2011年07月26日

次の台風の影響は?今日の夕立は?(7月26日)


 昨日の記事で、8月1日前後に次の台風が日本に接近するかも?・・・ということを書きましたが、今朝発表のGSMというシミュレーションでも同様の結果になっています。




 台風本体は関東沖をやや離れて通過しますけど、問題は台風に先行して強い雨が降り続きそうなこと。
 ノロノロと北上する台風から流れ込む暖湿気によって雨雲の発生が活発になり、それが長時間続くといったおそれが考えられます。

 コースはまだまだ流動的ですが、いつもの夏なら海に山へとレジャーに最適な8月初旬。
 いつもの夏のイメージで計画を立てると思わぬことになるかもしれませんから、台風のコース、さらに先行する台風の影響には注意しておきたいところです。

 また、次に涼しくなるのは?ということについても昨日の記事で書きましたが、今朝の計算値でも今日から一週間ほどは、平年を下回る傾向にありそうです(先週の涼しさほどではないと思いますが・・・)。

 さて、今日の天気・・・・昨日より夕立の範囲が広がります・・・・




 昨日、日本上空に入ってきた寒気は居座ったまま
 これだけで大気は不安定なのですが、今日は西日本~東日本太平洋側の地上付近に暖かく湿った空気(雨の原料)がたっぷりと流れ込んできます。

 このため、昨日以上に大気不安定となって、昨日夕立が無かった(少なかった)地域でも夕立(雷雨)のおそれがあります。
 また、場所によっては、豪雨といえるほどの降り方をするおそれも。

 まず、上空の寒気の様子を詳しく見てみましょう。




 上空の空気の流れ(川の流れと思ってください)は大陸沿岸で大きく蛇行していて、ちょうど日本海が淀みになっています。
 この淀みの部分に渦ができているため、蛇行する流れにのってシベリアからやってきた冷たい空気が渦をまいたまま居座ることになるわけです。

 次は地上付近の暖湿流の様子。




 日本付近への大平洋高気圧の張り出しが弱いため、高気圧縁辺の南西風が日本に吹きこむ傾向。
 この南西風が大平洋の暖かく湿った空気を日本に運んでくることになります。

 そして・・・・寒気と湿った空気がぶつかる場所で(上空と地上で重なりあう場所)雷雲が発生(図には前線で描いておきました)。
 その様子を詳しく・・・・




 雨のエリアが徐々に北上してくることがわかります。

 もうちょっと詳しく・・・・







 暖かく湿った空気は山にぶつかり強制的に上昇させられます。
 上空には寒気があるため、暖かい空気は熱気球のようにさらに上へ上へと上昇
 積乱雲(雷雲)がグングンと発達しやすい場所は、山岳南西斜面ということになります。
 (平地でも暑さや海風の収束で上昇気流が発生すれば雷雲発達・・・関東平野内部ではゲリラ雷雨発生可能性大?)

 また、発達した積乱雲を押し流す上空の風は南~南西方向から
 南西方向に雷雲が見えたら、自分のほうにやってくるおそれが高いということです。

15時15分追記:関東地方の雷雲の発生タイミングがやや遅れ気味。

 で・・・・似たような状態は、しばらく続きそう・・・・どころか、1週間ほど続いてそのまま台風の接近によってMAXになるかもしれませんから、台風情報、そして週間予報・・・マークだけではなく降水確率にも着目してチェックしておいたほうがイイかもしれません。


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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)

  


Posted by kasayan at 06:48Comments(0)雑記