2011年06月11日
再び西から下り坂(6月11日②)
このところイレギュラーなブログ更新になっていますが、来週から正常化する予定。
ということで、明日(12日)の天気チェック・・・ですが、今日は細かくコメントを書いている時間がないので、気象庁がプロ用に発表している「短期予報解説資料」をベースに簡単にまとめておきました(手抜きでゴメンナサイ)。
結論から言うと、早くも明日は「西から下り坂」に向かうことになるので、まずは”下り坂の様子”のチェックから。

午前9時と、午後9時の二つの計算値を比較していますが、ゆーっくりとした”下り坂”。
明日の雨の行き着く先・・・東海付近の降りだしが夜9時頃。
そして、梅雨前線に近い太平洋岸中心の雨という結果になっています。
次は、「なぜに下り坂?」という理由を、シンプルに普通の予想天気図でチェック。

朝の段階で、梅雨前線の北への波打ち(ウェーブ)が九州方面で凸になっていますけど、これが明後日にかけて東へ移動。
前線が西から北上してくるので、西からゆっくり下り坂ということになります。
で・・・詳しい雨や風の様子の計算値を見ると・・・・

天気分布もマークにして書き込んでおきました。
以上が、「計算値のみを鵜呑みにした天気(図)チェック」ですが、気象庁の予報官は、「計算値どおりにならない可能性」も考えています。
以下の「短期予報解説資料」の抜粋を読んだ上で、予報官が安全マージンを考慮して作った各地の予報文をチェックしてみてください。

予報文: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
(予報文の表記において、「昼前」という表現は9時~12時、「昼過ぎ」という表現は12時~15時、「夕方」は15時~18時の時間帯を意味します)
2011年06月11日
九州大雨、本州回復・北海道不安定(6月11日)
今朝のテレビの天気予報のキャスターは、多少の違いはあれど、こんな解説をしたのではないかと・・・・

だけど・・・こんな朝・・・・視聴者が一番知りたいのは、「何時雨が止むんだよ?」でしょう。

そんなとき、視聴者の関心は、雨のアニメや、時系列に表示されるピンポイント予報に集中してしまいます。
でも・・・・リアルすぎるこのアニメも、あくまで生の計算値ですから、計算値のクセやズレを見込んだ安全マージンをとって見ないと失敗します。
何度も書いてきましたけど、気象庁が発表している予報文に書かれている”雨が上がる時間帯”を正確に読みとって安全マージンを考える必要があります。
各地の予報文: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
ちなみに、「昼前」という表現は9時~12時、「昼過ぎ」という表現は12時~15時、「夕方」は15時~18時の時間帯を意味しますから、これらの定義を意識しながら予報文を読んでみてください。
で・・・具体的な雨と風の様子。

前線が南下して、回復の様子が顕著のなり始める昼頃の様子。
とくにコメントはありませんが、上の天気図の解説と併せてご覧ください。
最後は、Kasayanの備忘録。
北日本に影響するおなじみの「寒気を伴った上空の気圧の谷」の様子と、今朝の大雨の原因を探る一枚の天気図を掲載しておきます。
下の図の矢印は上空の強風軸。
二つの上空の「川」が大雨のエリアで合流していることがわかります。

