2011年12月18日
冬型続くき、寒気も居座る(12月18日)
まずは今朝の実況。

日本海に雪雲ベッタリ。
レーダーを見ると、雪雲は南西方向からスイングするように北陸に流れ込んでいます。
西高東低の気圧配置でも西から高気圧が張り出しているときに見られる雪雲の流れ方ですが、いわゆる里雪型の気圧配置と言われるモノの一種。
日本海には弱い気圧の谷が出来ていて、その南側に風が集まって雪雲の列を作り、北陸の平野部に雪を降らせています。
この気圧配置の変化・・・・今朝の実況から今夜、そして明日の夜にかけて連続でチェック。

ジワリジワリと高気圧が張り出してきますが、西高東低の気圧配置は保っています。
少なくとも明日までは程度の差こそあれ、似たような天気分布が続きそうですが・・・・
地上の気圧配置があまり変わらなくても、上空から地上に雪雲発達のパワーが与えられると、雪雲はそのタイミングで元気?になります。
その雪雲発達パワーの一つ・・・上空の気圧の谷の様子。

今朝は、北海道を上空の気圧の谷が通過中・・・・北海道で雪雲元気?
今夜には東海上に抜けてしまいますが、明日やってくる上空の気圧の谷が日本の西に控えています。
明日、コイツがやってくると雪雲は再びパワーアップするかも?
次は、雪雲発達パワーを助長する上空の寒気。
強い寒気がやってくると大気は不安定になって、雪雲は上空までモクモクと育ちます。

今朝は-42度の強烈な寒気が北海道上空に。
今夜にはいったん東海上に抜けますが、明日以降、-30℃の寒気は関東まで・・・-36℃以下の大雪の目安になる寒気も東北北部まで南下してきます。
もうしばらく冬らしい~天気が続いてしまいそうですね。
ついでに、雨と雪の境目の目安になる上空約1500m、-6℃の寒気の様子。

北陸付近でウロチョロしているようです。
では具体的に降ってくるモノは?

今夜にかけて若干雪雲が弱まってきますけど、北陸の降水は活発です。

ただ、上空1500m-6℃ラインが北陸をウロチョロしているので、今日の金沢の予報には傘マークがついています。
予報文には「雨か雪」と書かれてはいますが・・・・・
最寄りの地域はいつものように府県天気予報で詳しくチェックしてみてください。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
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