2010年10月17日
秋の行楽日和、北海道は今夜から雪も(10月17日)

故郷長野にUターンした気象予報士Kasayan。毎朝コツコツ天気予報のリハビリ中。おきまりのテレビの天気予報に背を向けて、視聴者目線で「天気予報」をチェックします。 今日の天気予報はあたるんでしょうか? |

長野では、2000m前後の山々の紅葉が見ごろを迎え、まさに秋の行楽シーズン真っ盛りといったところ。
リンゴも最盛期をむかえようとしています。
一方、北海道の山沿い・・・場合によっては平地でも雪が降りそうな気配が出てきました。
昨年、長野市から見える菅平が雪に覆われたのは11月3日。
あと半月ほど先のことです・・・・・・
秋を楽しむなら今のうち・・・今日は基本行楽日和・・・比較的簡単にまとめておきます。

おなじみ天気マークの天気予報。使い方次第で効果200%。「木を見て森を見ない」と言いますが、地元の天気チェックをするなら全国から。マークでエリア分けした境目の予報はアヤシイかも? |

北日本・・・昨日も不安定傾向でしたが、今日も・・・
それ以外は、基本的に晴れベース。
関東・東海付近が雲マークが左側のくもりベースですが、「のち 晴れ」傾向ですから、東日本・西日本は秋晴れの行楽日和という表現を使ってもイイ感じ・・・実際、天気予報番組でもかなり使われるでしょうね。

地元長野にズームイン。見るのは天気マークの予報だけ?「・・のち・・」って何時? 「所により・・」ってどこ?予報文は必読です。 |

関東付近は雲マーク左側で、どちらかといえば回復傾向のくもりベース。
それ以外は太陽マーク左側の晴れベース。
・・・・こまかく分ければこうなりますけど、ざっくりと「晴れだけど関東でははじめ雲が多めだね」でイイでしょう。

予報の理由わかりますか?理由がわからなきゃ占いと同じ。解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。 |

今日のアニメ、一言でいえば、「東日本と西日本は高気圧に覆われて秋晴れだけど、北日本は気圧の谷・・・・正確には気圧の谷に伴う風の収束線(シアーライン)が通過・・・するため、一時的に大気が不安定・・・・突風や落雷に注意してください・・・・」です。
ひとつだけ書かなかったのは、関東・東海のくもりベースについて。
関東沖に前線上の低気圧がありますけど、この低気圧の北側を吹く湿った北東の風が関東付近に流れ込んで午前中雲が多め。
低気圧が東へ遠ざかるにつれて晴れ間が広がってきます。

難しそうな専門天気図だって、書き込みをすれば超簡単。「天気予報の確からしさ」を調べる道具です。 |

今朝の地上付近の空気の流れと降水の様子。
寒冷前線とは解析されていませんが、ほとんど寒冷前線と同じ形態のシアーライン。
今日日中北日本を通過しますから、シャープな雨雲が通過するタイミングで急激に風向が変化するとともに、一時的にドバッと雨が降る可能性があります。
風が変化するときに、竜巻の可能性なんかもありますから、要注意。
一方、関東付近は北東の風が収束しながら流れ込んでいます。
これが曇りの原因。
で・・・今夜になると・・・・

シアーラインも北東気流も東海上へ遠ざかり、夜には回復傾向。
でも・・・・・

-30℃の寒気は、輪島付近まで南下すると長野でも雪になるほどの寒気。
こいつが北海道の北部にやってきます。
また、上空1500m付近では・・・

0度の寒気。
北海道のそこそこ高い山や峠では、今夜から明日にかけて雪になる可能性大。
場合によっては平地でも雪になる可能性があります。
いよいよ来たな・・・という感じですね。

天気予報は確率論。ハズレるとしたらどうなるの?失敗しない方法を考えます。 |
北信ほど・・・やや雲が多めで推移するかもしれませんが、当たりでイイでしょう。

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNIより使用許諾を得ています)