2010年08月12日

台風4号備忘録(8月12日)








 Kasayanの台風4号備忘録・・・・単にデータを保存するための記事ですから興味のある方だけどうぞ




 台風南東側の第一波の雨域午前9時前後に長野県通過。

 北アルプス付近の降水を残して東へ移動。
 長野県北部では強い日差しとともに気温上昇

 12時、台風最接近直前に南風が強まり雨域第二波北アルプス越え北部北信五岳へ拡大

 16時前後に強雨域終息へ。
 最終的に大北地域に大雨警報残る
 終始北アルプスの強制上昇による降水多・・・北アルプスの南西風・西風のブロック強い
 他方、長野地域は下降流域?

 13時前後、長野市999hPaにて気圧最低




 一環して長野アメダスは西風




 他方、松本アメダスは南風で推移。
 台風最接近直前、12時頃、南風風速最大







 松本盆地・伊那盆地南風の通り道。
 西風となっても、御嶽山迂回して南風に。
 
 台風近傍、輪島沖、舳倉島灯台、13時前、完全に西風に変化。
 佐渡島、弾埼灯台、13時頃に風向変化、西風へ。




 
 午前9時 500hPa




 南岸までトラフ形成
 5820mライン強風軸に沿って台風北東進。

 午前9時 850hPa




 輪島、南西強風。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)
  


Posted by kasayan at 20:09Comments(0)雑記

2010年08月12日

台風4号の長野県への影響2(8月12日)台風情報





 長野県、台風4号が接近していますから、今日は台風モードでまとめてみようかと・・・・・




 台風4号は○○時現在・・・付近にあって・・・という台風の位置情報は、時々刻々と変化するものですからすぐに古くなってしまいます。
 ブログのようなもので掲載するのはあまり好ましくないので、以下のURLでチェックするのが一番でしょう。
 気象庁発表全般台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh_text.html
 台風経路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 さて、台風4号は風速15メートル以上の強風域は伴っているものの、暴風域はありません
長野県の場合、盆地や谷を南風が通り抜けるときに、風速が強まる可能性がありますが、どちらかといえば、短時間降る強い雨への注意がメインになるかと思います。




 今朝5時現在のアメダスの風の様子ですが、台風近くの能登半島付近では8m/s程度の風。
風の強い沿岸部・・・海上保安庁の灯台の風向風速を見ても、10m/sをやや越える程度。
 台風最接近で吹きあがる可能性はありますが、風は台風としては弱い部類に入ると思います。

 長野県では、南北に盆地が形成されている松本から大町付近、伊那盆地で、局地的に風速が強まっています。
 この傾向が日中続き、台風最接近時には、10m/sは越えてくる可能性(最大週間風速は1.5倍~2倍)は十分にありますから、この地域中心にビニールハウスや果樹の落果に注意が必要ということになりそうですね。
 長野盆地がどういう傾向になるかは、今日のKasayanの観察テーマなので????です。

10時40分追記:県内の風が強いエリアは、ほぼ上記のエリアでよいようです。北部は、風が回っていますが、北信五岳の東側を新潟に抜ける南風がやや強めに吹いています。10時現在、長野市の気圧はまだ下降中。




14時20分追記:長野市の気圧は底を打ったようです。今後は風が西寄りに。中南部の強い南風はおさまる傾向だと思います。午後から北部には第2波の降水がきていますが、北ア方面を除いてゆっくりと回復傾向でしょう。もっとも南部では湿った空気が入りやすい状態は続きますから、夕立のような雨は局地的に残る可能性があると思います。




 ということで、問題の雨の様子




 台風の東・南東側に発達した雨雲
 前線が活発化している北海道でも激しい雨が降り続いています。

 この様子を実況天気図で見ると・・・・・




 台風の南東側に吹き込む暖かく湿った空気=雨の原料の影響で強い雨
暖湿流の行きつく先にある前線が活発化して北海道で大雨になっているということです。

 この雨がこれからどうなるのか?
まずは、全国の雨の予想・・・MSMというシミュレーションプログラムの計算値です。




 台風が北東進するにつれて、台風の南東側の強い雨のエリアも東へ移動
北海道付近の前線の活発なエリアも東へゆっくりと移動します。
 この雨の帯が通過するタイミングで、暖湿流の南風も強まるというストーリーです。

 中部地方を詳しく見てみましょう。




 昨日の計算値より、強雨エリアの通過するタイミングが遅くなっているようです。
 ただ、南西の暖湿流がぶつかる高い山がある県の西部中心に強い雨という傾向は同じ。
 また、午後になると北アルプスが湿った空気をブロックしてくれる北部の雨は弱まるものの、南部では夕方まで強い雨の降りやすい状態が続くという傾向も同じです。

10時40分追記:気象レーダーを見る限り、北アルプスのブロック効果は絶大。県北部を中心に、午前中から雨は小康状態。ただ、全体の場の風向きがもう少し南よりになれば、北部の雨域も拡大しますから、第2波の可能性を考慮して、まだまだ安心はできませんけど。北アルプスのブロック効果については昨日朝の記事に掲載してあります。

 このようなイメージで、今日の雨は推移すると思われますが、台風の速度と、このプログラムで計算されている台風の速度はやや異なります。
 上のURLで、台風の位置情報を確認して、雨のエリアの変化を修正する必要がありあそうですが、むしろ気象レーダーを見て、状況判断をするのがよいでしょう。
 気象レーダー :http://www.jma.go.jp/jp/bosaijoho/radar.html#a_top

 今日は、備忘録を兼ねて、注目すべき状況が見つかったら、(できれば)ブログを更新してみたいと思います。

 一応、今日の予報と長野地方気象台の台風情報も掲載しておきます。







平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報 第3号
平成22年8月12日06時06分 長野地方気象台発表
(見出し)
台風第4号は、長野県に12日昼前から昼過ぎにかけて最も接近し、1時間40ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意して下さい。また、落雷や竜巻等の激しい突風、強風にも注意して下さい。
(本文)
[台風の現在位置・予想進路]
 台風第4号は、12日5時には輪島市の西約200キロにあって、1時間におよそ40キロの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は992ヘクトパスカル中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで中心の南東側390キロ以内と北西側200キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 台風第4号は日本海を東北東に進み、長野県に12日昼前から昼過ぎにかけて最も接近する見込みです。
[長野県内への影響]
<風の予想>
 標高の高い所や南北に開けた平地を中心に、南よりのやや強い風の吹く所があるでしょう。
 12日に予想される最大風速は、  南の風 13メートル
             最大瞬間風速は、南の風 20メートル

の見込みです。
<雨の予想>
 南部と乗鞍上高地地域では12日夕方にかけて1時間に40ミリその他の地域では昼前から夕方にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 13日06時までの24時間降水量の多い所は、
  北部120ミリ
  中部120ミリ
  南部120ミリ

の見込みです。
[防災上の留意事項]
 強風による農作物への被害、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻等の激しい突風に注意して下さい。
[特記事項]
 今後の台風情報や注意報、警報に留意して下さい。
 次の「平成22年 台風第4号に関する長野県気象情報」は、12日11時頃に発表する予定です。

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