2011年05月21日
さらに暑く・・そして全国の風向(5月21日)
昨日も暑かったと思いますけど、今日はもっと暑い・・・・
昨日と状況はかわらない・・・どころか・・・太平洋から流れ込む暖湿流(むしむしした暑い空気)が日本を縦断する傾向に。

高気圧から時計回りの吹きだす風・・・ちょうど10時の位置・・・が、九州方面から日本付近を南西の風になって北上。
暖湿流の運搬をします。

水色の部分が暖湿流に相当するエリア。
梅雨に入っている沖縄は湿った空気のエリアにあるのは当然、西日本もあたかも梅雨入りしたような(それも梅雨のムシムシの季節)状況。
梅雨のはしりとでもいいましょうか・・・・
そして、湿った空気が山を乗り越えてフェーン現象発生。
Kasayanの住む長野県も29℃というウンザリした気温が予想されています。
ということで、今日の風は全国的に南~南西の風。

今日はこんなところです。
2011年05月20日
昨日より暑く・・南西風の場(5月20日)
更新時間がまだ定まらないのですが、コマメに更新していきたいと思っています。
さて、気温が高めに推移していますが、今日は今年一番の暑さになるところも?
昨日の記事にも書きましたが、高気圧の中心が日本の南東海上にあって、高気圧の後ろ側を時計回りに吹きだす風が南西風になって、太平洋の暖かく湿った空気を日本に運び込んでいます。
暖かく湿った空気が高い山を越えるとフェーン現象発生。
山の風下側にあたる北陸を中心に今日も25℃以上の夏日が続出しそう・・・と、天気予報で言っていると思いますので、そのあたりを詳しく・・・・・

気圧配置と風、そして雨の様子の図に、天気マークや気温、そして暖かく湿った空気の流れ(赤の矢印)を書き込んでおきました。
高気圧から時計回りに吹きだす風が、太平洋の暖かく湿った空気を運んで・・・という様子が分かると思います。
そして、暖かく湿った空気が大陸の冷たい空気とぶつかる日本海上に前線の雨の帯(前線)ができていることもわかりますよね。
この暖かく湿った空気・・・相当温位図という図を見るとよくわかります。

水色のエリアが、相当温位の高い空気の場所・・・つまり、暖かく湿った空気の場所にあたるわけですが、高気圧の縁の南西風に運ばれて、日本海まで運びこまれる様子がわかると思います。
この空気が山を越えるとフェーン現象が発生して、気温上昇。
しばしば、山の風下側では気温が上昇し、空気が乾燥するなんていわれます。
フェーンのしくみを知りたい方は、検索すると、簡単な説明から詳しい説明がありますので、それをご覧いただきたいと思います。
で・・・高気圧から吹きだす南西の風ということで、今日の日本付近の場の風は、原発付近を含めて、南西の風。

局地的には、日中海から風が吹く海風が中心になるかもしれませんが、基本的には、この図の矢印の方向が「場」の風になります。
ということで・・・・以前のように、天気予報の当たりはずれを予想?するような記事にしていくのか?・・・これからの記事の内容をまだまだ考えているところです。
2011年05月19日
南西の風の場と気温の上昇(5月19日)
長野に帰ってきました。
久々に横浜・東京で過ごしていましたが、長野に慣れた身体には、人ごみの都会はもうダメですね。
空気の重さを感じてすっかり疲れきってしまいました。
長野を離れていたのはわずか10日程度でしたけど、季節は進み長野盆地のリンゴの花はもう終わり、山麓のリンゴ畑の白い花が満開。
雪解けとともに突然始まる長野の春の進行速度の速さは驚くほどです。
さて、今日も晴天が続きますが、各地で気温が上昇。
東北南部から西の各地では25℃以上の夏日が続出。
なんとKasayanが住んでいる長野も日中は28℃が予想されています。
どうして夏のような暑さになるのか?
高気圧の西の縁の南西の風が暖かい空気を運んでくるから・・・・というのが各天気予報番組の解説だと思います。
そんな様子をチェックしてみましょう。

移動性高気圧の中心は東海上。
高気圧からは時計回りに風が吹きだしますから、日本付近は南西の風の場。
太平洋上から暖かく湿った空気が流れ込んできます。
そんな様子をMSMという計算値で見ると・・・・

今日正午の地上付近の風の様子ですけど、太平洋の空気が流れ込んでくるのが良くわかります。
そしてこういった南西の風が吹きこんでくると、お約束のコトバは「フェーン現象」
ご存じのように、山を乗り越えた空気の温度が山の風下で上昇するという現象ですよね。
ということは、高い山の風下・・・北陸や長野などで特に気温が高くなります。

最後に、テレビやネットの天気予報では見かけない・・・Kasayanオリジナルの天気分布図で締めくくりましょう。

ところで・・・これからこのブログ・・・どういった展開にしていくか・・・ちょっと考えています。
2011年05月05日
東日本の風向と降水(5月6日予想)
明後日から10日間ほど、更新がストップする予定ですが、場合によっては明日から・・・・
ということで、明日6日の気圧配置と風の様子。

高気圧に覆われて・・・・と言いたいところですが、高気圧の中心が東日本上空を通過するのが5日夜。
6日朝には、高気圧の中心・・・すでに東海上に抜けちゃっています。
東日本は高気圧の後ろ側・・・時計回りに吹きだす風は・・・東~南東の風になって、海から陸へと吹き込みます。
海から吹き込む風は湿っているので・・・・東日本太平洋側は雲多し。


朝のうち、関東沖に弱い低圧部が計算されています。
気象庁発表の通常の予想天気図では、この低圧部がわかりませんが、こういった低気圧が関東沖に計算され、北東の風が吹くときは、予想より天気が悪くなる傾向にあります。
関東にお住まいなら、明日朝の天気予報再チェックは欠かせません。
もっとも、風に関しては、図の流線(矢印)のように推移するということでイイと思います。
とうことで・・・・もし明日更新できなかったら・・・・16日前後までごきげんよう・・・・
2011年05月04日
東日本の風向と降水(5月5日予想)
黄砂は多少少なくなってきた・・・という感じがしますが、まだまだ多いですね。
さて、明日は日本海に高気圧が張り出して天気はますます回復傾向。
高気圧の南縁付近の上空の流れにのって黄砂やってきますから、黄砂が多いエリアも南海上に出て、見通しも多少は良くなるか?

ドカンと腰を据えるほどではありませんが、小粒な高気圧が日本海を西に移動してきます。
基本的に高気圧に覆われて晴れ・・・ですが、高気圧の中心が北よりなので、高気圧に南縁にあたる太平洋岸はイマイチ雲がとれにくい・・・・曇りベース・・・の天気。
詳しくみると・・・・


今日は、下層~上層の雲の予測も重ねてあります。
東日本の場の風は、高気圧から吹きだす北東の風。
もっとも、高気圧の等圧線が微妙に歪んでいて、高気圧の中心側に等圧線が凸型になっている部分は弱い気圧の谷にあたって、風向が変化します。
このため、ズバリ北東の風というわけじゃなくて、東よりになったり北東になったり・・・。
さらに、風が弱めなので、海陸風が優先する地域もありそうです。
いずれにせよ、こういう気圧配置でこのような風向の状態のどき、福島県沿岸でドカン・・・と何かあれば、関東や甲信越では一番イヤな状態ということですね。
2011年05月03日
東日本の風向と降水(5月4日予想)
今年のゴールデンウィーク・・・ホントに黄砂がスゴイですね。
普段、長野市にあるKasayanの家からは北アルプスの槍ヶ岳が見えるのですが、槍ヶ岳どころか菅平・・・近くの里山まで見えない始末。
さて、3日は、計算より降水量が多くなっているようですが、明日4日の天気は回復傾向。

明日は西から高気圧が張り出してきます。
寒気を伴った低気圧が通過する北日本は不安定な天気ですが、それ以外のエリアは少なくとも、今日よりは良い天気・・・ということになりそうです。
もっとも、黄砂の影響は明日も続きそうですから、どんな感じになるのやら?


東日本の風は北西風メイン。
大ざっぱに、北日本中心の西高東低の気圧配置になっていますから、北西風が場の風になるわけです。
ところで、7日から10日間ばかり、Kasayanは長野を離れます(遊びならイイんですけど・・・そうじゃないんで・・・ハア・・・)。
したがって、7日から10日間ほどブログ更新ストップになると思いますので、ご了承ください。
2011年05月02日
東日本の風向と降水(5月3日予想)
この図・・・・・・

パイロットが使う航空用の悪天予想図という天気図。
福島の原発付近に放射能マークがついているんですよね。
3月からずっと付いたままなんですけど、こんなマークを見るのは後にも先にもこれっきり・・・・にして欲しいもんです。
さて、明日の気圧配置と風の様子・・・

発達した低気圧が北海道の東海上を遠ざかるので、明日は、ようやく全国的に風の強い状態は脱する見込み。
風が弱ければ、沿岸部では海陸風優先の風が吹きそうですが、東日本太平洋側の風は、関東東岸を東に進む高気圧から吹きだす東~南の風が場の風。
関東や東北北部に流れる風ではありませんけど、福島県内陸部にはあまり嬉しくない風になりそうです。


詳しく見るとこんな感じ・・・・
高気圧が東に遠ざかるにつれて関東付近は弱い気圧の谷・・・弱い低気圧の場・・・になるので、南の湿った空気が流れ込み、関東北部では夜に弱い雨があるかもしれません。
そして、黄砂・・・・

黄砂のシミュレーションは気象庁が発表していますが(http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/)、計算の基礎になる、上空の風の様子を見ると、強風軸が中国東北部から日本にモロに向かっています。
明日も黄砂の影響は十分にありそう・・・・ですね。
2011年05月01日
東日本の風向と降水(5月2日予想)
荒れ模様の天気も回復に向かいつつありますが、北日本・・・・東北北部の日本海側や北海道は明日も荒れ模様が継続。
もう少しガマン?

北海道付近の低気圧・・・等圧線が同心円状に輪を描いていて、発達していることを示しています。
これは一つの巨大な掃除機。
明日も北日本はこの低気圧に吸い込まれる西の強風が吹き荒れます。
他方、西日本には高気圧が張り出して・・・穏やかな西風の晴天。
詳しく見ると・・・

赤の点線から北側はまだまだ荒れ模様モード。
風向は西風が継続ですから、東北太平洋側は陸から海への風ですね。
最後は、上空5500m付近の流線と上昇流・・・・これはKasayanの備忘録のつもりで掲載。
明日、北アルプスには山岳波という空気の波動が発生する可能性大・・・ということを示しています。
特に昼前後からかな?・・・ま・・・どうでもイイという方がほとんどだとおもいますけど・・・・
