2010年04月18日

天気予報は当たるのか?(4月18日)


 故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?

1、今日の一言

今日の更新がちょっと遅くなったのは日の出前から出かけていたから・・・・




 ここ数日間、グライダーで1000キロ以上の長距離フライトをされる方にお天気でお手伝いをしていたのですが、最新の気象情報を持ってお見送りに行ってきました。
(だからこのところ高層の空気の流れについての掲載が多くなっていたわけですが・・・)

 霜が降りた放射冷却の寒い朝でしたが、飯綱山や北アルプスが見える快晴の空にグライダーは消えてゆきました。
 今日の夕方・・・無事の帰還を祈っています

2、全国の予報
 テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。





 今日の天気、高気圧に覆われて全国的に晴れ・・・という雰囲気の天気予報番組が多かったと思いますけど、東北北部や北海道はぐずつき気味
 大くずれというわけじゃないですけど、曇りベースでにわか雨や雪も・・・・

 もっとも東北南部から西のエリアは基本的に日中は晴れ
 こちらは春の行楽日和という言葉がピッタリのお天気です。

3、長野県の予報
 長野にズーム。見るのは天気マークの天気予報だけ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」はマークだけじゃわかりません。





 久々です・・・・県内全域太陽マーク一発!
 予報文も文句なしの「晴れ」だけ。

 もっとも周囲のエリアを見ると「のち 曇り」が多くなっています。
でもご安心あれ・・・「のち」のタイミングを予報文で読むと、夕方以降のところばかりです。

4、一般的な天気図の評
 どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。




 高気圧がドカン・・・・ですけど、良く見ると北日本では高気圧に向かって等圧線が凹になっているところがあります。
 ここが弱い気圧の谷・・・・東北北部以北でぐずつく原因です。
 別の図で詳しく見ますけど、このエリアには上空3000m付近の寒気が入っています。
 ということは・・・寒気の下では大気不安定
 にわか雨やにわか雪ということになります。

 そしてもう一点・・・高気圧はどっしりと腰を据えているのですが、高気圧の後ろの気圧の谷の雲が・・・・上空の薄い雲ですけど・・・午後からゆっくりと東へ進んできます。
 上空の薄い雲ですからなかなか曇りのイメージにはなりにくいですが、夕方以降は星空とはいえないところが増えてきそうです。

5、今日の天気予報は当たるのか?
 100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。


 こんな状況なんで・・・今日の県内の予報・・・・当たるという前提で検討していきます。




 今日のお昼の降水の様子と上空高いところの雲の様子
 北日本のぐずつくエリア・・・東北では日本海側中心で、北海道は道東の一部を除いてそこそこ広くなっています。

 まあ長野県には関係なさそうですね。

 また、上空の薄い雲は日本海側から流れ込んできます。
 こちらも県内には大きな影響はなさそうです。

 最後は、寒気の様子




 にはもっと上空の含めて寒気の中心は東海上へ抜けています。
 明日にかけて上空の気温は暖かくなる一方ですけど、速度はゆっくり。

 上の県内の予報には今日の予想最高気温を書いておきましたけど、先日の20℃を超えるような暖かさにはなりません。
 県内15℃前後のところが多く、春らしい・・・・という暖かさですね。

 ということで・・・今日はこのくらいにしときます・・・・・眠い・・・・・

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