますが、北ア方面を除いてゆっくりと回復傾向でしょう。もっとも南部では湿った空気が入りやすい状態は続きますから、夕立のような雨は局地的に残る可能性があると思います。

ということで、問題の雨の様子。

台風の東・南東側に発達した雨雲。
前線が活発化している北海道でも激しい雨が降り続いています。
この様子を実況天気図で見ると・・・・・

台風の南東側に吹き込む暖かく湿った空気=雨の原料の影響で強い雨。
暖湿流の行きつく先にある前線が活発化して北海道で大雨になっているということです。
この雨がこれからどうなるのか?
まずは、全国の雨の予想・・・MSMというシミュレーションプログラムの計算値です。

台風が北東進するにつれて、台風の南東側の強い雨のエリアも東へ移動。
北海道付近の前線の活発なエリアも東へゆっくりと移動します。
この雨の帯が通過するタイミングで、暖湿流の南風も強まるというストーリーです。
中部地方を詳しく見てみましょう。

昨日の計算値より、強雨エリアの通過するタイミングが遅くなっているようです。
ただ、南西の暖湿流がぶつかる高い山がある県の西部中心に強い雨という傾向は同じ。
また、午後になると北アルプスが湿った空気をブロックしてくれる北部の雨は弱まるものの、南部では夕方まで強い雨の降りやすい状態が続くという傾向も同じです。
10時40分追記:気象レーダーを見る限り、北アルプスのブロック効果は絶大。県北部を中心に、午前中から雨は小康状態。ただ、全体の場の風向きがもう少し南よりになれば、北部の雨域も拡大しますから、第2波の可能性を考慮して、まだまだ安心はできませんけど。北アルプスのブロック効果については昨日朝の記事に掲載してあります。
このようなイメージで、今日の雨は推移すると思われますが、台風の速度と、このプログラムで計算されている台風の速度はやや異なります。
上のURLで、台風の位置情報を確認して、雨のエリアの変化を修正する必要がありあそうですが、むしろ気象レーダーを見て、状況判断をするのがよいでしょう。
気象レーダー :http://www.jma.go.jp/jp/bosaijoho/radar.html#a_top
今日は、備忘録を兼ねて、注目すべき状況が見つかったら、(できれば)ブログを更新してみたいと思います。
一応、今日の予報と長野地方気象台の台風情報も掲載しておきます。


平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報 第3号 平成22年8月12日06時06分 長野地方気象台発表 (見出し) 台風第4号は、長野県に12日昼前から昼過ぎにかけて最も接近し、1時間40ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意して下さい。また、落雷や竜巻等の激しい突風、強風にも注意して下さい。 (本文) [台風の現在位置・予想進路] 台風第4号は、12日5時には輪島市の西約200キロにあって、1時間におよそ40キロの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は992ヘクトパスカル中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで中心の南東側390キロ以内と北西側200キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。 台風第4号は日本海を東北東に進み、長野県に12日昼前から昼過ぎにかけて最も接近する見込みです。 [長野県内への影響] <風の予想> 標高の高い所や南北に開けた平地を中心に、南よりのやや強い風の吹く所があるでしょう。 12日に予想される最大風速は、 南の風 13メートル 最大瞬間風速は、南の風 20メートル の見込みです。 <雨の予想> 南部と乗鞍上高地地域では12日夕方にかけて1時間に40ミリ、その他の地域では昼前から夕方にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。 13日06時までの24時間降水量の多い所は、 北部120ミリ 中部120ミリ 南部120ミリ の見込みです。 [防災上の留意事項] 強風による農作物への被害、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻等の激しい突風に注意して下さい。 [特記事項] 今後の台風情報や注意報、警報に留意して下さい。 次の「平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報」は、12日11時頃に発表する予定です。 |
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2010年08月11日
台風4号の長野県への影響?(8月11日)台風情報

桃やリンゴも大きくなり、イネもずいぶん成長したこの時期に台風の影響?・・・ということになると、心配をされている方も多いと思います。
今夜も長野県の民放ローカル局の天気予報を見ていたら、さすがに台風の予想進路図を表示しながら、長野地方気象台が発表した台風情報を読み上げている局が多くなっていましたが・・・・・・
驚くことに、それでもなお、予想進路図さえ表示せず、いつもの構成で天気予報を伝えている局がありました(N○S)。
昨日からわかっていたことなんですから、今日一日の対策のため、昨日の天気予報で伝えるべきことなんですけど、災害の少ない長野県・・・という固定観念がそうさせているんでしょうか?
グチはこれくらいにして、長野県への台風の影響を勉強ておきたいKasayanとしては、事前の計算値を一応まとめておくことにします・・・後で実況と比較したいので・・・・
まずは、気になる明日の雨の変化。

南風(南西より)が強まるとともに、県西部の山の南西斜面を中心に激しい雨が降り出し、昼頃までには全域に拡大。
午後、台風の中心が上越沿岸から下越沿岸へと進むに従って、風は南西~西寄りにかわる。
北アルプスが西寄りの湿った空気の流入をブロックして、雨は次第に小康状態になる。
もっとも、北アルプスのブロック効果が及ばない南部では、夕方頃まで断続的に強い雨が残る可能性がある。
・・・・というように読めます。
中部・南部中心に強い雨。
16時37分、長野地方気象台発表の台風情報も・・・・
12日18時までの24時間降水量の多い所は、
北部120ミリ
中部150ミリ
南部150ミリ
・・・となっていますから、この傾向でよいと思います。
次は、果樹やビニールハウス等に影響を及ぼす風の様子。

南よりの風が中心ですから、盆地や谷が南側に開けているところで風が強まるのが予想されます。
気象台の台風情報でも「高い所や南北に開けた平地を中心に、南よりのやや強い風の吹く」とされていますから、教科書どおり。
このアニメでは、水色が濃いほど(黄緑色はもっと強い)風速が強くなっていますから、伊那盆地、松本盆地、長野盆地の北側付近で強風が予想されています。
計算値では10~20m/sとなっていますが、気象台の台風情報では・・・・
最大風速 南の風 13m/s
最大瞬間風速 南の風 20m/s
・・・となっていますから、気象台の予測もほぼこの計算を基準にしているといってよいでしょう。
ちなみに、今日19時現在、台風が接近している西日本の風の様子を見てみると・・・

黄色の縁が風速15メートル以上の強風域ですが、台風の中心に対して反時計回りの風が吹いていることがわかります。
台風と風の位置関係をそのまま予想進路図にあてはめれば、長野県の風が、南風で始まって、次第に西寄りに変化することが予想できます。
この点、西寄りの風は北アルプス等の山々がブロックしたり、西寄りの風が山を迂回して南風になるので、対策の中心は南風ということになると思います。
最後に、長野県の鳥瞰図を掲載しておきます。
どこで、南風が強まるのか・・・・ホースの先を潰したときに、水が勢いよく出るように、風速が強まる場所が見えてきますよね?

なお、計算値は、あくまで台風の速度に依存しますから、台風の位置次第で、タイミングは変化してきます。
気象庁HPで台風の予想進路を確認し、適宜修正するようにしてください。
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2010年08月11日
天気予報は当たるのか?(8月11日)台風情報(台風4号)

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
今日、明日のテレビの天気予報は台風モードになるでしょうし、ネットで天気予報をチェックしていらっしゃる方なら、最新の台風進路予想図くらいは、お気に入りの天気予報サイトでご覧になっているでしょうから・・・・他の情報源ではあまり見かけないスキマの情報でブログを構成してみようかと・・・・

テレビでも時々見かけますけど、これは沿岸波浪予想図・・・波の予想の計算値です。
今夜21時の台風付近の波が5m以上になることが予想されていますが、波高の高い場所が比較的狭いエリアに限定されていることがわかります。
今日の段階では、長野県民の海と呼ばれる新潟県の沿岸・・・比較的波高は低めですけど・・・・台風が接近する明日にかけて、急激に高まってくるということです(明日に新潟沿岸は4mの予想)。
海水浴シーズンでもありますから、素人判断は・・・・・・・・・です。
また、風についても・・・・

海上保安庁が灯台で観測した風向風速を表示したものですが、わずか100キロ程度の距離で微風と強風になっています。
台風が時速25キロで進んでいるとすれば、ほんの数時間でいきなり強風域に入るということ。
今日の日本海側は、フェーン現象で気温が上昇して、波も穏やかですが、今夜から明日にかけて急変してきますから、海の遊びは無茶はされませんように・・・・・
11時35分追記 平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報 第1号 平成22年8月11日11時11分 長野地方気象台発表 ■見出し 長野県では、台風第4号や湿った空気の影響で、11日昼過ぎから12日夜にかけて、落雷や突風、降ひょうに注意して下さい。また、12日は、激しい雨が降り大雨となるおそれがありますので、土砂災害、低地の浸水、河川の増水、強風にも注意して下さい。 ■本文 [台風の現在位置・予想進路] 台風第4号は、11日10時現在、対馬市の北西約110キロにあって、北東へ進んでいます。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心から南東側370キロと北西側220キロ以内では、風速15メートル以上の強風となっています。 [長野県内への影響] <風の予想> 台風第4号は、12日昼前から夕方にかけて長野県に最も接近し、標高の高い所や南北に開けた平地を中心に、南よりのやや強い風の吹く所があるでしょう。 <雨の予想> 台風第4号や南からの湿った空気の影響により、12日朝から夕方にかけて、1時間に30ミリの激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。12日12時までの24時間降水量の多い所は、 北部 70ミリ 中部100ミリ 南部150ミリ の見込みですが、その後も、更に降水量が増えるでしょう。 [防災上の留意事項] 強風による農作物への被害、土砂災害、低地の浸水、河川の増水、落雷、突風、降ひょうに注意して下さい。 [特記事項] 台風の今後の進路や勢力によっては、風や雨などの予想が変わる可能性がありますので、最新の気象情報に留意して下さい。 次の「平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報」は、11日17時頃に発表する予定です。 |
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今朝はあえてエリア分けしませんでした。
全国的に湿った南風が吹いて、太陽が出れば夏の日差し・・・ドヨンとした雲が広がればドバッという雨があるという天気ですから・・・・・
むしろ、下のアニメで”傾向”を読みとっていただいたほうが・・・
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

予報文を素直に読む限りでは南部中心のにわか雨。
北部では、雲の切れ間からカッと太陽が照りつける時間もありそうですが、スコールのような雨が降るところも。
昨日の雨ほどではないかもしれませんが、運が悪ければ頭上が「所により」のエリアに入っちゃうかもしれません。
ピンポイント予報を使うのは・・・失敗のモトになるランダムな降水です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。
今朝は、予想図のアニメじゃなくて、気象庁の予報官(今朝の担当は渡辺さんという方らしい)の解説に付記をして掲載しておきます。
その前に今朝3時の実況天気図から。

台風の東側にスパイラル状のレーダーエコー・・・・等圧線が綺麗?に同心円状になってますね・・・・風強そう・・・。
あとは、北海道の西側のレーダーエコー・・・台風の接近とともに、上陸して活発化の可能性がありそうです。
で・・・これからの注意点を渡辺さん・・・という予報官がまとめた図。

ポイントは書き込んでおきましたが、今日は台風接近前の暖湿流による短時間強雨が注意点のメイン。
もちろん、台風に近い九州や山陰西部方面は直接の雨雲に警戒です。
(なんで渡辺さんかというと、本来気象庁内部だけにしか名前は出さない短期予報解説資料(中央指示報)ですけど、今朝は配信操作を誤って作成者名が出ちゃっていたんです。)
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日の雨の原因になる暖湿流の様子から見ていきましょう。

これ、暖湿流を流す空気の流れ。
今日は南西から吹き込みますが、明日になると西から吹き込むように変化していきます。
なんで、これを見るかといえば、長野県の場合は北アルプスのブロック効果が予想できるから。
明日午前に台風が新潟付近を通過後、ブロックが効いて回復が早いかも・・・です。
さらに、湿った空気の様子は・・・

暖湿流が流れ込む方向は変わっても、水色の濃いところ・・・特に湿った空気は日本上空を覆い尽くしていることにはかわりありません。
ブロック効果はあるにしても、通過後、ムシムシ、暖湿流が流れ込んでしまうところでは短時間強雨の可能性は残りそうですね。
で・・・暖湿流と台風本体による雨の様子を13日午前9時まで12時間毎にアニメにしてみました。

一言でまとめるのは難しいですけど・・・・・
台風の直接の雨は日本海沿岸中心。
台風の東側でも南岸を中心にボコボコ・・・・台風がまだ遠くても、いきなりの雨に注意といったところでしょうか。
台風通過による雨のエリアの変化・・・イメージできました?
東日本でピークになりそうな明日午前中の風と雨の様子だけピックアップ。


等圧線も混雑していますから、明日午前中の通過時には急激に南風が強まって、ドバッという雨は覚悟しておいたほうがよさそうです。
さて、今日の県内は?・・・ということで今日の降水の計算値。

南部や中部中心にスコールという感じ。
昨日同様、昼過ぎからですね。
ということで、台風がらみの情報を今日の天気予報にからめてまとめておきました。
情報の対象時間帯がたくさんでてきましたので、何時を予想した情報なのか、再確認しておいてください。
一応台風モードなんで、天気予報の当たりハズレを云々するのはやめておきますね。
なんか、今日はまとまりがないし、ストーリー性がない備忘録になってしまいました・・・
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、コメント欄だけではなく、以下のアドレスにメールしていただいても構いません。
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可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年08月10日
天気予報は当たるのか?(8月10日)台風情報と今日の雷雨

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
台風4号の動向が気になる方・・・多いと思いますので、今朝は台風の動向とあわせて今日の天気をまとめておきました。

また、盆休みの天気・・・週間予報については、昨夜の記事でまとめておいたので、よろしければ参考にしてください。
昨夜の記事の天気図をベースに、日々の週間予報の変化をチェックすれば、週間予報の天気マークだけを見て一喜一憂するよりは、天気のイメージ作りができると思います。
19時追記:午後から県内、南部から雷雲が拡大し、北部を飯山方面へ通過。19時現在では、県西部を中心に局地的に激しい雨になっています。今夜遅くには回復するでしょうけれど・・・・・
今日、夕方の長野ローカルの天気予報をPCのワンセグで見て驚き・・・・・。72時間後の台風の予想進路図の予報円中に長野県がスッポリと入っているのに、台風の予想進路図を天気予報番組で放送していた民放はなし。明後日に県内最接近ですから、対応は明日しかないはずなのに・・・・・。視聴者が自衛しないとダメなんですね。各局の天気用CG送出システムには、台風予想進路のメニューはあるはずなのに・・・。メニューや送出秒数の設定をいじると放送事故のモトだから、避けているんでしょうね・・・まず間違いなく。一応、最新の進路予想を気象庁HPから引用しておきますが、コースは南よりになる傾向があります。新しい情報でアップデートしてくださいね。

2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

傘マークがついているあたり・・・・太陽マークはありませんけど、思いほのか晴れ間もあってカッ!と暑くなりますが、スコールのような雨の可能性もあり・・・ということです。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

昨日は、計算値より早めに雨雲が消散・・・・特に北部では、山沿いの局地的な雨にとどまりました。
対流性の雨・・・予測の難しさが顕著になっていますが、安全マージンをとった予報でしたから、見逃しではずれたというよりは、ラッキーと思うべきだと思いますが、いかがですか?
今日は昨日よりずっと雨の可能性は大。
「夕方から 雨」ということですから、午後3時以降、雨の可能性が高まるということのようです。
また、マークは曇りベースですけど、太陽が出れば夏の日差し。
特に北部では、日差しの強さに晴れのイメージを持つかもしれませんけど、それだけに雨の予報を忘れて安心してしまって・・・失敗・・・ということがないよう下の降水のアニメを見て、天気変化のイメージ作りはしておいてください。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

台風は直接九州に上陸したりしませんけど、台風の東側を北上する湿った空気の影響があります。
そしてもう一つ・・・弱まった太平洋高気圧の西の端っこを北上する湿った空気。
二つの湿った空気が吹きこむあたり・・・傘マークのエリアになっています。
南風が吹き込んで、雨を降らせ、山を越えて日本海に吹き下りるとフェーン現象発生。
日本海側中心の猛暑ですけど、県の北部もその傾向がありますから、31℃の予想を越える可能性も???
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
台風の予想進路図は、新しいものを見たほうがイイに決まっていますから、台風が進むにしたがって、雨はどうなるの?・・・・について、明後日12日朝までのアニメを作りました。

わかりにくいかもしれませんが、点線が12時間降水量を表していて、点線に何重にも囲まれたところが降水量の多いところ。
台風の発達した雨雲は幸い九州の西の海上を北上するようですから、今日は九州の西岸付近や九州四国太平洋側が雨の要注意エリア・・・・東日本南岸もそこそこの降水量が予想されていますが、ここは短時間の強い雨に注意エリア。
ただ、明日の夜から明後日朝にかけて、台風が東北北部に接近するにしたがって、全国的に雨のエリア拡大。
前線が接近する北海道には、台風からの湿った空気が一気に流れ込んで大雨。
他のエリアも、短時間に災害の恐れがあるような雨。
土砂災害の可能性が十分あるだけの降水量ですから、夏休みや行楽の天気を気にするだけじゃなくて、自宅の防災についてもチェックする意味で、天気予報はコマメに見ておいたほうがよさそうですね。
ちょっと上空5800mあたりの様子も見ておきましょう。

日本海北部に、強い西風が吹いていますが(水色矢印)、この風の付近まで台風が北上すると、台風は一気に東へ流されます。
この強い西風・・・地上付近には前線があって、明日にかけて少しずつ南下。
前線と台風がセットになると大雨・・・というのは天気予報でよく耳にする言葉ですけど、北日本でセットができてしまいます。
だから北日本でも大雨に注意・・・なんですね。
また、この西風が計算値よりずっと南に降りてきたら、台風は早めに東へ進みだして、日本縦断になっちゃいますが(せいぜい日本海側をなめるように進む程度だとは思いますが)・・・・一昨日からの計算値を見ていると、少しずつ南よりになる傾向もあります。
コマメに天気予報をチェックという中には、雨だけじゃなくて、台風のコースをチェックという意味もあるわけです。
さて、今日の天気予報もみておかなくちゃ・・・・・
今日は、二つの暖湿流によって、西日本南岸と東日本付近に傘マークがついていましたが・・・・

二つの流れ・・・わかりますよね・・・・この二つの流れが明日以降、一つにまとまって北海道まで北上。
雨の原料がますます大量に流れ込むようになるわけですが、今日のところは、東日本付近のちょっと弱めの暖湿流が長野県付近を北へ吹きぬけるのが、県内の天気のポイントです。
で・・・具体的に雨のエリアは・・・・

二つの暖湿流と降水が多いエリアが対応してますよね。
次は東日本付近。

夕方にかけて南部から次第に雨エリアが拡大。
南部では夕方というよりは、昼過ぎから注意しておいたほうが良いかも・・・・
昨日は、次第に回復傾向でしたが、今日は悪化してくる傾向ですから、安全マージンを考えると、この計算値を割り引くというのは妥当でないと思います。
この計算値のイメージで予報を組み立てても良いと思いますから・・・・
今日の予報も当たりと考えておくのがよいでしょうね。
なにしろスコール?ですから、隣町をスコールが通過したからといって、予報がはずれたというのは、あまりにも自己中心的判断ですよね?
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2010年08月09日
台風情報?盆休みの週間予報について

台風4号が日本海を北上しそうなので、台風のコース次第で、週間予報も変化・・・・・というコメントが天気予報番組の中でチラホラ聞かれるようになったと思います。
盆休みも始まった方・・・これから盆休みという方・・・台風の発生で週間予報が気になって仕方がないという方もいらっしゃるでしょうから・・・・Kasayanが予想するのではなく・・・気象庁がどんなことを考えて週間予報を出しているのか?ということをまとめておきました。
週間予報を作るにあたって、使っている天気図をザクッと見ておきましょう。

天気予報の業界では、通称「六コマ」と呼ばれる週間の天気図と、週間予報予報解説資料という気象庁発表の文字情報の抜粋です(六コマの網かけ部分は降水の可能性が高いと思ってください)。
代表的な地点4ヶ所(長野はKasayanの独断で代表的にしましたけど)の、本日11時発表の週間予報のマークを書きこんでおきました。
前線は、テキトーにKasayanが書きこんだものですから、他の見解は当然にアリです。
いずれにせよ、台風が完全に抜ける13日までは不安定な雨の可能性大。
台風に吹き込む湿った南風の影響で(このフレーズ、天気予報でたくさん聞かれると思います)、短時間強雨・・・ようは、ドバッと降ってはカッと太陽が照る・・・というような天気の可能性アリということになりそうです(今朝の記事のアニメ参照)。
13日以降、西日本中心に回復傾向ですけど、北日本は前線の影響でイマイチ。
特にどのあたりでまとまった雨?という点については、毎朝(夜の予報は変化する可能性があるので)こまめにチェックするしかなさそうです。
あと・・・・南風の影響で、北陸方面や山陰方面、フェーン現象の猛暑もあるかな?
もうちょっと大きな傾向を見ると・・・・

13日までは、太平洋高気圧のコアの部分が東海上で待機状態。
14日以降、日本の南岸を西日本方面に張り出す・・・でも・・・・北日本方面は上空の気圧の谷がやってくるので(地上の前線と対応)、イマイチ回復しきらない・・・という傾向になりそうです。
せっかく記事を更新するので、台風の予想進路図。

台風予想は、気象庁が独占して行うというのが、気象業務法という法律に書かれていて、実況は独自で発表してもイイんだ!とか、色々解釈があって昨年は民間気象会社と気象庁の間でトラブルもあったくらいです。
気象業務法の趣旨・・・「災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与」(第1条)から解釈すると、実況も含まなければ公共の福祉の増進を図れないなどという意見もあるでしょう・・・・
こんなブログなんで、何を書こうが公共の福祉とはあまり関係ないはずですが・・・・気象予報士界という業界があるのなら、台風マニアの予報士がいるので、そうでないKasayanは、この程度にとどめておきます。
気象庁発表の進路図と比較するために、米軍の予想進路図。

コース的にも、速度的にも気象庁とほぼ同じですね。
今朝の計算値より若干北よりを通過する傾向になっていますけど、反対に南よりに変化する可能性もあります。
明日、明後日と、コマメにチェックするのが吉ですね。
あんまり役に立たない情報だった?・・・のなら、ゴメンナサイ。
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2010年08月09日
天気予報は当たるのか?(8月9日)台風情報盆休みの天気は?

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
昨夜、台風4号が発生しました。

世の中は盆休みですが、台風の影響を受けそうなので、どんな影響を受けるのか?ということを中心にまとめておきます。
今朝は、ちょっとバタバタしているので、役立ちそうな情報だけピックアップして掲載しておくことにします。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

今朝は時間がないので・・・東日本・北日本はぐずつく、西日本は南岸中心に雨が降りやすい・・・という分布。
理由は、天気図で・・・
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

全県南風・・・・予報文も全県同じ。
曇りベースですけど、雨が降ったり止んだり・・・気温は30℃まで下がりますけど、強い日差しも覗いてムワッとしたいやーな空模様になりそうですね。
詳しくは降水のアニメで・・・・
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

アニメを作っている時間がなかったので、まず、今夜の予想天気図をチラッ見ていただいて・・・
短期予報解説資料というプロ用の資料に添付されている図で「何が起こっているのか?」を読んでいただければわかると思います・・・・今日は一般の方でもわかるような図でしたので。

ちなみに、図中のUCLは上空に寒気を伴った空気の渦。
上空に寒気を伴っているので、その下では大気不安定です。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
盆休みに気になる台風の様子から見ておきましょうか・・・・・

これは、説明いらないですよね?
台風の中心が予報円に入る確率が70%ということですから、安全マージンは大きくとる必要はあるんですけど、基本的には中心を結んだ点線付近を通ることが多いですよね。
オマケにアメリカ軍の計算値も見てみましょう。

今のところは、対馬付近を通過して日本海を北上程度に考えておいて、日本海に入るタイミングは、新しい情報が発表されるたびに、変化する可能性があるので、一応目安にしておいたほうがよさそうです。
問題は、何が起こるか?ということ・・・盆休みですから雨が心配ですよね?
台風が日本海を通過するとなると、南から湿った空気が流れ込むので、最初は九州方面、日本海に入ると広いエリアで、まとまった雨が降る可能性が高くなってきます。
12日までの雨のエリアの予想アニメを掲載しますけど、何時降るのか?という目では見ないようにしてください。
以後台風進路の新しい予想が発表されたら、台風の位置によって何が起こりそうか?をイメージするために使っていただきたいと思います。

南からの湿った空気の影響で、不安定性の雨・・・・毎朝、雨の情報に注意しておくしかないという感じです。
台風は、ここまでにして、今日の天気について・・・
上空の寒気と地上付近に流れ込む暖湿気が大気を不安定にするというのがポイント。
上空の寒気は・・・

寒気は、東日本から北日本へと北上していきます。
大気不安定は、北日本に移って行くわけですね。
それにあわせて、雨のエリアも・・・・・・

県内、だんだん弱まってくる傾向ですが、湿った空気が流れ込みやすい南部ほど、雨が残る・・・北部もなかなか回復しにくいという感じで計算されています。
この計算値をさらに考察する時間がないので、これも一つの目安にしていただければと思います。
計算値ばかり並べて、考察もなにもなくて、イヤな記事になっちゃいましたけど、多少は役立つ情報になればイイんですけど・・・・
ということで、今朝はバタバタのところ、台風まで発生しちゃったので、夕方あたり、時間があったら、盆休みの天気傾向をもうちょっとおちついてまとめなおしてアップしてみたいと思います。
当ブログの記事等に関して、ご質問・ご意見等がありましたら、コメント欄だけではなく、以下のアドレスにメールしていただいても構いません。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年08月08日
天気予報は当たるのか?(8月8日)雷雨に注意!増水警戒

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

台湾付近に雲がかたまっていて、その東側の雲の帯が日本方面へと延びています。
太平洋高気圧が東へ弱まって、南の湿った暖かい(暑い?)空気が日本付近へと流れ込んでいるわけですが、立秋の昨日、台湾付近で熱帯低気圧が発生しました。
今年はまだ台風3号までしか発生していませんが、海水温もずいぶん上昇していて、台風が来れば発達する条件が整っています。
場合によっては、日本近海で台風や熱帯低気圧が発生する可能性が高くなるかもしれません。
どうなるのか?は、あらかじめ検討してもあまり確かなことはわかりませんけど、熱帯低気圧による急な大雨・・・河川の増水・・・・行楽のテントが流される・・・・
昔、天気予報番組を担当していて、とてもイヤな想いをしたことがあります。
盆休みもスタートされた方も多いと思いますが、そんな事故がないことを祈っています。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

北海道付近には前線が停滞していて、強まったり弱まったり・・・いずれにせよ、北海道の行楽はイマイチという感じです。
また、北海道以外でも、今日は南岸中心に傘マークがチラホラ。
猛暑・・・太陽ギラギラというだけじゃなさそうですから、天気マークの天気予報だけチェックして終わり・・・・というのは失敗のモトです。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

予報文・・・今日は県内全域に「雨」と「雷」の文字がついています。
「所により」ですから、夕立の可能性が高そうですね。
昨日、中南部に夕立が予想されていませんでしたが、昼過ぎに、山沿い中心に一時的な雨がありました。
予報文に書き込むレベルか否かというのは迷うところだと思いますが、この季節、長野県の場合は、県内のどこかに夕立が予想されていたら、予想されていないエリアでも、山では・・・と考えておいたほうが無難ですね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

今日のポイントは暖湿流・・・夕立の発生可能性は昨日よりずっと高まります。
今日も書き込みを忘れちゃいましたが、南からやってくる上空の寒気。
あとは書き込みのとおりですが、熱帯低気圧・・・これが台風に成長するか否かは定かではありませんが、いずれにせよ、九州・四国方面に強い暖湿流を流し込むポンプの役目をすることは確かです。
台風云々よりもそのあたりに注意しながら、動向を見る必要がありそうです。
高気圧が弱まる傾向・・・日中の昇温による局地的な低気圧の影響を受けにくい横浜の気圧変化です。

5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
まず、今日夕立の可能性を高める原因から・・・

太平洋高気圧のアタマの部分が東海上になって、小さくなっています。
ということは、上空では日本付近は弱い気圧の谷ということ。
その部分には・・・・

南から-6℃以下の寒気のカタマリが北上。
上空に強めの寒気が入れば、当然大気は不安定に。
この寒気の下あたりでは、特に夕立、雷雨注意ということになります。
また、地上付近に湿った暖かい空気が流れ込めがさらに大気は不安定に・・・

今日は、九州の西側と東海付近に湿った暖かい空気が特に流れ込みやすくなります。
上空の寒気と対応させて考えると、近畿・東海付近で大気が特に不安定になりそうですよね。
で・・・雨はどうなるのか?

暖湿流と雨が多く計算されているエリアが対応してますよね。
一昨日からの計算値の傾向からすると、もう少し降水エリア、広いんじゃないかな?と思って、短期予報解説資料というプロ用の資料を見ると・・・・
「降水はMSM も参考にするが、午後の不安定性降水は過少、西日本太平洋側では海岸付近に集中し過ぎている点に留意。」
なんて書かれています。
やっぱり、もう少し内陸部の夕立の様子を大きく見積もって、西日本沿岸部だけじゃないよという見方をしたほうがよさそうです。
次は東日本付近のアニメ。

長野県付近は県の東と西にわかれて、暖湿流の流れと同様、北へと延びるように降水が計算されています。
発生のタイミングは15時頃になっていますが、もう少し早めに・・・そして全体に多めに見積もる必要がある・・・・となると、ちょうど予報文のように南部や中部では「昼過ぎ」、北部では「夕方」(午後3時以降)という予想が妥当な感じがしますよね。
(もうちょっと早めでもイイかな?実況からすると・・・)
ということで、今日は、安全マージンも考慮すれば、予報は当たりでよいと思います。
くれぐれも、川の増水などで、楽しいレジャーを悲しいものにしないよう気を付けてください。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年08月07日
天気予報は当たるのか?(8月7日)猛暑いつまで夕立は?

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
猛暑いつまで?・・・誰もが気になると思いますが、昨日1カ月予報が発表になりました。

東日本の平均気温が平年より高くなる確率が70%以上。
前回の一か月予報と同様、暑ーい夏はこの先一カ月は続くということのようです。
立秋なんですけどね・・・・今日は。
ちなみに、一か月予報は、一か月に一回じゃなくて毎週金曜日に発表されています。
結構知らない人が多くて、毎週発表というと驚く人も多いんですけど、週間予報だって毎日発表されているんですから、毎週修正してアップデートする必要はありますよね?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

津軽海峡を隔てて太陽と傘のマークが向き合っています。
Kasayanの小さなヨットでも6時間ほどで横断できた海峡ですけど、気候的には大きな壁になっています。
どうしてなのか?は天気図で・・・・
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

予報文を読むと、中部と南部に「所により」がついていません。
夕立が予想されていないんですね。
北部だけ「雷」の文字がついていない「所により 雨」が予想されていて、タイミングは「夕方」から。
午後3時以降、弱い夕立が予想されているということですが、びんずる祭りが開催される長野市・・・どこで降るの?については詳しくチェックしておきます。
関東は、晴れマーク一発で、予報文に「雨」や「雷」の文字はありませんから、夕立が特に少ない傾向は確かなようです。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

アニメを作った後で・・・失敗した・・・・と気付いたんですけど、九州方面の上空には夕方にかけて寒気が入ってくるんですよね・・・・それも南側から。
そのため、特に西日本で大気が不安定になります。
寒気の様子を書きこむのをわすれちゃったので、下の専門天気図で・・・・・・
太平洋高気圧、西への張り出しはイマイチ弱まりませんが、北への張り出しは弱まってきます。
これにともなって前線も南下してきて、津軽海峡より北側に傘マークというわけです。
気圧の変化傾向をグラフで見ると、太平洋高気圧の微妙な動向がわかります。

5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日はいきなり降水量の予測からはじめちゃいます。

前線が南下する北海道・・・夜になると雨が活発になるようです。
一方、西日本も南から降水エリアが北上してきて、夕方以降南岸を中心に活発な降水が予想されています。
中間の東日本は・・・例によって、関東北部や長野県北部付近に青い色がついていますよね・・・・
この原因・・・まずは、今朝の衛星画像・・・水蒸気画像を見てみましょう。

湿った所ほど、白く写るのがこの写真ですが、西日本ほど白っぽくなっていて、日本海を北海道に向けて湿った空気が流れ込んでいるのがわかります。
また、東日本の太平洋上に、真っ白になっている湿ったエリアがあって、積乱雲などの対流性の雲が発達しています。
上で見た雨のエリアと、湿った空気の関係がリンクしていますが、西日本の雨の原因の一つが図に書き込んだUCLという寒気を伴った上空の渦。

今朝の計算値で見ると、綺麗に渦を巻いていて、東側に寒気のカタマリを持っていることがわかります。
渦を巻いていて、寒気まであるとなると、大気はむちゃくちゃ不安定。
これが西日本に接近してくるんですから、西日本は特に雷雨要注意ということになります。
今夜にかけてUCLがやってくる様子。

今夜には、西日本をすっぽり覆ってしまいます。
次は、北海道方面の前線の雨・・・夜に活発になる理由を・・・・・

太平洋高気圧のコアが弱まってくることは、昨日の記事でも書きましたが、やはりその傾向は続いています。
そして、今夜北海道方面に上空の気圧の谷が接近・・・前線が活発になって雨も強まるということのようです。
高気圧の縁を回って湿った空気も北海道方面に流れ込み続けますから・・・・・

数字を赤で塗ったところが特に湿った暖かい空気の場所ですから、北海道の雨は原料供給?も十分のようです。
一方、東日本付近・・・比較的乾燥した空気に覆われる傾向。
夕立の原料が少ないですから、夕立は局地的に限定されることになります。
砂漠の暑さ・・・・?
東日本の雨の様子は?

北アルプスや関東北部の山沿いにちょっと計算されているだけです。
もっとも、昨日の教訓?から、非常に局地的な雷雨は、シミュレーションプログラムの解像度ギリギリですから、うまく計算されていな可能性もあります。
一応、発生するとしたら、どのあたり?どんな傾向?ということだけは想定しておきましょう。

赤の点線が、地上付近の空気がぶつかって上昇流が発生・・・夕立雲モクモクになりそうな場所。
中部や北部の山沿いですが、風の流れからすると、昨日昼過ぎにちょっとだけゴロッと来た場所と同じです。
また、発生した雷雲を流す風は・・・・

昨日は、東風で夕立雲は岐阜県方向に流れたのですが、今日は南風。
赤の点線付近で発生したら、北に流れます。
お祭りなど、屋外イベントで天気が気になる方・・・特に赤の点線のエリアに気をつけていて、南に雷雲が発生したら、こっちへ来るかも・・・と考えるなら、心の準備、できますよね?
珍しい猛暑なので、資料を残そうと思って今日はずいぶん長くなっちゃいました。
今日の予報も当たり・・・と言いたいのですが・・・・中部と南部・・・・本当に夕立なしでイイの?というところが気にかかります。
天気予報として文章化するほどではないかもしれませんが、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳方面での局地的な熱雷発生・・・南風がぶつかる山の南斜面中心に用心は必要かも?
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
2010年08月06日
天気予報は当たるのか?(8月6日)猛暑いつまで週末の天気は?

故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。久々の長野の天気に慣れるため、毎朝コツコツ天気予報の修行中。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

朝っぱらから、新潟県十日町方面では雷雲が発生して、大雨洪水警報が発表されています。
湿った空気が日本海側から流れ込んで山にぶつかって雷雲が発生している模様・・・同じ場所で雨が続いてしまうパターンかも?
朝ですけど、夕方のような空模様・・・新潟県をはじめとるする北陸では一晩中25℃以上の熱帯夜の所が多くなっていて、朝でも夕立が発生する時間帯のような状態が続いています。

そして、長野市の気温の変化グラフ・・・・朝5時で26℃ですから熱帯夜になってしまいました。
夜になれば涼しくなる長野のはず・・・なんですけど・・・・夜になっても上空のドライヤー、太平洋高気圧のパワーは強力です。
こうなると、この猛暑はいつまで?という気持ちになってきますから、今日は週末にかけての太平洋高気圧の様子をチェックしておきました。
この週末は長野県知事選挙があるんですが・・・選挙の投票率にも影響してきそうですよね・・・・・
今回の長野県知事選挙・・・・候補者の出馬のニュースの映像を見て・・・
どっかで会ったことあるな?・・・・それも、一緒に飲んだことがあるぞ???・・・と思ってよーく考えてみると、友人の結婚式で隣の席になった人が出馬していました。
大学生の頃、時々遊びにいった友人の下宿の住人だったので、その話題で酒も進んだのですが、まさか知事選に出るとは・・・・そのときもらった名刺を見ると、間違いありませんでした。
昨年は、もと部下の気象予報士が国会議員になっちゃうし・・・・政界が妙に身近に感じられるこのごろ・・・・さて誰に投票すべきかしらん?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

九州に傘マークがついていますけど、夕立の傘マーク。
雲マークとセットになった太陽マークが多くなっていますけど、ほとんどは太陽が左側・・・晴れベース・・・猛暑が続きます。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

もちろん、「所により」がついていて夕立を予想していますが、昨日なかった「雷」の文字がついています。
今日は、太平洋高気圧の張り出しの具合(気圧の尾根の位置)が微妙に北上するので、湿った空気を流す上空1500m付近の流れが変化して昨日より夕立の雲が発達しやすくなる傾向。
夕立の様子・・・アニメはきちんと作っておきましたが、上空の流れは微妙なので、できれば昼飯どき・・・遅くとも夕立が発生する前には・・・・風の流れと夕立の発生が予想されるエリアの予想図を追記したいと思っています。
計算値が変化する可能性があるからです。
13時10分追記:計算値に頭を悩ませているうちに、長野県北部では、すでに雷雲が発達しはじめていて、長野市内では雷鳴も聞こえています。11時発表の予報も今朝の予報と同様の文面でしたから、気象庁も予測していないレベルの発生だと思います。そいういう意味では、長野県にしては珍しいゲリラ・・・ですね(都市型のゲリラ雷雨とは発生過程が異なりますが)。
懸念していたように、今日の計算値(MSMというモデル)の降水はイマイチあてにならないので、風の収束から雷雲発生の位置を推定したほうが可能性が高いかもしれません。
12時の観測を初期値とした、計算値が出たらアップしようと思いますが・・・・
レーダーで雷雲の様子確かめて対応するのが吉という状況です。
気象レーダー:http://www.jma.go.jp/jp/bosaijoho/radar.html#a_top

13時25分追記:長野地方気象台は、11時発表の予報を訂正しました。13時発表になっていますが、電文として届いたのは13時10分過ぎ。レーダーを見てあわてて訂正したというところだと思います。
北部・中部
くもり 所により 夜のはじめ頃 まで 雨 で 雷を伴い 激しく 降る
17時追記:風の方向が昨日とは全く異なってしまったので、降水量の計算値がまったくアテになりません。気象台は13時に予報を訂正しましたが、北部の雷雨は一時的だったため、訂正の内容が適当であったとは・・・という状態です。計算値で予測するよりは、レーダー監視で対応するしかない状態。もっとも、明日以降は、今日の計算値と実況がとり込まれて、当たる?計算値や予報になると思います。現在は南部中心のまとまった雨。雷雨の予測が一筋縄ではいかないことを示した今日の風向きの変化でした。
18時20分追記:18時以降、当初の計算値の傾向に収まってきています。積乱雲のスケールが小さい発達過程は教科書通り、ダメ。成熟してきた段階で実況に忠実になるという流れ。勉強になりました。
19時10分追記:上空3000m付近の流れは先日までの夕立とは正反対の東風。このため、雷雲は岐阜方面へ。長野県北部、13時頃の早めの降水は、志賀高原・菅平付近の雷雲が東風で長野盆地まで流れ込んだため。先日までは西風で草津方面で早い雷雨が観測されていたが、その逆の過程。備忘録でした。

岐阜県で傘マークがついているのが気になりまねぇ。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

昨夜の実況図と今夜の予想図を比較すると、気圧の尾根(赤矢印)の位置が微妙に変化します。
だからといって、太平洋高気圧が弱まるというわけじゃありません。
厳密にいえば、1020hPaの等圧線はやや東へ後退しますが、黄色でなぞった1016hPaの等圧線は西へ勢力を伸ばす傾向。
気圧の変化のグラフはこうなっています。

高気圧の西の端に近い福岡は、今朝も気圧は上昇傾向。
長野は、日中ヒートローとか熱低気圧と呼ばれる、気温上昇による低圧部になるので、一時的に気圧は下がるものの、全般に上昇傾向。
今日はまだまだ猛暑モード・・・・・週末は?
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
ということで・・・この猛暑いつまで?・・・・週末にかけての太平洋高気圧のパワーチェック。

明日、明後日と、太平洋高気圧が上空に占めるエリアがゆっくりと縮小。
多少は・・・・わずかは・・・・少しくらいは・・・・西から猛暑モードも緩むか?・・・・という感じ。
もっとも、UCL(upper cold low)と呼ばれる寒気を伴った上層の渦(熱帯低気圧や台風を発生させることもある)が西日本に接近。
日曜日には、西日本中心に短時間に激しい雨が降る可能性が高くなっています。
UCLの様子を水蒸気画像で・・・・

南東側に湿り気の多い部分・・・発達した積乱雲のカタマリをもっています。
こいつがやってきそうですから、ちょっとイヤな感じです。
さて、今日に戻って・・・夕立の様子をチェックしておきましょう。

夕方以降、西日本・東日本中心に夕立が発生しますが、東日本・・・長野県周辺で降水量が多い青色が目立ちます。

一昨日、昨日と計算値より少なめの夕立になっていましたが、今日は状況が少し変化します。
正直なところ、計算値通りになるのか?Kasayanにはサジ加減がイマイチわかりません。
他の計算値やガイダンスと言われる統計的手法を使った計算値をみても、県の西部の山々を中心に夕立・・・という程度まで。
岐阜県の傘マーク・・・予報官も同じ計算値を見てつけたんでしょう。
ということで、今日の予報・・・現在のKasayanには、予報を覆すだけの情報も能力もないので・・・・当たるということしかいえません。
いずれにせよ、今日も猛暑・・・・です・・・・・
あっ、そうそう、昨夜の記事に「長期間の高温に関する長野県気象情報 第1号」を掲載しておきました。
長期間の高温・・・・イヤな響きですが、農業に従事されている方など、気になる方はお読みください。
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