2011年05月25日

貴重な晴天と台風2号(5月25日)


 梅雨入りした九州南部以外は晴れるところが多い・・・というのが今日の天気分布ですが、明日は早くも西から下り坂なので、貴重な晴天
 天気予報番組でも、似たようなコメントが多いと思います。

 梅雨前線の位置や、前線上の低気圧の様子で天気が変化しやすい梅雨時には、日々の天気変化を「流れ」で把握するのが大切ですから、「流れ」で気圧配置を把握することができるように、気象庁予報部発表の「短期予報解説資料」というプロ用の資料の一部でチェックしてみましょう。




 かつて、全国の気象台が発表する予報が統一的なものになるように、本庁の予報部の指針として発表されていた資料ですけど、今は、「気象庁はこんな解析をして予報を作りました」という見解を発表するための資料になっているものです。

 ちょっと難しそうなコトバが書かれていますから、読み方を書き込んでおきました。

 一言でまとめてしまえば、「今日から明日にかけて北日本を高気圧が通過するため、前線が南下して晴れる所が多くなる。もっとも、前線上の低気圧が沖縄付近にあって、明日にかけて北上するため、梅雨入りした九州南部では雨が続き、明日は西から下り坂」ということになります。

 この資料の全文をご覧になりたければ、以下のURL(PDFファイル)でチェックしてみてください。
  http://n-kishou.com/dat/lfax/tkaisetu_201105250340.pdf

 ということで、気圧配置を把握したところで今日の風の様子




 書き込みをご覧いただければOKですが、日本海の高気圧から吹きだす風の影響が太平洋岸までイマイチ及ばないので、太平洋岸ではちょっと複雑な風。
 もっとも、高気圧が東北に接近するに従って、高気圧の南東側の風の影響を受けて、北東の風(関東ではイヤな風ですね)に変化してくると思われます。

 最後は、台風2号の予想進路
 コースについては、気象庁発表の5日間予報をご覧いただくとして(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)、昨日と同様、31日21時のGSMという予想計算値をチェックしてみましょう。




 昨日の記事と比較していただくと・・・書き込みのように、状況は大きく変化しています。

 注目すべきは、台風が弱まる傾向・・・・ではなくて、先行する西日本南岸の降水が多く計算されてきたこと。
 台風から暖かく湿った空気が流れ込み・・・というしばしば梅雨末期に天気予報番組で耳にする大雨の恐れがある状況になっています。

 まだまだ計算値は変化する可能性がありますが、引き続き台風の影響と先行する大雨の可能性について、注意する必要があるということです。


 今日は、これでおしまいですが・・・・昨日に引き続き、5月らしい曲でしめくくります。




 

  


Posted by kasayan at 05:37Comments(3)雑記