2011年09月29日

天気はゆっくり下り坂、この秋一番の寒気南下へ(9月29日)


 今朝はちょっとバタバタしてしまったので、いきなりですが実況把握3点セットから・・・・
 夏から秋にかけて、南海上ばかりを見ていたような気がしますが、今朝は久々に朝鮮半島方面をじっくりと眺めていました。





 衛星画像では一目瞭然、朝鮮半島にまとまった雲・・・動画で見るとゆっくりと日本方面へ
 実況天気図でチェックすると二つの低気圧と前線の雲のようですが・・・・日本付近の雲の下ではツブツブの小さな雨雲ばかり。
 影響はもう少し先?

 あと・・・・九州南西海上と関東沖の雨?・・・高気圧の範囲内なのになぜでしょう?




 上空1500m付近の実況天気図を見ると、矢印の方向に風が吹いていて、九州南西部には太平洋の湿った空気が流れ込んでいます(気温-露点温度の数字が小さいほど湿っている:赤塗りの数字)。
 この暖湿気の影響で大気が不安定になっているようです。

 一方、関東沖の雨・・・北海道付近の空気は乾燥していますが、関東沖だけ湿っています。
 乾燥した空気が三陸沖を移動してくる際に海の水蒸気を吸収して雨雲になった・・・と思われます。
 こちらは影響がなさそうなので・・・このくらいで。


 では・・・この状態・・・今日から明日にかけてどのように変化するんでしょうか?




 低気圧と前線がやってきて、明日日本付近を通過・・・・明日は広範囲で前線が通過するタイミングで雨・・・ある意味シンプルです。

 シンプルついでに、いつものMSMという計算値で詳しい雨の様子をチェックしてみると・・・




 これまたシンプルですね。

 この計算値を見る限り・・・西日本の雨の降り出しは早くとも夜になってからと思われますが・・・気象庁予報部発表の短期予報解説資料というプロ用の資料には・・・・「新しい初期値になるにつれて、日本海の低気圧からのびる前線南下のタイミングが早まる傾向がある点に留意。」なんて書かれています。

 西日本の雨雲が早めにやってくる思われる地域(九州西部や山陰)では安全マージンをとって、夕方あたりには降り出す可能性も考えておいたほうがよいかもしれません。

 シンプルついでに天気マークの予報も・・・・







 「のち 曇り」エリアが帯状になっていて、実にシンプルな天気分布が予想されています。

 ただ・・・シンプルというのは天気分布だけで・・・・変化のタイミングは実に難しい・・・・
 予報は5時、11時、17時の3回発表されるのが原則ですから、どうしても雨に降られては困る・・・という方は、11時、17時の予報で、タイミングの情報をアップデートしてください

 気象庁天気予報: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/

 あと・・・・この雨の後、この秋一番の寒気が南下してくる・・・ということは天気予報でもバンバン伝えられていると思います。
 ブログですから、今夜から2日夜にかけての寒気の南下の様子を一気にアニメにしてみました。




 -30℃の寒気が北陸あたりに南下してきたら間違いなく日本海沿岸の平地でも雪になりますが、それと同じ寒気が2日には北海道に南下してきます。
 東北上空にも-25℃の寒気・・・・山では十分に雪の可能性あり。

 9月にこれだけの寒気が南下してくるのはちょっと珍しいかも?


 
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)

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Posted by kasayan at 08:00Comments(2)雑記