2010年04月27日
天気予報は当たるのか?(GW前拡大版:4月27日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言
ゴールデンウィークの天気予報・・・様々な天気予報サイトが特集を始めています。
天気がコロコロと変わりやすい春の大型連休ですから、天気予報のニーズが一年でも一番高いシーズン・・・週間予報も自由化されて、各気象会社がアピールするチャンスです。
で・・・私たちは何を信じれば良いの?という話も出てきますが・・・・
様々な予報が飛び出してくるということは、私たちにとって予報のアヤシサを知ることができるチャンスでもあります。
いくつかの週間予報を見比べて、予報が異なっている日の予報は「アヤシイ」と考えて、悪い予報で予定を考えれば良いですし、どの予報も一致しているときはそのまま信じれば良いのです。
なにも一つの気象会社の予報の信者になる必要はないわけです。
そこで、どの予報を見比べるか?ですが・・・・・
基本になるのはやはり日本の気象庁の週間予報(絵をクリック)。

これを基本にして、民間の気象会社の予報をチェック。
独自に週間予報を発表しているウェザーニューズをチェックしてみましょう(絵をクリック)。

週間予報が自由化される前に、ゴールデンウィークの10日間予報を発表して自由化の問題提起をした過去もある会社ですから、気象庁と対局させるには良いでしょう。
ちなみに、ウェザーニューズのライバル、日本気象協会のGWの予報は気象庁の予報をそのまままとめただけのようですから、気象庁の週間予報と比較することはできません。
どうです?後半の予報になるほど違いがわかりませんか?
ウェザーニューズのほうが気象庁より先の日付の予報も出していますよね。
で・・・もっと先の日付の予報も知りたいのなら・・・昨日の記事でも書きましたが、計画を立てるための一つの目安という位置づけで、アメリカのAccuWeatherという会社の予報を使うことができます(絵をクリック)。

これらを上手に使って、ゴールデンウィークの行楽の計画を練ってみてください。
様々な見解を知ることができるということは、混乱を生じるのではなく、比較ができるというメリットがあると思うんですけど・・・・どう思われます?
最後に向う一週間の天気図・・一番基本になる図をご紹介しておきます。
毎日遅くとも午前9時前くらいに最新の図に更新されます(図をクリック:PDFファイル)。

2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

北海道を除くエリア・・・・西は「のち 晴れ」、東は「のち 雨」マークになっています。
雨を降らせる原因が西から東へ移動していくのがわかりますよね。
そして・・・・長野県はその中間地点。
下り坂は早め・・・回復は遅め・・・という感じがします。
3、長野県の予報
長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。

中部地方の天気マークは全部「のち 雨」。
下り坂を落ちてしまったら・・・今日は落ちたまんま・・・雨の一日という感じ。
予報文を見ても、中南部で「昼前」、北部で「昼過ぎ」に雨が降りだしたらそのまんま。
明日の予報文も書いておきましたが、どうやら明日の昼頃まで雨が続いてしまいそうです。
ということで、今日のチェックポイントは、どんな理由でどんな雨になるの?・・・です。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

南岸の低気圧がゆーっくり東へ進むので、降りだしたら回復が遅いということになります。
また、南風が強まって、湿った暖かい空気=雨の原料がどんどん流れ込みます。
太平洋岸、それも湿った空気がぶつかって上昇して雨雲を作りやすい場所・・・高い山の南斜面では雷雲まで発生して、短時間に激しい雨を降らせることが予想されます。
長野県付近・・・東海や県南部では長時間雨が降りそうな位置にありますから、大雨注意ですね。
この原因・・・実は、北朝鮮付近にある低気圧が一枚からんでいます。
詳しく下でチェックしてみます。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
まず、今日から明日にかけての地上の天気図の流れを見てみましょう。

今日は南岸をゆっくりと低気圧が通過・・・この低気圧明日になるとグズグズに見えなくなっちゃいます。
一方、明日は新たに朝鮮半島の西に低気圧ができて、日本海へ進んできます。
明日いったん天気は回復傾向ですけど、再び日本海の低気圧による雨がやってくるという流れですね。
なんで、こんなにせわしなく天気が変化するのか?といえば、上のアニメで見た北朝鮮付近の低気圧の影響(赤の点線で囲んでおきました)。
この低気圧の上空5500m付近の天気図をアニメにしてみました。

青く塗った部分・・・上空の低気圧ですが・・・アメーバのように反時計回りに回転しているのがわかりますか?
これ・・・寒冷渦といって、上空の寒気のカタマリの渦です。
赤の点線の部分が寒気の渦の中でも地上の低気圧にパワーを与える上空の谷の部分。
この部分が日本付近にやってくると、日本付近に低気圧ができて、日本の天気を悪くするわけです。
先に見た地上の天気図にも上空の谷を赤の点線で書き込んでおきましたから、地上の低気圧との対応を見てみてください。
もっと具体的に寒気の様子もチェックしておきましょう。

寒気の中心は-33℃の冬と同じ寒気。
先週までは、上空の強い西風の流れとともに順調に日本上空を通過して行きましたが、この時期になると、上空の流れから切り離されて、ふわふわと回転しながら日本付近を漂うのが特徴です。
明日、-33℃の寒気(水色)の中心が小さくなりながらも反時計回りで日本海に漂ってくるのがわかります。
なにぶん、ふわふわと漂う寒気ですから、全体の動きがゆっくりで、動きの予想も難しい状態。
予報があやしくなりやすい状態ですから、ここ数日の天気予報は、発表のたびにコロコロ変わる可能性があります。
さて、今日明日の天気変化の原因を大きくチェックしたところで・・・今日の具体的な雨の様子。

低気圧の動きが遅いので、雨のエリアもあまり変化しません。
低気圧に近い中部地方中心に雨が続きそうですね。
県内にズームしてみると・・・

12時前後には全県で雨。
低気圧に近い南部ほど雨が強く降りそうです。
そして、雨雲のパワーを見るために、雨の原料の供給の様子をチェック。

水色に塗られた部分・・・太平洋の湿った暖かい空気が尖ったカタチで低気圧へと流れ込むようです。
流れが尖っていますから、局地的にドバッと大雨になったり、竜巻も起こりそうな強い雷雲が発生する可能性があるので要注意。
で・・・・今日の予報・・・・今日に関してはハズレる要素はないと思います。
もっとも、明日の回復のタイミングや再度の下り坂のタイミングは、ふわふわと漂う上空の寒冷渦の動き次第でかわる可能性があります。
17時発表の予報が反映される夕方や夜の天気予報のチェックは忘れないようにしてください。
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