2011年12月17日

週末は冬型続く、今夜北日本中心再び雪強まる(12月17日)





 今朝は長野市にも積雪・・・家や車の屋根に薄っすらと雪が積もっています。




 長野県では、午前6時現在、飯山アメダスで55センチの積雪。

 積雪1センチの長野市からわずか30キロ(車で1時間)ほど北東に離れているだけでこれだけの違い。
 一里一尺(4キロ約30センチ?)とまではいきませんが、いつもながら長野県北部の積雪の複雑さに驚かされます(一里一尺は降雪ではなく積雪なんでしょうね)。




 昨年撮影した飯山アメダス
 この写真では超音波積雪深計が設置されていますが、今年は長期間、観測が工事中断していましたから、今は精度の高いレーザー式の積雪深計が設置されているのかもしれません。

 そんな今朝の実況




 いつもは図に書き込みをするのですが、今朝は何を書き込もうか?・・・と考えてしまったほど典型的な冬型の空模様
 降っているモノはほぼ全部雪になっているんですね・・・・・・

 気象庁では、この冬型の気圧配置がまだ続くと予想しています。




 北日本中心に明日まで冬型の気圧配置が継続
 日本海に雪雲が集まる場所(シアーライン)の形成と、これに伴う雷も鳴るような大雪北陸~東北日本海側に予想しています。

 今夜から明日夜にかけての気圧配置の変化を見ると・・・




 西日本から若干冬型は弱まりますけど、北日本の等圧線は混雑していて、強い季節風が吹きつけることが予想されます。
 いつもなら色々書き込みをするんですけど、今朝は等圧線の様子をじっくりと見ることができるほうがイイんじゃないか・・・という気になって、超シンプルなアニメにしてしまいました(手抜きじゃ・・・・?)。

 そのかわり?・・・冬型の気圧配置の継続中にあっても、雪を強まらせたり、弱まらせたりする上空の気圧の谷と寒気の様子は専門の天気図で。




 昨夜雪を降らせた上空の気圧の谷は東海上へ抜けますが、次の気圧の谷・・・ちょっと弱めですけど・・・朝鮮半島付近に控えていて、夕方あたりから東日本上空を通過
 このタイミングで地上の雪雲に発達パワーが与えられます。

 これと同時に・・・・・




 大雪の目安になる上空約5500m、-36℃の寒気が北日本通過
 予報官が予想しているように、再び雪が強まりそうですね。

 雪の様子を詳しくチェック。




 地上付近・・・雪・雨判別の目安になる-6℃の寒気は西日本でやや北上してくるものの、東日本では太平洋側まで
 夜になるとブーメランのようなカタチに風が集まる場所(曲がり角にも風が集まります)ができて、北陸や青森付近に雪雲が集まってきそうです。




 下層雲の様子も加えて、長野県付近にズーム。
 シアーラインからはずれる長野県付近は、夜になって風向きが変わり、雪雲は小さくなる傾向ですね。

 府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm

 短期予報解説資料(他の資料も)
     http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2

【Kasayan備忘録】


 昨日昼過ぎ、長野市東部の山肌を雪雲が急速に南下。
 その速度はまるで雪崩のようでした(動画35秒付近から)。



 
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

  


Posted by kasayan at 06:57Comments(0)雑記