2011年06月02日
ぐずついた?天気、梅雨前線活発化(6月2日)
今日はぐずついた天気・・・・
「ぐずついた」というコトバは曖昧で、天気を解説する者にとっては使い勝手?の良い魔法のコトバ。
天気マークを一言で表現するにはイイですけど、天気予報を見る者は自分の頭上の具体的な天気変化を知りたいわけですから、具体的な雨エリアのイメージさせるコトバを欠いている解説者がいたら、不親切か、テレビに出演することが最優先の目立ちたがり予報士だと言ってイイと思います。
実は、、昔、出演者のオーディションや放送局に送り出す予報士を決定するときには、これを判断材料の一つにしていましたから(自戒を込めて)。
余計は話はこれくらいにして・・・まずは今夜9時の予想天気図を・・・・

朝の天気予報番組で表示される予想天気図の99パーセントは、この図を原図にしてCGが作られています。
解説者があれこれ書き込みをしたりしますけど、あくまで今夜9時の瞬間の気圧配置を切り取って表現したものですから、今朝から今夜にかけて・・・できればその先まで、アニメのようにイメージすることが大切です。
そこで・・・プロ用に資料・・・短期予報解説資料(もうお馴染みですね?)に掲載されている図を・・・・

必要な事は書き込んでおきましたから、何が表現されているかは、わかりますよね?
ポイントは、沖縄は梅雨前線の活発化による大雨に注意、その他のエリアは、上空の寒気を伴った気圧の谷の通過による雷雨や突風に注意ということ。
ちなみに、この図に書かれている予報官のコメントを読み上げるだけの解説者もいますが、それも・・・なんだかなぁ・・・という感じがします。
では、この図の中でちょっとわかりにくい「寒気を伴うトラフ(上空の気圧の谷)」=天気悪化のモト・・・が、近づいてくる様子をアニメでチェック。

上空の天気図をアニメにしただけですが、上空の天気図では地上の天気図のように等圧線(正確には等高度線)は、なかなか丸く閉じたカタチにはなりません。
南側に凹のカタチになっている部分が上空の気圧の谷で、特に谷の前面(東側)の地上付近で天気が悪くなる傾向にあります。
そして、この谷が寒気を伴っている場合、地上付近では落雷や突風の可能性大。
今日は、そんな谷がゆっくりと日本にやってきます。
で・・・・具体的な雨の様子は・・・・

上空の気圧の谷の南側にある、上空の強風帯に対応したカタチで雨のエリアが東進するのがわかりますよね?
できれば、地上付近に暖かく湿った空気(雨のモト)が流れ込む様子もチェックすれば、より詳しく雨雲が成長する様子がわかるのですが・・・・家内制手工業ブログですから、今日はヤメておきます。
最後は、原発がらみで気になる方が多いであろう今日の風の様子。
上のアニメに対応したおおざっぱな天気マークも書き込んでおきました。

必要なことは、簡単に書き込んでおきました。
今日は、お天気キャスターの事をグチグチ書いちゃいましたが、オススメしたい天気解説はラジオの解説です。
おしなべて画面が存在しないラジオのキャスター(予報士)の解説は非常に整理されているとともに、天気変化の理由をわかりやすいコトバで説明していることが多いのです。
一番イイのは、ラジオの解説を聞きながらネットの天気予報やテレビの天気予報を見ること。
天気が気になるレジャーの前日などには是非オススメです。