2011年06月26日
不安定なイチニチ?(6月26日)
台風5号による日本への直接の影響はありませんけど、梅雨真っ盛りの梅雨前線への影響はそれなりに・・・・
出かけようとしたらザッと降ってきたとか、日差しが出たので外出してみたらいきなり降られて・・・イライラの週末を過ごされている方も多いのでは?
そういうKasayanも関東ほどではないにしろ、ベタっとした空気にモヤモヤとしつつ今朝も天気チェック。
まず気になるのは、今日の雨の様子でしょうから・・・・・・天気図(理由)より先に具体的な雨の計算値から見ちゃいましょうか。

北陸から東北南部に延びる梅雨前線の雨域がゆっくりと北上。
また、沖縄付近から九州へと延びる台風の東側の一番外側の雲が九州に接近。
北陸~関東北部~東北南部、九州の天気予報・・・・傘マーク確実な感じがしますよね。
そして、中国~関東甲信付近は、目立った降水は計算されていませんけど、所々に降水が計算されていて西ほどアヤシイ感じ・・・・・いわゆる不安定な天気といった感じがします。
そこで、予想天気図で、今日の天気傾向の理由をチェックしてみることにします。

これ、今夜9時の予想天気図ですから、今日日中の天気変化(梅雨前線の北上)が終わった後。
時間をさかのぼってイメージすると、今夜にかけて梅雨前線が関東沖をテコの支点のようにして、西側で北上するようです。
(テレビの天気予報で使われる予想天気図も、こんなふうに時間をさかのぼってイメージする必要があります)
上のアニメで見た北陸~東北南部の雨域とキチンと対応してますね。
そして、関東の南には高気圧がありますから、高気圧から吹きだす南風が関東以西の太平洋岸に吹き込む傾向。
このため、前線の南側は夏晴れ・・・にはならなくて・・・・この時期、太平洋には夏の暑く湿った空気があるので、この暖湿気(雨の原料)が流れこむことで、ジトッとした空気に包まれ、この空気が山肌を滑り上がったり、上空の寒気に触れたりすると、突然に雨雲(雷雲)などを発生させることになります。
いわゆる不安定な天気。
短期予報解説資料というプロ用の資料に分かりやすい図が掲載されていたので、加筆して転載しておくことにします。

さて、福島の原発がらみで、東日本の風向が気になる方もいらっしゃるので、具体的な風の様子を雨の様子にからめてチェック。
まずは、いつもと趣向を変えて、地上よりやや高い、上空約1500m付近の風の様子から。

東北南部以西は、関東沖の(夏の)高気圧から吹きだす南~南西の風の場。
ということは、東北南部の梅雨前線の雨のエリアまで暖かく湿った空気が運ばれていることがわかります。
次に、いつもの地上付近の風の様子(天気傾向も天気マークで表示しておきました)。

地上付近でも、関東沖の高気圧からの南~南西の風が吹いていますけど、その場所は関東南部以西。
東北南部や関東北部あたりまでは上空とは正反対の東~南東の風の場になっています。
このあたり・・・・地上付近は、上の予想天気図で見た三陸沖の(春の)高気圧から吹きだすやや冷涼な風が優勢になっていて、冷涼な空気の上を暖かく湿った空気が滑り上がっているという構造がイメージできます。
暖かく湿った空気が冷たい空気の上を滑り上がって行くと・・・冷やされて・・・雲ができやすくなって・・・
理科の授業みたいな話はこれくらいにしましょう・・・・・・
ただ、原発がらみで風向をチェックする場合、地上付近の風だけではなく、上空の風もチェックする必要があります。
このとき、地上とは全く正反対の風向になっていることが多々ありますから、放射性物質がどこまで吹きあがるのか?ということも考えねばなりません。
これまでの様子からすると、主に地上付近の風が影響しているようですが、結局・・・・予測はとても難しい・・・・ということです。
最後は、例によってKasayanの備忘録。
今日12時の暖湿流の様子。

今日もどうでもイイことばっかり書いちゃいました。
ブログを書きながら自分の頭の中を整理しているので・・・ごめんなさい。