2011年07月14日

台風6号予想進路、ジリジリ猛暑雷雨は局地的(7月14日)





 今日もいきなりリアルなアニメを掲載しましたが、これ、GSMという気象庁のスパコンが計算した台風6号の予想アニメ(青色は1時間降水量)

 気象庁では、この計算値以外にも台風専用の計算値など、様々な計算値をもとに台風の予想進路図を作成していますから、多くの計算値の中の一つにすぎないわけですが、それでもこんな計算値が存在していることは事実です。

 気象業務法という法律では、気象庁以外の者が台風の予想進路を業務として発表することは禁じられています(「業務」の解釈は刑法・民法など法律によって異なりますが、気象業務法の制度趣旨にもとづく解釈論は熟しているとはいえません)。

 一般人が混乱するという理由で放射能シミュレーションのデータを政府が公表していませんでしたが、気象の世界でもほぼ同じ理由で、あきらかに存在している情報の公開(の方法)が(事実上?)制約されています。
 どう思われますか?

 気象庁5日間進路予想: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh5.html
 米軍進路予想図: http://www.usno.navy.mil/NOOC/nmfc-ph/RSS/jtwc/warnings/wp0811.gif

 で・・・台風の影響・・・・




 三連休をひかえて、まず影響が出てくるのが海の波
 とりあえず、明日(15日)あたりからうねりが高くなりはじめ、連休は太平洋側でちょっと危ない感じ
 毎年、防波堤から釣り人が一発大波に流された・・・なんていうニュースがありますが、今年くらいは同じニュースを聞きたくないものです。

 さて、台風はこれくらいにして、今日の天気・・まずは予想天気図から。




 ポイントは、太平洋高気圧がさらに西へ勢力をのばすということ。
 
 西日本・東日本が、太平洋高気圧の下降気流の場に入って、比較的乾燥した安定エリアに入るので、ますますジリジリとした晴天に・・・・・
 雷雨の発生も上昇気流の発生しやすい山沿いの局地的な場所に限られます。

 一方、太平洋高気圧の縁辺を流れる暖湿気の流れは九州の西に追いやられて、朝鮮半島経由の多周りをして北海道方面に流れ込むようになります。
 梅雨の無い北海道と言われますけど、梅雨末期のような状態のまとまった雨

 暖湿気の流れを詳しく見るとこんな感じ・・・・





 では・・・今日も雷雨は局地的・・・ですけれど・・・一応雷雨の予想







 ほぼ昨日と似たような過程になるんじゃないかな?と思います。
 ・・・・あくまで雷雨発生場所の目安・・・点線の付近で時間的にはバラバラに雷雨のタマゴが発生するのではないかと・・・・?

東日本から西日本の高温に関する全般気象情報 第2号
平成23年7月12日15時00分 気象庁予報部発表
(見出し)
東日本から西日本では、18日にかけて、最高気温が35度以上となるところがあるでしょう。
(本文)
 東日本から西日本では、向こう一週間は太平洋高気圧に覆われて、気温が平年よりかなり高いところが多い見込みです。
 関東甲信地方、東海地方、近畿地方、中国地方では、13日から18日にかけて、九州北部地方では14日から18日にかけて、最高気温が35度以上の猛暑日となるところがあるでしょう。
 気温の高い状態が続きますので、熱中症など健康管理や農作物の管理に十分注意してください。



 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)

 
  


Posted by kasayan at 04:58Comments(2)雑記