2011年06月28日
今日も不安定、出かける前にレーダーチェック(6月28日)
梅雨でも比較的過ごしやすいKasayanの住む長野も朝っぱらからムシムシ・・・
西日本や東海・関東では寝苦しい夜と、不快な朝になったんじゃないかと思います。
この状態、今日日中も継続・・・・

昨日に引き続き、テレビやラジオの天気予報では「南から暖かく湿った空気が流れ込み・・・」という解説が連発されているんじゃないでしょうか。
昨夜の実況天気図から今夜の予想天気図にチェンジさせてみましたが、梅雨前線が東北付近に停滞していることがよくわかると思います。
また、関東の南の高気圧の位置も変わらず・・・・ということは・・・高気圧から時計回りに吹きだす南西の風が、太平洋上のムシムシとした空気を西日本方面から運び込む状態も継続。
暖かく湿った空気と比較的冷たく乾燥した空気がぶつかる梅雨前線付近では、昨日に引き続き雨模様。
そして、暖湿流が流れ込む西日本~東日本は、山岳地帯など暖湿流が強制的に上昇される場所、または強い日差しに空気が暖められ上昇気流が発生しやすい場所で雨雲が発生しやすいということになります。
そこで・・・まずは、暖湿流の様子をもうちょっと詳しく・・・・

書き込みだけで大体理解していただけると思います。
もうちょっと詳しく・・・・暖湿流(黄色)と、性質の異なる比較的冷たく乾燥した空気(緑色)がぶつかる様子も・・・・

二つの空気がぶつかる場所が梅雨前線。
暖湿気は海面に近い地上付近ほど”濃く”、比較的冷たい空気は上層にあって、それぞれの層が厚くなっていて、互いに密接にぶつかっているところほど雨雲が発達しやすくなります。
図中の紫の部分は、強い上昇気流が発生する場所。
この付近では雷雲(積乱雲)が発生しやすいことを意味しています。
では、雨を降らせる理由がわかったところで雨の様子をアニメで・・・・

着目点などを書きこんでおきましたが、暖湿流の様子がイメージできていれば、解説は不要でしょう。
ちなみに、短期予報解説資料という気象庁予報部発表のプロ用の資料には、こんなことが書かれています。

ということで、いつものように、原発がらみで・・・詳しい風の様子。

東日本太平洋側は、一日を通して高気圧から吹きだす南寄りの風ということになりそうですね。
こんな日は、どこで雨が降るのか?・・・一応、暖湿流が強制上昇させられる山岳地帯中心ということになりますけど、平地でも雷雲が流されてきて雨になったり、気温の上昇による上昇気流で雷雲が発生するおそれもあります。
外出するなら、気象レーダーで雨雲チェックをしておきたいところです。
(昨年は、風の流れなどから予想をしていましたが・・・かなり大変なので、今年は梅雨が明けたらにしようかと・・・)
追記
暑いですね・・・・・
梅雨明けなんじゃないの?とか、暑いまんま夏になるんじゃないの?なんて気持ちになりそうですが、梅雨明けの気配はマダマダ。
最新の週間の計算値が発表になっているので、追記しときます。


少なくとも東日本は7月アタマは平年並に戻りそうですね。
(九州南部は、しばらく高気圧に覆われる気配なので・・梅雨明けの発表がありました)
最後は、Kasayanの備忘録。
12時の雲エリアと上空の強風軸との関係など・・・・
