2011年12月07日
弱い冬型の気圧配置、週末の空模様は?(12月7日)

これ、昨日立ち寄った軽井沢特別地域気象観測所と周辺の山々での一コマ。
特別地域気象観測所というと仰々しい感じがしますが、旧軽井沢測候所が行政改革の一環で廃止され、無人の特別なアメダスになったという場所です。
軽井沢の少し西・・・旧中山道、追分宿近くのの別荘地の中にひっそりとたたずむ旧軽井沢測候所(このほうが親しみを感じます)は、建物の雰囲気も周囲の雰囲気に融け込む別荘風。
無給ボランティアのメンテナンス要員でいいから、駐在させていただきたい!!!と思いました。

そんな軽井沢・・・今朝6時の気温は-1.0℃。
新潟県では今季一番の冷え込みの地点が多いものの、全国的にはこの季節なりの冷え込みといったところ。

今朝の実況を見ると、昨夜、山陰や関東甲信に雨を降らせた低気圧は東海上へ。
大陸から再び高気圧が張り出して、弱い冬型の気圧配置に変わりつつあります。
気になるのは日本海の小さな低気圧・・・コイツの動きが今日のチェックポイントになりそうです。
週の中日、今朝は週末の空模様もチェックしますが、まずは今日の気圧配置から。

実況天気図にあった日本海の小さな低気圧・・・弱い気圧の谷の中にあって、まもなく消えてしまいますけど、日本海に発生する寒気に伴う雲が集まって、雲の帯が形成されます。
JPCZと呼ばれていますけど、この雲の帯が季節風に乗って到着するのが北陸付近。
北陸中心に雷や激しい雨が予想されます(ブリおこしなんて言いますけど、今年は富山のブリが豊漁らしいですね)。
また、北海道には上空ではなくて、地上付近に寒気が流入。
寒気の南端には弱い前線帯も発生して、暴風雪などのちょっと激しい空模様が予想されます。

まずは、北海道に流れ込む下層寒気の様子からチェックしておきましょう。

北海道の北にある低気圧・・・それほど発達していないので(上空の谷も浅いので)、上空の強い寒気は流入せず。
もっとも、地上付近の寒気は引きずり込みます。
-10℃のラインがじわっと南下するのがわかりますが、その先端は弱い前線帯・・・・一時的な激しい雪があるかも?
次は、いつものMSMシミュレーションモデルで、日本海のJPCZ・・・雪(雨)雲を集める収束帯の様子をチェック。

日本海に吹きだす北西の季節風・・・単純な北西風ではなく、朝鮮半島の付け根からライン状に集まる傾向にあります。
そこに雲が集まって(特に発生して)、北陸に流れ込みます。
今夜にはかなりまとまった雨が計算されていますよね。
太平洋側もその影響を受けるほど・・・・全般に雲が多い空模様になりそうです。
さて、今週末の空模様ですが・・・・・

上空の気圧の谷が次々と通過して、土曜の夜から日曜にかけてちょっと深めの谷が通過(右側の図)。
地上付近でも小さめの低気圧の通過や、コマゴマとした雨が予想されていて、日曜日には冬型の気圧配置になって、日本海に筋状の降水域が計算されています。
寒気の南下との兼ね合いで、どこまでが雪?ということが気になりますけど、それは直前にチェックすることにいたします。
ちなみにKasayanの車・・・スタッドレスに交換済み・・・・石原さとみのCMのアレ(別にファンという・・わけでは・・・わけです・・・・)
本当に効きがイイのかしらん?
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
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