2011年12月27日
年末年始の空模様・・年末にかけテンポ早く(12月27日)

今朝の菅平方面・・・・山は雲に覆われていますが、長野盆地や山の上空は綺麗に晴れています。
長野市街の気温は-4℃以下・・・・盆地内は放射冷却が発生していて、地上のほうが上空より気温が低い逆転層が発生。
煙突の煙が一定の高さで横に流れ、山にかかる層雲に融け込んでいました。
そんな今朝の実況。

昨日に引き続き、水蒸気画像を引用しましたが、上空の気圧の谷が東海上に抜けたため、東日本・北日本の上空は北西の風。
北西の風は引き続き寒気を運び続けていますが、北西の強風帯が次第に東へ移動しているようなので、「寒波」はゆっくりと解消に向かっているようです。
さて、寒波が去るとなれば、年末年始の空模様が気になり始めるのは人情・・・週間予報をあれこれ眺めている方も多いのでは?
年末年始の空模様を一気にアニメでまとめておきました。
今日の空模様より先に見ちゃいましょう。

このアニメ・・・どうやって見ればイイの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが・・・・・
一番イイ使い方は、気象庁発表の週間予報のマークと照らし合わせながら、週間予報の安全マージンを考える材料として使うこと。
近県数県の週間予報のマークも見ながら、降水エリアと最寄りの地域との距離を考え、天気が崩れる可能性をイメージしておくわけです。
あとは・・・・日々の天気予報で、微調整してアップデートすればOK・・・・レジャーに利用してみてください。
ちなみに、29日から30日にかけて上空の気圧の谷が通過するので、一時的にちょっと天気は悪目。
あと、1日から2日にかけても上空の気圧の谷が通過して天気は下り坂。
上空の気圧の谷が通過した直後は冬型の気圧配置になるわけですが、上空の気圧の谷が連れてくる寒気は、今回のクリスマス寒波ほどではなさそうです。
さて、今日の空模様。

今朝~今夜~明日夜までのアニメにしておきましたが、今夜冬型の気圧配置がゆるむものの、明日夜には日本海を低気圧が通過。
天気変化のテンポが速くなっています。
そして、今日の雪の様子・・・・・

回復の様子を見るために、下層雲の様子も掲載しておきました。
日本海の雪も夜になると明らかにおさまってきますが、それでもしつこく残りそう。
寒波が強ければ強いほど尾を引くものですね。
府県天気予報: http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県週間天気予報: http://www.imocwx.com/weekd.htm
短期予報解説資料(他の資料も):
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe5782&cat=e2
【Kasayan備忘録】
今回の寒波の代表的なレーダー画像をまとめてみると・・・・・

上空の気圧の谷の位置によって、長野県内の雪の降り方に変化が見られます。
軽井沢や東御市方面・・・蓼科や霧ヶ峰方面などの・・・・・中信・東信地方。
一般的に雪が少なく晴天率が高いと言われていますが、上空の谷が通過するタイミングでは、地形に影響された帯状の雪雲が雪を降らせるようです。
これは、上空の谷が通過中の25日午後(上のレーダー画像2番目、赤の点線が撮影場所)、東御市のアメダス付近から蓼科や霧ヶ峰方面を撮影したもの(30倍速)。
美ヶ原や上田方面から雪雲が流れ込んでいます。
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)