2010年01月08日
天気予報は当たるのか?(1月8日)
故郷長野の帰ってきた気象予報士Kasayan。おきまりのテレビの天気予報とはちょっと異なる視聴者の視点から、今日の天気予報をチェックしています。今日の天気予報は当たるんでしょうか?
1、今日の一言

今朝の長野市内、日の出とともに上空の雲が消え始め、北アルプス槍ヶ岳の槍の穂が、雲海に浮かぶ姿が見えました。
レーダーを見ると、昨日まで飯山・中野方面を覆っていた雲も消え始めています。

今日日中は、北部でも昨日より広い範囲で冬晴れの景色を楽しめそうです。
昨日・・・注意報が出ていた飯山地方では一日を通して雪・・・かなりの積雪に雪かきに追われた方も多かったと思うのですが・・・・
NHK長野の夕方の天気予報・・・お天気カメラで見た長野市内の晴れ模様を映しながら「冬晴れの所が多くなりましたぁ」とニコニコしながらやっていました。
Kasayanにはちょっとできないなぁ・・・・なんて思いながら見てましたが・・・・意識しすぎなのかな?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

ここ数日、日本海側と太平洋側のエリア分けばかりやっていますが、二つセットの天気マークの右左で二種類のエリア分けをすると面白いかな?なんて思い始めています。
昨日、北海道は太平洋側と同じエリアに分けましたけど、今日は北海道の日本海側は通常の日本海側エリアに入っています。
昨日は東日本・西日本中心の冬型なんて書きましたが、今日は北日本も冬型に戻るということです。
もちろん、冬型の強さ・・・という点からは弱まる傾向ですけど。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

添付した予報文は、明日まで含めてあります。
ということは・・・今夜から明日にかけて何かある・・・ということを意味しています。
北部、雪ベースの予報ですけど、「昼前 から 夕方 くもり」ですから、今日日中は全県で天気回復傾向。
昨日も北部の南部?では晴れ間がかなり広がりましたが、今日は北部の晴れ間も昨日よりさらに広がるというイメージです。
ただ、北部は夕方からくもり・・・そして明日の予報は「朝晩 雪」・・・・ということは今夜遅くには雪が降りだすのでは?と考えられます。
この点はあとで詳しくチェックしてみましょう。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

テレビの天気予報の解説では、たぶんこんなことを言っていたんじゃないでしょうか?
本当は雪の強弱や雪の降るエリアの変化・・・その理由なんかを説明したほうが、雪に悩んでいる人達には有用な情報になると思うんですけど・・・・複雑で難しい理科の授業になっちゃうんですよね・・・。
その点、ブログは読みたい人だけが読めるのがイイところ。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
冬型が弱まっているので、中部・南部の予報のハズレ・・・天気が悪くなる要素はあまり考える必要がありません。
中部では「時々 くもり」がついていてストライクゾーンが広いですから、ハズレと感じることはないでしょう。
そして南部は「晴れ」一発ですが、南部でも中部よりのエリアでは午後から若干雲が広がりやすい傾向。「時々 くもり」程度を想定していれば予報は当たると考えます。
さて、北部・・・・日中は晴れ間の多いくもりと考えておけばハズレと感じません。
さらに、県境では雪チラチラ程度はある・・・と考えれば問題なし。
問題は予報文にあった「朝晩 雪」の「晩」の雪。
どうして、冬型が弱まるのに降るの?どんな雪?・・・をチェックしておきます。

今朝の衛星画像を見ると、北日本の雪雲の動きは不活発・・・西日本中心に雪雲が活発で、点線で示したような雲の通り道が太平洋の低気圧まで続いています。
これ、上空5400m付近の強い風の流れと対応しています。

強風の流れの変化を見てみると、今朝は近畿地方にかかっていますが、今夜には北陸から長野県付近まで北上。
日本海で発生した雪雲がこの流れに沿って県内に流れ込んでくるわけです。
(本当は下層の流れも関係してますが・・・)
ここ一カ月、県内に雪雲が流れ込む様子を観察してきましたが、北部では北西の風のときが一番県内奥深く雪雲が流れ込む傾向にあります。
雪雲の発生が少なくても、予想外に雪が多めになるのでは?と考えていますが、このあたりはKasayanの経験不足の予測なので、あてにしないでください。
一応、予報はエリアを限定していませんから、北部山沿い・県境は当然として、平地も雪は想定しておいたほうが良いと思います。
もうひとつ、雪雲が発生・発達するためには、強い寒気が上空にある必要があります。
そこで、上空の寒気を見ると・・・・

大雪の目安の-36℃の寒気は北日本ですけど、長野県にも雪の目安の寒気は十分に南下しています。

もっとも、下層・・上空1500m付近の寒気は-6℃で、イマイチ強くありません。
湿った雪が中心になりそう・・・
今朝の段階でも県北部には、大雪注意報が発表されていますから、これ以上雪の降り方を云々するのは防災上良くないので、このくらいにしておきます。
今日は寝坊したぁ・・・・
1、今日の一言

今朝の長野市内、日の出とともに上空の雲が消え始め、北アルプス槍ヶ岳の槍の穂が、雲海に浮かぶ姿が見えました。
レーダーを見ると、昨日まで飯山・中野方面を覆っていた雲も消え始めています。

今日日中は、北部でも昨日より広い範囲で冬晴れの景色を楽しめそうです。
昨日・・・注意報が出ていた飯山地方では一日を通して雪・・・かなりの積雪に雪かきに追われた方も多かったと思うのですが・・・・
NHK長野の夕方の天気予報・・・お天気カメラで見た長野市内の晴れ模様を映しながら「冬晴れの所が多くなりましたぁ」とニコニコしながらやっていました。
Kasayanにはちょっとできないなぁ・・・・なんて思いながら見てましたが・・・・意識しすぎなのかな?
2、全国の予報
テレビやネットでご存じの天気マークの天気予報。使い方次第で何倍にも役立てることができますよ。まずは全国の予報から。「木を見て森を見ない」などと言いますが、天気予報も頭上の天気だけを気にしていてもダメ。
天気の変化は他県からやってきます。

ここ数日、日本海側と太平洋側のエリア分けばかりやっていますが、二つセットの天気マークの右左で二種類のエリア分けをすると面白いかな?なんて思い始めています。
昨日、北海道は太平洋側と同じエリアに分けましたけど、今日は北海道の日本海側は通常の日本海側エリアに入っています。
昨日は東日本・西日本中心の冬型なんて書きましたが、今日は北日本も冬型に戻るということです。
もちろん、冬型の強さ・・・という点からは弱まる傾向ですけど。
3、長野県の予報
長野にズーム。天気マークしか見ていないんじゃ?
「・・のち・・」って何時でしょう? 「所により・・」があるかもしれませんよ。

添付した予報文は、明日まで含めてあります。
ということは・・・今夜から明日にかけて何かある・・・ということを意味しています。
北部、雪ベースの予報ですけど、「昼前 から 夕方 くもり」ですから、今日日中は全県で天気回復傾向。
昨日も北部の南部?では晴れ間がかなり広がりましたが、今日は北部の晴れ間も昨日よりさらに広がるというイメージです。
ただ、北部は夕方からくもり・・・そして明日の予報は「朝晩 雪」・・・・ということは今夜遅くには雪が降りだすのでは?と考えられます。
この点はあとで詳しくチェックしてみましょう。
4、一般的な天気図の評
どんな理由でその予報は作られたんでしょうか?理由がわからなければ占いと同じ?
テレビの解説は「天気予報の確からしさ」を知るための道具です。

テレビの天気予報の解説では、たぶんこんなことを言っていたんじゃないでしょうか?
本当は雪の強弱や雪の降るエリアの変化・・・その理由なんかを説明したほうが、雪に悩んでいる人達には有用な情報になると思うんですけど・・・・複雑で難しい理科の授業になっちゃうんですよね・・・。
その点、ブログは読みたい人だけが読めるのがイイところ。
5、今日の天気予報は当たるのか?
100%じゃない天気予報。もしハズレるとしたらどうなるんでしょうか?
予報のハズレで失敗しない方法を考えます。
冬型が弱まっているので、中部・南部の予報のハズレ・・・天気が悪くなる要素はあまり考える必要がありません。
中部では「時々 くもり」がついていてストライクゾーンが広いですから、ハズレと感じることはないでしょう。
そして南部は「晴れ」一発ですが、南部でも中部よりのエリアでは午後から若干雲が広がりやすい傾向。「時々 くもり」程度を想定していれば予報は当たると考えます。
さて、北部・・・・日中は晴れ間の多いくもりと考えておけばハズレと感じません。
さらに、県境では雪チラチラ程度はある・・・と考えれば問題なし。
問題は予報文にあった「朝晩 雪」の「晩」の雪。
どうして、冬型が弱まるのに降るの?どんな雪?・・・をチェックしておきます。

今朝の衛星画像を見ると、北日本の雪雲の動きは不活発・・・西日本中心に雪雲が活発で、点線で示したような雲の通り道が太平洋の低気圧まで続いています。
これ、上空5400m付近の強い風の流れと対応しています。

強風の流れの変化を見てみると、今朝は近畿地方にかかっていますが、今夜には北陸から長野県付近まで北上。
日本海で発生した雪雲がこの流れに沿って県内に流れ込んでくるわけです。
(本当は下層の流れも関係してますが・・・)
ここ一カ月、県内に雪雲が流れ込む様子を観察してきましたが、北部では北西の風のときが一番県内奥深く雪雲が流れ込む傾向にあります。
雪雲の発生が少なくても、予想外に雪が多めになるのでは?と考えていますが、このあたりはKasayanの経験不足の予測なので、あてにしないでください。
一応、予報はエリアを限定していませんから、北部山沿い・県境は当然として、平地も雪は想定しておいたほうが良いと思います。
もうひとつ、雪雲が発生・発達するためには、強い寒気が上空にある必要があります。
そこで、上空の寒気を見ると・・・・

大雪の目安の-36℃の寒気は北日本ですけど、長野県にも雪の目安の寒気は十分に南下しています。

もっとも、下層・・上空1500m付近の寒気は-6℃で、イマイチ強くありません。
湿った雪が中心になりそう・・・
今朝の段階でも県北部には、大雪注意報が発表されていますから、これ以上雪の降り方を云々するのは防災上良くないので、このくらいにしておきます。
今日は寝坊したぁ・・・・