2011年06月29日
梅雨明け予報?雷雨予報?梅雨の猛暑続く(6月29日)
昨日、九州南部の梅雨明けが発表されて、お住まいの地域の梅雨明けのタイミングを知りたくなった方も多いと思います。
そこで、昨日の記事に、「梅雨はまだ明けないよ」「猛暑はもうすぐおさまるよ」という話をまとめておきましたが、今朝はもう少しリアルにイメージできる図を作ってみました。

太平洋高気圧が弱まること・・・7月3日あたりから梅雨前線が活発になること・・・・がわかると思います。
また、梅雨明けの発表があった九州南部も、いきなり雨の降り易い状態が続いてしまいます。
9月に梅雨明け発表の修正があるのですが、もしかして修正が入る?・・・どうなるでしょう?
さて、今日の天気図もシンプル・・・・南岸に高気圧の中心があって、東北南部以西に張り出し、高気圧から吹きだす南西風によって暖湿気が運び込まれ・・・・ムシムシの暑さ・・・各地で大気不安定。
なので・・・・天気図については、短期予報解説資料というプロ用の資料に掲載されている簡易図に書き込みと、気象庁発表の天気マークの概要を載せたものにしておきました。

昨日と同様、暖湿流の影響でにわか雨や雷雨、突風のおそれがあると書かれています。
天気マークに傘が無くても、予報文には「所により雷」なんて書かれていますから、ご自分の地域に雷雨が予想されているか・・・予報文で必ずチェックしておいてください。
各地の予報文: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
さて、上の図をもとに具体的な雨と風の様子、そして暖湿流の様子を見ると・・・・こんな感じ・・・

とりあえず梅雨前線は朝鮮半島付近でやや活発。
西日本を中心に高気圧の影響アリ。
そして、南西風に乗って太平洋の暖湿気がやってくるのがわかります。
暖湿流や雲について、もうちょっと分かり易く・・・・3Dで・・・

日本付近にも雲はかかりますけれど、上層の雨とは関係ない雲が主体。
東北北部でやや厚め。
先の図で見たように、梅雨前線の雲は朝鮮半島付近で厚く発達していることがわかります。
3Dに目が慣れないかもしれないので・・・今朝の衛星画像を掲載しておきます。
上の立体図と見比べると、雲の様子が3Dでうまく表現されていることがわかると思います。

ということで、大ざっぱな天気傾向がわかったところで、どこで雷雨が発生するの?


雷雲が発生する理由を書きこんでおきましたけど、雨が予想されているエリアにお住まいでないからといって、雷雨がないわけではありません。
雷雲は上空の風に流されて移動しますし、発達も衰退もします。
ちなみに、雷雲を流す上空の風の流れは、西日本で南西、東日本で北西になると考えられます(上空の高気圧の中心が東海のはるか沖にあるため)。
先に書いたように、予報文と照らし合わせて「頭の中で雷雲の3D画像アニメ」をイメージしてみてください。