2011年07月15日

台風6号予想進路、猛暑続き雷雨も局地的(7月15日)


 昨日に引き続き、GSMという気象庁の天気予報の中核を担うスパコンの計算値で作った台風6号のアニメから。




 台風6号の接近に伴い、この図から読みとれることをちょっとだけ書きこんでおきました。

 昨日も書きましたが、気象庁では台風専用の計算値なども使って総合的な予想をしているので、あくまで一つの計算値が教えてくれること・・・として客観的に受け取っていただきたいと思います。
 もっとも、計算値が比較的安定していることから、多かれするなかれ、「現時点では」このようなコース・程度で事が進む可能性は十分に考えられると思いますが・・・・

 今回の台風のポイント・・・・テレビの天気予報などでは、海面水温が高く、台風が衰えずにやってくるおそれがある・・・なんて言っていると思いますから、まずは海面水温の様子を見ておきましょう。




 
 仮に、アニメのように台風が発達したまま接近・通過するならば、暴風や強雨に注意するのはもちろん、台風が衰えず、中心気圧が低いまま通過すること(低圧による海水吸い上げ)、そして、南~南東の強風(強風による海水の吹き寄せ)となるため、太平洋沿岸での高潮のおそれが考えられます。

 適時に適当な注意喚起が気象庁から発表されると思いますが、ここ数年の台風以上に、台風情報に対するアンテナを敏感にしておいて欲しいと思います。

 気象庁5日間進路予想: http://www.jma.go.jp/jp/typh/typh5.html
 米軍進路予想図: http://www.usno.navy.mil/NOOC/nmfc-ph/RSS/jtwc/warnings/wp0811.gif
  (米軍進路予想図(JTWC)の表示時間は世界標準時なので、+9時間してください)


 さて、台風については、明日以降もテレビの天気予報プラスアルファをコンセプトにまとめていくとして・・・
 今日の天気チェックも忘れずに・・・・




 昨日とほぼ同様の気圧配置。
 猛暑と極めて局地的な雷雨の二つがポイント。

 その理由は、太平洋高気圧の勢力が強く、相対的に乾燥した領域にあるということ。

 



 これ・・・暖湿気の様子ですが、東海上から張り出している太平洋高気圧が、暖湿気の流れを九州の東まで追いやっていることがわかると思います。
 (台風6号の暖湿気・・・大量の雨の原料が見え始めています)

 で・・・雨や風・・・特に雷雨は?







 極めて局地的・・・・となると、その予想も極めて困難になります。

 昨日の予想・・・偶然?にもかなりイイ線だったと思いますが、今日もそうなるとは限りません。
 風の収束や降水の計算値、相当温位(雨の原料)の計算値などに加えて、前日の雷雨発生の様子などから推測しているだけなので、あくまで雷雨発生の目安としてとらえてください

 急速に発達する雷雲から逃げるには、自分の目や耳を研ぎ澄ませるしかないのです

 
 ・・・明日から三連休・・・三連休の海のレジャーの注意喚起、連休明けの防災対策・・・休校の決定や防災体制の構築など、役所の防災担当者の方は心穏やかでない週末を迎えられていると思います。
 三連休のレジャーをお考えの方・・・くれぐれも計画通りの強行軍で無茶をされませんよう・・・・


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。



(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)

  


Posted by kasayan at 07:03Comments(2)雑記