2010年07月01日

雷雲はどこへ?(7月1日)雷雲発達中


 今年一番の夕立じゃないでしょうか?




 雷雲はこれからどう動くのか?




 教科書通りなら、上空3000m付近のこの流れに沿って北上傾向




 長野市周辺・・・結構な降水量が計算されています。
 雷・竜巻・・・・短時間強雨・・・くれぐれもご用心!!

19時10分追記
 普通の夕立なら、一雨降って、涼しくなって終わり・・・・なんですけど、今日の夕立、一雨去ってもまた雨という傾向があるようです。
 下に転載しておいた大雨情報のように、今夜遅くまでは警戒を怠らないほうがよさそうです。

  長野県土砂災害警戒情報(図)
 
大雨と雷及び突風に関する長野県気象情報 第1号
平成22年7月1日16時04分 長野地方気象台発表
■見出し
長野県では、1日夜遅くにかけて、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。低地の浸水、土砂災害、河川の増水、落雷や降ひょう、竜巻などの激しい突風に注意して下さい。
■本文
[気象状況]
 上空に寒気を伴った気圧の谷が接近しています。
 このため、長野県では、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
[雨量の予想]
 1日夜遅くにかけて、1時間40ミリの激しい雨の降る所があるでしょう。
 2日18時までの24時間降水量はいずれも多い所で
 北部 100ミリ
 中部 100ミリ
 南部  80ミリ

の見込みです。
[防災上の留意事項]
 低地の浸水、土砂災害、河川の増水、落雷、降ひょう、竜巻などの激しい突風に注意して下さい。
[特記事項]
 次の「大雨と雷及び突風に関する長野県気象情報」は1日22時頃に発表する予定です。

 雷発生の原因は・・・今朝の記事をどうぞ。
      http://kasayan.naganoblog.jp/e504362.html

  


Posted by kasayan at 16:33Comments(2)雑記

2010年07月01日

天気予報は当たるのか?(7月1日)夕立活発


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言




 いきなりですけど・・・原油流出事故で非常事態のメキシコ湾で発生したハリケーンの様子。
おなじみのGoogle Earth雲画像とGSMという気象庁の天気図を張り付けたものです。
 ワールドカップの南アフリカも一目でズームできるし、火山灰で大変だったヨーロッパにもあっという間にズーム。
 すごく重宝しています。

 今日も多忙につきシンプルバージョン
短期予報解説資料という気象庁の資料に解説コメントはおまかせにしたので、図の書き込みだけ・・興味があったら見てください。

 あっ・・・季節の便りが長野地方気象台から・・・
■日時:2010年07月01日
■場所:長野県 長野
■内容:にいにい蝉初鳴
■平年比:01日早い
■昨年比:05日遅い
 7月になっていきなりですね・・・
 
2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





3、長野県の予報
 長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。





 「のち 雨」マークで表現されるほどの夕立
昨日もありましたけど、今日はもっと活発・・・・一番下に降水のアニメ用意しました。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。








5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 ここからは短期予報解説資料に合わせて図を並べておきます。

(注)FT=24:1日21時、FT=48:2日21時

1.実況上の着目点
①日本海には寒冷渦(中心付近で500hPa-9℃前後)があってゆっくり東進している。衛星画像で雲循環が明瞭。西日本上空には500hPa-6℃以下の寒気が入っていて、発雷している所も
ある。
②東北地方では所々活発なエコーが見られ、1 時間20 ミリ前後の降水を観測。
③前線の南側にあたる奄美周辺で対流雲が発達、活発に発雷している。







2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
西日本から東日本では、下層の暖湿気(850hPa339K 前後)が残っている中、FT48 にかけて1項①の寒冷渦が日本海を東進、寒気(500hPa-6℃)が入るため、大気の状態は不安定となる。







今日は西・東日本、明日は東日本を中心として、特に地面加熱の進む午後、対流雲が発達する見込み。1 時間30~50 ミリの短時間強雨土砂災害や河川の増水、落雷、突風、降ひょうに注意。局地的に1 時間60 ミリ前後の非常に激しい雨が降るおそれもある。EL(浮力がゼロになる高度)も200hPa 前後と高く、対流雲が発達することから竜巻などの激しい突風のおそれもある。




北日本では正渦度移流が続き、FT48 にかけてシアーラインがほぼ停滞する。大気の状態が不安定となり、対流雲が発達する見込み。局地的に1 時間30 ミリ前後の短時間強雨や土砂災害、河川の増水に注意。落雷、突風、降ひょうにも注意が必要。明日は今日よりも安定度悪い点に留意。




③南西諸島では下層暖湿気(850hPa342K 前後)が流入し、不安定な場が続く。エコーがかかると短時間強雨のおそれもある。対流雲の動向に留意。
④FT24 頃、華北に前線が顕在化、FT48 にかけて朝鮮半島付近にのびてくる見込み。前線に向かって暖湿気(850hPa345K)が流入し、大気の状態が不安定、前線前面ではシアーも明瞭。次の資料に注目。

 ということで・・・今日の夕立はかなり活発・・・




 時間があったら、夕立の様子を追記します。


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