2010年05月04日
天気予報は当たるのか?(5月4日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
なんだかんだでゴールデンウィークも終盤。
道路もずいぶん混んでいるようですね。
テレビでは東名高速道路横浜町田インター付近の混雑の様子・・・なんて放送していますけど、昨年まではその近くに住んでいたKasayan。
今年は行楽地長野に住んでいるので、混雑とは無縁です。
今日4日、明日5日とも暑くなりますけど天気はまずまずの様子。
今朝は二日分の予報をざっくりとチェックしておくことにします。
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

このところエリア分けしてませんけど、それだけ「全国的」という言葉が似合う天気が続いているからです。
新潟や東北の日本海側に曇りマークがついていますけど、予報文を読むと回復傾向。
このあたりは曇り空の可能性が大ですけど、全国的に晴れるところが「多い」・・・というコメントで処理できる天気分布です。
そして明日5日。

今日の予報より西日本中心に「のち くもり」マークが多くなってます。
もっとも「のち」のタイミングは夕方以降がほとんど。
やっぱり「日中」は全国的に晴れるところが「多い」ですが、西からゆっくりと下り坂・・・というコメントで処理することができますから、「全国的」モードといってよいでしょう。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

気温のほうに目がいっちゃいますね・・・・松本で28℃の予想になってます。
昨日同様、夕方になると急に涼しくなると思いますけど、寒暖の差が激しい内陸の気候の典型ですね。
予報文は「時々 くもり」ですが雨の心配はナシ・・・降水確率は最大で20パーセント。
こちらも明日5日の予報も・・・・

「昼過ぎ」になると「時々 くもり」ということで、晴れのパワーも弱まってくるようですが、明日もまずまずといったところですね。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

高気圧のパワーがゆーっくりと弱まってくるということです。
明日になると高気圧のお尻に湿った暖かい空気が流れ込みやすくなって、西から雲のエリアが拡大。
それでも明日日中までは高気圧・・・しっかり頑張ってくれそうです。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
今日は天気予報は当たるという前提で空模様の理由を適当にまとめておきます。
今日、長野県で「時々くもり」になる理由。

湿った空気の流れの図・・・・青い部分が湿った空気の場所ですけど、高気圧の縁をまわる赤の点線のコースで日本海側から湿った空気が流れ込んでいます。
そして、水色の湿ったエリアが北陸や東北の日本海側にありますから、このエリアに雲マークがついていたんですね。
長野県はその影響をちょっとだけ受けて「時々 くもり」です。
また、昨日も書きましたけど・・・今日・明日、北部だけ「後 北の風」になりますが、それが海の香り?の風だということの理由。
どうでもイイことですけど・・・・

内陸の気候は熱しやすく冷めやすい性質があるのですが、今日昼の気温の分布を見ると、関東の内陸は当然として、長野県も長野盆地や松本盆地にオレンジの局所的な暑いエリアがあることがわかります。
そうそうると・・・暖かい空気は軽くなって上昇・・・・そこに低気圧(低圧部)ができることになります。

MSMという計算値を見ると、安曇野付近に弱い低圧部が計算されています。
一方、海の影響で長野に比べれば気温が上がりにくい上越から、長野県内の低圧部に空気が流れ込んで北風に・・・・
海の香りの風になるのか?上越の陸地の空気だけで終わるのか?はわかりませんけど、シーブリーズの原理です。
とくに検討することもなかったんでつまらないことを書いちゃいましたけど・・・こんなことを書くのは、昨年ヨットを手放してからちょっと欲求不満になっているから・・・・
あ・・・・久々にヨットに乗りてぇ・・・・・・
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